梓「しかも屋上……」

澪「だ、だだdだだいj、だいじょうぶさ」

梓「そんなことないと思いますけど……」

澪「うぅ…梓ぁ……」

梓「ま、まあ悔やんでも今さら帰れませんし。警備員の目をどうにかやり過ごせたと思ったら、屋上の扉を施錠されて帰れなくなってしまうとは……」

梓「よく考えたら施錠するのは当然でしたね。事前に気づけなかったわたしもわるいです」

澪「そうか。施錠してくれたからここは誰にもジャマされない場所なのか!良かったな梓!」

梓「暢気なこと言って……トイレどうするんですか」

澪「トイレ?あっ」

梓「『あっ』じゃないですよ先輩らしくない…」



澪「どうしようあずさ~~~~!?」

梓「こんなしょうもないことを理由に抱きつかれても嬉しくないです」

梓「仕方ないですね。お花を摘む場合は屋上のその隅で済ませましょう」

澪「屋上に花壇はないよ!?」

梓「ぼかして言ったんですよ!?わかって!」

梓「って上品ぶったところで微妙に気まずいこの雰囲気では意味ないですね」

澪「トイレ…ほんとうにここでトイレを済ますのか!?///」

梓「夜だから暗くてよく見えないとは思いますが、もし気になったら目を閉じてください。耳もふさいで」

澪「う、うん……」

梓「わたしはそこまで気にしませんけど。他人や家族ならともかく」

澪「それは暗にトイレするところをじっくり見てくださいって言いたいのか!?///」

梓「メンドクサイ!頭よわいときの先輩すごくメンドクサイ!」」

澪「梓がどうしても私に見せたいって言うならわたし……ぜんぶ受け入れてあげる///」

梓「だからそんなフェチもってません!!///」

澪「そ、そうだよな!梓だけに恥ずかしい思いをさせられないな!わ…わたしのおしっこを見てくれ梓ぁ!!///」

梓「うわーん澪先輩が壊れたー!」



澪「ようやく頭が冷えました。ごめんなさい」

梓「こんな汚い話はおしまいです!!お菓子でも食べましょう!」

澪「……梓のなら汚くない」ぼそり

梓「わたし一度食べてみたかったんですよねーこの味のポテチ」

澪「そ、そうなんだアハハ…。なんだか喉がかわいちゃったなーハハハ……」

梓「飲物にお茶ありますので喉かわいたらどうぞ」

澪「ありがとう。いただきます…」

梓「先輩はなに持って来たんです?」

澪「オッホン、よく訊いてくれた」

澪「今晩はなによりも雰囲気が大事だからな。梓、雰囲気作りに欠かせないものといえば?」

梓「えっ、えっ?星空とか?」

澪「ジャーン!音楽だ!ラジカセだ!」

梓「おー」



梓「今晩初めて澪先輩がまともに思えました」

澪「ちなみにラジカセは部室から拝借した」

澪「わたしさ、野外で優しい音楽を鳴らして二人で寄り添うシーンに憧れててさ。だからそれをわたしと梓でやってみたい」

梓「はい喜んで、フフッ」

梓「野外…音楽……なんとなく夏フェスを連想しました」

澪「夏フェスなあ。一度行ってみたいと思ってたんだよ。だって一日中音楽三昧だぞ。DVDの録音じゃなくて生の音だ!」

梓「一日中いろいろな音楽を聴けるって幸せでしょうね。あ、そうだ。けいおん部でやる来月の夏合宿、提案して夏フェスにしてもらいましょう。唯先輩たちにとっても良い刺激になるはずです」

澪「ほんとか!?うわーやったーありがとう!///」ぎゅっ

梓「わっぷ……こんどの抱きつきは自然でした。でも唯先輩の相手してるみたいでなんだか疲れます。えへへっ」

澪「今なら梓の憎まれ口も笑って受け入れられる!」



梓「クスクス」

澪「あ、怖い。怖いからやっぱりわたしが傷つくようなこと言わないで」

梓「ああいえ、そうじゃなくて」

梓「二人っきりのときの澪先輩はほんと子供みたいです」

澪「バカにしてる?」

梓「かわいいですよ?」

澪「そうかぁ///」

梓(澪先輩ってわるい男にすぐ引っかかりそう…)

