律「レベル10でマホトーンか。やっぱりアプリより早いんだな」

澪「こっちの宝箱のゴールドは小額だったな」

紬「でも、すでに1,000ゴールド以上たまっているみたいだし、死の首飾りを売れば、

  装備も色々買い換えられるんじゃないかしら」

律「確かにそうだが、頻繁に買い換えてもゴールドがかかるばっかりだから、さっきも言ったが、

  必要なものだけ買い換えるようにしないとな。それにしても、宝箱に鉄の盾がないのは痛いな。

  わざわざ武器屋で買わなきゃいけないから、余計な出費になるぜ」


唯「りっちゃーん、あとは帰るだけだよね?」

律「そうだ。その道をまっすぐ行って、壁に当たったら右側に元来た階段がある。

  そこからは来た道を逆に戻っていけばOKだ」

唯「りょーかい!でも、来た道をよく覚えていないから、りっちゃんまた教えてー」

律「しょうがねぇなぁ」



フィールド

唯「ふぅ、やっと外に出られたよ。うーん、外の空気はおいしーい」

律「唯、ここはムギの部屋の中だぞ」

唯「あっ、そっかー。すっかり忘れてたよ。ねぇりっちゃん、この後はどうするの?」

律「ラダトームに戻ろうぜ。さっき手に入れた死の首飾りと戦士の指輪と、

  余分なたいまつを売り払おう」

唯「ラージャー!」



ラダトームの町

道具屋「死の首飾りですね。少しお待ちを!

     ええと、その品物なら1,200ゴールドで引き取りますが、いいですか?

唯「おぉー!高いんだね。はい、お願いします!」

道具屋「売っていただけます?まいどどうも!」

唯「不思議だよね。見た目も変だし、身につけても呪われるだけのものなのに、

  あんなに高く買い取ってくれるんだから」


澪「なんだろ、あの死の首飾りを見てたら、急にさわ子先生のこと思い出した。先生元気かな?」

紬「そうね。昔のさわ子先生なら身に付けていそうな、そんなデザインよね。先生元気かしら?」

律「確かにさわちゃんみたいな感じだな。ヘビメタとも違う怪しい感じが、いかにもさわちゃんだ!」


さわ子「へーっくし!!」


道具屋「戦士の指輪ですね。少しお待ちを!

     ええと、その品物なら15ゴールドで引き取りますが、いいですか?

唯「えぇーっ!?たったそれだけ?…仕方ないや。じゃあお願いします…」

道具屋「売っていただけます?まいどどうも!」

唯「どうみてもこっちの方がカッコイイのに、売値が100倍近く違うよ。

  やっぱりゲームの世界は不思議だね」


澪「戦士の指輪ってなんっていうか、買い叩かれてるって感じだな」

律「まぁ、持ってても何にも役に立たないからな。取らなくてもクリアにはまったく関係ないし。

  これを身につけたら力が倍になるとかだったら、いいんだけどな」

紬「アイテムの効用の追加ね。これもレポートに書いておきましょう」


唯「りっちゃん隊長!全部売ったら所持金が2,700Gになりました!」

律「私が預かり所に預けた1,000Gもあるから、これで合計3,700Gか。まだまだ足らないな。

  とりあえず2,000Gは追加で預かり所に預けとくか」

唯「この後はどこに行くの?」

律「次はガライの墓だ。さっきの岩山の洞窟より大変なダンジョンだぜ」

唯「えーっ、またダンジョン?…ねぇりっちゃーん、そろそろ交代しよー?」

律「いいぜ。ガライの墓は気をつけないと、あっさりやられてしまうからな。そこは私がプレイしよう」


澪「ガライの墓っていうのは、ガライの町にあるのか?」

律「そうさ。ガライの町に扉のある大きい建物があったろ?あの奥にあるのさ。

  町の地下がダンジョンになってて、下の階はかなり強いモンスターも出るんだぜ」

紬「複雑なダンジョンなの?」

律「岩山の洞窟よりは長いな。地下4階まであったはず。あそこは地下3階からが大変なんだぜ。

  経験値やゴールドも稼げるんだけど、出会うモンスターによってはあっさり死亡したりするのさ」



ラダトーム城

王「では、ゆいよ!そなたが戻るのを待っておるぞ」


唯「ふーっ、終わったー」

律「唯、お疲れ!じゃあ今度は私の番だな!」

紬「みんな、そろそろ休憩にしない?お茶入れるわよ」

澪「うん、そうだな。私もディスプレイを眺め続けて、結構疲れてきたし」


紬「唯ちゃん、りっちゃん、今までプレイしてみてどんな感じ?」

唯「すごいね。すっごくリアルだよ。ここがムギちゃんの部屋だってこと、すっかり忘れてたよ」

澪「そのゴーグルで全部を見てるんだよな。目が疲れないか?」

唯「うん、結構疲れるね」

律「プレイ中は一生懸命だからあんまり気にならないんだけど、

  終わった後は確かに目が疲れた感じがするな」

紬「私も昨日やってみて、結構目が疲れたわ。これは長時間続けてプレイするのは難しいわね」

律「まぁ私と唯は交互にプレイしているから、しばらく休憩すれば平気だけどな」



ラダトーム城

王「ではまた会おう!勇者りつよ!」

律「さーてと、ガライの町に行くかな。まず鉄の盾を買って、後は……それだけでいっか。

  鎧は鎖かたびらのままでも何とかなるだろう」

スライムがあらわれた!コマンド?

