唯「りっちゃーん、海が見えたよー。ここから東?西?」

律「東の方向だ。そっちの方向に橋があるんだ。その橋を渡った辺りから、

  さらに強いレベルのモンスターが混じってきて、いろんな種類のモンスターが出るんだぜ」

唯「そーなんだ」

死のさそりがあらわれた!コマンド?

唯「変な色のさそりだぁ。りっちゃん、このモンスターはラリホーって効く?」

律「効く効かないが半々だな。そいつは硬いだけがとりえだから、普通に戦って倒せばいい」

唯「ラージャー!」

唯「林の中って見渡せないから、海ぞいに行く方が安心できるね」

律「プレイヤー視点ではそうなんだよな。モニター視点では違うんだけどな。おい唯、

  今海の向こう側に橋が見えてるが、あの橋は違うぜ。さらに向こう側に橋があるから、

  そっちを渡るんだ」

唯「あの橋は違うんだね。りょーかいです!」


鎧の騎士があらわれた!コマンド?

唯「なんか、見たこと無いタイプのモンスターだね。鎧を着たモヒカン頭の人?何か強そうな感じ。

  北斗の拳に出てきそうな感じだね。りっちゃん、このモンスターはラリホーって効く?」

律「そいつはたいてい効く。そいつの上位種は効かないけど、そいつだけ効くぜ」

唯「りょーかい!ラリホー!」

ゆいはラリホーを唱えた!

鎧の騎士を眠らせた!

鎧の騎士は眠っている……。コマンド?

唯「よーし!」


澪「こう見てると、唯はラリホーを多用しているな。眠らせて倒すのは良い方法なんだろうけど」

紬「唯ちゃんはラリホーがお気に入りなのかしらね。実際にモンスターにも結構効いているし」

律「ドラクエⅠはラリホーゲームみたいなものだからな。6割ぐらいのモンスターに効くし、

  かなり上のレベルのモンスターでも効く種類があるからな。ラリホーが効くと楽に倒せるぜ。

  呪文って攻撃呪文か回復呪文ばっかり使いがちなんだけど、ドラクエⅠやⅡをやってると、

  こういう補助呪文の存在のありがたさをシミジミ感じるんだよな。呪文の数が少ない分な」


唯「影の騎士ばっかり出てくるからヒヤヒヤするし、必ず攻撃を受けるからホイミしないといけないし、

  MPがどんどん減っちゃうよ。出てくるモンスターが、全部キメラとかリカントとかばっかりだったら、

  楽なのになー」

メイジキメラがあらわれた!コマンド?

唯「そうそう、こんな感じでキメラとかばっかりだといいのになー。えーっと、

  キメラだからラリホーでOKだね」

ゆいはラリホーを唱えた!

メイジキメラを眠らせた!

メイジキメラは目を覚ました!コマンド?

唯「えーっ、もう目を覚ましたの?ラリホーやり直しだよー。もー!」

唯「まずいなぁ。もうMPが残り少ないよ。この辺って影の騎士が多過ぎだよ。

  まだなのかなぁメルキドは…あっ!もう一本の橋を発見!ってことは…あった!あそこだ!

  橋の向こうに、城壁みたいなのに囲まれてる町みたいのが見えるよ!あれがメルキドだね!

  でも、その町の入口になんか大きいのがいる。あれがゴムレスだね」


ドラゴンがあらわれた!コマンド?

唯「りっちゃんが苦戦して倒したドラゴンだ。どうしよう、メルキド目前でこんなの出てきちゃったよ。

  りっちゃん隊長!応答願います、ドーゾ!」

律「唯、そいつは私が倒したドラゴンとは別のものと考えていい。HPははるかに低いぜ。

  ラリホーは効かないから、正面から攻撃して倒すしかない」

唯「そうなんだ。りょーかいです!」


唯「うわーっ、ゴムレスって近くで見ると、すごく大きいです!これがⅠのゴムレスなんだね」

律「唯、ゴムレスじゃないぞ。仲間には決してならないからな。Ⅰではこのゴーレムを倒さないと、

  メルキドの中には入れないんだ」

唯「りっちゃーん、ラリホーって効く?」

律「ラリホーは効かないが、その代わりに妖精の笛がある。これさえあれば余裕だ。

  妖精の笛を戦闘中に吹けば、ゴーレムは必ず眠るから、あとはガンガン攻撃すればOKだ。

  途中で起きても、もう一回吹けばすぐに寝るぜ」

唯「そうなの?じゃぁ、やってみるよ!」


ゴーレムがあらわれた!コマンド?

