部室

律「あー,行きたい!」

唯「私も行きたい!!」

澪「どこへ行きたいんだ?」

梓「もしかしてこの前新しくできた雑貨屋ですか?」

唯「ちがうよあずにゃ~ん,旅行だよ。」

律「そうだそうだー,遠くへ行きたい!!」

唯&律「知~らな~い ま~ちを 歩い~て み~た~い~♪」

澪「旅行って…… どこに旅行行くお金なんてあるんだよ。」

律「ムギ!!」

紬「はい,予算は私が用意しときますね。」

唯「でかしたぞ!!」

澪「そういう人でしたね,ムギは……」

梓「それで,どこへ旅行したいんですか?」

澪「そうだぞ,第一日帰りで行ける場所なんて限られるぞ。」

律「誰が日帰りと言ったー!!」

唯「そうだよ,泊まるんだよ!!」

律「勿論ムギの別荘でな!!」

澪「ムギの別荘って……」

紬「私,軽井沢に行ってみたかったの~。軽井沢に別荘があるからそこでもいいかしら。」

律「でかした,ムギ!!」

紬「8人ぐらいは平気で泊まれるから他の人達も誘いましょう。」

梓「じゃあ私純にも聞いてみます。」

唯「憂と和ちゃんにも聞いてみるよ~」

律「おう!!」

澪「やれやれ……」

翌日

律「で,唯と梓,どうだった。」

唯「憂も和ちゃんも大丈夫だって~」

梓「純も大丈夫だぞうです。」

律「よーし,OK!」

唯「あ,そうそう,和ちゃん,せっかく軽井沢に行くのなら横川とめがね橋にも行きたいって言ってたよ!」

梓「純は野辺山にも行きたいそうです。」

澪「大丈夫か?」

律「大丈夫だ!! なにせ1泊するからな,時間はたっぷりある!!」

澪「でも,予算大丈夫か!?」

紬「その点は心配ないわ。斉藤が全額払ってくれるそうよ。」

唯律澪梓「おー!!」

澪「斉藤に感謝しないとな。」

律「さて,どうやって軽井沢へ旅をするか。」

梓「横川~軽井沢間のバスの時間も調べないといけませんね。」

澪「とりあえず,野辺山を1日目にした方がいいんじゃないか?」

唯「澪ちゃん,なんで?」

澪「だって,横川を先にすると,横川には鉄道文化むらがある。そこで時間を食われてバスに間に合わない可能性がある。」

唯「なるほどー!!」

梓「でも鉄道文化むらに行かなければいいと思いますけど。」

律「鉄道文化むらに行きたいー!!」

唯「私もー!!」

紬「私も行きたいでーす。」

澪「だから2日目にすれば効率がいいと思ったんだ。さらにめがね橋に行くなら横川からだと上り坂がずっと続くから軽井沢から来た方が楽だと思う。」

唯「澪ちゃん,すごーい!!」

律「よーし,野辺山を1日目にしよう。」

唯「ところで野辺山ってどうやって行くの?」

律「さぁ?」

澪「野辺山は小海線だから,小海線は小淵沢から出てるから小淵沢までは中央線で行ける。」

唯「おー!」

梓「でも小海線ってすごく本数少ないですよね?」

澪「そう,だから計画をしっかり立てていかないと。」

律「とりあえず,まずは大雑把に言うと,中央線で小淵沢に行き,そこで小海線に乗り換え,野辺山で降りる,と言ったところかな。」

唯「ムギちゃん,電車使わずに車とかないのー!?」

澪「そういえばその手があったか!」

律「ムギ,どうなんだ?」

紬「ごめんなさい,家がここ最近忙しくて車を出してる余裕なんてないわ。」

律「マジかよー!!」

梓「電車で行くしかありませんね。」

唯「でも,野辺山から軽井沢まではどうやって行くの?」

律「唯,地図見てみろ。小淵沢はここだろ,そして野辺山はここ,そして軽井沢はここ。さて行き方分かっただろ?」

唯「えーと,佐久平で長野新幹線というのに乗り換えればいいのか。」

梓「でも,たった一駅のために新幹線に乗るのってなんか勿体ない気がしませんか?」

澪「そうだよな,小諸まで行ってそこからしなの鉄道で軽井沢へ行くのがオーソドックスな行き方だと思う。」

律「新幹線は時間が無いときに使おう。」

梓「今度は軽井沢から横川へ向かうバスの本数を確認しないといけませんね。」

和「その心配はないわ。」

律「どうして?」

和「時々めがね橋の近くまで走ってくれるバスがあるのよ。それに乗れば心配ないわ。」

律「おー,さすが和!!  って……」

唯律澪紬梓「和(ちゃん)(先輩)!?」

和「気づくのが遅いわよ。」

唯「和ちゃん,いつからここに……!?」

和「あんたたちが新幹線がなんやかんやの所を話している時からいたわよ。」

