姫子「うーん、今日も無事に終わったね」



姫子「あれ?電話だ」



姫子「もしもし?はい、すぐに連れて来て下さい」



姫子「構いません、連れて来て下さい」



姫子「いちご、病院に戻るね」



いちご「急患?私も行く」



エリ「じゃあ、私が澪達を見といてあげるね」



姫子「お願いね、行って来ます」



澪にゃん「ご主人様、忙しいにゃん」



梓にゃん「疲れてないのかにゃん?」



純にゃん「心配にゃん…」



エリ「大丈夫だって私や猫神が付いてるからね」



唯にゃん「そうにゃん、きっと大丈夫にゃん」



律にゃん「澪にゃん、信じようにゃん」



紬にゃん「そうにゃん、帰って来たら私達で励ましてあげましょうにゃん」



菫にゃん「そうしましょうにゃん」



直にゃん「でも、出来れば感謝の気持ちを伝えたいですにゃん」



憂にゃん「言葉が通じたら良いのににゃん…」



エリ「皆、本当に姫子が大好きなんだね」



姫子の病院



姫子「下痢ですね、何か心当たりありますか?」



三花犬「うーん…痛い」



アカネ「えっと…人間用の牛乳をあげてしまったからかも」



姫子「犬や猫は乳糖を分解出来ずに下痢を起こします」



姫子「人間も乳糖を分解出来ない人は下痢を起こすんです」



アカネ「ご、ごめんなさい…」



姫子「大丈夫ですよ、大事にはなりませんから」



アカネ「本当にありがとうございます」



アカネ「あの…」



姫子「はい」



アカネ「私はまだ飼い始めたばかりで…健康チェックのやり方を教えて貰えたらなって」



姫子「はい、喜んで」ニコッ



姫子「先ずは外見からチェックします」


姫子「目やにがあるか?涙や鼻水が出てないか?お腹は張ってないか?咳をしてないか?歩き方は正常か?食欲はあるか?口臭はするか?等です」



アカネ「はい」カキカキ



姫子「次に脈拍の計り方です」



姫子「左の後ろ足を見て下さい」



アカネ「後ろ足ですか?」



姫子「はい、左後ろ足の付け根に股動脈と呼ばれる場所があります」



姫子「ここです、人差し指と中指と薬指を股の方から添えて触ってみて下さい」



アカネ「本当だ、どくどくしてます」



姫子「三花は小型犬だから1分間に100~200が正常値です」



※大型犬は65~150です。
※猫は110~200です



姫子「次に呼吸数です1分間に10~30ぐらいが平均です」



※猫は20~30です



姫子「次に体温です」



姫子「ワセリンを塗ってお尻から挿入します」



姫子「嫌がる場合は脇に挟み計ります」



姫子「お尻の場合は1分間で良いですが、脇に挟む場合は4分~5分は挟んで下さい」



姫子「平熱は38.3~38.7です」


※猫は38~38.5です。



姫子「1日の内に最低体温になるのは2時~4時で最高体温になるのは14時~18時です」



アカネ「成る程、これなら家で出来ますね」



姫子「はい、ではやってみましょう」



姫子「ちょっと、気持ち悪いかもしれないけどごめんね」



アカネ「ごめんね三花」なでなで



三花犬「はい、ご主人様」



姫子「ワセリンを塗ってと」



姫子「挿入してみて下さい」



アカネ「はい」ズブッ



三花犬「はうっ///」



姫子「3㎝~6㎝は入れて下さい」



姫子「はい、大丈夫です」



姫子「平熱ですね」



三花犬「ち、違う世界にイキそうだったよ///」



姫子「体温と脈拍と呼吸数はノートに毎日記載しとくと体調の変化もわかり易くなり獣医に見せる時にも便利です」



アカネ「本当に何から何までありがとうございました」



姫子「お大事に」ニコッ



自宅



姫子「ただいまー」



いちご「ただいま」




エリ「お帰りなさい」



澪にゃん「お帰りなさいにゃん」



梓にゃん「お帰りなさいにゃん嬉しいにゃん」



純「にゃー」スリスリ



姫子「くすぐったいよ」なでなで



エリ「ご飯、出来てるよ」



姫子「わぁ!ありがとう」



姫子「いただきます」



澪にゃん「ご主人様、元気そうで良かったにゃん」



梓にゃん「うん、良かったですにゃん」



純にゃん「私達には見守る事しか出来ないにゃん」



唯にゃん「歯痒いにゃん」



律にゃん「私達が元気出さないと姫子も心配するにゃん」



紬にゃん「そうにゃん、元気出して行こうにゃん」



姫子「うん?どうしたの?みんな」



エリ「忙しそうだから心配してるんだよ、きっと」



姫子「ありがとう、大丈夫だからね」ニコッ



菫にゃん「笑ってくれたにゃん」



直にゃん「良かったにゃん」



憂にゃん「安心したにゃん」



いちご「…」



姫子「それじゃ、今日はもう寝るね」



姫子「みんな、おやすみなさい」ニコッ



バタン



澪にゃん「何とか感謝の気持ちを伝えたいにゃん」



純にゃん「でも、猫だから言葉が通じないにゃん」



梓にゃん「何か、伝える方法はないものかにゃん」



唯にゃん「字も書けないにゃん…」



律にゃん「うーん…」



いちご「どうしても伝えたい?」



紬にゃん「猫神様、勿論ですにゃん」



憂にゃん「何か方法はありますか?にゃん」



いちご「姫子の夢に出させてあげる」



菫にゃん「夢に?」



いちご「そう、夢に」



直にゃん「そんな事出来るんですか?にゃん」



いちご「私は猫神」



エリ「いや、でもさ動物の神が怒るんじゃない?」



いちご「説得してみる」



エリ「頑固よ?」



いちご「大丈夫」



エリ「じゃあ、私も付き合うよ」



いちご「ありがとう、犬神」



澪にゃん「猫神様、本当に良いんですか?にゃん」



梓にゃん「元はと言えば私達のワガママなのに…にゃん」



純にゃん「ごめんなさいにゃん」



いちご「謝らなくて良い、貴女達は姫子に何を伝えるか決めておきなさい」



菫にゃん「はいにゃん!」



直にゃん「わかりましたにゃん」



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最終更新:2014年05月22日 22:29