梓「あーあ、憧れのカッコイイ澪先輩が懐かしいなあ」

澪「過去の話か……」

梓「はい(にっこり」

澪「ちくしょう素直でかわいいなあ」

梓「ほらほら先輩、持ってきたもの他にあれば出してくださいよ」



澪「あとはビデオカメラだ」

梓「カメラにはどんな夢があるんですか」

澪「そんな語るような少女チックな夢はないよ」

澪「せっかくの機会だし二人の想い出を映像に収めときたくて」

梓「じつは……屋上で警備員から隠れてるときに悔んでました、ビデオカメラとかレコーダーとか持ってくればよかったって」

梓「屋上での暇つぶしのことしか頭になくて、わたしはお菓子とお茶しか持ち込んでません…」

澪「いいじゃない。結果的に役割分担できたし。梓がおやつ担当で、わたしが機材担当」

澪「わたしたち、おたがいに足りないものを補える最高の二人じゃないか」

梓「澪せんぱい…………フフッ」

澪「わたしカッコイイ?(ドヤッ」

梓「惚れ直すにはもうちょっと」

澪「そぅか…」



梓「でもせっかく屋上に泊まってるのに、空が曇ってますね」

澪「あの雲がどこかに去ってくれればいいのにな」

梓「今晩の天気予報はどうなってましたっけ」

澪「晴れ」

梓「んー……ほんとでしょうか……」

澪「夜は長いよ」

梓「はい…」

澪「それではさっそくラジカセ鳴らそう」

梓「じゃあわたしお菓子の袋をぜんぶ破って広げますね」

澪「風で飛ばないように重石あったほうがいいな。屋上に石は落ちてるかな…?」

梓「今晩は風がおとなしそうですし無くていいかもです」

澪「そっか」

梓「地べたに座って食べましょうか」



梓「この曲も、これも、その次の曲もオフボーカル」

澪「全部オフボーカルバージョンを選んでみた」

梓「…………♪」

梓「~~♪~♪~~~♪、、、♪」

澪(ちょっとオンチだけどそこは梓らしい)

澪(小さい身体がリズムに合わせて小さくゆれてる)

澪(夜中の上に人工灯が屋上にほとんど届いてないから梓の姿はよく見えないけど)

澪(そのわずかな光で梓の輪郭がぼんやりと浮かび上がっているのは様になっている)

澪(暇つぶしにコンクリートに垂れるツインテールを指に絡めて遊んでみる)

澪(…………)さらさら くりくり

澪(梓は気にせず歌詞を口ずさみ続けてる。少し前までは髪に触れると集中が途切れてしまいます、てイヤがられたなぁ)

澪(良い触り心地。ずっと触っていたくなる)

  さわ…

澪「ひぅっ!」

梓「お返しです」サラサラ

梓「でも先輩、『ひぅっ』て……。もう一回やってください」

澪「絶対ヤダ!///」

梓「一瞬ときめいたのに残念です、フフッ」



澪「まさか髪の触り合いで10分も経つとは」

梓「途中から頭の撫で合いになってましたけどね」

澪「はははっ、傍から見たら変なふたりだな」

梓「周囲に人がいたらやりません///」

澪「うん……さすがにわたしもそれは恥ずかしい……」

梓「でも、今は二人きりですから♪」

澪「……公衆下で…羞恥心でいっぱいのふたりが…顔を赤らめて撫で合いっこ……イイ…良い曲が思い浮かびそう///」

梓「また変なスイッチがはいってる……つんつん」

澪「ふぁっ!?」

梓「おはようございます」

梓「撫でられるのもいいけど撫でるほうも良いですね……撫でた手があったかいです」

梓「あ、澪先輩に撫でられるのはって意味ですからね!?」

澪「う、うん」

梓「べつに唯先輩にされたってなんとも思ってませんよ!?暑っっっ苦しいだけです!」

澪「唯が聞いたらショックで1週間寝込むな…」

梓「うぐっ……い、いま言ったのはウソ!!」

澪「わかってる、わかってる。梓が唯のことをキライになるはずないもんな?唯のスキンシップを受けてるときの梓、まんざらでもないって顔してるし」

梓「そんなことありません!ただちょっとあったかくてやわらかくて……って何言わせるんですか澪先輩のバカァ!!///」

澪(えーっ!?)

