……

船内 居間

紬「ここの倉庫に一通り食料が入ってるわ。ARMに精神を同調させるように開けてね?」

唯「えーっと……こうかな?」ガチャ

律「おお! うまそうなものがたくさん!!」

澪「なんかひんやりするな……この中、温度が低い?」

紬「ええ、この倉庫はそういう機械なの」

律「もはやなんでもありだな……」

唯「あ、お菓子だ! ケーキもあるよ!!」

紬「今出すから、待っててね♪」


……

紬「はーいお待たせ♪ 今日はヒールベリーのタルトよ~」

唯「おお、おいしそう!」

律「ぶっ!? ちょっと待ていッ!! ヒールベリーのお菓子だなんてそんな贅沢な……」

紬「あ、ポーションベリーはちょっと切らしちゃってて……ごめんね」

澪「いやいやいや……でもさすが、おいしいな」モグモグ

唯「うん、すっごくおいしいよムギちゃん! なんか元気になってきたあ」モグモグ

律「そりゃヒールベリーだからな。……ってうめえ!」モグモグ

紬「お茶も入りましたよ~♪」

澪「あ、おいしい……」ゴクゴク

律「いやー優雅ですわね、おほほ」ゴクゴク

唯「りっちゃん似合わないよ」ゴクゴク

律「なにをー!」

澪「こら、律! 暴れるな!」

紬「うふふ……この船もにぎやかになってよかった。一人じゃさみしかったし」

澪「そういえば、この船……勝手に持ち出してよかったの?」

律「そもそも一人で家を出てきたんだろ?」

紬「うん。アークセプターが奪われた夜に、いてもたってもいられなくなって一人で出てきちゃったの。本当は家の者たちが探しにいって私は家に残らなきゃいけなかったんだけど……」

紬「家にはこの船から通信で連絡しておくから大丈夫よ。私はこのままみんなと旅を続けたいから」

唯「私も旅したい! それで~、毎日お菓子とお茶を~、えへへ」

律「欲望が駄々漏れだぞ唯」ポコ

紬「いいのよ~、そもそもアークセプターを取り返してほしいっていう依頼だったもの。その報酬ってことで……足りないかな?」

澪「十分すぎるって! それに、もう報酬とか気にしなくてもいいよ。私達はチームを組んだんだからな」

紬「ありがとう♪」


……

紬「……そろそろ島が見えてくるころかしら?」

律「甲板に出てみようぜ」


……

唯「あ、見えた! あれが神殿だね」

律「ふむふむ、船乗りどもがいるかと思ったけど、特に誰もいなそうだな。さすがにこの神殿も船乗りたちに発掘され尽くしてたか~」

澪「そういえば、さっきから海の渡り鳥の船を見かけないな……こんな目立つ船ならちょっかい出される気がするけど」

紬「他の船が近づいてきたら警告音が鳴るようになってるけど、特に大丈夫そう――」

ビーーッ! ビーーッ!

律「な!?」

唯「え? え? 周りに船なんていないよ?」

澪「ま、まさか……幽霊船……ひぃぃ!」ガクブル

律「いや、幽霊船でも透明ってことはないだろ!!」

紬「もしかして、小型の船がいつのまにか近づいて――」

?「そこまでだーーーーーーーッ!!!」

紬「――!! みんな、あそこよ、船首を見て!!」


にくいあんちくしょう 

純「ガーディアンに選ばれた戦士とか言っておきながら、私達の縄張りを荒らす不届き者め~! この純ちゃんが成敗してくれるわ――とうッ!」ピョン……シュタッ!!

律「――海の渡り鳥かッ!」

純「さあさあ来た来た来たーーーッ、この私のデビュー戦よ! 手柄もそのお宝もいっただきッ!!」チャキッ


――――――――――――――――

boss; 純

▼やる気マンマン
純「ぶったらぶちかえすよ!」
※反撃を狙う姿勢になったッ!

◆メテオドライヴ
律「それッ!!」ピョン ズガン!!
純「よっと!」miss!

▼反撃
◆我流・一文字弾き
純「やったね! たあッ!」ズドーン!!
律「ぐえ!?」451 Force level up!

◆プリズムレーザー
唯「えーいッ!!」ビーーーーーー!!
純「きゃあッ!?」197

▼反撃
◆我流・一文字弾き
純「こんのッ!!」ズドーン!!
唯「わわわ!?」486 Force level up!

澪(……ベースなのに動きが早いな……でもあんなペースで攻撃してたら……?)

