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「りっちゃーん、お行儀悪いよー?」


バスタオルだけ一枚巻いて寝転んでると唯が口を尖らせた。
そう言われても、漫画の続きが気になるんだから仕方ないじゃんか。
唯の部屋はマイナーな漫画の宝庫。
一年の頃、追試の勉強で唯の部屋に来て以来、ここは私の秘密基地。


「お行儀っておまえに言えた事じゃないだろー?」


首だけ向けてやると、そこには私と同じくバスタオルだけ巻いた唯の姿。
その髪と肌はまだしっとりと濡れている。
さっきまで一緒にお風呂に入ってたんだから当たり前だ。


「私はバスタオルだけで寝転んだりしないもんねー」


「どうせ代わりに真っ裸で寝てたりするんだろ?」


「憂がいる時はしないよーだ。
そんな事したら憂に怒られちゃうもん」


「よく出来た妹さんで何よりだな!」


私が突っ込んでやると、唯が私の隣に寝そべった。
肩と肩が触れそうな距離。
元々乱れ気味だったベッドのシーツがもう少しだけ乱れる。
しわくちゃになったシーツを見たら、憂ちゃんはやっぱり怒るんだろうか?
怒ってる憂ちゃんの姿はいまいち想像出来ないんだけどさ。


「何読んでるのー?」


唯の顔が私の肩に乗せられる。
ちょっと重いけど、お風呂上がりで火照った唯の感触が気持ちいい。
私はページに視線を落としたまま、呟くみたいに答えてやる。


「これだよ、これ」


「『マリア様がみてる』?
ぷぷっ、りっちゃんに似合ってないよー?」


「いいじゃんか、一度読み始めたら続きが気になり出したんだよ。
私の周りでこの漫画持ってるの唯だけなんだよな」


「そうなんだ?
結構有名な漫画だと思ってたんだけど」


「有名なのと持ってるかどうかは別問題だろ?
例えば有名な漫画だけど、おまえ『あしたのジョー』持ってるか?」


「お父さんの部屋にあるよ」


「あるのかよ!」


「それよりりっちゃん、そんなに『マリみて』気になる?」


「そうだな、あんまり読んだ事がないタイプの漫画だったし。
私向きじゃないのは分かってるけど、たまには読んでみたい気分の時もあるんだよ、悪いか?」


「別に悪くないよ、意外だけどねー」


えへへ、と意味深に唯が笑う。
笑いながら唯の体温がどんどん上がっていく気がするのは気のせいか?
気のせい……だよな?
私はそれに気付かない振りをして、ちょっと話を変えてやる。


「意外って言えば、唯がこの漫画を持ってる事もだろ?」


「そうかなあ?」


「だっておまえの持ってる漫画って言ったら、後はギャグ漫画ばっかじゃんか。
ちらほらスポーツ漫画もあったりするけど、こういう系統の漫画はほとんど無いだろ?
どうしてそんなおまえが『マリみて』持ってるんだよ?」


「ムギちゃんにオススメされたんだー」


「ムギに?」


「一年生の頃の話なんだけど、私ね、悩んでたんだ。
たまにすっごく苦しくなる胸のドキドキは何なんだろうって、
自分だけじゃ分かんなくてムギちゃんに相談したんだよ?
そしたらムギちゃんが貸してくれたんだよね、『マリみて』」


「そうだったのか……」


「ムギちゃんにはありがとうって気持ちでいっぱいなんだ。
この胸のドキドキ……、私の胸がドキドキしてる理由が分かったから。
今もね、すっごくドキドキしてるんだよ?
りっちゃんにはそれが何でか分かる?」


「ど、どうしてだ……?」


「もー、りっちゃんのいけずぅ。
りっちゃんとこういう事がしたいからに決まってるでしょー?」


言うが早いか唯の左手が私の股の間、
つまりえっと……、女の子の所を軽く撫で始めた。
少しだけ豆はあるけど、温かくて柔らかい唯の指が私の女の子を弄ぶ。


「ちょっ……、あっ、やめろって、いきなり……!」


「りっちゃんが悪いんだよー?」


「な、何でだよ、んっ、んんっ……んっ!」


「りっちゃんがバスタオル一枚でベッドに寝転がってるなんて、我慢出来るはずないでしょー?
いきなり襲わなかっただけでも褒めてほしいくらいだよ?」


「そんな無茶苦茶な……、あっ!
私はただ……んっ、『マリみて』の続きが気になっただけで……ああっ!」


「ホント?」


「ど、どういう意味だよ……?」


私が訊くと、唯に肩を掴まれて仰向けにさせられた。
視線と視線が合って気付く。
唯の瞳、すっごく潤んでる……。
その間にも私の女の子の入口は優しく撫でられ続けていた。


「りっちゃんのアソコ、すっごく熱くて濡れてるよ?
私の指が融けちゃいそうなくらい、すっごい熱い……。
これってさっきまでお風呂に入ってたからじゃないよね……?」


「し、知るかよ……」


「答えてってばー」


「ひゃんっ……!
い、いきなりお豆を摘むなあっ……!」


「だったら教えて?
りっちゃんのアソコ、どうしてこんなに熱くてびしょびしょなの?
バスタオル一枚で転がってたのは、こういう事したくて私を誘ってたからなんでしょー?」


