律「さて、靴屋に行こうぜ!」

とみ「梓お姉ちゃん」


梓「どうしたの?」


梓(梓お姉ちゃん…何か凄く良いな)


とみ「梓お姉ちゃんは何で小さな巨人なの?」


梓「律先輩と澪先輩が梓は小さな巨人だって言ったんだ」


とみ「どういう意味なんだろ?」


梓「わからないんだ」


とみ「聞かないの?」


梓「もし、良い意味じゃなかったら嫌だから…」


とみ「そんな事ないと思う!」


梓「うん」


とみ「私、聞いて来るね!」


梓「あっ!ちょっと…」


とみ「律お姉ちゃん、澪お姉ちゃん」


律「どうしたー?」


澪「澪お姉ちゃん…凄く良い///」


とみ「梓お姉ちゃんは何で小さな巨人なの?」


律「梓は体は小さいけど、ギター弾かせたら凄いんだぜ!」


澪「小4からギターやってるだけあって凄く上手なんだ」



律「小さな体でスケールの大きい演奏をする」


澪「だから梓は軽音部の小さな巨人なんだ」


梓「律先輩、澪先輩…」


梓「ありがとうございます///」


律「因みに、こういう所はあずにゃんな所な」


澪「梓が照れてる所は凄く可愛いんだ」


梓「いや、その…///」


唯「あ〜ずにゃん」だきっ


梓「いきなり何するんですか///」


唯「あずにゃんが可愛い所に私ありだよ!」ふんす


梓「もう///」


とみ「梓お姉ちゃんは人気者だね」ニコッ


梓「///」


とみ(私の為に演芸大会を頑張ってくれたんだから)


とみ(心優しい君が悪く思われてる訳がないよ)


とみ(あの時は本当にありがとう)


唯「靴屋に着いたよぉ」


憂「とみえちゃん、どの靴が良い?」


とみ(またまた、どうしよう…)


和「ここは、ムギの出番ね」


紬「これなんかどうかしら~?」


とみ「可愛い…」


律「流石、ムギだな」


澪「私も買う!」


とみ「私、これにします!」


梓「良かったね」


純「何かもうアイドルだね」


とみ「アイドルだなんて…そんな事ない///」


純「やっぱ可愛いな~」なでなで


律「しかし、お腹空いたー」


唯「ご飯食べたいねー」


澪「ファミレスにでも行こうか」


紬「ファミレス楽しみ」


和「じゃあ、行きましょう」


憂「行こう、とみえちゃん」


とみ「うん」


いい加減にしなさいよ!


律「な、何だ?喧嘩か?」


澪「男の人と揉めてるみたいだ…」


和「ちょっと、あの子…」


唯「姫ちゃんだ!」


不良「何だお前?」


姫子「さっきから見てたら恥ずかしくないの!」


不良②「君がやらせてくれるのかな~」


少女「怖いよぉ」



姫子「嫌よ、誰があんたなんかと!」


不良③「この子は俺達の彼女なの、わかる?」


姫子「嘘吐かないでよ!無理矢理連れて行こうとした癖に」


不良「ねっ?俺達付き合ってるよね?」


少女「ち、違います」


不良②「あっ?」


少女「ヒィッ」


姫子「辞めなさいよ!怖がってるじゃないの」


不良③「じゃあ、お前が来いよ」グイッ


姫子「離してよ!」


少女「お姉さん!」


姫子「早く逃げて!」


少女「そ、そんな」


姫子「いいから!」


不良②「行くぞこらっ」


姫子「…」


律「待てよ」


姫子「律!」


澪「や、辞めろ!酷い事するな」


紬「警察呼ぶわよ」


唯「姫ちゃんに酷い事したら許さないから!」


和「あんた達、どこの生徒?」


梓「変態!痴漢!包茎!」


純「最低…」


憂「生きてて恥ずかしくないですか?」


不良「何だこらっ!」


不良②「可愛いね~」


不良③「顔の形変えちゃうよ?」


不良②「どうなんだ?やんのか?」


とみ「辞めなさい」


不良③「何だい?おチビちゃん」


とみ「可哀想でしょ、辞めなさい」



不良「引っ込んでろチビ」


とみ「今すぐ、お姉さんを離しなさい」


不良②「はぁ?」


律「とみえちゃん、辞めろ下がってろ!」


とみ「これ以上、親を泣かせては駄目」


不良③「君には関係ない」


とみ「関係ない?」


不良「そうだ、関係ない」


とみ「黙りなさい!」


不良②「なっ!」


とみ「関係ないなんて事ない」


不良③「いい加減にしろよ?」


とみ「日本の大人には日本の子供が道を踏み外そうとしたら叱る責任があるの」


不良「てめぇは子供だろうが!」


とみ「屁理屈を言わない!」


不良③「なっ…」


不良「ぶっ飛ばすぞ!」


澪「とみえちゃん、もうよせ!」


唯「とみえちゃん、危ないから」


紬「今、警察呼んだから」


梓「包茎の癖に!」


和「その制服…K高校ね?学校にも連絡するから」


純「ただじゃ済まないよ」


憂「とことん追い詰めますよ」


不良「ちっ!行こうぜ」


とみ「待ちなさい」


不良②「まだ何かあんのか?」


とみ「お姉さんとその子に謝りなさい」


不良③「…」


とみ「謝りなさい!」


不良(何だこの威圧感…)


