唯ハム「おはよう~」
憂ハム「おはよう、お姉ちゃん」
律ハム「皆、知ってるか?人間は朝におはようって言うんだぜ」
澪ハム「朝に?何だか変な感じだな」
純ハム「人間に飼われるってどんな感じなんでしょうね」
和ハム「良い人間に飼われたらいいわね」
律ハム「敵から身を守らなくてよくなるしな」
唯ハム「鳥に猫¨敵だらけだよ」
憂ハム「蛇もね」
和ハム「それが野生の誇りなのよ」
純ハム「私達が生きてる証ですね」
唯ハム「そうだね、ご飯探しに行こうよ」
公園
和ハム「敵は居ないようね」
唯ハム「木の実が沢山あるよぉ」
律ハム「詰め込めるだけ頬袋に詰め込んで巣で食べようぜ」つめつめ
純ハム「流石、実りの秋ですね」つめつめ
唯ハム「どんぐりどんぐりっと」つめつめ
憂ハム「お姉ちゃん、どんぐり好きだもんね」つめつめ
澪ハム「これで良しと」
律ハム「澪、そんなけしか食べないのか?」
澪ハム「うん、太りたくないから」
唯ハム「何で?」
澪ハム「だって、男の子は小さいじゃないか¨恥ずかしいよ女の子なんだからさ」
和ハム「あら、ハムスターは女の子の方が大きいものなのよ?」
澪ハム「そ、そうなの?」
純ハム「雌は子供を産み守らないといけませんからね」
憂ハム「女の子は強くなきゃいけないから一杯食べた方が良いですよ」つめつめ
和ハム「それに、敵に襲われた時に体力ないと逃げれないわよ」つめつめ
律ハム「一緒に詰めようぜ澪」つめつめ
澪ハム「うん!」つめつめ
ガサッ
純ハム「な、何か音がしました!」
和「皆、静かに」
猫「にゃーお」
律ハム「猫だー」
澪ハム「ヒィッ」
和ハム「逃げるわよ!」
猫「ふしゃー」カブッ
澪ハム「痛いッ」
憂ハム「澪さんが!」
純ハム「澪先輩!」
澪ハム「嫌だーお願い食べないでー」じたばた
唯ハム「澪ちゃんを離せこのー」カブッ
猫「ふしゃー」ゲシッ
唯ハム「うわっ」
憂 ハム「お姉ちゃん!」
律ハム「澪唯、今助けるからな!」
澪ハム「に、逃げて¨」
純ハム「何を言ってるんですか!」
澪ハム「こ、このままじゃ皆食べられる¨だから私が食べられてる間に逃げてお願い¨」
唯ハム「う、憂¨大好きだよ¨早く¨早く逃げなさい」
和ハム「皆、聞いて!弱肉強食は野生の掟¨でも、私は親友を見捨てる事なんて出来ない」
和ハム「覚悟のある者は私に続きなさい!突撃よ!」
律ハム「当たり前だ!澪と唯だけ死なせはしない!」
憂ハム「死ぬ時はお姉ちゃんと一緒です」
純ハム「どうせ死ぬなら闘って死にますよ!」
和ハム「突撃ッ!」
和憂律純「うぉぉー!」
猫さん、ここに猫缶があるからその子達を見逃してくれないかしら?
キャットフードもあるよ?
かにかまもあるよ?
