リムルダールの町
女性「ここは、リムルダールの町ですわ」
律「無事到着!まずは魔法の鍵を手に入れないとな。
町の外側から回り込んで…と。お、いたいた。町の北東の外れで待ち合わせ中の女の子だ」
ナナ「もう!ロッコったら遅いわねえ。何してるのかしら!?ぷんぷん」
律「『ぷんぷん』なんて、今どき言わねぇよな…。そうだ、先に町の南西の外れにいる
ロッコのところに行ってみるか」
ロッコ「そうだよ。僕がロッコだけど…。えっ?彼女が待ってるって?
どひゃー!また場所を間違えちゃったのか!彼女、怒ってるだろうなあ…。
あっ、そうだ。知らせてくれてありがとう。お礼にいいこと教えるよ。
マイラの井戸から、西に5つ歩いて調べてごらん。いい物がみつかるよ。
僕はナナへの言い訳を考えなくっちゃ」
律「マイラの『井戸』だって?…そうか!そこに妖精の笛があるんだな。
だから温泉の周りをいくら探しても見つからなかったわけか。よーし、次こそは見つかるはずだ」
唯「妖精の笛のありかがわかったみたいだね。結局マイラの村にありそうだね」
紬「でも、まだ行ってみないと、それが本当に妖精の笛かどうかは分からないけどね」
澪「こんな感じで、特定のアイテムの位置が変更するんだな。
必ず話しかけないと、アイテムの場所が分からない。
律のように始めから場所を覚えている人には、この方が面食らっていいかもな」
律「魔法の鍵の店はここだな。おっとその前に、店のツボの中を調べないと。
りつはツボの中をのぞきこんだ。しかし、何も見つからなかった。
律「…そうだった。宝箱等のグレードが『1質素』だから、ツボには何も入っていないんだったな。
それはともかく、魔法の鍵を買わなきゃな」
老人「どんなトビラも開けてしまう魔法の鍵はいらんかな?一つ16Gじゃ」
律「くださーい」
老人「ほれ。鍵を一つ渡そう。まだ鍵を買うかの?」
律「もちろん!一つじゃ足らないから、もっとくれぃ!」
老人「ほれ。鍵を一つ渡そう。まだ鍵を買うかの?」
律「持てるだけほしいから、一気に売ってくれ!」
老人「ほれ。鍵を一つ渡そう。まだ鍵を買うかの?」
律「だから、一度に売れば早いだろ!まとめて売ってくれよ!」
老人「ほれ。鍵を一つ渡そう。まだ鍵を買うかの?」
律「ダメだ、融通気かねえ…しょうがない、一つずつ買うか。もう一つお願い」
老人「ほれ。鍵を一つ渡そう。まだ鍵を買うかの?」
律「あと一つ」
老人「ほれ。鍵を一つ渡そう。まだ鍵を買うかの?」
律「もう一つ」
老人「悪いがこれ以上売るわけにはいかんな。また来なされ」
澪「律の反応にもあったんだけど、魔法の鍵はまとめて買えるようにするといいよな。
『いくつ必要かな?』見たいな感じでさ」
紬「ゲーム上、鍵を持てる上限が六つって決まっているの。そこを守りながら、どうするかなのよね」
唯「それならいっそのこと、上限をなくしちゃうほうがいいんじゃないかなぁ」
紬「そうしたらゲームの難易度も下がっちゃうわよ。ドラクエⅠは、鍵は一度使うと壊れちゃう前提で
ストーリーが組み立てられているのよ。上限をなくしたら、意味合いがなくなると思うの」
唯「そうなんだぁ…」
澪「一応、唯の意見もレポートに書いておこうな」
律「さーて、さっそく鍵を使うか。確か宿屋に宝箱があって、命の木の実があるはずだ。
…待てよ。このプレイでは種が出現しないんだよな。じゃあ、何が入っているんだ?