唯「ここで妖精の笛を吹けばいいんだよね。でも、これってどうやって吹けばいいのかな?

  見た感じフルートみたいな形だけど、フルートの吹き方は知らないし。とりあえず適当に…」

ゆいは妖精の笛を吹いた。

ホーロロピョッピョッピョ~♪

唯「とりあえず音は出たけど、指使いは分からないし。こんなので、ちゃんと効くのかなぁ?」

ゴーレムは静かに目を閉じる…。

ゴーレムは眠ってしまった!

ゴーレムは眠っている……。コマンド?

唯「うわーっ、こんな下手な演奏でも眠ってくれるんだ。この間に倒せばいいわけだね。よーし!」


律「なんだ、この笛の音は?これ、唯が吹いたそのままの音なのか?」

紬「多分そうだと思うわ。これもちょっとマニュアルを確認してみるわね」

澪「妖精の笛ってフルートみたいな形だけど、音はリコーダーみたいな感じだな。

  これもさっきの銀のたて琴と同じように、プレイヤーの演奏したままを再現しているんだろうけど」

紬「お待たせ。マニュアルには『妖精の笛は簡易フルートとして演奏できます。音域はC4-D6で、

  半音階も演奏できます。歌口に息を吹きかけるだけで音が出て演奏できますが、

  笛の左端(閉じてある方)を回すと、フルートと同じような吹き方のみで反応するように変わります。

  笛の音の効果は、演奏を止めた後にあらわれます』って書いてあるわ」

澪「それにしても、笛の演奏までリアルに再現するとはすごいな」

律「っていうか、これなんてものすごく無駄な再現だと思わないか?」

澪「でも、実際に笛を吹けた方が、リアルさが全然違うと思うけどな」

紬「これなら、BGMに合わせてメロディをユニゾンで吹いてみることだってできるんじゃないかしら。

  フィールドの音楽(広野を行く)のメロディも、この音域なら演奏できそうだし」

律「新種の音ゲーみたいな感じか。なんか、ドラクエからどんどん離れているような気が」


ゆいのこうげき!

ゴーレムに23ポイントのダメージ!!

ゴーレムは目を覚ました!コマンド?

唯「あれ?起きちゃった。もう一回妖精の笛を吹かなきゃ。こういうフルートみたいな吹く楽器って、

  なんか苦手だなぁ…。でも、ゲーム中にそんなこと言ってられないね」

ゆいは妖精の笛を吹いた。

ホーフルハーホーホフハ~♪

ゴーレムは静かに目を閉じる…。

ゴーレムは眠ってしまった!

唯「なんか、自分で吹いてて気持ち悪い演奏になっちゃった…。でも眠ってくれてるからいっか」


澪「唯の笛のフレーズからして、とても笛の音で安らかに眠っているとは思えないな…」

律「せっかくだから、このゴーレム戦で唯がカレーのリフを吹いてくれたら面白いんだけどな」

紬「イントロのオルガンのフレーズね」

澪「唯なら、何度も吹いて慣れてきたら、やってそうな気がするな」


ゴーレムをやっつけた!

2500ポイントの経験値をかくとく!

パパパパッパッパッパーン♪

ゆいはレベル15に上がった!

力が8ポイントがった!素早さが9ポイント上がった!みのまもりが5ポイント上がった!

最大HPが7ポイント増えた!最大MPが1ポイント増えた!

トヘロスの呪文を覚えた!

10ゴールドを手に入れた!