○ヒールベリー
澪「唯、無理するな。向こうが弾切れになったときを狙おう」キュルリン
唯「ありがと~」200

◎ヒール
紬「りっちゃん大丈夫?」キュルリン
律「おお、サンキュー! さすがにベースの攻撃は痛いな……」357


唯           律           澪           紬 
HP252/538     HP597/691     HP947/947     HP976/976
FP37 弦5/6    FP40 MP65/69  FP24 弦4/4    FP23 MP94/97


……

▼ドゥームブリンガーver.Y-SBV-500
純「どんどん行くよー、それ!!」ジャーン バシュッ!!
唯「きゃうッ!?」308 ドサッ

◆メテオドライヴ
律「こんの、やったな!!」ピョン ズガン!! Force level up!
純「うわ!?」349

▼反撃
◆我流・一文字弾き
純「おかえしッ」ズドーン!!
律「ぐッ!?」441 

純「……あ、やば、もう弦無くなったし」

◎フレイム
紬「えい!」ボォォォ Force level up!
純「あっつ!!」302

純「ちょ、髪が――」
※純の髪に火が燃え移った!

○リヴァイブフルーツ
澪「唯! 無理しないで防御しなよ……」キュルリン Force level up!
唯「あう……ゴメンゴメン、えへへ」


唯           律           澪           紬 
HP134/538     HP156/691     HP947/947     HP976/976
FP0  弦5/6    FP65 MP61/69  FP36 弦4/4    FP37 MP90/97


……

純「もー、髪チリチリになっちゃうじゃん!?」76 アタフタ

◆アタック
律「今だ、総攻撃!」ビシッ!
純「いたっ!?」169

◆プリズムレーザー
唯「ほっ!!」ビーーーーーー!!
純「きゃあッ!?」210

◆リロード
純「やばいやばい、早く弦換えなきゃ――」カチャカチャ

△ロックオン
澪「ふう、なんとかなりそうだな……」
◆レフティキャノン
澪「それ!」ズドン!
純「ぐはッ!?」750 ドサッ

純(あ、あのベースの人、強ッ……てか、かっこいい……いやいや、そんなこと考えてる場合じゃないって! この状況まずいっしょ!)

純「ちょ、ちょっとタンマ!! ずるいですよ、四人がかりなんてッ!」

律「……は?」

純「今日の一戦はノーカンということで、また後日、正々堂々勝負しましょう! それじゃ☆」サッ

唯「あ……行っちゃった」

澪「なんだったんだ?」

紬「さあ……」


レベルアップ!
唯 level 11 HP647 
律 level 14 HP790
澪 level 16 HP1067
紬 level 15 HP1105


――――――――――――――――

荒波を越えて 

唯「今のが、海の渡り鳥さん?」

律「……いや、まあ、そうなんだろうが……」

澪「普通は荒くれ者の男だけどな」

紬「やっぱり海の渡り鳥にも狙われてるのかしら?」

澪「それは間違いないな。今回は大して被害がなくてよかったけど……神殿に急ごう」


……

水のガーディアン神殿
世界を支える力 

律「さてさて、石版の前まで来たわけだが……今度は誰が当たるのか!? それとも当たりはなしかッ!?」

澪「自分がミーディアム取れたからって調子にのるな!」ゴチン!

律「でッ!?」

紬「ふふ、じゃあ誰から行く?」

唯「はいはいはーい! 私が行きますッ!」フンス

唯「……それ!」チャキッ

澪「ダメか……」

唯「そんな、ひどいよ!?」ガーン

紬「じゃあ、次は私ね♪」チャキッ

――癒しの水のごときガーディアンの巫女よ――

紬「……!! この声は、『夢見』の……! あなたが、私達に話しかけていたのですね、シトゥルダーク」

――いかにも。ファルガイアの危機はすぐそこに迫っている……我が力を、そしてすべての守護獣の力を解放せよ――

紬「……はい、必ず」ピカァァァ
※『水のささやき』を手に入れたッ!

