律「何だいきなり」

澪「おいおい唯」


紬「駄目よ怪我しちゃうわ」


梓「そうですよ危ないですよ」


唯「ふーん、怖いんだ?」


律「何だと?」


唯「だってぇ~怖いからしたくないんでしょ?」


澪「自分が何を言ってるのか分かってるのか?唯」


紬「唯ちゃん、怒るわよ?」


梓「泣かせますよ?唯先輩」


唯「やる気になった?」


律「へっ!受けてやろうじゃねぇか」


澪「後悔して泣いても知らないからな」

紬「勝負よ唯ちゃん」


梓「やってやるです!」





律「ところで、シングルか?タッグか?」


唯「タッグトーナメントだよ!」


澪「私は律と組むよ」


律「任せろ澪!」


紬「私は今から探しに行くわ~」


梓「私のパートナーは秘密です」


唯「トーナメントは1週間後だよ!」


律「誰が勝っても恨みっこなしだぜ?」

澪「勿論だぞ」


紬「勝つのは私よ」

梓「優勝は譲りませんから」





紬「誰にしましょう…あっ!あの子は」

純「♪」


紬「確か、ジャズ研で梓ちゃんの友達で鈴木純ちゃん」


紬「あの、純ちゃん頼みがあるの」


純「これはムギ先輩」


紬「私と組んでタッグトーナメントに出て欲しいの~」


純「わかりました!鈴木純全力で闘います」


紬「良かったわ~」




平沢家


唯「憂~私と組んでタッグトーナメント出ようよぉ」


憂「うーん、私は痛いの怖いから辞めとくね」


唯「そっかぁ~なら仕方ないね~」


憂「ごめんねお姉ちゃん」


唯「いいよ、気にしないでね憂」


憂「…」




トーナメント前日

唯「うぅ…見つからないよぉ」


和「唯、どうしたのよ?」


唯「和ちゃん、パートナーが見つからなくてさ…」


和「何で私を呼ばないのよ?」


唯「和ちゃん、もうそういうの嫌だと思って…」


和「そうなんだ。じゃあ私手続きしてくるね」


唯「和ちゃん…ありがとう!」




当日


エリ「さあー始まりました!桜高最強タッグを決めるタッグトーナメント!」


エリ「実況は私、瀧エリ」


エリ「解説は山中さわ子先生でお伝えします!」


姫子「それでは第1試合を開始します」

姫子「青コーナーより鈴木純&琴吹紬組の入場です」


エリ「さあー移民の歌に乗って先に入場するわジャズ研のホープ!鈴木純が姿を現しましたートリッキーな動きで翻弄出来るか?」


エリ「そしてそして、桜高最強のパワーファイター!一気に捻り潰せるか?琴吹紬」


エリ「堂々のリングインです」


姫子「続きまして赤コーナーより中野梓…えっ?」


エリ「おやっ?ハプニングでしょうか?」


姫子「し、失礼しました」


姫子「赤コーナーより中野梓&平沢憂組の入場です」


エリ「なーんと!姉である平沢唯の誘いを断った筈の平沢憂が姉の敵である中野梓と共にCRASHのテーマに乗って入場だ!」


エリ「姉妹関係をCRASHさせるのか?平沢憂」


エリ「全てをCRASHさせて頂点に立つのか?中野梓!」


エリ「威風堂々のリングインです!」


紬「あらっ?憂ちゃんは唯ちゃんを裏切ったのかしら?」


憂「どう受け取って貰っても結構ですよ紬さん」


紬「唯ちゃん悲しむわね」


憂「…」


紬「でも、大丈夫よ憂ちゃんは唯ちゃんと闘う事はないから」


憂「どういう意味ですか?」


紬「だって、私達に負けて泣きながらリングを降りる事になるんだから」


憂「少し喋り過ぎじゃないですか?紬さん」


憂「その言葉、そっくりお返ししますよ」キッ


紬「怖い怖い」ニコニコ


純「正々堂々と勝負だよ梓!」


梓「勿論だよ純!」

純「先発は私が行きます」


紬「大丈夫よ~一気に終わらせるから」

純「わかりました」

エリ「青コーナー先発は紬選手」


憂「梓ちゃん、私が出るよ」


梓「憂は駄目、挑発されて冷静さを欠いてる!私が行くから」


憂「わかった任せるね」


