全裸だけど床には成人しか買ってはいけない雑誌が敷き詰められ

また、体にも成人しか買ってはいけない雑誌がかぶさっていて

それらが一斗缶の火で暖められ、私の体はポカポカしていた。


でも、どうしてこんな状況になったのだろうか?

ていうか私の服は?


ヘアピン少女「あっ、あずにゃん気がついたんだね!」


声のした方を振り向くと、ヘアピンをしたキレイな人がいた。

梓「唯せんぱい?」

唯「ふふっ」

そういうと唯先輩は優しい笑顔で自動ドアを手動で開けた。


ぴゅお~


梓「ひゃっ!?寒いです!!」

唯「これがオーロラエクスキューションなんだよ」

そういうと唯先輩は自動ドアを手動で閉めた。


きっとまだ悪い夢を見ているんだ。


私は再び眠りにつこうと思ったが


夢の中なら何をしてもいいよね…


ニコニコしている唯先輩に近づく。


がばっ

唯「ふへっ!?あ、あずにゃん!?」

梓「お願いします!一回だけ!一回だけでいいんですっ!」

唯「な、なにをする気なの?」

唯先輩、震えている…

あの優しくて荒事とは無縁な世界で生きてきた唯先輩を夢の中とはいえ
怯えさせてしまったことに
私は罪悪感と背徳感と界王拳が入り交じった感情で頭も心もぐちゃぐちゃになった。


梓「はぁっ…はぁっ…」

唯「や、やめてっあずにゃん…」



憂「あれっ、梓ちゃん!?」

憂「お姉ちゃんから1メートルほどの距離をとりつつ
後ろを向いてお尻をつきだしと穴を拡げて見せてるのは何故?」

唯「それが分からないんだよ~」

梓「お、お願いしますっお願いしますっ」

憂「何をお願いしているの?」

唯「それも分からないんだよ~」

憂「とりあえず文具コーナーにあったノック式シャープペンを
突きさしておこうね」

ぬぶぶっ

梓「ニャオーン」

シャカシャカシャカ

唯「あっ!あずにゃんが腰を小刻みに震わせたことで
シャー芯がどんどん出てくるよ!」

憂「この梓ちゃん、スゴいすごいなぁ~」

梓「にゃあっ!にゃあっ!」シャカシャカシャカカチカチ


梓「全部、悪い夢でした」

唯「そうだね」

憂「よかった~」





─41─

こんにちわ


平沢唯です。


あれから


半年の月日が


経ちました。


雪は


無事に


溶けて


本当におめでとうございまし


た。


みんなとも


無事に


逢え



街は



すっこり



元通り




ました。





面倒


くさい


から



そして


ムギちゃんは



トンカツ屋さんを買収するのが






だったの~!!




だからこそ





私たちは、







大学生になりましたよ!!