答えられない。
『マリみて』の続きを読みたかったのは本当だ。
女生徒達のもどかしい物語の続きを知りたかった。
別世界みたいなお嬢様学校の物語なのに、自分と重ねてしまってた。
私はお嬢様じゃない。断じてお嬢様じゃない。
だけど感情移入出来る点が一つだけある。
それは女の私が同じ女の唯の事が……。

女の子の場所と同じくらい頬が熱くなるのを感じる。
もっともっと唯に触れられたくて、女の子の内側から溢れ出す液が止まらない。
それでも私はどうにか視線を逸らして頬を膨らませてやった。


「したくないわけじゃない……けどさ。
でもさっきもお風呂場でしたばっかりなのに……。
つーかお風呂場のでする前にもここで一回しちゃったし……」


「えー、いいじゃん、りっちゃん。
私、りっちゃんとなら何回でもしたいし、何回でも出来るよ?
どこでもいつでも何百回だってしたいよ?
ねえねえりっちゃん、どうしてだか分かる?」


「どうしてだ……?」


「りっちゃんの事が大好きだからに決まってるでしょー!」


叫ぶや否や、唯はバスタオルを投げ飛ばして一糸まとわぬ姿になった。
いや、正確にはいつものヘアピンだけ付けてるか。
とにかく今日だけで三回目になる唯の裸。
見慣れてるはずなのに、目を離せない。
どんどん成長していく胸、丸みを帯びたお尻、もう私以上に濡れちゃってる女の子の場所。
息を呑んで、何度も唾を飲み込んでしまう。
やっぱり私は唯の事を誘ってたのかもしれないな……。


「りっちゃん、チューしよチュー!」


私の返事も聞かずに唯の唇が私の唇に重ねられる。
私の口の中に溜まっていた唾液が唯に吸い取られていく。
絡み合う舌。
吸い上げるみたいに深く深く舌を絡ませ合う。


「んふっ……んんっ、んうっ……」


「しゅきっ……、りっひゃんしゅきぃ……っ!」


僅かに開いた口の端から唯の声が響く。
だからキスしてる時に喋るなっていっつも言ってるってのに……。
何か鼻息とかでくすぐったくなるんだよ……。


だけど、ああ……、そう毒づきながらも分かってる。
唯にキスされるの気持ちいい。
唯に好きだって言われるの嬉しい。
唯に好きだって言われながらキスするのは最高だ……!
もう……、我慢出来ないよ、唯……!

私が唯の頭を抱えてその唇を強く吸うと、
分かってると言わんばかりに私の女の子を弄ぶスピードを唯が速めた。
唯が人差し指の第一関節までを私の女の子に呑み込ませて、
同時に女の子の一番敏感なお豆を甘いテクニックで奏でていく。
これは『ふわふわ時間』のリズムだ……。
それに気付いた時には唯から唇を離してしまっていた。


「あっ、ああっ……!
唯、唯……っ!
キス出来ない……、もっとキスしてたいのに……あんっ!
気持ちよく……ってぇ、キスを、ああっ……、続けられないよ……っ!」


「いいよ……っ、いいよ、りっちゃん!
キスは後でしよっ!
後で好きなだけしようねっ!
今は気持ちよくなって!
私の指で大好きなりっちゃんを気持ちよくさせて……っ!」


「うん……、うん……っ!
気持ちよくなる……!
今は唯の指で気持ちよくなるう……っ、ああああっ……!」


頭が真っ白になっていく。
気持ちよくて、幸せで、唯の事しか考えられない。
唯の事しか考えたくない。


「えへへ、りっちゃんのおっぱいもいただきまっす!」


「ああっ、おっぱいは……、
おっぱいは恥ずかしいからやだあ……っ!」


「恥ずかしくなんか……、恥ずかしくなんかないよ、りっちゃん……!
先っぽ尖がっててすっごく気持ち良さそうだよ?
可愛いし、柔らかいし、美味しいし、最高のおっぱいだよ……!
だからもっともっと気持ちよくなって!
おっぱいでもアソコでも色んな所で私で気持ちよくなって!」


唯が私のおっぱいの先を赤ちゃんみたいに吸い付く。
舐めて、吸って、しゃぶって、その光景に私の背中がぞくぞく痙攣する。
可愛いよ、唯……。
唯みたいな赤ちゃんが欲しくなる。
もっともっと吸ってほしくなるよ……。

その間にも私の女の子には、唯の指が激しく出し入れさせられていた。
唯の指は二本に増えていて、私の女の子はそれを喜んで飲み込んでる。
思い切り締め付けてる感触はあるのに、
溢れ出る女の子の液が唯の指を激しく滑らせてる。
もう……イク……、イッちゃいそうだ……!


