◆NgjLcVz3ysさんの感想
企画感想
序盤からシュールな雰囲気。唯が口調をあえて崩しているからか、豪快さすら感じる。和ちゃんはなぜ原作からかけ離れたセリフを喋ってもおもしろいんだ……。誰か変な和ちゃんを書いてほしい。というか研究してほしい。
唯の心情を()でくくってたけど、いっそ地の文でもよかったんじゃないかな。テンポ悪く見えるのかな。どうだろう。
もう少し話を長くして、エロ部の過去編とかあったらもっとうれしかった。というか、変な唯をもっと見たかったな。
これ生々しいなおい!
さわ律とか本編では絡みが多いがエロ展開となると勝手が違ってくる。
が、いわゆる乙女律は出尽くした感があるので食傷気味ではある。さわちゃんが暴走気味になるところは妙にリアルだったな。深層意識における焦りっぽいなと。他には素の性格とかの要因もあるだろうけど。このSSでは律が受け身っぽいとことか。
序文から引き込まれるなこのSSは。普段から和以上に一番近くで見ている憂だからこその心情だ。憂の心の動揺ぶりを読んでいると、こちらまで不安感を煽られていく。それくらい気持ちが文章に乗せられる。これはかなりの強み。
例:
>どうしちゃったの、どうしてそんなに急に変わったの、お姉ちゃん。
>自分でも驚くぐらい、今の私は……怖い顔をしていると思う。
何が、誰が、欲しいの、お姉ちゃん。
地の文が淡々としているように見えて、疑問形や「?」を使うことによってガチガチな印象が和らいでいる。唯が単純に「エロくなる」んじゃなくて、もっと根本的な部分で「エロくなる」ってのが不気味。原作・アニメとのギャップが大きくあるのでなおさら。あっちにエロネタはないしね。獣のような性欲に関しての描写も生々しい。見境なく襲いかかるよりも、「見つめるだけ」の方が静かでそれっぽい。「子供欲しい」発言も冗談じゃなく本気だからタチが悪い(SSではそれがいい味になっている)
ミトコンドリアについては何も知らないが、これもまた不気味な存在ではある。両親と連絡が付かなくなるのも暗い未来を暗に示している。他のメンバーもいつまで気にかけてくれるかはわからない。ダークとはまた違う緊迫感を状況でも丁寧に表している。
終いには唯が暴走して強姦展開や死ネタ鬱展開もあり得るんじゃないかと内心ドギマギしていたが、その事態には至らなかった。そうなっていればまた感想も大きく違ってくるだろうから、面倒だ。私情はできるだけ挟むべきではない。まあ。唯と憂にとってどのルートが真に望ましいかといえばまた別の話ではあるがね。今回は私にとってはもやもやしない話だった。
ラスト、憂が「あなた」と発言したのは憂としてではなくミトコンドリア的本能での発言かなと思ってる。
内容別で文章形式で見ても、綺麗な地の文だった。その綺麗さとジャンルがうまく合致した。
そこらの小説よりはこのSSの方がよっぽどおもしろい。
改行がないのはスタイルなのか。読みやすかったからいいけども。
子どもが両親の現場を目撃するのはあり得ること。それがトラウマで〜な話も聞かなくはない。憂が既に大人っぽいのが怖かったけど。
あの日のことを覚えているか?の問いかけはおもしろい。その後、憂から仕掛けるのは意外だったので驚いた。こういうのは数年前の回想と同じく唯がアクティブに動くと思っていたので。事の最中はその通りだった。けいおんキャラが本気だと謎の恐怖感があるな。
平沢チキンには何か意味があるのだろうか。
5番手 ◆ZPguhvsw0Aさん
紬「とりこ」 (成年誌レベル)
なるへそ。改めて読むと展開が変わったって意味がわかった。最初の方は明るめだったんだな。久しぶりにいつかのドヤ澪を見た気がする。
ムギの描写に迫るにつれてじわじわと怖くなる。地の文が3番手と似てた。それのせいか、同じような緊迫感、深刻度が伝わってくる。自分の中でのハードルが下がり続けるのも、人間の欲望に対する意思の無力さみたいなのを表していた。某漫画の自分から破滅に近づくからこういうスリルが一層やみつきになるって話があったな。性欲と合わさってるからこのムギは非常に危険。
で、まさか危険な場面に直面するとは思わなかった。男の言動がいい具合に気色悪いな。ムギも「あつい」を筆頭にひらがなばっかになるし。「漢字」=「冷静さ」みたいな感じか? 動揺させるとカタカナにすることもあるしな。
怖いもの見たさの続編も気になるな。そうなったら薄目で読むことになりそうだ。
友達が寝てる側で自慰行為に及ぶってマズイでしょ! まさにエロ企画を象徴するような作品だ。もっとくだけた作品が多いと思っていただけに、みんなテーマに忠実で、2番手同様にど真ん中直球で攻めてきてる。
梓の妄想世界の相手はおもしろいな。いかにも梓が想像しそうな展開をきっちり押さえてきている。律に対しては逆に引っ張るのもイメージはできる。実際にそうなったら二人とも固まってそうだが……(そもそもならねえ)
純に見つかっても梓が動揺しないのは既にそういう関係だったからなのか。まあ純だからこそ、梓が打ち明けやすいってのは個人的にはすんなりと納得しやすいからベストカップルだったな。
>和「官能小説よ」
和ちゃんがおかしなことを言ってももはや安心できるな。紙の前で唸るってのは、入部届けの前で唸ってる唯が思い出される。今回は他のメンバーいるから違うんだろうけど。できれば貧乏設定じゃなく、もっと高尚な理由でもよかったとは思う。
恥ずかしがってた割には澪は「はーい」と返事するんだな。順応度高い。
にしても、このSSの唯も両親の行為を目撃したわけではあるが、こっちはギャグ路線だったので
ほのぼのできた。
最後のムギかわいい。
8番手 ◆z.RlTki.Dさん 某書き手「YATTA!! 俺のSSがまとめられたぞ!!」カチッ (同人誌レベル)
なんだろう、この
カオスを象徴したかのようなSSは。よくわからなかった!
このSSはフィクション〜の部分を1レスまるまる使ってた部分に謎の好印象。菫ノのコメント欄部分も妙にリアルかつ丁寧でシュール。
その中でも“けいおんでやる意味”に関しては魂の叫びだったな。
>誰でも最初は下手くそなのも当たり前
書いて叩かれて、叩かれないコツを知るしか無いのさ!
↑至言だな。
ああ、このSSとは違うけど流産のあのSSはよかった。まだ書いていることに「やった!!!!!」
製品名をタイトルに持ってくる強気! 気になって読んでしまうだろうな。
唐突なデコピンジャンケンといい、ぽつりぽつりと
小ネタを挟んでいる。会話のキャッチボールというよりは各々の背中に向かって投げてるような会話だな。
暇と言いつつ、忙しいと言ったり不安定にゃん。洗脳していく辺りはさりげなく怖い。地の文の怖い話も書いてほしいな。
唯梓以外はみんな冷静なのがそれを際立たせてる。ギャグより微
ホラーっぽい。
自作。いつも通り起伏なし。
全体で見て、
コメディ多いだろうなとか思ってたのに本気を感じるSSもあったせいか、自分のは恥ずかしい出来栄えだな。
次の企画は真夏かな? ホラーとかあると夏っぽいかもな。
乙です。
最終更新:2014年07月19日 10:29