梓「そうか……わたしには澪先輩がいるんだから唯先輩には今後スキンシップを控えてもらって……ブツブツ」

澪「わたしは気にしないぞー……って聞こえてないな……」



澪「と、とにかくだな!わたしが梓を撫でたくなる気持ち、わかってくれた?」

梓「はいっ!えへへ」

澪「フフフッ」なでなで

梓「とか言いながらまた撫でるんだから」

澪「そういえば……、梓に頭を触られることはめったにないな」

梓「ふだんは先輩がお姉ちゃんみたいだから遠慮してしまうんです」

澪「さっきは子供みたいって言ったくせに調子いいヤツめ」

梓「子供みたいですけどやっぱりお姉ちゃんです」

澪「ほめてるんだよな……」

梓「可愛げがあっていいと思いますよ♪」

澪「そ、そうか///」

梓(デジャヴを感じる)なでなで

澪「んっ……ふぅ。4回目くらいか」

梓「へ?」

澪「梓がわたしの頭に触れた回数。めったにない、て言ったでしょ?それで覚えちゃった」

梓「そんな多かったですか?よく覚えてましたねぇ」

澪「たくさん触ってくれれば覚えきれないかもしれないよ?///」

梓「ならこれからも二人で過ごす時間を増やさないとですね。近いうち夏休みが来まs……あーっ夏休みは先輩が……」

澪「わたし?たしかに夏休みも受験勉強に追われるだろうけど普段から勉強してるから、梓が心配するほどせっぱ詰まってはいないよ。梓と遊ぶ時間は作れる」

梓「万が一大学に受からなかったら罪悪感でわたしが死んじゃいます!」

澪「ママより厳しいなー」



澪「心配いらないよ梓。わたしは唯たちと同じ大学へ行くって決めたんだ。だから絶対に合格する。万が一にも受からないなんてことはない」

梓「……そこまで言うのなら安心です。」

梓「それなら澪先輩も。来年わたしが受験期になってもわたしと過ごす時間を作ってくれたらうれしいですっ」

澪「ほー?今から余裕だな」

梓「わたしだって普段から勉強してますもん。それくらいの時間作れます」

澪「梓はどこの大学受けるんだ?」

梓「んっふふっ。澪先輩は特別ですからね、打ち明けちゃいましょう。わたしはHTTと同じところを合格します」

澪「ほんと!?」

梓「澪先輩にウソなんてつきません♪」

澪「やったー!大学でもHTT結成だー!」

梓「そのためには唯先輩と律先輩をどうにかしないとですね……」

澪「わ、わたしがなんとかする!ムギと和といっしょに!」

梓「わたしも出来る範囲でお手伝いします」

澪「心強い」

梓「ということで、忘れないでくださいよぉ?」

澪「今年も来年も夏休みは二人で過ごす時間を作る。忘れるわけないよ」

梓「……夏休みだけ?」

澪「んと……冬休みもいいぞ」

梓「…………いつでも」

澪「いつでも!」

梓「えへへ。合格するって信じてますからね?」

澪「『梓がわたしを信じてくれるからわたしも梓を信じられる』、『わたしが梓を信じるから梓もわたしを信じてくれる』だろ?」

梓「です!」

澪「そうだ!」



梓「空……晴れませんね」

澪「天気予報は外れっぽいな」

澪「でもまあ夜中晴れなかったとしても、わたしは梓とこうして一夜を過ごせるだけでうれしいよ」

梓「わたしも、はい、いっしょに居られてうれしいです」

梓「でもやっぱり見たいです。天の川」

澪「だな。わざわざ七夕を迎えるために無断で学校に泊まったんだもんな」

梓「まったくです。近くの川辺でゆったり眺めればいいのに。なんでここまでしちゃったかなーわたし」

澪「ごめんな無理強いしちゃって」

