犬 施設


姫子「エリ、見学者だよ」


エリ「こんにちはようこそ」


梓「うわぁ~犬がたくさん」


律「舐めるな舐めるな///」


犬「ワンワン」


紬「少し前に流行った犬種が…」


憂「流行ってるから飼ったけど、飽きたら捨てられたんですね…」


エリ「その通りです」


澪「何だよそれ!許せない!」


エリ「はい、だからこそ私達は活動を辞めないんです」


梓「何か皆さん本当に凄いです」


憂「私達も手伝える事があれば手伝いたいです」


紬「学校が休みの時に手伝いに来ます」

エリ「はい、ありがとうございますお待ちしてますよ」





  帰り道


律「あの人達、心底動物が好きなんだな」


澪「うん、凄いと思うよ」


唯「可愛かったねワンちゃんも猫ちゃんも」


梓「思うだけじゃなく行動してるのが凄いと思います」


紬「本当に」


憂「…」


唯「憂、どうしたの?」


憂「私、獣医を目指してみようかなって…」


律「憂ちゃんが?そりゃ凄い!百人力だぜ」


澪「うん!憂ちゃんならきっと向いてるよ」


梓「素晴らしいと思うよ憂」


紬「応援してるわ憂ちゃん」


憂「はい」





  翌日


純「へぇーそんな施設があるんだ」


梓「澪純梓っていう猫も居てね、純みたいなモフモフだったよ」


純「何それ?会いたいー」


憂「きっと喜ぶよ」

梓「それで憂は獣医を目指すんだって」

純「本当?憂?」


憂「うん、私なんかがどこまで出来るか分からないけど」


純「じゃあさ、愛玩動物飼養管理士って知ってる?」


憂「知らないけど、どんな資格?」


純「愛玩動物飼養管理士は民間資格なんだけど、ペットショップや動物園で働く人も持ってる資格なんだよ」


梓「でも、大人しか無理なんでしょ?」

純「18歳からだね」


憂「そうなんだ」


純「うん、まぁ獣医は動物の事だけじゃないだろうけど」


純「18歳になったら勉強しといて損はないと思うよ」


純「実務経験も要らないしさ」


憂「ありがとう純ちゃん」


純「うん、頑張ってね憂」






律「憂ちゃんが獣医か~名医になりそうだよな」


澪「うん、憂ちゃんなら丁寧に診てくれそうだな」


和「憂がどうかしたの?」


律「おう和、実は憂ちゃんがな」


和「そう、あの子にも漸く打ち込めるものが出来たのね」


唯「お姉ちゃんとして嬉しいよぉ~」


和「唯も音楽頑張ってね」


唯「うん」ニコッ


紬「憂ちゃんならきっと大丈夫よ」




  平沢家


唯「憂~何やってるの?」


憂「うん、今日ね純ちゃんに愛玩動物飼養管理士っていう資格を教えて貰ったんだ」


唯「おぉ!何かカッコイイね」


憂「うん、だから今パソコンで調べてるんだよ」


唯「そっかぁ~憂、何かキラキラしてるね」


憂「そうかな///」


唯「あっそうだ!憂」


憂「どうしたの?お姉ちゃん」


唯「憂はムギちゃんの事どう思う?」


憂「へっ?い、いきなり何///」


唯「何か、二人はお似合いだな~と思ったんだよ」


憂「素敵な人だと思うよ///」


唯「先輩として?」

憂「そ、それは///」

唯「うーいー正直に言わないと…こうだ!」こちょこちょ


憂「アハハお姉ちゃんくすぐったいよ///」


憂「わかったわかったから///」


唯「聞きましょう!」ふんす


憂「恋愛対象としてだよ///」


唯「そっかぁ~告白しないの?」


憂「何時かは…したいな」


唯「ムギちゃんはとっても良い子だよ」

憂「うん、綺麗で優しくて上品で」


唯「ベタ惚れですな~」