唯「経験値はこんなに多いのに、ゴールドってたったこれだけなの?」

律「唯、ゴーレムから取れるゴールドが少ないのは元からだ。『1質素』だからじゃないぞ。

  にしても、レベル15でもうトヘロスか。アプリより相当早いんだな」



城塞都市メルキド

兵士「城塞都市メルキドへようこそ!」

唯「うわー、広い町だね。お店もいっぱいだぁ」

律「唯、ここでは情報収集と、炎の剣と水鏡の盾を買うのが目的だ。店で買える最強の武器防具は、

  ここで全てそろうんだぜ。この町には預かり所もあるから、ここでゴールドを下ろすこともできるぜ。

  買物の前に、とりあえず宿屋に泊って回復させようか」

唯「そうだね!MPもちょっとしか残ってないし。とりあえず宿屋宿屋っと」


宿屋「おはようございます。では、いってらっしゃいませ」

唯「りっちゃーん、ここの町ってお店がいっぱいあるんだけど、どこのお店で買えばいいの?」

律「今、唯がいる通りの東側に扉があるだろ。その扉の奥にある店だ。

  って、それより先に預けてたゴールドを下ろしておけよ」

唯「預かり所はどこにあるの?」

律「町の一番北西にある建物の2階だ」


ゆいは魔法の鍵を使った。

唯「りっちゃん、この後ろ向いたお爺さんのお店?」

律「そこは魔法の鍵の店だ。目的の店は反対側だ」

武器屋「ここは武器と防具の店だ。どんな用だね?」

唯「装備を買いに来ました!」

武器屋「どれにするかね?」

唯「炎の剣と水鏡の盾の2つしかないんだね。でもどっちもかなり高いね」

律「所持金の関係で両方は無理だな。先に買うのは炎の剣だ。竜王の城までこれでいける」


武器屋「炎の剣だな?これは、戦いの時に道具として使っても、効果があるぜ!」

唯「そうなんだ。どんな効果があるんですか?」

武器屋「さっそく装備するかい?」

唯「ちぇっ。自分で効果があるって言ってるのに、その効果の内容を教えてくれないんだ」

律「唯、炎の剣は戦闘の時に道具で使うと、炎でダメージを与える効果があるんだぜ。

  ダメージはギラよりも幅があるな。14~32ポイントって所かな?もっとも、

  道具として使うよりも、普通に打撃で攻撃したほうが与えるダメージは大きいんだけどな」

唯「じゃあ、普通の武器と考えておけばいいね」


澪「名前の通り炎をイメージした形だな。鉄の斧よりも、こっちのほうが勇者の装備っぽいな。

  武器の名前から、道具としての効果がおまけで付いてるって感じだな」

律「この効果が、例えばⅥ以降のように、攻撃の後に炎による追加ダメージが与えられる、

  見たいな感じだといいんだけどな」

紬「それも一応レポートに書いておくわね」


武器屋「また来てくれよ!」

唯「りっちゃーん、買物終わったけど、他に行くところってあるの?」

律「この町の南側の中央に、庭園と神殿があるんだ。

  その神殿の入口には扉があって、神殿の中はバリアが張ってあるんだぜ。

  で、その先に爺さんがいて、そこでロトの印の場所を教えてもらえる仕組みなのさ。

  本来ロトの印の場所は固定のはずなんだが、ムギが言うように、

  このプレイでは変更されてる可能性がある。念のため場所を聞きに行こう。

  ホイミでHPを回復させながら、気をつけて進んでいってくれ」

唯「りょーかいです!」

ゆいは魔法の鍵を使った。

唯「うわーっ、なんかあやしそう…バリアの中って、毒の沼地みたいに足がピリピリするのかな?」

パジュ!パジュ!パジュ!

