……
憂「この洞窟でいいのかな? 不審な女の人が向かっていったって情報からすると」
梓「うん、多分……こんなところ来たことないし。ガーディアンの石版があってもおかしくないかも。行こっか」
?「ちょーっと待ったーーーーッ!!!」
梓「!?」
渡り鳥の少女「やーっぱりここにガーディアン関係のお宝があるんだね。つけてきた甲斐があったってもんよ」
憂「だ、誰ですか?」
純「忘れたとは言わせないよ! この純ちゃんのデビュー戦での雪辱、果たさせてもらうッ!」ビシッ
憂「……私? えっと、どこかでお会いしましたっけ……」
純「え、本気で覚えてないわけ……? それはさすがにショックなんだけど」
梓「憂……お姉さんと間違えられてるんじゃない?」
憂「あ!! ……えっと、姉の唯を知ってますか?」
純「妹なの!? なーんだ……まあいいや、ここにあるお宝は私がいただくからね」ダッ
梓「ちょ、待って! この先には危険な人が――」
純「何、邪魔すんの? ならしょうがないね、純ちゃん陸地バージョン・再デビュー戦、行っくよーッ!!」
――――――――――――――――
純「前回は飛ばしすぎて失敗したからね……今回は確実に仕留める!」
◆お宝いっただき☆
純「まずは没収ッ!」
梓「え……!?」 Force level up!
※梓の持っているポーションベリーを奪われたッ!
憂「あ……どうしよう、ベリーは全部梓ちゃんにあずけてあったのに」
梓「しまった……」
◆ブーステッドシェル
梓「返してッ!」ズド-ン!!
純「おっと!」miss! Force level up!
◆ショット
憂「たあッ!」ジャーン バシュン!!
純「へへ、遅い遅い!」miss!
梓 憂
HP939/939 HP764/764
FP45 弦5/6 FP24 弦5/6
……
純「ふっふーん……ここまでは順調っと」
梓「ぐ……次は当てるもんッ!」
◆ブーステッドシェル
梓「たああ――」
◆なにやってんだか☆
純「させないよ!」ジャーン バシュッ!!
梓「うわ!」478
※梓の行動はキャンセルされたッ!
梓「……」イラッ
◆リフレッシュ
憂「梓ちゃん、はい!」キュルリン Force level up!
梓「ありがとう!」428
純「ちょ……回復とか聞いてないし! まずい、計画が……」
梓「ふふ、残念でした」
梓 憂
HP939/939 HP764/764
FP45 弦5/6 FP24 弦5/6
……
梓「さあ、反撃……行くよ」
純「させるかッ!」
◆ソリッドストーム
梓「これならどうッ!」ゴォォォ
純「うわッ!?」508
◆ショット
憂「えい!」ジャーン バシュン!!
純「ぐえ!?」194
純「……えーっと、こりゃ分が悪いね……んじゃ!」サッ
梓「ちょ、逃げるなーッ!」
レベルアップ!
