澪「なんで紅茶をバンド名に汲み込む放課後ティータイムのテーマソングが肉の歌なんだよ」

梓「でもカレーとかごはんの歌があるんだから肉歌があっても…」

唯「異様に肉を推してくるね」

律「梓、お前金もらうかわりに一生肉が食べれないとしたら、いくらが妥当?」

梓「核ミサイル1000発発射出来る金額」

澪「コイツ世界を終わらせる気だ!」



―次の日―

梓「冷静に考えてみましたがバンド名を放課後肉食タイムに変えませんか?」

澪「お前ソロデビューする気ない?」

梓「私を追い出す気だ!」



―次の日―

休み



―次の日―

唯「ふわふわタ~ァイム♪」

律「助さん角さん、もういいでしょう」

梓「練習嫌いの水戸黄門みたい」

澪「そういえば全然関係ないけどお前ら就職って決まった?」

律「アタシたちの人生は永久に放課後です!」

唯「え、それどういう意味?」

梓「人生の放課後って定年退職後みたいな感じですけどね」

律「早く定年退職したいよな」

紬「その前に就職しないとね」

梓「実際のところ先輩たちの就職ってどうなってるんですか」

梓「唯先輩はザリガニになるって言ってましたけど」

唯「ザリガニにはならないけどね!」

澪「私は学芸員の資格をとるつもりだよ」

律「学芸員?」

唯「創価学会と関係あるんだったよね」

澪「全然ないよ」

紬「アレでしょ、博物館とかで働くアレ」

澪「それ」



澪「あと図書館司書の資格とかね」

唯「それは?」

梓「図書館で働く資格…ですかね」

律「あ~さびれた場所にある図書館の係員さんとかになれたらラクそうだよな~」

唯「ウチの近所の児童図書館とか さびれてたねえ」

澪「まぁそれらの資格をとるかはまだ確定ではないが
なるべく人間どもと会話しないでいい仕事を選ぶつもりさ」

律「さすがコミュ障の鑑だな!」

澪「まかせとけって」



梓「律先輩はドブネズミになるんですよね」

律「おう」

唯「えっ、それってどういうこと?」

律「ディ○ニーシーで毎日お祭りみたいに暮らすんだ!」

澪「つまりミッキーヌウスの中の人とかになりたいんだな」

紬「わぁ楽しそう」


唯「アレのスタッフってそんな簡単になれるの?」

律「分からんけどドラム叩ける女子は貴重だろ」

澪「ほう」

梓「それは確かに…」

唯「就職に役立つスキルだね!」

紬「でもデ○ズニーランドで働くのとドラムを叩けるのは関係あるのかしら」

律「ないの?」

紬「さあ」

律「またか!なんでムギはいっつも知りもしないのにネガティブな事ばかり言うんだよ!」

紬「お金持ちって何を言っても許されるから」

律「そうだな!」

澪「とびきりの笑顔だな」



律「それはそれとしてムギの家の会社で刺身にタンポポを乗せ続ける社員募集してない?」

紬「してないわ」

澪「ちなみにムギって将来どうなるの?」

紬「どうなってほしい?」

唯「ソマリアで海賊王になるとか」

梓「夢があるなあ」

澪「あまりいい夢でもなさそうだが」

紬「一応なにもしないでも生涯贅沢して生きていける資格を
生まれた時から取得してるんだけど…」

澪「その資格くれ」

律「勉強して学芸員の資格とったとしてもハナクソみたいなもんだよな」

澪「そんな事言うなよ!そんな事絶対に言うなよ!」

紬「でもまあ何かすると思うわ」

紬「ヒマだし」

唯「いいなあ」

紬「梓ちゃんは将来どうするの?」

梓「ふふ、どうすると思います?」


紬「別に興味ないわ」


律「腹減ったし王将行くか」

唯「私チャーハン食べたい!」

澪「おっ、いいな私もチャーハンにするか」

梓「私の将来の話はどうします?ねえ、どうします!?」

澪「また今度な」

梓「はい!」



―次の日―

唯「みんな~!」

澪「どうした唯」

唯「青いザリガニがついに完成したんだよ」

律「おお」

紬「確かに青い」

梓「これ、どうやって育てたんですか?」

唯「毎日青くなあれ青くなあれって喋りかけて青いスプレー噴きかけたら青くなったよ」


律「お前きちがいか」



唯「うそうそ。ザリガニってサバを食べさせると青くなるんだって」

梓「へっ?鯖ですか」

唯「赤い色素の元になるアスタキサンチンが少ない餌を与え続けると青くなる…というか
赤色が抜けて青色素が残る、というメカニズムらしいよ」

紬「すごい唯ちゃん、あたま良さそう」

澪「今の総理大臣の名前も知らないのにな」

唯「知ってるよ!」

律「じゃあ名前を言ってみろ」

唯「あべし!」



―次の日―

唯「青いザリガニをヤフオクで売って500円もうけたよ!」

律「すげえ!」

澪「へえ~…そんな簡単に売れるものなのかあ」