梓「ほんとです。澪先輩があんなに押しが強いなんて、以前なら考えられませんでした」

澪「それは……ほら、わたしはこの制服着るのが今年度で最後だし、」

澪「せっかくの高校生活だからな。学校で梓と思い出を作るのが夢だった。だから受験のストレス発散も兼ねてすこしハメを外して遊んでみたかったんだ」

梓「……さっきまで受験だ大学だって騒いでたけど、来年で先輩は卒業ですもんね」

澪「さみしくなる?」

梓「少し……。でも受験期に澪先輩が遊びにきてくれるなら全然さみしくありません」

澪「もちろん行くよ。さっき約束しただろう?」

梓「はいっ」

澪「そういうわけだから今晩は梓に癒されたい」ごろん

梓「どういうわけですかっ……もう、今は膝枕は澪先輩にしてもらいたい気分だったのに」

澪「梓の足は触り心地がすごい良いよなあ。ずっとほっぺをくっつけてたい」

梓「澪先輩の足だって良いものですよ。さすがファンクラブが出来るほどの美人です」

澪「ファンクラブ……」びくっ

梓「クスクスッ」

澪「あずさのいじわる」



梓「膝枕かわってくれたらいじわるしません♪」

澪「それはやだ」すりすり

梓「んもぅ」

梓「カメラで撮ってしまいたいですよ。こんな甘えん坊な澪先輩をHTTのみんなに見せてあげたいです」

澪「ビデオカメラならもう動いてるよ」

梓「えっ?そういえばカメラはどこに」

澪「すぐそこに置いてあるよ。ちょうどわたしたちがど真ん中にくるように設置してみた」

梓「ちょっと待って!いつからですか?」

澪「最初からだよ」

梓「さ、さいしょ…か…ら……」

澪「ほんとは0時に梓と見直そうと思ってたのに。ちょっと早いけど録画見てみる?」

澪「わあ…映像は暗くてわかりづらいけどほら!わたしたちの声はバッチリだ!」

梓「                       」

澪「あ、わたしたちの輪郭はしっかり見えてるから動きもわかる!これは良い録画だ!」

梓「消してください~!聴き返したら絶対はずかしい!!」

澪「梓がHTTのみんなに見せたがってた膝枕のシーンもしっかり撮れてるよ!ほら!」

梓「ほんとうに撮りたかったわけじゃありませーん!」

澪「この映像も良い思い出になるよ、絶対(キリッ」

梓「神様おねがいします、澪先輩をもとのカッコイイ頼れる先輩に戻してください!」

澪「そこまで言わないで梓ぁ!」



梓「しょうがないなあ、カメラはこのまま撮り続けましょう」

澪「ありがとうございます……ありがとうございます……」

梓「誰かに見られたら顔から火が出ちゃいますよコレ……」

澪「その気持ちも良い思い出に(ry」

梓「あーあー、そういえばー」

澪「露骨すぎる話題転換だ」

梓「卒業しても制服は手元に置けますよ。着ようと思えばいつでも着れるんじゃないかと」

澪「サイズが合わなくなってたらと考えると怖くて……」

梓「そんなに怖いですか?わたし中学の頃の制服を久しぶりに着たら少しサイズがきつくなってました。自分の成長が実感できてうれしかったです!」

澪「ウェストはこれ以上成長しなくていい……(さめざめ」

梓「あぁそっち……」



梓「唯先輩と律先輩はしっかり勉強してるんでしょうか……」

澪「多少は自分たちの力で勉強してほしいけど……」

澪・梓「んー…………」


澪(律『んあ~助けて澪~!授業ノート見せてくれないと試験範囲わかんな~い~。おねがいみ~お~』澪『なんで……珍しく授業起きてたのに…』律『落書いてた。テヘッ☆』)

