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♢♢♢

律「ふぅ~ごっそさまでした~!!」ゲップ

梓「一緒に食べ終わるなんて。そんなにおなかすいてたんですか?」

律「おう!すっごいおなかすいてた!!なんでだろう。風の中で飛ばされないように踏ん張って歩いてきたからかな?」

梓「・・・あぁ。外、風すごいですか?やっぱり」

ゴーガタガタガタガタタ

律「うん。すごかったぞ~~!梓ならきっと吹き飛ばされてるんじゃね?」ケラケラ

梓「飛ばされるって・・・私と律先輩、そこまで体の大きさ変わらなくないですか?」

律「いーや。問題は体の大きさじゃないのだよ!梓くん!!」

梓(梓くん・・・まーた変なノリになっちゃって)

律「私はドラムしてるからね!!踏ん張りがきくから!踏ん張りが!!!」

梓「あー・・・そういわれればそうですね、はいはい」カチャカチャ

律「なんだよー、つれないなぁ。唯ならもっとノってくれるぞ~?」

梓「」ムッ

梓「そうですね、私は唯先輩じゃないので、ノってあげられなくてすいません」

律「・・・なんか怒ってる?」

梓「怒ってませんけど・・・食器洗ってきますね」

律「あ、あぁ・・・」

梓「あ、ごみかしてください。ついでに捨ててきますから」

律「お、あ、あんがとな」スッ

梓「いえ。テレビ見るなりして勝手にくつろいでてください。では」プイッ

律「あ、梓・・・?」

バタン

梓(唯先輩と比べなくてもいいじゃん・・・せっかく2人でいるのに・・・ばか律先輩)トタトタトタ

律「・・・」

律「・・・梓、あれ絶対なにか怒ってたよな・・・?私、なにかしたか?」

ブーブーブー

律「」

律「・・・・・」スッ

律「・・・やべ、ケータイの電源切るの忘れてたよ」カチカチカチカチ

律「ん・・・澪からか。タイミングがいいのか悪いのか・・・」

律「まぁ、梓がちょうどいなくて助かったけどな・・・どれどれ」カチカチカチカチ

『今日ニュースで傘飛ばされてるとこ映ってたけど、あれってなにしてたんだ?』

律「・・・」

律「澪もニュース見てたのか・・・なにしてたと、そんなまじめに聞かれてもなぁ」

律「自分の力を風の中で試してみたくなったけど、先に傘がダウンした、っと」カチカチカチカチ

ピッ

律「ふぅ」

ブーブーブー

律「返事はやっ!?」

律「なんつー速さで打ってくるんだあいつは・・・指、10本くらいついてんじゃないのか?」カチカチカチカチ

律「あ、それはふつーか。えぇーっと?」

『そうなのか。相変わらずバカなことしてるな。もう家?風が強くて怖いから律の家いってもいい?』

律「いや、バカにされてるのは別にいいとして、風が強いから私の家っていう発想がよくわからないんだけど・・・みおしゃんやい」

律「・・・まぁ、家に私いないからどっちみちムリだけどな」カチカチカチ

律「風強いならなおさら外出たら危ないだろ?家で大人しくしてろよ!!私は疲れたからもう寝るな、おやすみ~~、っと」カチカチカチ

ピッ

律「電源きっとこ」ピッ

律「まぁ。・・・私も人のこといえないけどさ」

律(びしょぬれになる予定ではいたけど、傘が飛んでいったのは想定外だったな)ウンウン

