参加者のみなさん、お疲れさまでした。簡単ですが、感想を書きました。
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唯「エロ部ってところに入部してみましたっ!」
まず、初っぱなから変化球で攻めて来ました!という印象です。読んでいて楽しい。ムギちゃんの「I□(アイマス)紬」がなぜエロなのか分からなかったのですが、エロという字を暫く眺めていたら分かりました。なにが「エロ」なのかを、こんなにも真剣に考えたのは初めてです。
くれぐれもエロ部の皆さんには、「リアル鬼ごっこ」の方向には進まないでほしいです。
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さわ子「愛のカタチ」
さわ律自体珍しいのは当然ですが、いつも軽音部を優しく見守ってくれるさわちゃん、軽音部のまとめ役で、明るくみんなを引っ張るリーダーのりっちゃんの組み合わせとなると、爽やかな展開しか思い浮かびません。そのカップルで投じられた真っ直ぐなアダルトSSは、正統派であることが意外性を生んでいたと思います。互いを求め合う2人は、爽やかな群像劇と相反しないものだと思います。ただ、エッチシーンの描写はちょっと苦手です。
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憂「ミトコンドリア?」
ミステリーでもあり、オカルトテイストもあり、「エロ企画」というテーマに寄り添いながら唯憂らしい
ほのぼの感を失っていない、傑作だと思います。
憂ちゃんは和ちゃんにも劣らないしっかり者として描かれる反面、精神的な幼さを残しているところも魅力のひとつだと思います。お姉ちゃんが先に大人になってしまう寂しさを恋愛感情に置き換えて、「お姉ちゃんを支配する」欲望に駆られる憂ちゃんは憂選手よりも怖かった。
ところで、このSSを読んでWikipediaでミトコンドリアを読んでいたら、「ミトコンドリア・イブ」なるものを見つけました。
wikiの説明はよく分からなかったのですが、ミトコンドリアによって男性を求める唯ちゃんに、ミトコンドリア・イブを開発して処方するムギちゃん、なんて展開も面白そうです。
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唯憂「赤ちゃんを作ろう」
どこか懐かしさも、寂しさもある唯憂エッチ系SSでした。拙いながらも憂ちゃんをリードしようとする唯ちゃん。唯ちゃんから幸せをもらう憂ちゃん。不器用さと愛情で産まれた「平沢チキン」は、あの日のホワイト・クリスマスと何も変わりません。
「エッチ」は、「キス」でも「お料理」でも、「ご飯をふたりで食べるだけ」でも良いのでしょう。
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紬「とりこ」
個人的には、この企画の中でいちばんエロかったと思います。作者さんには、「あなたエロいで賞」を差し上げたいくらいです。
ムギちゃんの「わたし、あついわ」の言葉から、夏の暑さによってますます熱くなるムギちゃんが伝わってきて、赤面してしまいました。
電車の男性の台詞もそうですが、同じ言葉で漢字、ひらがな、カタカナを巧みに使い分けた表現力はすごいと思います。
このSSがこのまま進んでいたらきっと、世の百合侍さんたちの怒髪天を衝く怒りを買っていたことでしょう。お見事でした。
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梓「スコールクロール」
もしかして、『さわ子「愛のカタチ」』と同じ作者さんかと思ったのですが、違うのでしょうか。
それぞれのキャラとの逢瀬を順番に夢想する梓ちゃん。主要キャラ全員と絡めてそのまま終わるのかと思ったところからの展開は、想像がつきませんでした。エロであっても2人の心情がしっかり伝わってくるところ、タイトルの付け方まで含めて2番手さんのオマージュだと思うのですが、珠玉の出来だと思います。それにしても、小学生でキスシーンあるテレビを観ている梓ちゃんはおませですね。
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唯「みんなでえっちな小説を書こうよ!」
家計のために官能小説を書こうとする和ちゃん…出だしから涙が止まりません。
「朝チュン」の意味を教えて頂いてありがとうございます。
いろいろとツッコミどころの多いSSですが、けいおん!SSらしい楽しい
小ネタで、オチのムギちゃんも可愛くて好きです。
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某書き手「——YATTA!! 俺のSSがまとめられたぞ!!」カチッ
「高濃度のオマエらネタがあります」と銘打たれたこの作品ですが、相当に力の入ったSSだったと思います。
書き手さんの苦悩と希望の伝わってくるSSでした。
コメントについては、作者さんの言われるとおり、批判コメントであっても、その位の行動を起こすほどのエネルギーを与えるSSだった、と考えるのが正しいと思います。客観的に見ると、鬱系SSを評価する書き手さんは多いように思います。それは、けいおん本来のほのぼのを踏まえていないと面白い鬱SSは書けない、そのハードルの高さを多くの書き手さんが理解しているからではないでしょうか。
この葉っぱ隊のように、批判コメントを書く人が1人いるなら、応援している
掲示板管理者さんや他の書き手さんが10人いる、と考えて頑張ってほしいです。…ええと、導入部の唯梓はなんだっけ? ムギちゃんの
誕生日SS、楽しみにしています。
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唯「ソソニー洗脳器」
ドラえもんの小道具的な洗脳器がとても面白かったです。
小悪魔な唯ちゃん、何かと(主に唯ちゃんにとって)都合の良い憂ちゃん、割と流されやすい梓ちゃん、どれもオリジナルに+αで想像が付くところで、絶妙なバランスを取っていたと思います。ソソニータイマーで壊れたら洗脳が一生解けなくなる危険もありそうだけど、無事に戻れて良かった?
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律「こ、これは……!」
いくらりっちゃんでも、道に落ちている雑誌、それもエロ本を拾って学校へ持ってくるというのはないと思うけど…校門で所持品チェックがなくて、本当に良かったです。無理にエロに走らずいつものけいおん部を描いたことで、この企画の中にあって、ホッとする安心感をもらえました。
エロくて誠実な人もいれば真面目でも頼りにならない男性もいるので、この雑誌では勉強にはならないと思いますが、唯ちゃんたちには誠実なお付き合いをしてほしいです。
今回はテーマがエロということで、参加を躊躇された方もいたと思いますが、そんな中でもバラエティに富んだ様々なSSが投下されていたと思います。参加された皆さん、企画者さん、楽しいSSをありがとうございました。
最終更新:2014年07月19日 10:30