律「うはぁー、憂ちゃんつえぇー......」バタンキュー
憂「そんなことないですって」
そんなことないですって、私いまさっきからあなたに勝ててないんですけど!
律(自信あったんだけどなぁー、このゲーム)ゴロン
一歳だけとはいえ、年下に負けるってなんだか敗北感半端ない......
そのまま天井を仰ぎ見る。
天井に見とれていたら、ふと何かが視界の邪魔をした。
それが自分の前髪であると気づいた時には私は飛び起きていた。
律「えっ?」
憂「あぁ、やっぱり」
律「え、ちょ、ちょっと、憂ちゃん!?」
突然カチューシャを取られて私は動揺。
憂ちゃんは私のカチューシャを両手に持って
憂「ゲームに負けた罰ゲームです」
ば、罰ゲームって
律「そんなのいつ決めてたっけ?」
私の問いには答えずに、憂ちゃんは
憂「そっちの方が全然いいよ」
と笑った。
私はその笑い方にドキッとしてなにも言い返せない。
唯とはまた違った親しみを感じる笑い方だった。
憂「たくさん勝ったからもうひとつ罰ゲームいいですか?」
律「な、なに?内容によるけど」
憂「ねぇ、私も『りっちゃん』って呼んでいい?」
憂ちゃんはそう言って、笑った。
(中略)
私は女の子に襲われました。
律「憂ちゃんってそういう知識どこで仕入れてくるの?」
憂「んー、ナイショ♪」エヘヘ
(中略)
憂「りっちゃん♪りっちゃんっ♪」ナデナデ
律「ちょ、ちょ、ちょっと待て待て待てハズいハズい!!///」
憂「ホントは?」
律「......ちょ、ちょっと嬉しいかも」
憂「素直でよろしい」ナデナデ
(省略)
唯「なんかさー、最近りっちゃんと憂って仲良くない?」モグモグ
律「そ、そっかな!?ど、どこらへんがー!?(棒)」
憂「うん、だって好モガッ」
律「こらこらこらこら」アセアセ
唯「?」
律「いやー、憂ちゃんったら、口にお菓子ついてるよー!?まったくもー!!!」アハハハハハ
憂「あ、ホントですか?ありがとうございます。律さん」(^^)
律(あ、これ怒ってる顔だ。この笑顔怒ってる時のやつだこれ)ヤッベ
唯「りっちゃんやっさしー!」モグモグ
(攻略)
律「なぁ、なんで憂ちゃんってそんなに大人っぽいの?」
憂「大人っぽいかな?でもそれだったら澪さんとか和さんもそうなんじゃない?」
律「言葉が足りなかったな。憂ちゃんはさ、どーして『私より』そんなに大人っぽいの?」
憂「お姉ちゃんみたいな人をお姉ちゃんに持ったら誰だってこうなるよ」
憂「だから他の人たちみたいに私が特別みたいだなんて言い方しないでよ」
律「うーん、特別とは思わないけど」
憂「そう?そう思ってくれる?」
律「だって、なぁ。私は澪っていう大人っぽいんだか子供っぽいんだかよくわからない実例を目の当たりにしてきてるわけだし」
律「同じ時期を生きてるハズなのにどうしてこうも私は周りのみんなより子供じみてるのかな」
憂「お姉ちゃんよりは大人っぽいよ?」
律「それ、1番嬉しくねーし!」
憂「わかった、わかった」ナデナデ
律「嬉しくねーし!」
(省略)
澪(最近律がかまってくれない......)
律「んじゃー、また明日ー!」
澪(って、考えてるうちに帰ってしまう!?)
