No.3
紬「みんな~お茶の時間よ~」
紬「ささっ、みんなケーキもどうぞ~」
紬(うふふ…実は今日の5つのケーキの中には1つだけ琴吹家が新開発した無色無臭のからしとマスタードが大量に練りこまれたものが混ざってるのー♪)
唯「かぼちゃケーキかぁ…」ヒョイ
梓「おいしそうです」ヒョイ
律「うまそうだな」ヒョイ
澪「……練習」ヒョイ
紬(うふふふふ……誰が当たるかしらー♪)
唯「おいしー♪」モグモグ
律「うめー」ガツガツ
澪「そんなにがっつくなよ律(おいしいな…)」パクパク
梓「たまにはこういう味もいいですね」ムシャムシャ
紬「…」ニコニコ 唯律澪梓「…」モシャモシャ
紬(…………あれ?これって……)
紬(まさか……!からしケーキが選ばれないというのは想定外だったわ……!)
律「ムギもケーキ食えよー」
梓「一緒に食べましょう」
紬「え…、いや…、うふふふふふふふふふ………………あ!今日はあんまりお腹空いてないかな…なんて…」
律「えー…でもムギ今日昼飯忘れたんじゃなかったっけ?」
紬「あ…(そうだったわ…)で、でも、朝ごはん食べすぎちゃったかr」ギュルルルル
澪「……今のムギの腹の音だよな?」
紬「……そうです」
唯「やっぱりお腹空いてるじゃん!さぁ、一緒にケーキを食べよ!」
紬「…う…うん(どうしましょう)」
澪「なんでそんなに遠慮してるんだ……?」
律「あ!まさか」
澪「なんだ律」
梓「ケーキおいしいです」
律「ムギ、もしかしてダイエットを始めたんじゃないか…?」
紬(!チャンスキマシタワー!)
紬「じ、実はそうなの!最近食べすぎちゃってたから!」
澪「そ、そうなのか…(私もダイエットするべきかな…)」
紬「そ、そういうわけだから!今日はケーキいらないの!」
唯「なのにケーキを5切れも持ってきちゃうなんてムギちゃんもおっちょこちょいだね~」
紬「うふふふ……(危なかったわ…なんとか危機は乗り切ったみたいね)」
律「じゃあ私がムギのケーキもらおうかな!いいよな?」
紬「!!(そ、それは……)」
律「いただきまーす」
紬「ま、待って!!」
律「へ?」
紬「いや…、あの…そのぅ…(本当はロシアンルーレットみたいで楽しみだったのに、セーフだった人に本来
自分が被らなければならないはずのハズレをあげるのは罪悪感がすごいわ……)」
唯「そうだよ!私も食べたいよ!」
律「何をぅ!?私のケーキを奪うというのか唯隊員!」
唯「こうなったらじゃんけんで決着をつけるしかないようだね…」
律「望むところだ!」
紬(ハズレのからしケーキをめぐって争うなんて…!なんて無益な戦いなの…!
どうするの!私!真実をバラした方がいいの!?どーすんのよ私!どーすんのよ!?)
唯「覚悟はいいかな…りっちゃん」
律「おう!やってやるぜ!」
唯「じゃーんけーん…」律
唯「ポン!!」律
唯「やったぁああああ!」
律「ぬぬぬ…!」
梓「唯先輩がパーで律先輩がグーなので唯先輩の勝ちなのにゃん」
紬(!そうだわ!実は私もじゃんけんに参加しててチョキを出してましたー♪
とかいえばさっきの勝負はあいこになって無効試合となって…)ブツブツ
澪「zzz」
律(ムギのやつピースなんかしてなにしてんだ…?)
梓「ケーキうまいです」
唯「じゃあ、じゃんけんにも勝ったしケーキを食べさせてもらうよ! いただきm」
紬「うわぁあああ!」
唯澪律「!?」 梓「ケーキデリシャスです」
唯「な…なに…?」
紬「いや、あの……私絶叫するのが夢だったのー♪(思わず叫んでしまったわ…)」
律「なんだそれ」
唯「なーんだ…ビックリさせないでよー…
気をとりなおしてケーキをたべなきゃね!今度こそいたd」
紬「!あぁあああ!!」
唯澪律「!!!?」
梓「ケーキまいう~です」
律「な、なんだ!?今度は!?」
紬「あ…あのぅ…えと…」
澪「今日はムギどうしたんだ?」
唯「きっとケーキが本当は食べたいんだよ!まぁ私がムギちゃんの分まで食べてあげるよ!」パクッ
紬「!!!」(終わった…何もかも…さて、救急箱はどこにあったかしら)
唯「おいし~♪」 律「よかったなー」 梓「ケーキうめー」
紬「!?」(そ…そんな!そのケーキがおいしいわけないわ!
私がからし入りケーキを入れ忘れたのかしら…?そんなことないと思うけど…?)
紬「唯ちゃん、そのケーキ一口だけたべてみてもいいかしら?」
唯「いいよー!一口くらいならダイエットにも影響しないよね!じゃんじゃん食べなさい!」
紬「ありがとう」パクッ
紬「…おいしいわ(どうなっているのかしら…)」
梓「ふぅ…今日のケーキはほどよく辛くておいしかったです!」カチャ
紬「え゛」
No.3完
最終更新:2013年06月10日 21:45