「あんっ……、唯っ……、唯っ!
イク……、もうイッちゃう……! イッちゃうからあ……っ!
凄いの来ちゃうからあ、んああああっ!」


「イッて!
私でイッて、りっちゃん!
りっちゃんの一番可愛いイッちゃう顔、私にしっかり見せてっ!」


「イク……、イクよ……、んんっ、
唯でイクよっ、あああああああああああっ!」


ブラックアウト?
それともホワイトアウト?
私の唯の嬉しそうな顔を目に焼き付けて全身を震わせる。
意識の中に残ったのは唯の感触。
唯と愛し合えたって悦びと感動。
激しく息を切らして、肩で息をしながら私は果てた。
だけど果てながらでもやらなくちゃいけない……、やりたい事がある。
私を愛してくれた唯に腕を伸ばしながら、私はおねだりした。


「唯、キス……。
キス……ちょうだい……」


「りっちゃんってやっぱりチュー好きだよね。
うん、いいよ。
私もしたかったし、チューしよ、すっごいチューしよ?
それでね、落ち着いたらもっともっとすっごいのしようね……?」


唯が私にさっきまでとは違う優しいキスをする。
私も激しくは求めない。
ただ唯の唇と舌を感じて、唯の私への想いを実感する。
それから十分以上はたっぷり優しく唇を重ね、
最後にお互いの唾液を交換してから名残惜しく唇を離した。


「ふうっ……」


「はあっ……」


「えへへ、りっちゃん、とっても気持ちよさそうだったね」


「うん……、まあ……な。
しかし唯、今日は憂ちゃんが梓の家に泊まりに行ってるからってやり過ぎだろう。
もうこれで今日三回目だぞ、三回目。
いくら何でもがっつき過ぎだと思うんだが?」


「そうかなー?
今日はりっちゃんと一日二人っきりだと思ったら我慢出来なくって。
りっちゃんが可愛いのが悪いんだよ?
りっちゃんだって、こういうの期待して今日は泊まりに来てくれたんでしょ?」


「期待してなかったって言ったら嘘になるけどさ、
でもこんなに唯とセッ……、セックスばっかするなんて思ってなかったんだよ。
まだ泊まりに来て三時間も経ってないんだぞ……?」


「あっ、りっちゃん照れてる、可愛い可愛い!」


「うるへー!」


私が口を尖らせると、唯が私にまっすぐ抱き着いた。
唯のおっぱいと私のおっぱいの先っぽが擦れてちょっと恥ずかしい。


「どうしたんだよ、唯?」


「りっちゃんとこんな事が出来るのが嬉しくって。
私ね、りっちゃんとこうしてると気持ちよくて幸せだけど、
それよりも一番一番感じるのは、嬉しいって気持ちなんだよね」


「嬉しい気持ち?」


「うんっ!
さっきも言ったよね、一年生の頃に悩んでたって。
りっちゃんももう分かってると思うけど、
りっちゃんと知り合ってから、りっちゃんの事ばっかり見るようになっちゃってたからなんだ。
りっちゃんと一緒に居ると楽しくて、でも何だかよく分からない胸のドキドキもあって……。
このドキドキはいけない事なのかもって、私にしてはすっごい悩んだんだよ?

でもね、ムギちゃんが相談に乗ってくれて、『マリみて』を貸してくれて分かったんだ。
誰が誰の事を好きでもいいんだよねって。
私がりっちゃんの事が好きでもいいんだよねって。
すっごく嬉しかったなあ、それが分かった時」


「そっか……。
それなら私からもムギに言っとかなくちゃな、ありがとうってさ」


「もちろんりっちゃんにもありがとうだよー。
りっちゃんが私と恋人になってくれて、私、泣きそうなくらい嬉しかったんだもん!」


「実際にも泣いてただろ!」


「そうだっけ?
でもホントにありがとね、りっちゃん。
私の事、恋人にしてくれて」


唯が頬を軽く染めてはにかむ。
私が大好きな唯の笑顔。
ありがとね、か。
それは私の言葉だよ、唯。
私も一年の頃から唯の事が好きだった。
誰よりも気が合って、一緒に居ると楽しくて、笑顔を見てると胸がドキドキした。
だから嬉しかったんだ、唯の方から告白してきてくれて。
どうしたらいいのか分からなかった想いの答えを見つけられて。
ありがとう唯、大好きだ……!
お礼を言うのは私の方だよ……。

だけど今はそういう事を話す時じゃない。
そうだ、思い返してみれば私は唯にされてばっかりだ。
告白してくれたのも唯だし、最初にキスをねだったのも唯だし、
今日だって三回とも唯に攻められちゃってるじゃんか。
正直これはよくない。
私だって唯が好きだって気持ちをちゃんと伝えたいもんな。
だから……。


「うりゃっ!」


「おわっ!」


私に抱き着いていた唯の体勢を崩す。
今度は私が上、唯が下だ。
可愛らしい唯の裸がベッドに転がる。


「今度は私が唯を気持ちよくしてやる番だ!
……いいよな?」


「出来るの?」


「何だとこいつぅ!」


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最終更新:2013年10月23日 07:27