律(でも、梓の家にこれたし、泊まることもできっちゃった♪)ウヘヘ

律(あとは・・・)ムン

律「つーか、前髪がさっきから邪魔!!うぜぇうぜぇ」

律「梓、カチューシャかえしてくれないかなぁ。泊まる代わりにカチューシャ外せとかわけわかんねーし!」

律「・・・っそれにしても、この家のCDとレコードの量はすっごいなぁ」ウハァ

律「こりゃ梓が『ティーカップなんて撤去ですぅ!』だなんて言い出しちゃうくらい音楽バカになっちゃうわけだよ」クックックッ

梓「誰が音楽バカですか」カチャカチャ

律「うわぁ!?」

梓「って、・・・驚きすぎです」カチャン

律「いや、いきなり背後から声がしたら誰でもおどろくだろ・・・てか、それって」

梓「あ、紅茶がたまたまあったので。飲もうかなって思って・・・飲みません?」

律「うん!!飲む飲む!!なんだかんだ言って梓もすっかり染まっちゃってるなぁ~」アハハ

梓「むっ・・・しょ、食後のひと時くらいは大切にしないと!!」カチャカチャ

律「へいへい。そういうことにしといてやろーじゃねーか」クスクス

梓「んもう・・・いじわるなこと言うならお茶あげませんよ?ていうか、家に泊めませんよ?」

律「あ、まじ、梓さんちーっす、いや、まじぱねっす!そんけーしてまっす!っす!!」

梓「・・・・・・わざとらしい」コポコポコポ

律「ていうか、梓、紅茶淹れられるんだなー」ヘー

梓「こないだ澪先輩と律先輩と唯先輩がこないときにムギ先輩に習ったんです」カチャカチャ

律「へー・・・もしかして、ムギと2人きり?」

梓「?・・・そうでしたけど・・・それがなにか?」コポコポコポ

律「べっつに~~」ツーン

梓「?」

律(くそ、ムギのやつめ~~梓と2人っきりとかうらやましい!!)

梓「よし、あとはこれで・・・」スッ

律「あ、お前、そこ注意しとかないと」

梓「え?・・・・あちっ!?」

律「お、おい!?だ、だ、大丈夫か!?」ガタッ

梓「あ、いや、その、指先がちょっと熱かっただけな」

律「」パクッ

梓「」

律「・・・・」

梓「・・・へ?///」

律「・・・・っは!!」ガバッ

梓「ちょ、ちょっと!?な、なにしてるんですかっ!?い、いいいいいきなり人の指を~~!?!?」

律「う、・・・・///す、すまん!?いや、澪が昔はなにかと指とかやけどしてて指をいつも応急処置代わりにだな、その・・・パクっとしてたもんだから・・・///」

梓(パクって!パクって!!律先輩が私の人差し指をパクって~~~~!!!?)

律(く、くそ・・・・条件反射みたいにしちまったけどっすっごい恥ずかしい!!すっごい恥ずかしい///)カァアア

梓「」ドキドキ

律「」ドキドキ

律梓「あ・・・」

律「え、あ、な、なんだよ、梓ぁ!」ワタワタ

梓「あ、いいぇ、り、律先輩からどうぞ!!」ワタワタ

律「い、いや、たいしたことないから。梓から言ってよ」

梓「はは・・・い、いや、そ、そそんなに澪先輩、小さいときやけどしてたんですか?」

律「ん?あ、、お、おう。えーっと、結構なぜかやけどしてたり痛がったり、怪我してたりしてたぞ?」

律「3日にいっぺんくらい、指先だけ」

梓(・・・・澪先輩・・・いや、それ絶対わざとだよ・・・気づこうよ、律先輩・・・!!)