不良②(チビの癖に…何なんだこいつは)


不良③「悪かったな」


不良「悪かった」


不良②「悪かった」


不良「行こうぜ」


とみ「待ちなさい」


不良②「まだ、何かあんのかよ…」


とみ「今日はお父さんとお母さんと一緒に話ながらご飯を食べなさい」


不良「…」


とみ「あなた達に足りないのは暖かい心とご飯なの」


とみ「わかった?」


とみ「返事は!」


不良「わかった…」


とみ「じゃあ、行きなさい」


不良「帰ろうぜ」


不良②「ところで、お前さ…」


梓「私?」


不良③「あんまり大声で包茎包茎と言わない方が良いと思うよ」


梓「?」


唯「とみえちゃんすごーい!」


姫子「怖かった…」ヘタッ


律「姫子、大丈夫か?」


姫子「何とかね…」


少女「あ、あの本当にありがとうございました」


とみ「怪我はなかった?」


少女「はい!」


姫子「良かった」なでなで


少女「本当にありがとうございました!じゃあ、私はこれで」


姫子「気をつけて帰ってね」



澪「姫子、凄いな…私だったら怖くて動けないよ」


姫子「充分、怖かったって…」


和「流石、姫子ね」


紬「缶紅茶だけど、どうぞ」


姫子「ありがとう…」


姫子「ところで、その子は何者…」


とみ「い、一文字とみえです」


姫子「ありがとう…君は凄いね」


とみ「あんなの、アメリカ兵に比べたら怖くないよ」


律「アメリカ兵?」


とみ「あっ…お婆ちゃんがアメリカの兵隊さんは大きくて怖かったって言ってて」


澪「確かに大きいからな…」


姫子「その子達は?」


憂「はじめまして、平沢唯の妹の憂です」


憂「姉がいつもお世話になってます」



姫子「あぁ〜唯が何時も言ってる可愛い妹さんだね」


憂「か、可愛くないです///」


純「ジャズ研でベースやってる2年の鈴木純です」


姫子「ベース?澪と同じだね」


純「はい、澪先輩に憧れてるので」


姫子「澪、カッコイイもんね」ニコッ


澪「そんな事ないって///」


純(カッコイイ先輩だな…)


梓「同じく2年、軽音部の中野梓です」


姫子「あずにゃんだ!」



姫子「唯、あずにゃんだよね?」


唯「そうだよぉ」


姫子「唯が早く放課後になってあずにゃんに会いたいって言ってるよ」


梓「何を言ってるんですか///」



律「んじゃ、ファミレス行くか」


和「お腹ペコペコ…」


ファミレス


律「来た来た」


紬「いただきます」


唯「美味しいよぉ」


憂「美味しいね」


澪「うん、美味しいな」


和「大人数で食べると美味しいわよね」


純「全くです」


姫子「とみえちゃん、美味しい?」


とみ「美味しいです」


憂「ところで、梓ちゃん」


梓「何?」


憂「包茎って何?」


梓「知らない」


律「知らないで言ったのかよ…」


梓「男の子が言われたらダメージデカイと聞いたので…」


紬「///」


和「ムギは知ってるの?」


澪「教えて欲しいな」


姫子「私も知りたい!」


紬「あ、あのね///」


紬「皆、耳を貸して///」


紬「…」ごにょごにょ


律「…」


澪「…」


唯「…」


憂「…」


とみ「…」


和「…」


純「…」


姫子「…」


梓「…」ぷしゅー


律「い、いやー美味しいな」


澪「う、うん美味しいよな!」


唯「あ、脂が乗ってるよね!」


憂「こ、今度家でも作るね」


純「そ、その時はお呼ばれしたいな」


とみ「あはは…」


梓「…」


姫子「あ、あずにゃん?」


梓「死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい」


律「梓、気にするなよ」


梓「気にしますよ…」


律「梓は姫子を守る為に言ったんだからさ」


梓「…」


律「だから気にするなよ、なっ?」


梓「はい…」


律「全くお前は…こうだ!えいっ」こちょこちょ


梓「あっはははは律先輩辞めて下さい!」


律「はい、終わり」


律「笑ってすっきりしたか?」


梓「ありがとうございます///」


とみ(あんなに落ち込んでたのに一瞬で立ち直らせた)


とみ「律お姉ちゃんは凄い部長さんなんだね」ニコッ


律「当然!」


純「そろそろ出ましょうか?」


和「そうね、周りの視線も痛いし…」


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最終更新:2014年01月01日 20:45