律「あぁー,長野新幹線か。」

和「それで,計画はだいたいまとまったの?」

澪「かくかくしかじか。」

和「成程ね,いいじゃない。ただちょっと不安なのよね。」

律「何で?」

和「中央線で小淵沢まで全て普通列車で行ったらすんごい時間がかかるわよね。それに朝早く家を出なくちゃならないから。」

梓「確かにそうですね。」

和「だから特急列車で行けば遅く家を出れるし,早く着けるわよ。」

澪「でも特急券がかかるぞ。」

紬「大丈夫よ。斉藤が全部負担してくれるから特急列車にのっても問題ないわ。」

律「じゃぁ特急列車に乗ろう!!」

和「もちろん指定席で乗るわ。」

唯「座れるってことだよね。」

和「そうよ,特急券は私が購入しておくから。」

律「さすが和,気が利くぜ!」

梓「助かります。」

和「確か8人だったわよね。」

唯「そうだよー」

和「日程は決まったの?」

澪「とりあえずみんなで話し合って再来週の土日に行くことになったんだけど。」

和「ありがとうね。予約が取れたら当日特急券渡すから。」

唯「和ちゃん~!!」ダキッ

和「まったく。生徒会行くから離れなさい。」

梓「……」

前日 平沢家

唯「~♪」

憂「お姉ちゃん,なんか嬉しそうだね。何かあったの?」

唯「憂,明日が楽しみだね。」

憂「そうだね。」

ピロリ~ン

唯「あ,LINEが来た。」

唯「和ちゃんからだ。なになに,『ちゃんと予約とれたから大丈夫だわ。明日8:30に新宿駅集合。寝坊しないように。』ふむふむ。『了解です。』と。」


鈴木家

純「とりあえず必要なものはそろったから,あとは寝るだけか。」

ピロリ~ン

純「あ,LINEだ。」

純「憂からだ。えーと,『明日8:30に新宿駅集合』か。」

純「澪先輩に会えるのか。楽しみだな」

田井中家

聡「姉ちゃん,明日どっか行くの?」

律「高校のみんなと旅行に行くんだ。明日は帰ってこないよ。」

聡「ふーん」

ピロリーン

聡「姉ちゃん,なんか来たよ。」

律「サンキュー,聡,えーと,和からか,なになに,『ちゃんと予約とれたから大丈夫だわ。明日8:30に新宿駅集合。』か。『了解です。』と。」

秋山家

澪「えーと,これが明日着ていく服で,これが明後日着る服か。」

澪「楽しみだな。」

ピロリーン

澪「LINEか。えーと,和からか,『ちゃんと予約とれたから大丈夫だわ。明日8:30に新宿駅集合。』か。」

琴吹家

紬「斉藤,これは私たちだけで行くからついて来ないように。」

斉藤「しかし,お嬢様,女性だけでいくのはちょっと」

紬「いいからついて来ないで!!」

斉藤「は,かしこまりました。」

菫「お姉ちゃん,明日どこか行くの?」

紬「高校のみんなと旅行に出かけるの。」

菫「行ってらっしゃい。」

ピロリーン

紬「LINEだわ。えーと,『ちゃんと予約とれたから大丈夫だわ。明日8:30に新宿駅集合。』か。」

紬「明日が楽しみだわ~」ハァハァ

中野家

梓(唯先輩 なんで和先輩に抱きつくの……? 明日思いっきり唯先輩に抱き着いてやるです!!)

ピロリーン

梓(LINEか。憂からだ。明日8:30に新宿駅集合か。ありがとう。と)

翌日 新宿駅

唯「おはよう。」

和「おはよう,唯憂」

憂「おはようございます。」

律澪紬梓純「おはようございます。」

和「はい,これ特急券ね。」

唯「あずさに乗るの。」

梓「はい?」

律「あずさというのは特急列車の名前だ!!」

唯「てっきりあずにゃんに乗るのかと思った。」

梓「変な事言わないで下さい。」

純「澪先輩,おはようございます。」

澪「あ,お,おはよう。」

律「お,佐々木さんもいたのか。」

純「鈴木です。いい加減覚えて下さい。」

律「すまん,すまん。」

唯「和ちゃん,8時ちょうどじゃないの?」

和「8時ちょうどのあずさ2号なんて今はないわよ。ただ,大月7:59発のあずさ2号ならあるわよ。」

唯「あと1分遅ければ8時ちょうどのあずさ2号になるね。」

和「そういうことよ。」

唯「8時ちょうどの~ あずさ2号で~♪」

和「やめなさい。」

移動中(あずさ)

アナウンス「本日もJR東日本を……」

唯「あーずにゃん」ダキ

梓「唯先輩,こんな所で抱き着かないで下さい。」

梓(唯先輩が抱き着いてくれた!!)