エリ「赤コーナー先発は梓選手です」


いちご「ファイト!」


カーン


紬「梓ちゃん、どっからでもどうぞ」


梓(マトモに組み合って崩せる相手じゃない…ならば)ダッ


紬「タックルね甘いわ~」


梓「なっ…ビクともしないなんて」


紬「捕まえたわ~」ガシッ


梓「し、しまった!」


紬「どんとこいでーす」バーン


梓「ぐわっ!」


エリ「これは凄い!タックルを微動だにせず受け止めての高角度ハイアングルパワーボムだ!」


さわ子「体格差がモロに出たわね」


紬「トドメよ~」ガシッ


憂「梓ちゃん!」


梓「くそっ!」ガシッ


紬「えっ?」


梓「それっ!」クルン


紬「わっ!」


エリ「これは上手い!紬選手の2発目のハイアングルパワーボムをウラカンラナで切り返した!」


梓「更に!」ギュルン


紬「ぎゃあー」


エリ「グラウンド式のドラゴンスクリュー炸裂!」


さわ子「梓ちゃんお得意のドラゴン殺法ね」


さわ子「あれなら体格差やパワーは関係なくなる」


梓「もう一丁です」ギュルン


紬「ぐっ!」


梓「更に!」ガキッ

紬「うわぁ」


エリ「リング中央で足4の字固めが決まったー」


梓「ムギ先輩、ギブアップしたらどうですか?」グイグイ


紬「だ、誰がギブアップなんか…」


さわ子「完璧に決まってるわ!あれは逃げられないわよ」


梓「しぶといですね…憂!」


憂「梓ちゃん!」ドスン


紬「ぐはっ!」


エリ「足4の字固め更に憂選手のムーンサルト炸裂だ!」


さわ子「エグイわね…でも、ミスったわね憂ちゃん梓ちゃん」


紬(技が緩んだ!)


紬「それっ」クルン

梓「し、しまった!」


梓「ぎゃあー」


エリ「おーとムーンサルトにより技が緩んだのを見逃さずに紬選手が反転だ!」

憂「梓ちゃん!」ドカッ


紬「くっ…憂ちゃん」


純「ムギ先輩、タッチです」


憂「梓ちゃんタッチ!」


紬「頼んだわ~」パシッ


梓「憂、頼むよ」パシッ


憂「行くよ純ちゃん」


純「負けないよ憂」

純(憂は完璧…ならば自分の得意な戦法で勝負だ)



憂「甘いよ純ちゃん」


エリ「純選手、いきなりドロップキック連発だ!」


純「そらそら!」ドカッドカッ


憂「くっ!」グラッ

エリ「遂に憂選手の顔面を捉えた!」


純「今だ!」クルッ

憂「わっ!」


エリ「純選手の首固めだ!」


憂「甘いよ」バッ


純「まだまだ」クルッ


憂「このっ!」バッ

エリ「今度は逆さ押さえ込み!クイック技を連発、先生これはどんな意味が?」

さわ子「彼女にはこれと言った技はない」


さわ子「だから執拗なまでのクイック技で相手のスタミナを奪って行くのが彼女の闘い方よ」


純「そらっ!」クルッ


憂「しつこいって!」バッ


エリ「成る程!横入り式エビ固めだ」


さわ子「早く流れを変えないと憂ちゃんと言えども不味いわよ」


憂「こ、このままではやられる…」


憂「掴まれたら駄目だ!」ダッ


エリ「憂選手、ロープに飛んだ」


純「憂、甘いよ!」クルッ


憂「えっ?嘘?」


エリ「カウンターの首固め!電光石火だ」


いちご「ワン・ツー」


憂「このっ!」ガバッ


エリ「返した!カウント2で返しました憂選手」


憂「はぁはぁ…」


純「トドメだよ憂」ガッチリ


憂「うわぁー」


エリ「純選手の卍固めが決まったー」


純「まだ終わりじゃないよ?」ドタッ


憂「うぎゃー」


エリ「グラウンド式卍固め!これはキツイぞ憂選手」


紬「純ちゃん!離したら駄目よ」


梓「カットに入らなきゃ」


紬「梓ちゃん、通さないわよ~」ガシッ

梓「なっ!」


紬「もう一声~」バーン


梓「…」ピクピク


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最終更新:2013年08月21日 19:59