梓 level 21 HP984
憂 level 16 HP929
――――――――――――――――
純「先にお宝をゲットしたほうが勝ちってことで! んじゃね~!」ダッ
憂「行っちゃった……なんか楽しい人だったね」
梓「うーん……ってか追わなきゃ! もしキャサリンと鉢合わせたら……」
憂「そうだった、大変……追おう!」
……
最深部祭壇・石版の前
キャサリン(……さて、これでクリスティーナの分も合わせて三つ吸収したわ。あと二つね。まあ順調だけど……梓ちゃんの妨害が気になるわね)
キャサリン(なんであの子、唯ちゃんたちのチームを抜けたのから? しかも唯ちゃんの妹を連れて……新しいチームでも組むつもりかしら)
キャサリン(場合によっては、あの子の新チームも『英雄』候補になってくれるかしら……恩那組も合わせて、ね)
梓「――いた! その石版から離れてください、キャサリンッ!!」
キャサリン「……噂をすればなんとやら。遅かったわね、星のガーディアンのエネルギーなら既にいただいたわ」
憂「そんな……返してくださいッ!」
キャサリン「それは技術的にも無理な話ね。……ところで、梓ちゃん? あなた、なんであのチームを抜けたのかしら」
梓「それは……」
キャサリン「ま、さしづめ方向性の違いってところかしら。それで、あなたは何を目的にしているの? 噂じゃ、渡り鳥狩りをしてたって話じゃない」
梓「ち、違います! あれは、悪い渡り鳥を懲らしめてただけで……私は、あなたのようにARMを悪事に使う人を許せませんッ!」
梓「世界の危機が迫っているのなら、渡り鳥同士で足を引っ張っている場合じゃないんです! みんなで協力できるように――」
キャサリン「で、結局あなたが引っ掻き回したせいで騒ぎになってたじゃない」
梓「――!」
キャサリン「まあ、肩の力を抜いてよく考えることね。目的のためにはどうしたらいいのか」
梓「ファルガイアの命を吸い取る悪い渡り鳥に言われたくはありません……覚悟してくださいッ!」
キャサリン「ちょうどいいわ。あなたの覚悟と実力、見させてもらおうじゃない。本気でいくわよ」
純「あーッ! もういるし! って、誰その人……?」
梓「あ……この声」
キャサリン「……? どこよ、姿をあらわしなさい!!」
憂「あそこ、祭壇の上!」
純「抜け駆けは許さないんだから、とうッ!」ピョン シュタッ! ピコン
純「ん? なんか押した?」
ビリビリビリビリ!!!
キャサリン「――いやあああああああああああああッ!?」ビリビリ
梓「あ、トラップが作動した……」
キャサリン「……ちょ、動け、ない、たすけ、……」ビリビリ
純「えーと、この人悪者? ま、ちょうどよかったんじゃない」
憂「あはは……」
キャサリン「――ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ! アクセスッ!!」ピカァァァ
純「!? なになに、変身ッ!?」
キャサリン「……これしきのことで、くたばるわけにはいかないのよ……」ビリビリ
梓「なんてパワーなの……感電してるのに」
憂「来るよッ!」
純「え、これ私も戦う感じ……?」
梓「協力して! この人強いから!」
純「……ほほう……よーし、この純ちゃんが加勢してあげよう! 私が入ったからには絶対大丈夫!」
梓(ほんとかな……)
キャサリン「はあああッ!!」バキッ!!
純「ちょ、トラップを力ずくで壊した……」
キャサリン「ぜえ、ぜえ……さあ、行くわよ!!」
――――――――――――――――
boss; キャサリン
バトル・ナイトブレイザー
▼ガンブレイズ
キャサリン「早速だけど、厄介な子は寝ててもらうわよ」ギュイイン ゴォォォォ!!
憂「きゃあああッ!!」1541 ドサッ
梓「憂!!」
◆お宝いっただき☆
純「お宝いっただき!」 Force level up!
キャサリン「そんなものないわよ」 ※キャサリンは何も持っていないッ!
純「あれ……? ここにお宝取りに来たんじゃなかったの?」
梓「ちょっと、そんなことやってないる場合じゃないでしょ!!」
○リヴァイブフルーツ
梓「ほら、憂」キュルリン Force level up!
憂「ごめん、やられちゃった……」
梓 憂 純
HP984/984 HP232/929 HP1155/1155
FP30 弦6/6 FP0 弦6/6 FP32 弦4/4
……
キャサリン「何度復活しても無駄よ。また寝てもらうわ」チャキッ
憂「……っ」
純「ふーん……回復役狙いか」
◆ナイトフェンサー
キャサリン「さあ、食らい――」
◆なにやってんだか☆
純「させない!」ジャーン バシュッ!! Force level up!
キャサリン「なッ!?」587
◆ブーステッドシェル
梓「今です!」ズド-ン!!
キャサリン「あうッ!?」764
◆リフレッシュ
憂「よかった……純ちゃん、ありがとう」509
梓 憂 純
HP984/984 HP741/929 HP1155/1155
FP45 弦5/6 FP18 弦5/6 FP50 弦3/4
……
キャサリン「やってくれるわね……でも憂ちゃんはなんとしても叩いておかないと」
◆あっかんべぇ☆
純「悔しかったらかかってきなよ!」ベー
キャサリン「……」イラッ
▼ナイトフェンサー
キャサリン「お望みどおり、くたばりなさいッ!!」ギュイイン ジャキーン!! ジャキーン!! ジャキーン!!