唯「よいではないか~ よいではないか~」

律「ほんと唯は梓の事が好きだな。」

純「憂,唯先輩っていつもあんな感じ?」

憂「うん,そうだよ。」

紬「」ハァハァ ●REC

和「もうすぐ小淵沢に着くわよ。」

小淵沢駅

澪「ここで,小海線に乗り換えるのか。」

律「かなり人がいっぱいいるぞ。」

和「座れるかしら?」

唯「みんな~ 席あいていたよ~」

律「でかしたぞ,唯隊員!!」

移動中(小海線小淵沢~野辺山)

唯「どんどん上っていくね。」

和「えぇ,日本一高い場所を走る路線だからね。」

澪「清里と野辺山は高原を走るから高原列車だな。」

唯「こうげ~ん 列車は ラララララ 行くよ~♪」

和「みんな,左側を見てちょうだい。」

律「何かあるのか?」

和「ここがJRで一番高い地点よ。そして,その次の野辺山駅は普通鉄道としては一番高い駅なのよ。」

純「だから私行きたかったんです。」

紬「私,高原に行くのが夢だったの~」

野辺山駅

唯「さて,野辺山駅についたところで。」

和「どこにいこうかしら。」

純「私,滝沢牧場に行ってみたかったんです。」

紬「ねぇ,牧場ってどんなところ?」

純「行けば分かります。」

純(牧場行ったことないのー!?)

梓「その前に次の列車の時刻を調べておきましょう。」

澪「えーと,次は,13:52だけど,無理そうだから15:42に乗ろう。」

憂「結構時間がありますね。」

和「余ったら他の所に行けばいいと思うわ。」

純「ケースバイケースで行きましょう。」

律「行くか。」

唯「りっちゃん隊長。行きましょう。」

移動中

律「ENEOSの距離近くない?」

澪「そんな事は気にしない。」

憂「それにしても,すごいのどかな風景が続きますね。」

唯「和ちゃんの風景……?」

和「私じゃないわよ!!」

梓「こんな所にも普通の民家がありますね。」

唯「あずにゃ~ん,一緒に住もう!!」

梓「嫌ですよ。」

梓(唯先輩と一緒に暮らせたら……)

  都合によりカットされました。

憂「梓ちゃん,鼻血出てるよ。」

梓「にゃ!?」

滝沢牧場

和「やっと着いたわね。」

紬「ここが牧場なのね~」

純「はい,そうですよ。」

憂「駅から30分ぐらいかかりましたね。」

唯律「腹減った~」

和「そうね,お昼にしましょうか。」

唯「肉が食いたい~」

律「私もー」

澪「肉って,また体重増えるぞ。」

唯「何度も言ってるけど私いくら食べても体重増えないんだよ。」

律澪紬梓純和(うらやましい~)

純「カレーとかでいいんじゃないんですか?」

梓「もうそんなもんでいいです。」

憂「みなさんここで食べましょう。」

昼食

唯律「肉だ肉だー!!」

憂(肉って喜んでるお姉ちゃん可愛い!!)

和「まさかバーベキューとは思わなかったわ。」

梓「唯先輩と律先輩以外はカレーですか。」

律「唯~,肉いっぱい食うぞ~」

唯「律っちゃん隊長,了解しました。」

憂(肉を食べてるお姉ちゃん可愛い!!)

純「まぁ時間はありますしゆっくり食べましょう。」

紬「ねぇ唯ちゃん律っちゃん,肉と野菜少しもらっていいかしら?」

律「あったり前だよ!! こんな大量に食えないからな!!」

紬「みなさんも食べましょう。」

和「あら,それなら頂こうかしら。」

憂「お姉ちゃん,ありがとう。」

梓「ありがとうございます。唯先輩。」

律「私にはないのかー!!」

澪「律,ありがと。」



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最終更新:2014年05月06日 09:18