気になるし、行って宝箱を開けてみよう」
…
りつは宝箱を開けた。なんと!キメラの翼を見つけた!
りつはキメラの翼を手に入れた!
律「キメラの翼かぁ。鍵2本使ってこれじゃあ、しょぼいよなー。鍵代の方が高くつくぜ。
まぁ、ルーラを覚えるまでの非常手段用として売らずに持っておくか。
あとは使った分だけ鍵を買い足さないとな」
フィールド
律「さて、宿屋でHPもMPも回復させたし、しばらくはこの辺でレベル上げに徹するかな。
この辺りのモンスターなら、HPやMPの消耗が激しい分、経験値やゴールドが稼げるからな」
…
リカントマムルがあらわれた!コマンド?
律「あれっ?さらに上のランクのモンスターに当たったかー。先制を喰らうのは覚悟しないとな。
マホトーンが来なければ、まず勝てる。ラリホ…」
リカントマムルのこうげき!
りつは18ポイントのダメージをうけた!
りつはラリホーを唱えた!
リカントマムルを眠らせた!コマンド?
律「痛ーっ!こっちの装備がまだ弱っちいから結構喰らったな。
しかし眠らせればこっちのもんだ!起きる前に倒す!」
リカントマムルをやっつけた!
52ポイントの経験値をかくとく!
パパパパッパッパッパーン♪
りつはレベル8に上がった!
力が4ポイントがった!素早さが3ポイント上がった!みのまもりが2ポイント上がった!
最大HPが5ポイント増えた!最大MPが3ポイント増えた!
80ゴールドを手に入れた!
律「おっし、レベル8だ。あと10匹ぐらい倒せばレベル9だろうな。さっ、次だ次!」
…
しりょうがあらわれた!コマンド?
澪「ほわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
唯「み、澪ちゃん!」
澪「見えない聞こえないミエナイキコエナイミエナイキコエナイ…」
紬「澪ちゃん、さっきのがいこつと色違いなだけだし、大丈夫だから」
唯「そうだよ!全然怖くないよ!」
澪「ほんと…に?」
唯「ほら、りっちゃんに眠らされて鼻ちょうちんが出てるし、けっこうカワイイよ!」
澪「ソーッ…う…うん、かわい…くはないけど、なんとか…」
紬「そうこう言ってるうちに、りっちゃんが倒しちゃったわね」
澪「ホッ…、コホン…リムルダールの町周辺では、律はたいていラリホーでモンスターを眠らせてから、
倒しているよな」
紬「そうね。その方が効率がいいのかしらね」
パパパパッパッパッパーン♪
りつはレベル9に上がった!
力が4ポイントがった!素早さが2ポイント上がった!みのまもりが1ポイント上がった!
最大HPが4ポイント増えた!最大MPが6ポイント増えた!
レミーラの呪文を覚えた!
48ゴールドを手に入れた!
律「おっ、レミーラを覚えたぞ。やっぱりアプリよりレベルの上がりが遅い分、覚えるのが早いな。
よーし、レベル上げは一度打ち切って、妖精の笛を取りにマイラに戻るか。
帰りは東の林のルートにするかな。岩山のガケぞいに北に行けば大丈夫だろう」
沼地の洞窟
律「さて、帰りも真っ暗なままでいけるだろうな。まっすぐ行って、左側が壁ぞいにきたら、
そのまま左回りで道なりで、まっすぐな道に出られればあとは楽勝だな」
ゴーストがあらわれた!コマンド?
律「じゃまだよなー、こういうの」
…
澪「律のやつ、簡単って言ってたけど、暗い中よく進んでいけるよな」
唯「私も洞窟に入ったけど。真っ暗だと全然見えなくて、これは無理だって思ったよ」
紬「私もそう思ったわ。りっちゃんは壁伝いで歩いているみたいね。
せいぜい半径1mしか見えていないのに、すごいわよね」
澪「そうこう言ってるうちに、律はモンスターを倒しながら出口までたどり着いたぞ」
マイラの村
律「えーっと、井戸は村の中心だよな。おっ、あったあった。そこから西に5歩。扉の少し手前か。
ここの当たりを調べればいいわけか」
りつは自分の足元を調べた。なんと!妖精の笛を見つけた!