純「ぎゃああああッ!?」789
梓「ほっ……なんだかんだで助かったよ」
◆マイトアヴァランチ
梓「行きますよ、たあーッ!!」ジャーン ズガガガガガガガガガガガン!!!
キャサリン「ぐぅ……ッ!!」1023
キャサリン「う……まずい、電撃のダメージが結構きてるわ……このままじゃ変身が解けて――」
◆プロバイデンス
憂「痛くない、痛くない♪」DFP, MGRアップ
梓「よーし、負けない!」DFP, MGRアップ
純「お? なんかいい感じ」DFP, MGRアップ
キャサリン「――しまったわ、これじゃ速攻でカタをつけるのは無理ね」
キャサリン「まあ、まだあなたたちはペーペーみたいだけど、期待しておこうじゃない。んじゃ」サッ
梓「あ!! また逃げられた……」
レベルアップ!
梓 level 22 HP1027
憂 level 18 HP1040
純 level 21 HP1211
――――――――――――――――
純「ふう、なんだったの、あの人……お、何か落ちてる! お宝ゲーットッ!!」ヒョイ
純「って、これ噂のミーディアムじゃん!? 何でアークセプターがないのに……ラッキー♪」
梓「あ、それは……返して!!」
純「返すって……これキミのものじゃないでしょ」
梓「えっと、そうだけど……さ。あの……」
憂「ねえ梓ちゃん、純ちゃんにも話したらどうかな?」
梓「うーん……」
梓(確かに腕はそれなりに立つみたいだし、もしかしたら仲間になってくれるかもしれないけど……でもお宝目当ての悪い渡り鳥にも見えるし……)
純「何? なんかワケアリって感じだね……もしかして、さっきの女とも関係あるとか?」
梓「う……しょうがないか。ちょっと、聞いて欲しいことがあるんだけど――」
……
純「……へぇ……いつのまにかそんな大事になってたんだね。ファルガイアの危機とか……じゃああの女がガーディアンの力を吸い取るのを防ぐために追ってるんだ?」
梓「うん……もしよかったら協力してくれないかな?」
純「いいよ! この純ちゃんに任せておきなさい」
梓「軽ッ!!」
純「だって、なんか面白そうじゃん。当てもなくぶらついてるより全然お宝にありつけそうだし。既に大当たりを引いてるからね~。このミーディアム、私も使えるのかな?」ピカァァ
※『星の輝き』を手に入れたッ!
純「お、いけそう。ということで、よろしくッ!」
梓「う、うん……よろしくね」
憂「にぎやかになったね~♪」
梓「よーし……じゃあ次の場所に向かおう! キャサリンはダメージを受けてたみたいだし、まだそう遠くには行ってないはず」
……
数時間後 同所
紬「……また! もうガーディアンの力が失われてる……」
律「遅かったか……」
澪「さっきまで誰かが戦ってたみたいな跡があるな」
唯「もしかして、あずにゃんなのかな?」
紬「そうかもしれない……それならまだ遠くには行ってないはずよ……あ、ここからなら、私の家が近いわ」
律「ムギの家がある街か! そうだな、ここからだとあの街が一番でかいか。よし、寄ってみようぜ」
紬(……そうだ、あの子に連絡しておきましょ。うふふ)
……
梓(情報集めに近くの街に寄ったはいいけど、ここってムギ先輩の家があるとこだよね……大丈夫かな。いや、先輩は家には戻らないって言ってたから大丈夫なはず)
梓(あ、でも斉藤さんにもし見つかったらなんて答えれば……あの家には近づかないでおこ)
憂「梓ちゃん、どうしたの、ぼーっとして?」
梓「!? な、なんでもないよ……さ、情報収集」
純「おおー、ARMっぽい機械がそこかしこに……この街初めて来たよ。――あ、でっかい家!! あれが噂のコトブキ邸か……ね、梓、あそこ見に行ってみようよ」
