No.2
澪「夢か…」
・・・・・・・・
律「澪、お前のベースは私が預かった。返してほしくばキャベツ十個と逃走用の三輪車を今すぐ用意しろ」
澪「そんな無茶苦茶な…!」
律「用意できなければエリザベス(澪のベースの名前)に抱きついたり一緒に寝たりしちゃうぞ!」
澪「うわぁああ!やめろ!エリザベスは私だけのものだ!」
警察「
田井中律に告ぐ!ここは完全に包囲されている!おとなしく投降しなさい!」
律「いやだ!私はエリザベスと一緒に寝るんだ!」
右京「まだ分からないんですかッ!!」
律「!?右京さん!?」
右京「そのベースは澪さんのものであなたのものではありませんッ!!」
右京「いつまでも子供のようにわがままを言うのはやめなさいッ!!!」
右京「第一、ベースと一緒に寝たら…」
右京「ベースに傷がついてしまいますよ…」
律「…」
澪「(え…私いつも一緒に寝てたんだけど)」
亀山「右京さん!逃走用の三輪車の準備できました!」
右京「そうですか…田井中さん、ここで逃走するのもあなたの自由です。しかし…」
右京「そのベースはあなたのものでないという事実は変わらないんですよ」
律「うわ!うわぁあ!!!!」ダッ!
亀山「!秋山さん!危ない!」
澪「ぐふっ…!」
亀山「くそっ!千歳飴か!!」
右京「秋山さん!!大丈夫ですか!!!」
澪「う、うう…(意識が…もうろうとして…)」
律「あ…私は…なんてことを…」
右京「救急車!救急車をッ!!」
澪「りつ…私からの最後のお願いだ…」
律「みお、いやだよ…!」
澪「エリザベスのこと…大切にしてやってくれ…」ガクッ
律「みおーッ!!!!」
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澪「」ハッ
澪「夢か…」
澪「まぁいろいろツッコミたい夢だったけど…まだ眠たいな…もうひと眠りくらいできそうだ」
澪「ほんと、なんだった…んだ…あの…ゆ……」
澪「zzz」
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紬「今日のお菓子はケーキじゃないわよー♪」
唯「えっ!?じゃあなになに!?」
律「クッキーか?」
紬「違うわー♪」
唯「じゃあビスケット!」
紬「ノンノン♪」
梓「じゃあ意外に明太子とかですか!?」
紬「いいえ(明太子って…)」
律「うーん、さっぱりわからないな…ムギ!ヒントだけでもくれよ!」
紬「わかったわー♪固いものを舐めるってことがヒントかしらねー♪」
梓「ブー!!」
律「ちょ!なんだよ梓!きったないなぁ…」
梓「すみません…」
梓「しかし!ムギ先輩!!固いものを舐めるなんて!それがおやつというのはいささか問題がありすぎ
ます!!」
紬「?そうかしら?」
梓「あたり前です!!第一誰のものを舐めるんですか!!!」
紬「えっ?澪ちゃんのだけど?」
梓「えっ」
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澪「」ハッ
澪「飴か…」
澪「固くて舐めるものといったらやっぱり飴だよな」
澪「明日みんなにあげようと持っていくつもりだったけど忘れてたよ」
澪「忘れないうちにカバンに入れておくか…」ゴソゴソ
澪「…さて、まだまだ眠気も睡眠時間もたっぷりあるな」
澪「二度寝ならぬ三度…寝…を……」ウトウト
澪「zzz」
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憂「みなさーん、ご飯できましたよー!」
唯「はーい!」ダダダッ
唯「…うわぁ!すごい豪華だねぇ!」
憂「軽音部のみなさんが来ると聞いたから頑張っちゃった」
律「それにしてもすげえなこりゃ…唯、毎日こんなのが食えるなんてお前は幸せものだぞー!」
唯「えへへ…自慢の憂だよー」
梓「でも憂…何か足りなくない?」
唯「えー!ハンバーグもエビフライもコロッケもから揚げもあるよ!何が不満だっていうのさ!」
律「おまけにサラダに漬物に味噌汁にジュースまであるぞ!!まさに至れりつくせりって感じだぞ!!」
憂「梓ちゃん、それでも足りないものがあるの…?」
律「わかった!レモンじゃないか?」
梓「え?」
律「きっと梓はフライにかけるレモンが足りないと思ったんじゃないか?よし!ここは梓のためにレモン
を2、3個…」
梓「そんなにいりませんよ!…それにもっと重要な何かがないというか…」
唯「わかった!七味唐辛子じゃない!?きっとあずにゃんはあらゆる食材に七味唐辛子を…」
梓「そんなことしません!!てか私クレーマーみたくなってきてるじゃないですか!」
律「うーん、でも憂ちゃんの料理に欠点なんか…」
憂「あー!!!」
唯「!憂!どうしたの!?」
憂「みなさんごめんなさい!その…コンセントが抜けてて…」
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澪「」ハッ