りつは妖精の笛を手に入れた!
律「よし、これでゴーレム戦はバッチリ。次はラダトーム城の太陽の石だな」
…
唯「妖精の笛、見つかったね」
澪「そうだな。マイラの村にあること自体は変更されていなかったみたいだな。
隠し場所だけだったな。これが全然違う町や村にあると、また難易度が上がるんだろうな」
紬「場所を教えてくれる人も別の人に変わっていたら、さらに難易度が上がるかもしれないわね」
ラダトーム城
老人「闇の竜、つばさ広げる時、ロトの血をひく者来たりて、闇を照らす光とならん。
おお神よ!古き言い伝えの勇者りつに光あれ!!」
律「よーし、それじゃあ太陽の石と宝箱を取りに行くか。まずは宝箱だな」
…
兵士「まことの勇者なら、盗みなどせぬはずだ」
律「ゲームではそんなこと言ってられないんだぜー」
りつは宝箱を開けた。12ゴールドを手に入れた。
律「は?何だこの小額ゴールドは?どうなってんだ?他の宝箱は?」
りつは宝箱を開けた。9ゴールドを手に入れた。
りつは宝箱を開けた。11ゴールドを手に入れた。
りつは宝箱を開けた。7ゴールドを手に入れた。
律「これは…あんまりだぁ!」
澪「全部合わせて、たったの39Gか。ムギ、宝箱等のグレードが『1質素』だとFC版程度だって
さっき言ってたよな。FC版はこんなに低いものなのか?」
紬「ええ、そう見たいね…」
唯「りっちゃん、すっごいガッカリした顔してるよ」
…
律「まぁ、こんな感じで宝箱の中身をショボくして、難易度を高める方が、
プレイに慣れてる私に対しては丁度良いんだって、思うことにしよう!
次は太陽の石だ!気を取り直していってみよう」
律「ラダトーム城の扉の先から行ける、城の敷地の南東の隅っこに確か階段が…
よし、ちゃんとあるぜ。ここは変更されていないんだな」
…
唯「えぇっ!?こんなところに階段がある!」
紬「盲点よね。知っている人じゃないと、偶然発見するしかないわね。
これって、少しでもはみ出せばフィールドに出ちゃうから、慎重に通らないといけないし」
澪「うーん、これはさっきのリムルダールの町のナナ・ロッコ・鍵屋と同じ仕掛けだな。
まずいろいろと情報を集めて、太陽の石がラダトーム城にあることを突き止めて、
リムルダールの町での経験からひらめけば、ようやく発見できる仕組みなんだろうな。
さすがに、この部分の変更はできなかったから、律は逆にあっさり発見したんだろうな」
紬「澪ちゃんの推測通りだと思うわ」
ラダトーム城 地下
老人「おお、りつよ!わしには分かっておった。
いずれロトの血をひく若者が、ここをおとずれることを。
この宝箱には、昔、勇者ロトから預かった太陽の石が入っておる。
そなたが竜王を倒すために必要な物じゃ。さあ、宝箱を開けるがよい!」
律「これでしょぼいものが入っていたら、さすがに怒るぜー」
りつは宝箱を開けた。なんと!太陽の石を見つけた!
りつは太陽の石を手に入れた!