憂「からかわないでよ///」


唯「ごめんごめん」

憂「お姉ちゃん、紬さんは好きな人居るのかな?」


唯「それは自分で聞かないと駄目だよ~」


憂「そう…だよね」

唯「憂ならきっと大丈夫だよ」


憂「うん」


唯「あっそうだ!憂、ゆうを漢字に直してみて」


唯「何でムギちゃんが猫ちゃんにゆうを名付けたか分かるよぉ」


憂「ゆうを漢字に?あっ!」


憂「紬さん///」


唯「ムギちゃんの大切な人の名前だよ」

唯「ここまで言ったら分かるよね?憂」

憂「うん///」


唯「頑張ってね」ニコッ


憂「うん!」


唯「明日、あの施設にムギちゃん一人で行くみたいだよ」


憂「そうなの?」


唯「二人で色々お話するのに良いと思うよぉ~」


憂「わ、私!行ってくるよお姉ちゃん」

唯「うん」ニコッ





  唯の部屋


唯「ムギちゃんに電話っと」


紬「もしもし、唯ちゃんどうしたの?」

唯「ムギちゃん、明日ねあの施設に憂が一人で行くんだって」


紬「憂ちゃんが一人で?」


唯「うん、色々と二人でお話出来ると思うんだ」


紬「邪魔じゃないかしら?」


唯「全然、そんな事ないと思うよ~」


紬「じゃあ、私行く!」


唯「うん、ムギちゃん」


紬「どうしたの?」

唯「憂を宜しくお願いします」


紬「約束するわ唯ちゃん!」


唯「おやすみムギちゃん」


紬「おやすみ唯ちゃん」


紬「明日は憂ちゃんと二人きり///」


紬「どんなお話しようかしら///」


紬「お菓子持って行かなきゃ!」


紬「楽しみで眠れないわ~」





  憂の部屋


憂「明日は紬さんと二人きり///」


憂「朝早く起きてお弁当作らなきゃ!」

憂「何を作ろうかな…」


憂「あーん眠れないよぉ」





  翌朝


憂「じゃあ、行ってくるねお姉ちゃん」

唯「うーいー」ギュッ


憂「お姉ちゃん///」

唯「頑張ってね憂」

憂「うん!」


唯「今日はムギちゃんの誕生日だよ」


憂「えっ?何も用意してないよ…」


唯「憂の気持ちがプレゼントだよ」


憂「///」


唯「いってらっしゃい」





  施設


憂「早く来すぎたかな…」


姫子「おはよう、ようこそ」


憂「おはようございます姫子さん」


姫子「澪純梓、今日も来てくれたよ」


澪純梓「にゃーいらっしゃいにゃん」


憂「おはよう」なでなで


澪純梓「にゃー気持ち良いにゃん」


憂「ゆうは元気ですか?」


姫子「元気だよーちょっと待っててね」

憂「皆は姫子さんみたいな優しい人に飼って貰えて幸せだね」


澪にゃん「幸せにゃん」


梓にゃん「ご主人様は最高にゃん」


純にゃん「うん、大好きだにゃん」


姫子「ほらっ、ゆうだよ」


憂「ゆう、元気にしてた?」なでなで


ゆう「にゃー」


憂「喜んでる喜んでる」


姫子「良く食べるし、良く運動するし元気に過ごしてるよ」

憂「安心しました」

姫子「名前の通り優秀な猫だよ」


憂「偉いぞ、ゆう」ギュッ


憂「私、獣医になろうと思ってます」


姫子「獣医に?私と同じだね」


憂「はい、簡単じゃないし私に出来るか分からないですが…」


姫子「大なり小なり残酷な事もしなきゃいけないしね」


憂「はい」


紬「あの~こんにちは」


憂「つ、紬さん///」

姫子「じゃあ、ゆっくりして行ってね」

憂「はい///」


紬「憂ちゃん、こんにちは」


憂「こんにちは///」

紬「ちょっと座りましょうか?」


憂「はい///」


3
最終更新:2013年07月05日 00:00