律「っていうか、梓」

梓「は、はい!?」

律「なんつー声だしてんだよ・・・。それ、冷やさなくて大丈夫?」

梓「あ、いえ、本当にちょっとだけ熱かっただけなので、大丈夫です」ヒラヒラ

律「そっか。なら、いいんだけど」

梓「はい・・・なんだかすみません。あ・・・紅茶、淹れますね」コポポポ

律「おう。気をつけてな?お前はギターなんだから、指は大切にしなきゃ」

梓「はい。すいません。ありがとうです」

律「うんうん」

梓「よし!さ、律先輩どうぞ。・・・お口に合うかどうかわかりませんが・・・・」スッ

律「ん!あんがと~~!!ではさっそく」ぐびっ

梓「ど、どうですかね・・・?」ドキドキ

律「・・・ん、あ。っふっつーーーにお茶だわ。梓も飲んでみ?」アッハハハ

梓「そ、そうですか?」ゴクッ

律「どう?自分が淹れた紅茶の味は」ゴクゴクゴク

梓「ん・・・ふっつーーにお茶ですね」

律「だな。ふっつーにお茶だよな」

梓「・・・おいしくないですか?」

律「へ?おいしいけど」

梓「そ、そうですか・・・・(・・・よかった)」ホッ

律「だって、梓が淹れてくれたお茶だしな!おいしくないわけがないだろ!!」ヘヘッ

梓「・・・、お世辞でも嬉しいです」

律「お世辞じゃないっつーの!素直に律さんのお言葉を受け取りなさっていいのよ?梓ちゃん?」

梓「あず・・・。って、誰ですか!?」

律「くはは。そういうのは気にしないのが礼儀だぞっ!!」ゴクッ

梓「そ、そうですね・・・律先輩ですし、気にしないことにしときます」

律「なんかひっかかる言い方だなー」

梓「気にしないでください。それが礼儀なんですよね?」

律「へいへい。そういうことにしときますよ」

梓「・・・」


♢♢♢

ガタタガタtガガtガ

律「あーまだ雨やまないなぁ~」

梓(律先輩はやっぱりいつもどおりだな・・・)

律「つーか、風強くなってね?」アハハハ

梓(私は先輩と2人でいるだけでこんなにドキドキしてるのに・・・)

律「停電とかおきたりしないよな?」

梓(・・・なんだか空回りだ・・・)

律「そういやさ、梓、小学生のときに、みおがさ、こういう感じであらしのよるに」

ふっ

律梓「あ」

律「・・・停電?」

梓「ですかね・・・?」

律「うわーまっくらでなにも見えないな」トタトタ

梓「く、くらい・・・って、せ、せんぱい?どこに行くんですか?」

律「んー?ちょっと窓の外の様子を・・・」ジー

梓「窓の外・・・?」

律「あー、ダメだな、周りの家も真っ暗だ」

梓「そうなんですか?」

律「うん。ここの家のブレーカーが落ちたわけじゃないみたいだな。こりゃ完璧に停電っつーこった」スタスタ

梓「うぅ・・・て、停電」

律「あれれ~~?なんだ?あずさぁ、もしかして怖いのか?」アハハハ

梓「む!こ、こわくなんかないもんっ!!!」

律「そういう風にムキになってるとこが怪しい」グッフッフッ

梓「いや、別に怖くないですから」

ガタタタタタタタガタ

梓「ひやぁ!?」

ギュ

律「」

梓「・・・うぅうううう」

律「梓・・・・・・やっぱ怖いんだろ?」

梓「いいいいいや、だから怖くないですって。なに言ってるんですか、律先輩」

律「怖くないって言い張るやつは風の音で驚いて人に抱きついてこないと思うんだけど・・・」

梓「・・・」

律「怖い?」

梓「怖くないです」

律「本当は?」

梓「・・・ちょっとだけ」

律「くはは・・・素直じゃないなぁ~梓は。怖いなら怖いって言えばいいのに」ケラケラ

梓「だって、先輩絶対そういうの言ったら茶化すじゃないですか・・・」

律「そうかな?」

梓「そうですよ。人の弱みをどうどうとおもちゃにするような人です、律先輩は」

律「うっわ~私サイテー」ケラケラ

梓「自分のことなのに笑ってる・・・と、というか、先輩、こんなときによく笑えますね?」

律「え?いや、なんか楽しくない?こういう停電ってさ」

梓「・・・楽しくないです。あぁー・・・お風呂先に入っておけばよかった・・・」

律「へ?別に入れるだろ?ろうそくとかないの?」

梓「ろうそく・・・」

律「うん。お湯はまだあったかいだろうし・・・シャワーは使えないだろうけどさ、身体洗うとかできるだろ?」

梓「・・・えぇ・・・でも・・・」

律「ん?なんだよ」

梓「・・・ろうそくはちょっと・・・」

律「なんといいますか、一兎を追うものは一兎も得ず、だと思いません?この状況」

梓「ですよねぇー」


♢♢♢

―お風呂場―

―――かぽん

梓「…」

律「…」

梓「律先輩、ちゃんといますか?」オソルオソル

律「いるから早く体を洗ってしまいなさい子猫ちゃん♪お湯が冷めてしまいますわよ♪」フフフ

梓(何キャラ?)