澪「り、りつ!?」
律「ん?なにー?」
澪「えっ、と!そ、そのだな!ほら、あれだあれ!!もうすぐ中間テストがあるだろ!」
律「お、まぁ、まだ2週間前だけどな」
澪「い、一緒にテスト勉強しないか!?」
澪「い、いつもギリギリになって私に教えてと頼みにくるんだ、こ、今回は余裕を持っt」
律「ふっふっふ、澪よ、私を甘く見るなよ?テスト勉強くらい1人で出来るってのwww」
澪「えっ...そんなわけないだろ...律は意志が弱いバカなんだから」
律「そ、その憐れむような目をやめろぉぉおお!!」
澪「ご、ごめん。つい」
律「『つい』って、なんか酷いなおい!私だって、やる時はやるんだよ!じゃあな!」ダッ
澪「う、うん、またな」
澪「律......そういえば、今がちゃんとテスト2週間前ってわかってたな」
澪「いつからあんなに立派になって」ョョョ
澪(これで私もようやく自分の勉強ができ---)
唯「あ、いたいたー!澪ちゃーん!テスト勉強教えてー!!」ダッ
澪「......」
唯「和ちゃんに断られちゃった♪」
澪(唯......ついに和にさじを投げられたか)
唯「ねぇー?いいでしょー?澪ちゃん?」ジッ
澪(あれ?なんだろうこの......頼られている感じ)
澪「ウン。ワカッタヨ!(快感っ!!!!!!)」ニコッ
---
律「あー、もう全くわからんwww」
憂「投げやりにならない!ほら、ここに公式書いてあるよ」
律「公式書いてあってもその公式を何に使うかもわからないんだよっwww」
憂「うーん、りっちゃん馬鹿だね」
律「バッサリだー!」
(あどけない中略)
憂「夕飯なにがいい?」
律「!」
律「唐揚げがいいな」
律(これはもしやお誘いなのでは!?)ドキドキドキ
憂「そっか!じゃあ、今日はお姉ちゃんに唐揚げ作ろっと!」
律「はいはいはーい!何かおかしいですよー!何で私に聞いたー?あれれー?私に聞く必要あったそれー?!」
憂「今日まだなに作るか決めてなくて......それで」
律「参考!?」
憂「唐揚げ食べたいの?」
律「うん!食べたい!」ワクテカ
憂「そこで売ってるよ?買ったら?」
律「あぁ、もう意地悪い!!私は憂ちゃんが作った唐揚げが食べたいんだよ!!」
憂「ふふ、じょーだん。今日お姉ちゃん、澪さん家に泊まりに行くらしいからおいでよ。唐揚げ作るよ?」
律「レモンかけていい?!」
憂「それはダメ」
律「」ガ-ン
(ちゅうりゃく!)
憂「ねぇ、りっちゃん。お願いがあるんだけど...」
律「なに?私に出来ることならなんでもするよ?(憂ちゃんどうしたんだろう。今日はなんだか真剣な顔をしてる)」
憂「なんでも......本当にいいの?」
律「当たり前だろ?私と憂ちゃんの仲じゃないか?」ニコ
憂「** じゃ、じゃあ、お願いしてもいい?こんなことりっちゃんにしか頼めなくて!!」
律「いいともさ、いいともさ!私はなんだって受け入れるよ!」
憂「私......」
律「......」ドキドキドキ
憂「---りっちゃんに浣腸したいの!!!!!」
律「」
憂「お願いっ」ネッ
律「はぁぁああああああああん!?!?なになにどういうこと、?どういうこと!?」
憂「昨日、薬局屋さんに行ったらイチヂク浣腸が安かったんだ♪」ゴソゴソ
律「ちょ、ちょ、なにそのバッグの中の浣腸の束!?ムリムリムリムリ!?ムリムリムリムリ!?!??」
憂「りっちゃん!!」ピシャリ
律「ぴぃぃぃ!?」ビクッ
憂「知ってるよね?」
律「な、なんだよ...」ガクガク
憂「私、やりたいことはどんな手段使ってもやり遂げるタイプなんだ」(^^)
律「」
(しょうりゃく!)
律「う、ういちゃん」ガクガクガクガク
憂「なぁに?りっちゃん」
律「おしり、めっちゃヒリヒリするんだけど肛門ついてる?私、ちゃんと肛門ついてる?」グスングスン
(中略マシマシ)
憂ちゃんが怒ると私はどうしたらいいのかわからないから、
ひたすら謝り通す。(それでも年上かよ)
律「ごめんって、憂ちゃん。本当にごめん」
憂「......」
律「悪かったよ、本当にごめんね?」
普段優等生ぶってる憂ちゃんが怒ると、だんまりを決め込むから困る。
大人しい人ほど怒らせると怖い、ってやつ?
しかも100%私が悪い時にしか怒りを露わにしないから結構たちが悪い。
憂ちゃんは、計画的に怒る。
憂「本当に悪いと思ってる?」
律「うん、思ってる......思ってます」
憂「じゃあ、なにが悪かったか言ってみてよ」
律「えっ!?......えっと、その......」
憂「言えないじゃん。悪かったってわかってないの?口先だけ?」
律「いや、ちょっと待ってよ。今頭の中でまとめてんの」
憂「......」
律(正直、なんで機嫌悪いのかわからんのだけど!?)