唯「うわっ、歩くたびにスゴイ音がするね。痛みっていうより、体に電気が走ってる感じ。

  全身がピリピリするし、すごく嫌な感じ。えーっとHPは…危ない危ない、もうホイミしないと」


澪「ミエナイキコエナイ、ミエナイキコエナイ…」

律「唯を見ている限りでは、これは見た目より痛くなさそうだなぁ。音は痛そうな感じだけどな。

  チラ…澪、耳押さえてどっちに向いてんだよ。ほら、こっち!」

澪「ひぃ!やめてくれ!」

律「モニターの役目を果たしてくれないと困るんだぜー、みおちゅわーん」

澪「いや、だって音からして痛そうだし…」

紬「マニュアルには『バリア内は、1歩歩くごとに全身に弱い電気刺激があります』ですって。

  唯ちゃんのセリフからしても、ピリピリする感じで痛い感じではなさそうね」


唯「ふーっ、ようやくたどり着いたよ。このお爺さんに話しかければいいんだね」

老人「勇者のため、祈りましょう。光がいつもそなたと共にありますよう…。

   行きなされ。そして探すのです。

   ラダトームの城まで北に80、西に60を刻む、その場所を!!」

唯「りっちゃん、このお爺さんの言った北に80、西に60の場所を、王女の愛で探せばいいの?」

律「そうだぜ。っていうか、やっぱりロトの印の場所も変更されてたんだな。ムギの読み通りだな。

  元々は北に140西に80の場所なんだけどな。北に80西に60の場所ってどの辺だろ?」

唯「りっちゃーん、またこのバリアを通り抜けるのー?私、これすごい苦手だよ…」

律「そうだな、北に80だとメルキドの北のほうだと思うから、ここから行っても結構大回りになるな。

  これなら、ドムドーラ側から行った方が近いかもな。唯、一度ルーラで城まで戻って、

  セーブしてから探しに行こうぜ」

唯「うん、わかったー。ルーラ!」



ラダトーム城

王「では、また会おう!勇者ゆいよ!」


フィールド

律「唯、せっかく早くにトヘロスを覚えているんだから、トヘロスを使おうぜ。

  この辺の雑魚モンスターを相手にしていると、時間ばかり取られるからな。

  経験値もゴールドも低いし。トヘロスしてサクサク進むのが、いろんな意味でいい」

唯「そうだね。じゃあ、トヘロス!」

ゆいはトヘロスを唱えた!

モンスターの気配が消えた!

唯「モンスターの気配が消えたって表示が出たけど、こっちは何も感じないよ」

律「そりゃ、気配だもんな。ゲームで気配を感じるなんて、聞いたことないしな」


澪「さすがに、気配を感じられるようにはできないよな」

紬「そうね。気配って、五感とは違う部分で感じるものだと思うし。

  今の技術を持ってしても、気配をリアルに体感するのは不可能だと思うわ」


ローラ「あなたがレベルを上げるには、あと130ポイントの経験が必要です。

    私のいるお城は、北に92東に55の方向です。ゆい様を、ローラはお慕い申しております」

唯「目的地は確か、北に80西に60の場所だよね。今いるところから真っ直ぐ西に行って、

  少しだけ北に行けばいいってことだよね」

律「実際はそう簡単にはいかないんだぜ。必ず道を塞ぐ岩山とか海とかがあるからな。

  直線距離では行けないからな」

唯「りっちゃん、どんなところか分かるの?」

律「今いる砂漠を海ぞいに林の中を進むと橋があるんだ。その橋を渡ってしばらく行くと、

  迷路みたいな、岩山の渓谷っぽい砂地の道がある。多分、その道の途中のどこかだと思う」

唯「じゃあ、東に見えてる岩山を目指して行ってみるね」

律「あの辺はメルキド近辺と同じモンスターが出るんだが、炎の剣を装備しているし、

  たぶん問題ないだろう。影の騎士にだけ気をつけてくれ」


メタルスライムがあらわれた!コマンド?

唯「来た来た!今度こそ倒すよー!えいっ!」

ゆいのこうげき!会心の一撃!

メタルスライムに91ポイントのダメージ!!

メタルスライムをやっつけた!

775ポイントの経験値をかくとく!

パパパパッパッパッパーン♪

ゆいはレベル16に上がった!

力が4ポイント上がった!素早さが6ポイント上がった!身の守りが3ポイント上がった!

最大HPが5ポイント増えた!最大MPが21ポイント増えた!

6ゴールドを手に入れた!

唯「ふんす!」


紬「唯ちゃんやったわね。これでレベルアップもしたし」

澪「最大MPが21ポイント上昇か。これはかなり大きいな」


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最終更新:2013年04月07日 01:05