梓「だ、ダメ!! 酒場に行くよッ!!」グイッ
純「うわ!? ちょ、引っ張るなって!!」
……
酒場
梓「――うーん、キャサリンの目撃情報はなしかあ」
憂「このあたりにあるガーディアン関連の遺跡も情報無しだね」
純「てか、ガーディアンのことならコトブキ家の人に聞けばいいんじゃないの?」
梓「う……そ、それよりさ、バンドメンバーをもう少し増やしたいなー、なんて……キャサリン達に対抗するには三人じゃ心許ないから」
憂「確かに、今まではあのキャサリンって人は本気じゃなかったから勝てたんだもんね」
純「へー、そんなに強いんだ? 確かに電撃食らっておきながらあの強さとかすごかったけど」
梓「前は、ゆ……他の渡り鳥と一緒に五人がかりで戦って、やっと勝てたぐらいだもん。あと二人ぐらいは欲しいかな……」
純「んじゃ、募集してみる? ――はいはーい、みなさーん! 私達と組んでお宝ゲットしに行きませんかー!!」
梓「ちょ、純、やめて!! 悪い渡り鳥が寄ってくるってば!!」
純「えー? じゃあどうすんのさ……」
憂「というか、そもそもみなさん反応が薄いけど……ここにいる人たちって、渡り鳥じゃないんじゃない?」
梓「確かに、渡り鳥には見えない人ばかり……ここの住民はコトブキ家のARM機械を使って豊かな暮らしをしてるみたいだし、渡り鳥は必要ないのかも」
梓(ARMに抵抗がなくて、ARMを正しく使う人たちなんだな……いいなあ、みんなこうなればいいのに)
梓「ん~、しょうがないや、他を探すか――」
?「あの……」
純「お、早速来たよ? ほーら、やっぱ募集してみるもんじゃん」
梓「――え、もしかして私達の仲間に!?」ガタッ
?「え!? い、いえ、私は渡り鳥じゃ――」
憂「大丈夫だよ、私も新米渡り鳥だから!」
?「えっと、私はそうじゃなくて……」アタフタ
梓「ARMの使い方なら教えてあげるから、ね? 一緒にバンド組もうよ?」
純「ね、ね、名前なんていうの?」
菫「す、菫と申します……」
梓「よろしくね、菫!!」
……
菫(――どうしよう、なりゆきでチームに入れられてしまいました)
菫(本当はお嬢様の言いつけで梓さんを確保しに来たのに……このままじゃお嬢様にしかられてしまいます)
菫(そもそも、どうやって確保すればいいんでしょう……相手は凄腕の渡り鳥なのに……お嬢様、ひどいです)
憂「ねえ、菫ちゃんはまだARMは持ってないの?」
菫「――は、はい! ARMの親和性はありますが、触ったことがある程度で、実戦ではさすがに……」
梓「じゃあ菫のARM探しからだね。この先に行く遺跡で見つかればいいけど」
菫「えっと、それでしたらうちにたくさんあるので……見に行きますか?」
純「え? たくさんあるってどういうこと――」
梓「ま、まさか……もしかして、その髪の色からして――」
菫「えっと、私コトブキ家の使用人の
斉藤菫と申します。すみません、申し送れました」
梓「さ、さいとう……!!」
純「マジで!? え、是非連れてってよ! あの家入ってみたいッ!!」
菫「はい、それでは――」
梓(もう腹くくって行くしかないか……斉藤さんに遭遇しませんように)
?「あのー、バンドメンバー募集してるのはここですか?」
梓「――え、あなたも私達のバンドに!?」
純「おっ、またもや収穫が! やっぱこの純ちゃんの宣伝効果抜群ね」
憂「あなたも渡り鳥なんですか?」
?「いえ、今から渡り鳥になろうと思って」
梓「それなら、じゃあ……」
菫「みなさんでウチに行きましょうか?」
純「おー!」
最終更新:2012年10月24日 22:25