律「なんか、こういう弱いモンスターって邪魔になるよな。トヘロスを覚えるのは当分先だしな。

  聖水を買っておけばよかったかな?」


ガライの町

律「まずは鉄の盾…と言いたいが、所持金がちょっと足らないな。革の盾を売っても買えないな。

  先に鍵で建物の中の宝箱で稼ぐか」


律「建物の中、無駄に広いな。向こう側は壁…じゃなくて真っ暗なんだな。

  確かにアプリでもそんな感じだったけど、こういうところも再現しているんだな。

  それはともかく、宝箱だ」

商人「ええい!持ってけドロボウ!どうせ世界は滅びてしまうんだ!

   今さらお金を儲けようとは思わないぜっ!」

律「はいはい、わかったからちょっと退いてくれー。宝箱が取れないからなー」

りつは宝箱を開けた。9ゴールドを手に入れた。

りつは宝箱を開けた。なんと!薬草を見つけた!

りつは薬草を手に入れた。

りつは宝箱を開けた。なんと!たいまつを見つけた!

りつはたいまつを手に入れた。

律「…やっぱり期待できる中身じゃなかったな。FC版はよくこんなのでやってたよなぁ」


律「仕方ない。先にガライの墓に行って、所持金稼ぎをするか。

  ん?あの扉の先は何だったかな?手元に携帯がないからわからねぇな。

  とりあえず、あの扉を開けてみるか」

りつは魔法の鍵を使った。

老婆「おや?入口の鍵を開けてしまったのかい。仕方ないねえ。ほら、この鍵を持ってお行き。

   鍵は大切に使いなされよ。ほっほっほっ」

律「そうだった。婆さんがいて、鍵を渡してくれるところだった。

  こういうのが外から見えないのは不便だよな。ま、リアルな生活では見えないんだけどな」


律「えーっと、ガライの墓の入口は…壁が一面真っ黒で入口がどこかわかんねぇ。

  とりあえず順番に押してみるか。確かこの辺だったかな…ここは壁だな。

  隣は…おぉっ!手がすり抜けるぜ。ってことは、ここが入口だな。よいしょっと」


唯「わっ!スゴイ!りっちゃん真っ黒なところをすり抜けて向こう側に出たよ」

澪「入口が隠してあるパターンなのか。真っ黒な部分は、入口以外は壁で覆われていたんだな。

  リアルな世界では壁って見えるけど、こういう部分は、逆に壁を見せないようにしているんだな」

紬「リアルさを忠実に再現すると、壁が見えないと不自然なのよね。

  でもそれだと、隠されている入口もすぐに分かっちゃうから、

  原作通りに真っ黒にして隠しているんだと思うわ」


老人「ガライの墓から生きて帰った者はおらぬ…。死にたければ、行くがよい……」

フッ…

律「ここはアプリと同じように、爺さんが消えるんだな。死にはしないぜ。ちょっとした小遣い稼ぎさ」


澪「わわわわ!お爺さんが消えたぁ!」

唯「このお爺さんは、なんだか亡霊みたいな感じだよね」

澪「唯!そういうのはやめてくれー」

紬「澪ちゃん、大丈夫よ。これはゲームの演出なんだし」



ガライの墓 B1F

りつはレミーラを唱えた。

律「さーて、ついでにこのフロアの宝箱も取っておくか。たぶんしょぼい中身だろうけどな…」

ドラキーマがあらわれた!コマンド?

律「さっそくお出ましだな。このクラスのモンスターなら余裕だ」


ドラキーマをやっつけた!

20ポイントの経験値をかくとく!25ゴールド手に入れた!

律「えーっと、北西側に宝箱が固まって…あったあった。さっそくいただきだ」

りつは宝箱を開けた。5ゴールドを手に入れた。

りつは宝箱を開けた。10ゴールドを手に入れた。

りつは宝箱を開けた。なんと!薬草を見つけた!

りつは薬草を手に入れた。

律「うーん、相変わらずしょぼいよなー。しかも、何だよ5Gって!少なすぎ!

  まぁ、文句言っても仕方ない。とりあえず、鉄の盾を買いに戻るか」



ガライの町

りつは鉄の盾を装備させてもらった。

律「とりあえず、これで準備は良いことにしよう。今なら途中で死んでゴールドが半分になっても、

  たいした額じゃないしな。にしても、プレイ中に携帯見れないのは不便だな。

  方向感覚が分かりにくいぜ。ま、いっか。さっき確認もしたし、何とかなるだろ」


唯「りっちゃんの盾が鉄の盾に変わったね。この方がかっこいいね」

澪「そうだな。鎧は鎖かたびらのままだけど、盾が良くなるだけで戦士っぽい感じになるもんだな」

紬「最強装備をそろえた頃には、どんな感じになるかしらね」



ガライの墓 B1F

りつはレミーラを唱えた!