おわり





─42─

─春─

唯「大学生になったし悪いことがしたいよぉ」

律「ありがちだな」

澪「ありがちなもんか」

澪「なぜ大学生になったら悪い事をするんだい?」

唯「大人だからね」

律「大人はズルいもんさ、って大人の人が言ってたぞ」

紬「うんうん!大人の人が言ってたなら間違いないわね」

唯「ね?」

澪「ね?って言われてもなぁ」


澪「一応、聞くだけ聞くけど、悪い事って何をする気なんだ?」

唯「あやとり」

澪「やれよ今すぐ」

唯「い、いやだよッ!!」

律「澪、あんまりだろ…」

澪「えっ、どういう事なの」

唯「ほ~ら、今、澪ちゃんの心を一瞬だけもて遊んでみましたんだよ」

澪「あぁ…」

紬「ヒュ~♪」

律「唯は悪女だなぁ」

澪「なんだかよく分からないが
お前たちは変わらないバカたちだった」


おわり





─43─

唯「大学生になったし髪型を変えてみようかなぁ」

澪「それはあり得る話だ」

唯「どんな髪にしよーかな~」

紬「私、卒業アルバムの撮影の時に試みてた唯ちゃんの髪型
結構好きよ」

律「あの、ナメック星に行く時の悟飯みたいな髪型が?」

紬「あっ、最終形態じゃなくて
和ちゃんが犬呼ばわりしてた髪型のことよ」

律「キャバ嬢だかアゲ嬢だかみたいに髪を盛ってたヤツか」

唯「盛るぜ~、超盛るぜ~?」

澪「唯の卒アル最終形態は前髪が
気円斬で散髪したのかよっていうくらい悲惨なアレだったからな」

唯「……」

律「ん?どうしたんだ唯?」

紬「ビーバーあげるから早く笑いなさいよ」

律「北陸地方限定の謎のお菓子、ビーバー」

唯「あはははは!あははははww」サクサク

唯「…って笑えないよっ!」サクサク

澪「じゃあビーバー喰うのやめろよ」



唯「」サクサク


唯「おいしい」


おわり





─44─

唯「大学いっちねんせ~に♪なった~ら~♪」

紬「いっちねんせ~に♪なった~ら~?」

律「友達2人でっきるっかな♪」



律「澪に」



澪「無理だよ」


澪「常識的に考えて」

律「え~」

唯「2人くらい作ろうよ~」

紬「ハードル、低く設定したのに~」

澪「あっ、でもここにいるみんなは、お友達だよな?」

唯「そうだね」

澪「お友達が3人も出来た!スゴいぞ私!!」

紬「私たちはもうお友達だから新たにカウントに入れないわ」

澪「なっ…」

律「当たり前だ」

澪「それでもお友達かよっ」

唯「最後に頼れるのは自分だけだもんね」

澪「うぅ…」

澪「ハッピーバースディ暴力」バキッ

律「うわぁあっ」ガシャアァン

唯「どうしたの澪ちゃん、突然パンチを放って」

澪「お友達がうまく機能しないからちょっとイライラした」

紬「うまく機能したとしたらどうなっているの?」

澪「みんな、大学に入って私と新たに友達になってくれれば
私は大学で友達を3人も作ったリア充になれる」

紬「発想がまったく充実してる様子がないわね」

唯「しかも、お友達を3人作った程度でリア充きどりなんて片腹痛いよ」

澪「なに、もっと必要なの?」

唯「うん、もっと、もっとだよ」

澪「リア充のお友達って5人くらい?」

唯「どうかなぁ」

紬「そもそもお友達って、どこからがお友達か、線引きが微妙よね」

唯「あずにゃんはお友達?」

澪「アイツは後輩だからなぁ…」

澪「友達でもなんでもないよ」

紬「そんな言い方…」

律「んなもん、一緒にいて楽しければ、全部トモダチでいいだろ~?」

唯「出たよ」

紬「りっちゃんったら、また自分だけ良い子ぶって」

律「へへ…」

澪「いやらしい奴だなぁ律は」

澪「でもアレだろ?」

澪「友達なんて、どうせ大半が学校卒業したら音信不通になるものだろ?」

唯「まぁそうだよね」

澪「だったら最初から友達なんていらない」

澪「どうせ最後にはみんな私を裏切るんだ!!」

律「そうだな」

紬「ところで、りっちゃんは上から目線でチョヅいているけれども」

律「おうよ」

紬「りっちゃんは私達以外にお友達いるのかしら」

律「えっ」

澪「お友達の名前を言ってみろ」

律「アイツとコイツとソイツ」

唯「ワケが分からないよ」

律「ちょっと名前覚えててなくてさー」

紬「それ本当にお友達?」

澪「そういうムギも私達以外と遊んだことって無いんじゃないか」

紬「確かに」

唯「ふふ~ん♪私には和ちゃんや姫子ちゃんがいるもんね~」

紬「高校卒業してから連絡とってる?」



唯「とってない」



澪「お前…」

律「せめて和とは連絡とりあえよ」

唯「最近、和ちゃんの事を思い出すことも少なくなった」

澪「そんな悲しいこと言うなよ…」



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最終更新:2014年04月19日 22:04