なでなでもついてる
猫「¨」ポイッ
澪ハム「た、助かったのか?」
猫「にゃー」ガツガツ
紬「ふふっ、良かったわ~」
梓「ありがとう猫さん」
菫「間に合った¨」
直「では、約束通り」なでなで
猫「ふしゃー」
直「な、何故¨」
紬「タダで触ったら駄目だと思うわ~」
梓「しかし、この公園に野良ハムが住んでるとは聞いてたけど」
菫「まさか、本当に居るとは」
直「2匹、怪我してます」
澪ハム「痛いよ¨」
律ハム「ごめん澪¨」グスッ
澪ハム「何で律が謝るんだよ¨」
律ハム「守って¨守ってあげれなかった」
澪ハム「律のせいじゃないって¨」
憂ハム「お姉ちゃん!お姉ちゃん!」
唯ハム「大丈夫だから泣かないで憂」
純ハム「取り敢えず、巣に連れて帰りましょう」
和ハム「そうね、何時敵が来るかわからないものね」
紬「このハム達を連れて帰りましょう」
菫「旦那様の許可は?」
紬「大丈夫、取ってあるから」
梓「狭いけど、ここに入ってね」スッ
唯ハム「やだやだ、何するの!離してよ!」じたばた
憂ハム「お姉ちゃん!」がぶっ
梓「痛ッ」
菫「威嚇してますね¨」
直「手袋を使って一気に入れてしまいましょう」
紬「やりましょう」
憂ハム「返せ!お姉ちゃんを返せ」
律ハム「この!ハムスターだからって舐めんなよ」
和ハム「早く返さないと痛い目みるわよ!」
純ハム「¨」
菫「相当怒ってますよ?」
紬「怯んだら駄目よ」スッ
憂ハム「離せこの!」じたばた
梓「ごめんねハムちゃん」スッ
澪ハム「嫌だー」じたばた
菫「さぁ行こう」
律ハム「離せー」じたばた
直「あなたも」
和ハム「このっ!」がぶっがぶっ
紬「最後はあなたよ」
純ハム「¨」
唯ハム「私達、殺されちゃうのかな」グスッ
憂ハム「純ちゃん、何で抵抗しなかったの?」ジロッ
純ハム「あの人達は私達を助けてくれたから」
純ハム「大丈夫だよきっと」
紬「ハムちゃん達、着いたわよ~」
梓「先ずは獣医さんに診て貰おうね」
診察室
獣医「幸い傷は浅いし他のハムスターも健康そのものですよ」
獣医「但し、ハムスターは複数を同じ場所で飼うと喧嘩が激しい
ので別々のケージに入れて下さいね」
紬「そうね、それに余り増えすぎても困るものね」
獣医「妊娠は心配ありませんよ全員女の子ですから」
菫「女の子なんですか?」
梓「びっくりですね」
直「可愛い」
琴吹家
紬「皆の分、ケージを用意したけど¨」
唯ハム「憂!みんな!」ガシガシ
律ハム「澪、待ってろよ!今そっちに行くからな」ガシガシ
澪ハム「りつぅ~」ガシガシ
和ハム「くっ!出しなさい皆と同じ場所に入れなさい」ガシガシ
純ハム「皆と一緒じゃなきゃ嫌だ!」ガシガシ
梓「凄まじく寂しがってますね」
紬「同じケージに入れてみましょう」
直「大丈夫なんですか?」
紬「喧嘩が激しくなるようなら引き離すけど、少し様子を見ましょう」
梓「でも、同じ場所に入れるなら大きなケージが要りますね」
紬「斉藤、熱帯魚用の使ってない大きな水槽があった筈だから持って来て頂戴」
斉藤「畏まりました」
梓「何で土じゃないんですか?」
紬「ハムスターは本来、土の中に巣を作るから土が良いとは思うけど」
紬「湿度の管理や細菌がわきやすくなって管理が大変なのよ」
紬「それに、姿が見れないと健康チェックも出来ないから」
菫「流石、お姉ちゃんだね」
斉藤「持って参りました」
紬「ありがとう斉藤、下がって良いわ」
斉藤「わかりました」
直「早速、入れてみましょう」
唯ハム「ういーのどかちゃーん」だきっ
憂ハム「お姉ちゃーん」だきっ
和ハム「もう、会えないかと思った¨」グスッ
澪ハム「りつぅ~りつぅ~」
律ハム「みーおーみーおー」
純ハム「ういーみんなー」だきっ
憂ハム「純ちゃーん」だきっ
梓「凄く喜んでますね」
紬「良かったわ~」
菫「ご飯だよー」
最終更新:2013年09月11日 21:25