律「えーっと、右下…じゃなくって南東だな。あっちに扉があるから、ぐるっと回って…

 (中略)

律「おっし、扉だ。これでもう1階は問題ないな。次は2階だな。

メトロゴーストがあらわれた!コマンド?

律「唯もさっき言ってたが、顔色悪いゴーストだよな。ま、ゴーストに顔色も何もないけどな。

  とっとと征伐征伐!」



ガライの墓 B2F

律「さーて、今度は四隅の階段だな。先に宝箱を取りに行くか。たしか、西側の階段だったはず」


唯「さすがりっちゃん、どんどん進むね」

紬「りっちゃんの頭の中に、ダンジョンマップが入っているみたいね」

澪「そうだな。さっきまでずっと携帯いじっていたのは、

  ダンジョンの道順を確認するためだったのかもしれないな」



ガライの墓 B3F

律「さーて、ここから強いモンスターが出るから注意なんだよな。

  しりょうの騎士さえ出なけりゃ、全然問題ないんだけどな」

リカントマムルがあらわれた!コマンド?

律「こいつはラリホーで問題なしだな。ラリホー!」

りつはラリホーを唱えた!

リカントマムルを眠らせた!

リカントマムルは眠っている!コマンド?

律「OK!あとは余裕だ」

リカントマムルをやっつけた!

52ポイントの経験値をかくとく!80ゴールドを手に入れた!


律「えーっと、宝箱はこっちの方だよな。おっ、あったあった」

りつは宝箱を開けた。なんと!呪いのベルトを見つけた!

りつは呪いのベルトを手に入れた。

律「へーっ、ここで呪いのベルトが出たぜ。竜王の城じゃなくてこの段階なのか。

  どっちにしろ、いらないアイテムだから関係ないけどな」

ヘルゴーストがあらわれた!コマンド?

律「コイツはラリホーが効きにくいモンスターだったよな。なら打撃で勝負!」



ガライの墓 B2F

律「とりあえず3階から退避完了。次は左下の階段に行くんだったはず。

  今は左上側の階段にいるはずだから下…じゃなくって南だな。

  …見えたぞ。あの階段で間違いなかったはずだ」

鉄のさそりがあらわれた!コマンド?

律「なんか、このレベルのモンスター相手だとホッとするな。いくぜ!」



ガライの墓 B3F

律「さて、また危険地帯だ。手短に進めないとな。変なモンスターじゃなくて、リカント系ばかり

  出てくれるとうれしいんだけどな」

メーダロードがあらわれた!コマンド?

律「うわ、ホイミばっかりのモンスターが出たか。こいつはラリホーがまったく効かないしな。

  とりあえず先にマホトーンだな」

(中略)

メーダロードをやっつけた。

56ポイントの経験値をかくとく!

パパパパッパッパッパーン♪

りつはレベル11に上がった!

力が5ポイントがった!素早さが4ポイント上がった!みのまもりが2ポイント上がった!

最大HPが7ポイント増えた!最大MPが9ポイント増えた!

95ゴールドを手に入れた!

律「おっし、レベルアップだ。これでだいぶ楽になるぞ。ゴールドもだいぶたまってきたし」


唯「おぉっ!りっちゃんレベルアップだね!」

澪「律のプレイ、ほんと素早いな。かなりやり込んでいるんだな」

紬「りっちゃんのプレイからの気付きは、ドラクエⅠをやり慣れた人からの意見になるから、

  これはこれでまた大事なのよね」

澪「でも、律は意見を出すっていうより、今はともかく夢中でプレイしているよな。

  こっちまで思わず見入ってしまうな」

唯「そうだよね。私には絶対こんな感じにプレイできないよ」



ガライの墓 B4F

律「よーし、あと少しで銀のたて琴だ。ここを無事通過して、上の階だ。

  ん?床石に女性の絵が彫刻みたいに彫ってあるな。…あっ!この太眉!」


唯「澪ちゃん、この床の女性の絵、ムギちゃんみたいだよね」

紬「えぇっ!?」

澪「ほんとだ。律の目線が床に向いているからよく分かるけど、ムギそっくりだな」

  ムギをモデルにしているのは間違いなさそうだな。

紬「もーっ、なんでこういうことするの!?やめてって言ってるのにぃ!

  床の女性の絵を他の絵に変えてって、レポートに書いておかなきゃ!」

唯「えーっ?ムギちゃんかわいいんだし、別にいいと思うよ」

澪「ムギの気持ちも分からなくもない。ある意味公私混同っていうか、

  身内贔屓みたいな感じだからな」


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最終更新:2013年04月07日 00:52