律(心当たりは......結構......あるような、ないような......)ゥ...ント
律「......えと、その......唯が」
憂「今お姉ちゃんは関係ないでしょ」
律「わ、わかってる!?わかってるって!!」
律(あっぶね。これじゃなかった)アセアセ
律「......az」
憂「」ギロッ
律「ゥサ......っと!っフゥ↑↑っと、み、みお!澪が!!」
憂「澪さんが?」
律(ど、どうやら澪っぽいな。っぶねー。梓じゃなかったわー。っぶねー。マジっぶねー!!)
律(さて、澪が関与していることはわかったが、澪に関して何で怒っているのかサッパリサッパリ)
(もっと省略マシマシ)
律「憂ちゃんって将来はどんな職業につきたいの?」
憂「私はやっぱり、誰かと結婚して子供とノンビリしたいかなぁ〜」
律「......あ、そ、そ、そうなんだ」ショボン
憂ちゃんの未来にどうやら私はいないらしい
律(あぁ、なんだこれ。なにこの泣きたい気分)
憂「あ、クッキー焼けたかな?見てくるね」タタタタタ
律「」ポツン
律(あぁ、なんだよ。憂ちゃんから言い寄られた関係だったのに)ポフン
律(めっちゃクチャ憂ちゃんのこと......)
憂「クッキー焼けてたよ!食べよう......って、ベッドに横になってどうしたの?寝ちゃう?」
律「うーん、ちょっと......眠いかも」
憂「......」トテトテ
ポフン
律「!!」
憂「じゃあ、私も寝ちゃおうかな」エヘヘ
憂「.....」
律「......」
見つめてくるから、目を離せない
憂「どうしたの?」
律「なにが?」
憂「さっきまで元気だったじゃん」
律「......クッキー焼けたんじゃないの?」
憂「だって、りっちゃん寝ちゃうんでしょ?なら、私も寝る」ギュ-
律(......胸が顔の前ってか、胸にめり込んでるんですが)
律(いい匂いだなぁ......)
憂「りっちゃんりっちゃん」
律「なーんだよ」
憂「ちょっと疲れたー」ハフ-
律「頭撫でるよ」ナデナデ
憂「えへへー。ずーっと、ずーっとだよ」
律「うん、ずーっと、ずーっと撫でるよ」ナデナデ
(中略)
ぷにぷに
ふにふに
さわさわ
むぎゅむぎゅ
憂「人の胸で遊ばないでくれない?」
律「うへへ」
(中略)
梓「律せんぱーい」
律「なにー?」
梓「これ。憂が渡しといてって。どぞ」サッ
律「あぁ、うん。サンキュー!」
律(メールで言ってた黒猫宅急便って梓か)
梓「......あの」
律「ん?なんじゃらほい?」
梓「先輩と憂って結構仲良いですよね」
律「そ!そうかな!?そう見える!?」ギクッ
梓(手作りっぽいクッキーの受け渡しを任されたらそりゃーそう見えますわい)
梓「まぁ、仲良いなーって思います」
律「そ!そうか...!!」ドギマギ
梓「クッキー好きなんですか?」
律「ど、どうなんだろう」
梓「?」
律(本当はあんまり好きじゃないんだけど、憂ちゃんの作ったクッキー美味いんだよなぁ)
梓「今度クッキー作ってきたら食べてくれます?」
律「えっ?梓が?作れるの?」
梓「私だってクッキーくらい作れますよ(クックパッドで調べたら、だけど)」
律「ふーん。じゃあ、期待しないで待ってるよ」アハハ
梓「なんですか、それ」
キンコーンカーンコーン
律「っと!さっ、また部活でなー!」
梓(......人の気も知らないで)マッタク
(ちゅ、ちゅ、ちゅ、中略)
憂『明日から修学旅行かぁ』
律「お土産買ってくるぞー!」キャッキャッ
憂『楽しんできてねー』
律「もちのろんだっての!」
律「あ、電話するよー!」
憂『そんな時間あるの?』
律「夜は自由時間あるだろうからな!よゆーよゆー!」
憂『なら期待しないで待ってるよ』フフ
律「なんだよー。絶対電話かけるっての!」
憂『はいはい。じゃあ、明日の準備するから切るね』
律「明日の準備?」
憂『うん、お姉ちゃんの』
律「お、おう......(唯...自分で用意しろよ)」
最終更新:2014年07月15日 09:21