唯「ふぃー、今日もお仕事ハードだったよう」

梓「いつもご苦労様です」

唯「あずにゃんとの甘い甘い新婚生活の為ですから」

梓「ちょっ!何言ってるんですか///」

唯「うふふー」

梓「ご、ご飯出来てるから食べちゃって下さい!///」

唯「ごめん、お腹空いてないからアイスだけでいいやー」

梓「ダメですよ、ちゃんとご飯食べないと」

唯「大丈夫大丈夫、お風呂入ってくるからアイスよろしく~」

梓「あっ、もう…」




梓「最近、唯先輩のお仕事が忙しいみたいだから」

梓「何かスタミナの付くものを作ってあげよう」

梓「えへへ」




唯「ただいまー」

梓「おかえりなさい!」

梓「今日のご飯は旨辛モツ鍋です!いっぱい食べてスタミナ付けてくださいね」

唯「お、スタミナ付けて何をしようと言うのだね~」

梓「そっ、そういうのじゃないです///」

梓「で、でも久し振りにそういうことになってもいいというか///」ゴニョゴニョ

唯「ごちそうさまー」

唯「明日も早いからお風呂に入って寝るねー」

梓「あ…」




梓「昨日はちょっと期待しちゃったな」

梓「でも唯先輩は仕事忙しいんだからすぐ寝ちゃうのもしょうがないよね」

梓「反省反省」

梓「今日はあっさり系のご飯で寝る前にマッサージしてあげよう」

梓「きっと喜ぶです」ニコニコ




唯『お、あずにゃん気持ちいい』

唯『癒されるねぇ』

梓『ここはどうですか?』グイッ

唯『うー効くぅ』

唯『でも何かムラムラしてきたよ』

梓『きゃー』




梓「///」

梓「なっなんて妄想してるんだ私は!!」

ダイスキーッテイウナラー

梓「唯先輩からメールです」

唯『遅くなるから先に寝てて~』

梓「…」シュン




純「で、私に電話してきたの」

梓「そう!ヒドイと思わない?」

純「まあ、確かにヒドイね。梓の気持ちを踏みにじってるよ」

梓「だよね!」

梓「ヒドい会社だよね!」

純「へ?」

梓「私と唯先輩の甘い生活を邪魔するなんて最悪のブラック企業だよ」プンスカ

純「あ、そっち?」

純「いや、でもさ澪さんは普通に19時には帰宅してるよ」

梓「は?」

純「最近ずっと」

純「電話変わるよ、ちょっとまってて」

澪「もしもし梓、久しぶりだな」

梓「お久しぶりです、澪先輩」

澪「純ちゃんに聞いたが唯の帰りが遅いんだって?」

梓「・・・はい」

澪「それはおかしいな」

梓「え?」

澪「今日もだけど、全員定時であがったぞ。ムギも憂ちゃんも、もちろん唯も」

澪「駅まで一緒に行っただから間違いない」

梓「・・・あ・・・ありがとうございます」
ガチャ

澪「だから、さ・・・あ」

純「ん?」

澪「梓?・・・切れた」

純「どうしたんですか?」

澪「さあ・・・」




梓「唯先輩は大学を卒業してすぐムギ先輩と澪先輩と一緒に起業した」

梓「私達の代3人も後を追いかける事になるんだけど」

梓「律先輩だけ一般企業に就職した」

梓「みなさんは一生懸命誘ったみたいだが律先輩は頑なに拒んだそうだ」

梓「その理由は知っている」

梓「純と澪先輩が付き合ったからだ」

梓「今、二人は同棲していて律先輩はみんなとの連絡を絶っている」

梓「私は大学を卒業して2年後に唯先輩と結婚をして退職した」

梓「まだ半年前の事」

梓「それなのに唯先輩」

梓「どうして帰ってきてくれないの・・・」ボロボロ




梓「それから一週間」

梓「唯先輩の帰りは遅いままだ」

梓「今、唯先輩の会社の前にいる」

純「ねぇ、ホントに尾行なんてするの?」

梓「もちろんだよ、唯先輩が私に隠し事をするなんて何かあったんだよ」

純「うーん、直接聞けばいいと思うんだけどな」

梓「話せる内容ならきっと話してくれてる」

梓「ほら変装用にメガネも買ってきたし」

純「先に髪型何とかしようよ」

梓「あっ出てきた」

純「澪さんも紬さんも憂も一緒だね」

梓「ムギ先輩は自家用車出勤だから駅までは三人か、行くよ」

純「えー」



梓「澪先輩と憂は地下鉄、唯先輩はJRに乗るはずだよね」