梓(唯『ギ~太~あたらしいお洋服だよ~。うほぉ……ギ~太はどんなスカートも似合うねぇ』憂『おねえちゃーん、わたしの服が足りn……おねえちゃん勉強してるんじゃなかったの?』唯『こ、これはちがうの!』憂『なにが?』)


澪・梓「一人じゃやらないな……」

澪・梓「やっぱりわたしが付いていないとっ」

澪・梓「ん?」

澪「なんでもない」
梓「なんでもないです」

澪・梓「…………」

澪・梓「プフッww」



梓「唯先輩が留年したら来年、私は唯先輩のことを呼び捨てにしないといけません」

澪「絶対卒業させる。情景が容易に想像できてヤダ」

梓「わたしも遠慮したいです。パリポリ」

澪「あっ今食べてるのポテチ?わたしももらっていい?」

梓「はい。んー、なら一度膝枕やめましょう。先輩食べづらいでしょう」

澪「梓に膝枕のまま食べさせてほしい」

梓「もう……先輩と後輩が逆転してますよ、フフフッ。はい、あーん」

澪「あむっ。あっ美味しい」

梓「それは買ってきた甲斐がありました」

澪「このしょっぱさ、丁度いいな」

梓「あれ、そうでした?わたしはもうちょっと薄い方が好きかなあ」



澪「甘いお菓子ある?」

梓「チョコも買ってきました。あーん」

澪「あむっ……お、これはもしかして」

梓「たけのこの里です」

澪「やっぱり!まつたけの里もいいけどたけのこの里もいいよな」

梓「はいっ。ポリポリ」

梓「不思議と、律先輩と……あとムギ先輩を呼び捨てにする自分は想像できないなぁ」

梓「唯先輩なら……『ゆいーういー一緒に帰ろー』……。しっくりきちゃう」

梓「まあそんな事態になってほしくないです、ふふふっ。澪先輩、あーんしてください」」

澪「Zzz……」

梓「寝てる!?ついさっきまで起きてたじゃん!」

澪「Zzz……」

梓「あ、あれー?ほんとうに寝てる……?」

澪「Zzz……」

梓「もう……天の川見るために夜更かすんじゃなかったんですか」

梓「仕方ない。雲が晴れたら起こそう。ポリポリ」

梓「シャクシャク……シャクシャク……」

梓「……澪先輩を呼び捨てたこと、まだなかった」

澪「Zzz……」

梓「……みーお」なでなで

梓「あっ手が先輩の汗まみれになっちゃった」

梓「今晩は熱いなー。汗ぬぐう用にタオルの一枚でも持ってくればよかった」

梓「お手拭きもないし……」

梓「…………ま、まあ澪先輩の汗だし。きたなくないよね?」

澪「Zzz……」

梓「ごくり…………」

澪「…………」

梓「…………」

梓「ぺろぺろ」

梓「……ポテチのほうがしょっぱい」

梓「……甘しょっぱい……///」



梓「先輩!起きてください!」

澪「ん~あと5分……ぺろぺろ」

梓「ひゃあっ!ふともも舐めないで!///」

澪「スベスベ~むにゃむにゃ」

梓「天の川!うっすらとですけど天の川が見えてます!」

澪「……あまのがわっ!?」

梓「やっと離れた」

澪「……図鑑で見るよりぼやけてる」

梓「人工灯が周りに多いですから見づらくなるんでしょう」

梓「図鑑と同じような夜空が見たいなら山に行かないとムリでしょうね」

澪「そうなのか!?」

梓「でもそのわりには見えてるほうですよこれは。先輩、カメラカメラ」

澪「うぅ……ごめん知らなくて」

梓「謝らないでください。天の川撮れてますか?」

澪「うん。こんな感じだけど」

梓「どれどれ。はいOKです」

澪「やったー!晴れてよかったー!」

梓「よかったです!」

澪「綺麗だな!綺麗だ!」

梓「はいです!」



おしまい


2
最終更新:2013年09月08日 21:32