唯「私も意外とあっさり売れてビックリだよ」

紬「でもソレ儲かってるの?」

唯「一匹だけではいかんともしがたいけど大量生産すればあるいは」

梓「大量生産ですか、本格的ですね」

律「マジでザリガニ屋になるのか?」

唯「行けるところまで行ってみるよ」



―次の日―

唯「ザリガニを部屋の中で放し飼いしてたら全部脱走していなくなった」

律「なにしてんだお前」

梓「こんな人に大量生産なんて出来るわけなかった」



―次の日―

澪「最近バイトで立ちっぱなしだから脚パンパンだよ」

唯「あ~ツラいよね、立ち仕事は」

唯「私もおんなじ~」

澪「大変だよなー」

梓「澪先輩はバイト、何してるんでしたっけ」

澪「本屋さんのレジ打ち」

律「客がエロ本持ってきたらやっぱり失神するの?」

澪「それくらいでしないよ!」

澪「というかあの本屋さん、そんないかがわしい本置いてないから!」

律「なんだ、つまらん」

唯「本屋さんバイトって大変?」

澪「そんな大変でもないよ」

澪「まあ最初は本のタイトルとか出版社の名前知らなくて
お客さんに聞かれて本探すのに苦労はしたけど」

澪「最初だけ最初だけ」

唯「ほほぅ」

梓「唯先輩はバカだから漫画喫茶でしたよね」

唯「たまに注文を受けてレトルトカレー作ったりパスタ茹でるくらいで暇な時間の方が多いんだよ~」

律「お、おい 今、梓が唯をバカ呼ばわりした件についてはいいのか?」

唯「あと2pt溜まったらあずにゃんの背中を包丁で刺す」

梓「えっ」

紬「ゆ、唯ちゃん」

唯「ううううううぅう」

澪「お、落ち着け唯」
唯「いやだ!」



律「梓っ、早く謝れ」

梓「で、でも私 悪くないのに…」

澪「いや悪いだろ!?」

梓「確かに」


梓「唯先輩ぱいどうもすみませんでした」

唯「今なんでパイパイって言ったの!?」

梓「言ってませんよ!?」

律「言ってただろ」

梓「ハハハ!!!」

唯「ぐああああああああああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアああああああああああああああああああああ



―次の日―

ザアアアアアアッ



―次の日―

唯「アハハハハ!!アハハハハははは!!」

律「温泉でも行って癒されたいなぁ…」

紬「ああ…いいわね温泉…」

澪「あ…次の金曜、テルメでも行く…?」

唯「いいね~」

律「ん…、アタシ タダ券2枚持ってるから残り2人分の金額を4人でワリ勘に出来るぞ」

紬「まあ!じゃあ500円で大きなお風呂に入れるわね」

唯「ナイスだよりっちゃん!」

澪「あ~どうしようかなぁ…」

律「どうした?」

澪「いや、あーいうトコのマッサージ気持ちいいんだけど高いし…」

紬「マッサージもいいわねぇ…」

唯「澪ちゃんバイトで疲れてるって言ってたもんね」

澪「足ツボとかたまんないよ…」

律「昨日も結構大変だったしなあ、雨の中、山奥まで歩かされて」

紬「りっちゃん」

律「すまん」

澪「……」

紬「……」

律「……」

唯「…あ、テルメのマッサージ券ならあったかも!」

唯「ほら、前に行った時もらったヤツがこんなに!」

澪「う、うん」

唯「温泉で嫌な事はキレイさっぱり忘れよう」

澪「でも」

唯「忘れよう」



―次の日―

和「はい、もしもし」

和「唯」

和「ふふ、久しぶりね」

和「ふふっ」

和「うん」

和「そうなんだ」

和「えぇ、大丈夫」

和「そっちはどう?」

和「そっか」

和「他のみんなは?」

和「そうなんだ」

和「うん、うん」

和「へぇ」

和「ええ、持ってるけど」

和「あら、いいわね」

和「えぇ、いいけど…」


和「あなた達5人でしょ?」

和「軽だから3人までしか乗せられないわよ」

和「へぇ。律、原付の資格とったんだ」

和「まぁ便利よね」

和「うん」

和「うん」

和「ああ、梓ちゃんはいいんだ?」

和「はぁ、山奥でザリガニを…」

和「本当なのソレ?」

和「ふぅん」

和「あのコも大学3年生なんだしザリガニなんか捕ってる場合じゃなさそうだけど」

和「え?」


和「へぇ、ザリガニ屋にねぇ」

和「そういえば昔、ザリガニを密漁して1億円稼いだ人のニュースあったっけ」

和「そうね、年収1000万を10年に渡って…という事らしいけど」

和「うん」

和「でも逮捕されたってニュースだったけどね」

和「あ、唯。私、もうすぐ出かけなきゃいけないから」

和「うん、じゃあ明日ね」


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最終更新:2013年11月12日 03:04