純「そうだね」モグモグ

梓「普通に駅前で別れた」

純「そうだと思うよ」モグモグ

梓「ちょっと何食べてるの!?」

純「ファミチキ」

梓「は?」

梓「あ…」

純「どったの?」モグモグ

梓「唯先輩が駅とは逆方向に歩いて行った…」

純「本当だね…あっちは繁華街だよ」



梓「…」

純「あ、あずさ?」

梓「純、ここまでありがとう」

梓「あとは私一人で行くよ」

純「へ?」

梓「…」タッタッタッ

純「ちょ、ちょっと!!」

梓「キャバクラとか飲み屋がとか多くなってきたな」キョロキョロ

梓「唯先輩はまっすぐどこかへ向かってる」

梓「きゃっ」ドン

男「いてっ」

梓「ごめんなさい」ペコッ

男「気を付けろチビ!」

梓「あれ・・・唯先輩?」

梓「確かあそこのコンビニの所にいた気が・・・」

梓「うう・・・見失っちゃった」

「どうもありがとねー」

梓「ん?どっかで聞いたことある声・・・」

梓「あああああああ!!!律先輩!!!」

律「げぇっ梓!」ダッ

梓「何で逃げるんですかーーー!」

律「お前が追っかけてくるからだーーーー」ピューン

梓「は、はやい・・・」




梓「はぁ・・・はぁ・・・」

梓「完全に見失っちゃった・・・はぁ・・・」

梓「どこまで行ったんだろ・・・」

フワッフワターイムッ

梓「電話・・・もしもし?」

澪「梓っ!どこにいるんだ?」

梓「澪先輩っ!?」

澪「純ちゃんに聞いたぞ!とりあえず駅まで戻ってこい」

梓「澪先輩!り、律先輩がっ」

澪「り・・・律が!?」

梓「ご心配をおかけしまして・・・」

澪「いいんだ、何もなくてよかった」

純「ごめん、梓」

梓「ううん、純もごめんね、迷惑かけて」

澪「それより律を見たってホントか?」

梓「はい、何かスナックの店員さんみたいな化粧をしてましたけど」

澪「スナックの・・・」

純「澪さん・・・私、やですよ・・・澪が・・・」

澪「純ちゃん、心配をかけてすまない。けど律は私にとって大切な親友なんだ、分かってくれるな」

澪「私が愛してるのは純、お前だけだ///」

純「澪・・・さん・・・///」

梓「すいません、ほかでやってください///」

OL「クスクス」
リーマン「クスクス」

澪純「///」

澪「とっ・・・とにかく///」

澪「律がこの界隈にいるってなったら私は探したい」

梓「もちろんです!」

澪「私が探すよ、危ないから二人は家に帰っててくれ」

梓「澪先輩一人の方が危ないですよ!」

純「一緒に探します」

澪「すまない・・・」

梓「・・・」

澪「唯も一緒に探そうな」トントン

梓「はいですっ!」

澪「スナックの店員だっていうなら一軒一軒訪ね歩くわけにもいかないし」

梓「さっきみたいにお客さんのお見送りで出て来たところを捕まえるしかないですね」

純「でも、それって滅多にないんじゃ・・・」

澪「うーん・・・とりあえず歩こうか」

梓「さっき発見したのはあっちの方です」

テクテク

テクテク

澪「いないな」

梓「あれから二時間はうろちょろしてますよね」

純「警戒して帰っちゃったんじゃ・・・」

澪「かもしれないな」

純「あー・・・疲れて来た~」フゥ

澪「うん、歩き詰めだからな」

梓「夜は長いです。少し休憩しますか」

澪「焦っているのにすまないな」

梓「いえ、それは私だけじゃないですから」

純「あそこにファミレスがあるよ!」ピョンピョン

梓「元気じゃん・・・」

チャラリラー

「いらっしゃいませデニーズへようこそー」

梓「あ、禁煙三人です・・・って」

唯「げえっ!あずにゃん!!」ジャーンジャーン

唯「あわわわ」

梓「唯先輩・・・」

澪「唯、どうしてこんなとこに・・・」

唯「あ、あの」

店長さん「あ、平沢さん何知り合い?今日ヒマだから上がっていいよ」

澪「唯、あっちの席で待ってるから来てくれよ」

唯「う、うん」

梓「・・・」


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最終更新:2013年12月07日 07:14