澪「今回はムギか……よかったな」

唯「私もミーディアムほしいよぉ~」

律「よーし、また海の渡り鳥がくるとまずいからな、さっさと戻ろうぜ! ムギ、次の神殿は?」

紬「地のガーディアン神殿よ。港まで戻って、そこから歩いていきましょう」


……

一方その頃
地のガーディアン神殿

キャサリン「あれ? 誰もいないわ。おかしいわね、絶対あそこから一番近いここに来てると思ったのに……」

キャサリン「まさか……先に水の神殿に……ありえるわ、あのムギちゃんなら船持っててもおかしくないもの」

キャサリン「ぬかったわね……あーもう、どうしてこううまくいかないのかしら。これもガーディアンの抵抗のせいなの?」

キャサリン「……ふふ、まあいいんだけどね。まだ手段はあるわ。それに、あの子たちが成長してくれるのは好都合だし……さ、探しに行きましょ」サッ


……

街 

渡り鳥「ぐはあッ!? こ、この女! 裏切ったな!?」

梓「……裏切りはあなたたちの得意分野なんじゃないですか? 見損ないました。少しは話のわかる方だと思ったのに……」

渡り鳥「ちィッ! 覚えてろよ!!」ダッ

梓「……はあ」

依頼人「え……えっと」

梓「――大丈夫ですか? ご迷惑をおかけしました。あの人の要求は無視してくれてかまいません、報酬はこれだけで大丈夫です」

依頼人「あ、ああ。助かるよ。君はいい子だな。ハハハ、彼もいい人そうに見えたんだがねえ」


……

梓(あれから、話のわかってくれそうな渡り鳥を探してはチームを組んできたけど……結局、みんな悪い渡り鳥だったな)

梓(どこかにいないかなぁ……いい渡り鳥。バンド組みたいなんて贅沢言わないから、とにかく仲間がほしい)

梓(さすがに一人じゃ、悪い人達をこらしめていくのにも限界が……キリがないよ)

渡り鳥「よう、嬢ちゃんよ」

梓「!? 誰ですか?」

渡り鳥「誰、だって? 忘れたとは言わせねえぞ」

梓(――あ、前にチーム組んだ……でも盗みを働こうとしたからやっつけちゃった人だ)

渡り鳥「へえ、薄情なもんだねぇ。俺達を出し抜いておいて顔も忘れちゃってるとは、とんだ悪徳渡り鳥だな」

梓「――な、誰が悪徳ですか!! あなたたちこそ……」

渡り鳥2「チームを突然解消してハメやがるなんて、悪徳以外の何者でもないだろう?」

梓(!? この人は……えっと、昨日の)

渡り鳥3「渡り鳥の風上にもおけないやつだな」

梓「どの口が言うんですか……平気で盗みや強盗を行ってるくせに」

渡り鳥4「そうじゃねえよ。渡り鳥の、荒野のルールに反してるてめえが気にいらねえって言ってんだ」

梓(ちょ、多い……! 囲まれた……!)

渡り鳥5「さあて、たっぷりとお返しさせてもらおうか。覚悟しやがれ!!」


――――――――――――――――

enemy; 渡り鳥×5
束ねる力 

◆ショット
渡り鳥1「へへ、恨みを晴らさせてもらうぜ」ジャーン ズガン!
梓「きゃ!」90

梓(相手が多すぎる……とにかく頭数を減らさないと!)

◆ソリッドストーム
梓「いけぇーッ、爆風ッ!!」ゴォォォォォ Force level up!
渡り鳥1-5「「ぐわぁぁぁ!?」」502 489 497 510 499

梓(倒しきれなかった……!)

◆ショット
渡り鳥2「てめえ、やったな!」ジャーン ズガン!
梓「きゃぁ!」95

◆ショット
渡り鳥3「調子に乗りやがって……」ジャーン ズガン!
梓「くぅ……!」100

◆ショット
渡り鳥4「おらおら、どうした!?」ジャーン ズガン!
梓「……!」94 Force level up!

◆ショット
渡り鳥5「ちっ、しぶとい奴だ!」ジャーン ズガン!
梓(うう……! さすがにまずいかも)107


梓 
HP269/755 
FP69 弦5/6


……

渡り鳥1「ケッ、いいザマだ。さあ、くたばりな――」

梓(……ッ!)

?「――お待ちなされ」

渡り鳥1「あ? 誰だ――」

執事風の男「事情は知りかねますが、さすがにこの状況は見過ごせませぬな」

渡り鳥2「なんだてめえは……部外者はひっこんでな!」

執事風の男「渡り鳥が外道の限りを尽くしているとの噂は本当でしたか……残念にございます。久々に我が剣戟の出番ですな――ご覚悟ッ!」

◆天誅
執事風の男「――はッ!!」ジャキン!!
渡り鳥1-5「「ぐはああッ!?」」782 789 778 774 794 ドサッ

梓「な……!?」

Win!

○ポーションベリー
執事風の男「……お怪我はございませんか?」
梓「あ……ありがとうございます」500

梓「あなたは……渡り鳥ですか?」

斉藤「いいえ、コトブキ家の執事をしております斉藤と申します。以後お見知りおきを」

梓「コトブキ家!? あの、有名な……」


レベルアップ!
梓 level 16 HP755 
斉藤 level 20 HP1424



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最終更新:2012年10月24日 22:09