律(説明しよう!!ひょんなことから梓がお風呂に入っている間にお風呂場の前で待つことになった私はキャラを変えることによって平常心を保っているのである)

梓(でも確かに。律先輩を長い間お風呂場の前に座らせておくわけにもいかないからできるだけ早くお風呂から上がらないと…)

梓「えぇ…。シャンプーは…これかな?」ビロロロロ

梓「・・・あ、これコンディショナーじゃん」

梓「もったいないことをしてしまった…。でも、ってことはこれが…」ビロロロ

梓「ボディーソープ…」

梓(シャンプーどれ!?)ガビーン

律(梓って女子力高そうだから、きっと長風呂だよなー)ヒマー

律(今のうちだけケータイの電源いれとくか)カチカチ

律(…おおおお…なんじゃこりゃ…澪しゃん…メール送ってきすぎでしょ…)カチカチ

律(田井中律、幼馴染のメールにちょっと引き気味ナウ)カチカチ

律(メール依存について今度ムギに相談してみるか…)パタン

がたたたたたたたたた

律(まだ外は完全に嵐だなぁ…。こんな日は「りっちゃんこわいよぉ」ってよく澪が泣きついてきてたな)クククク

律(昔は澪で、今は梓か)

律(まぁ、短いなりに、梓とは少しずつ仲良くなってきてるってことなのかな…)

梓「律せんぱーい、いますか?」

律「はいはーい、ちゃんとここにいますよー」

律(今日のこの日が吉とでるか凶とでるかは、わからないけど)


♢♢♢

―居間―

律「さっぱりした?」

梓「とりあえずは…」グッタリ

律「停電の中でお風呂入るってなかなか疲れるよな、ろうそくがあっても」ケラケラ

梓「ですね…。こういう体験はもうしたくないです」ゴシゴシ

律「まぁまぁ。さて、髪乾かさないとな。風邪ひくし」

梓「はい。でも、ドライヤーが使えないのでタオルでふくしかなくて」ゴシゴシ

律「髪痛めそうだな。てか、長いと大変」

梓「たぶん痛めちゃいますけど、髪が濡れたままでいるよりは。背に腹は代えられません」ゴシゴシ

律「ですね…」

梓「はい」ゴシゴシ

律「・・・」

梓「・・・」ゴシゴシ

律「・・・」

梓「・・・」ゴシゴシ

律「・・・」

梓「・・・」ゴシゴシ

律「・・・」

梓「・・・」ゴシゴシ

律「・・・あのさ」

梓「はい、なんですか?」

律「暇だから髪乾かすの手伝うよ」

梓「えっ?」

律「その量を一人で乾かすって時間かかるだろ」

梓「まぁ、そうですけどでも」

律「梓が髪乾かすの見てるだけって暇すぎるんだよ。タオル、お風呂場のとこにあったのでいい?」

梓「あ、は、はい…」

律「よし、じゃあ取ってくるな!さっさと乾かしちゃおーぜ!」タタタタタ

梓「・・・」

律「とってきたー」シュピ

梓「取ってくるのはやっ」

律「ではさっそく。私は上やるから梓は届くところの髪を乾かしなよ。そのもみあげみたいなやつ」ゴシゴシ

梓「もみあげみたいなやつって…。てか、律先輩ももみあげみたいなやつあるじゃないですか」ゴシゴシ

律「ここの部分ってなんて名前ついてるんだろうな」ゴシゴシ

梓「さぁ…考えたこともなかったです」ゴシゴシ

律「なー。考えたこと…なかったよな…」ゴシゴシ

梓「はい…」ゴシゴシ

律「…」ゴシゴシ

梓「…」ゴシゴシ

律「…」ゴシゴシ

梓(律先輩ってドラムのくせに一つのことにしか集中できないよなぁ)フフッ

梓「先輩って、」ゴシゴシ

律「んー?」ゴシゴシ

梓「髪、拭くの上手ですね」ゴシゴシ

律「そうかな?自分ではよくわからないけど」ゴシゴシ

梓「痛くないし、でもかと言って力が弱いわけでもないですし。上手なほうだと思います」ゴシゴシ

律「あー…まぁ、澪の髪拭くの手伝ったりとかよくしてたから、それでかもしんない」ゴシゴシ

梓「そう、、、ですか」ゴシゴシ

律「そうですね」ゴシゴシ

律(昔は澪で、今は梓)ゴシゴシ

律(まぁ、経験が生かされていると思えばいいか)ゴシゴシ


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最終更新:2013年04月14日 22:17