律「おぉーすげぇ!なんか熱いぞこの石。赤く光っているし。いかにも太陽の石って感じだ」
老人「りつよ…。そなたがこの地に再び光をもたらすことを、わしは信じておるぞ。
さて…。長い間、太陽の石を見守り続けて、わしも少しばかり疲れたわい。
そろそろ休ませてもらうことにしようかのう…」
唯「スゴイ!太陽の石の赤い光に反応して、りっちゃんのオデコも赤く光ってるよ!」
澪「ぷっ!…誰だよ、こういう演出を考えたの」
紬「このハードの開発グループのメンバーの人達の中に、確かスキンヘッドにしている人がいて、
ひょっとしたらその人の関係かも…」
澪「太陽の石というだけあって、この石は太陽のように赤く光っているな。
律が『熱い』って言ってるが、さっきムギも言ってたけど、
このゲームでは温度感覚も感じられるんだったよな」
唯「さっきの私のプレイでも、ギラで攻撃されたときは『痛い』じゃなくって『熱い』だったよ!」
紬「そうなのよ。始めに話した通りだけど、痛みや熱を、特殊な微弱電流を使って
擬似的に体感できるようにしてあるのよ。冷たいの感覚もあるらしいわ」
唯「それにしても、このお爺さんスゴイよね。ずっと太陽の石を宝箱に入れて見守っていたんでしょ。
私だったら、引き出しとかに入れて隠しておくよ」
紬「まぁ、これはドラクエの中のお話だから…」
王「確かに書きとめておいたぞ!まだ休まずに冒険を続けるつもりかっ?」
律「続けます!」
王「では、また会おう!勇者りつよ!」
律「さぁ、今度は岩山の洞窟だ。その前に、妖精の笛と太陽の石と所持金を預けておこうか。
あとは…一応たいまつを3つ買っておくか」
…
唯「りっちゃん隊長!応答願います、ドーゾ!」
律「唯か?どうした?」
唯「りっちゃーん、そろそろ交代しなーい?」
律「交代か。まぁ、次は岩山の洞窟だしな。行かなくてもクリアはできる場所だしな。
じゃあ唯、やってみるか?」
唯「やるやる!でも、先にトイレに行きたいから、りっちゃん途中までやってて!」
律「おい!それならトイレに行った後呼んでくれよな!」
…
紬「まぁまぁ…始めに説明したけど、このゲームは中断書機能があるから、
フィールド上でも一時的にセーブできるのよ」
澪「その場合でも名前や画像の変更は効くのか?」
紬「変更は一切できないわ」
澪「それじゃあ、唯が律の名前で、律の画像でプレイすることになるぞ」
唯「えーっ…。せっかくなんだし、私の名前で私の画像でプレイしたいなー。
じゃありっちゃん、私がトイレから帰ってくるまで待ってて」
律「しょうがねぇなぁ唯は。とりあえず、ダッシュでトイレに行ってこい!ダッシュだ!
ムギ、このプレイってリセットできるのか?さっきセーブしたばっかりだし」
紬「リセットのような強制終了もできなくはないんだけど、
それをしちゃうと機器が壊れてしまうかもしれないの。
だから、どうしてものとき以外は『中断書』機能で一次セーブするか、
通常のセーブ終了で、安全に終わらせて欲しいの」
律「そうなのか…。じゃあ町によった後、もう一度王様に会いにいくことにするか」
ラダトーム城
王「おお、ゆい!よくぞ戻って来た!わしはとてもうれしいぞ…」
唯「今度はレベル9からのスタートだし、途中で死なないようにしなきゃね!」
王「ではまた会おう!勇者ゆいよ!」
…
澪「あれ?律のやつは?」
紬「おトイレじゃないかしら?」
澪「そうか。…なぁムギ、このゲームってさ、やってると結構歩いていることになるよな」
紬「そうよね。坂道や階段も体感できてるから、かなりの運動量になるんじゃないかしら」
澪「消費カロリーがどのくらいになるのかって、分かるか?」
紬「あっ!…そうね、そういうデータはマニュアルには書いてなかったけど、
少なくともウォーキングぐらいはあるんじゃないかしら!あとで聞いておくわね!」
澪「カロリー消費量のデータは、重要だぞ!」
紬「重要よ、重要!」
最終更新:2013年04月07日 00:49