澪「米か…」
澪「確かにおかずがたくさんあってもお米がなくちゃ宝の持ち腐れだよな」
澪「ごはんはおかずとはよくいったものだよ」
澪「…一応炊飯器を確認しておくか、朝ご飯が炊けなかったら大変だ」スタスタ
・・・・・・・
澪「さ、まだ時間はある。もう一眠りするか」
澪「私ってけっこう、寝つき…いい…よな……」ウトウト
澪「zzz」
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律「おい唯!あそこの家のも上に上っていってるぞ!」
唯「本当だー!」
唯「りっちゃん!あそこのお家のも!」
律「上に上っていってるな…」
唯「あずにゃんの家のも…!」ガララッ
梓「!!キャー!!…って唯先輩じゃないですか!寒いんで早く閉めてください」
律「…やっぱり上に上がってるな」
唯「だね」
梓「何のはなしですか!なんでもいいから早く閉めてくださいよ!!」
唯「…あひるさんだね」
律「梓も意外と…」
梓「いいじゃないですか別に!早く帰ってください!」ピシャッ
律「…はぁ、カップラーメンでも食べるか」コポポ
唯「…やっぱり上がってくね」
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澪「」ハッ
澪「湯気か…」
澪「周りの空気よりも湯気は軽いから上がっていくんだ」
澪「…そんなこと言ってたら私もお風呂に入ってきたくなったぞ」
澪「ちょっと入ってくるか…」
・・・・・・・
澪「はー、さっぱりした…」
澪「まだ時間あるのか。今日は時間がたつのが遅い気がするな」
澪「少しベットで横になってるか…」
澪「(詩でも考えよう。大切なあなたにカラメルソース。グラニュー糖に…)」ウトウト
澪「zzz」
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澪「梓に体育館裏に呼び出されたけど何の用だろう?」スタスタ
梓「あ!澪先輩…!来てくれたんですね」
澪「大切な後輩の頼みだもん…断れないよ」
梓「あのっ!わ、わたし!今日は澪先輩に伝えたいことがあって!!」
澪「うん。(梓のクッキー、私が勝手に食べちゃったことじゃないよな…?)」
梓「あの!す、好きです!澪先輩!付き合ってください!!!!」
澪「え」
正直驚かなかった。
むしろ、こんなことだろうと思っていたんだ。
放課後に体育館裏なんて、バレバレなんだよ。
まぁ、そういうところも可愛らしい。
そして、私も梓のことが…!
澪「何やってるんだ」ゴンッ
律「好…イデー!!」
梓「律先輩…見てたんですか…最低です…」
律「ごめんなー?」
澪「私も梓のことが好きだよ」
梓律「!?」
梓「ちょっ!澪先輩!律先輩がいるのに!!」
澪「何言ってるんだ。そんなに恥ずかしがることじゃない」
梓「でも女同士だし…」
澪「だから何だっていうんだ。お互いが好きならそれでいいじゃないか」
澪「梓は私が好きといってくれた。だから私も想いを伝えるよ」
澪「私も梓が好きだ。そしてこの事実に気後れする必要なんてないんだ」
梓「み、みおせんぱーい!!」ダキッ
澪「よしよし」
律「うんうん」
紬「キマシタワー!!!!!!!!」プッシャアア
澪梓「キャッキャウフフ」
その後、澪と梓は幸せに暮らしましたとさ
後半へ続く
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澪「」ハッ
澪「百合か…」
澪「てか最後の後半へ続くで全部台無しじゃないか」
澪「でも…悪くない夢だったな…」
澪「…えへへ…うへへへ///」
ガチャ
澪母「澪ちゃーん、お風呂の電気消し忘れてたから気を…」
澪「」
澪母「つけてね…それじゃあね」バタン
澪「」
澪「」ハッ
澪「夢…じゃないよな」
澪「こんなときはもう寝ちゃお寝ちゃお寝ちゃおー!!」
澪「(まったくママもノックぐらいしてくれよ!)」
澪「(朝起きたら言って…やらなく…ちゃ……)」ウトウト
澪「zzz」
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唯「りっちゃん隊員!しりとりをしましょう!」
律「おう!いいぜ!みんなもやるぞ!」
唯「じゃあ私からね……りんご!」
律「唯は本当に食べ物好きだなー…ゴム!」
梓「うわ律先輩!言葉を慎んでください!」
律「何がだよ」
梓「まったく、ゴムだなんて……、虫めがね!」
紬「次は私ねー♪えーと…猫じゃらし!」
澪「梓にぴったりだな!」
梓「やめてください澪先輩///」テレテレ
澪「私の番か…し…終焉!」
澪「あ」
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澪「」ハッ
澪「終わりか…」
おしまい
最終更新:2013年06月10日 21:42