子供「猫さんは凄いんだね」
姫子「うん、でもね狩りはさせない方が良いんだよ」
子供「何で?」
姫子「猫は家の中で飼うのが一番だからだよ」
子供「あの、オバサンは外に出してるよ?」
姫子「あの人には本気で叱ってくれる人が居ないんだよ」
子供「そういえば、何時も一人だ…」
姫子「きっといつか分かってくれると思うよ」
子供「うん」
姫子「じゃあ、そろそろ帰ろうか?家まで送るから」
子供「うん、お姉さんありがとう」
帰り道
姫子「また、梓達と遊んであげてね」
子供「うん!」
猫キチガイ「あっ…」
子供「ひぃっ」
猫キチガイ「貴女、さっきの…」
姫子「こんにちは、また会いましたね」
猫キチガイ「ふんっ」
姫子「貴女とお話したいと思ってました」
猫キチガイ「ふんっ、じゃあ家で話しましょう」
姫子「わかりました」
子供「お姉さん、この人の家は…」
猫キチガイ「…」ジロッ
姫子「大丈夫だから、帰りなさい」
猫キチガイの家
猫キチガイ「入って」
姫子「お邪魔しますって…」
姫子「な、何よこれ…」
異常な光景が見えました
猫の毛が至る所に散乱
異常な臭気と5匹の猫
ロクに洗われてない食器
人間の住む所ではありませんでした…
猫キチガイ「どうしたのよ?入りなさいよ」
姫子「わ、わかりました」
猫キチガイ「それで、話って何?」
姫子「猫を外に出さないで下さい」
姫子「それと、責任持って増やす事が出来ないのなら去勢して下さい」
猫キチガイ「断るわ」
姫子「何故ですか?」
猫キチガイ「可哀想でしょ?猫は外に出たがる動物なんだから」
姫子「去勢もせず外に出したら野良猫と交尾して不幸な猫が増えるんですよ?」
猫キチガイ「良い事じゃない」
姫子「良い事?」
猫キチガイ「私は猫が好きだから増えてくれたら嬉しい」
姫子「野良猫が幸せな生活をしてるとでも思ってるんですか?」
猫キチガイ「ふんっ、幸せに決まってるじゃないのよ」
姫子「猫にとって外は危険が一杯なんです」
姫子「餌にありつけずに飢えて死ぬ子も居るんです」
猫キチガイ「私が餌をあげるわ」
姫子「野良猫が増えれば人間への害も増えるんです」
猫キチガイ「そんなの、人間のワガママよ」
姫子「ワガママですって…」
猫キチガイ「そうよ、人間より猫が大切なの」
姫子「それは違います」
猫キチガイ「煩いわね!何なのよあんた」
姫子「良いですか?ペットは法律上は物なんです」
猫キチガイ「何て事を…」
姫子「外に出した飼い猫や野良猫が他人の敷地内に侵入して殺されても仕方ないんです」
※飼い猫や飼い犬を殺せば器物損壊罪になります。
猫キチガイ「そんなの死刑にすべきよ!」
姫子「そこで、悪いのは殺した人間じゃありません」
猫キチガイ「悪いのは殺した人間に決まってるじゃないのよ!」
姫子「違います、飼い猫を外に出したりペットを捨てたり責任も取れないのに野良猫に餌をあげる人達です」
猫キチガイ「私が悪いって言いたいの!」
姫子「はい、そうです」
猫キチガイ「なっ…」
姫子「人間に殺されたり車に轢かれたり感染や寄生虫の危険もあります」
猫キチガイ「…」
姫子「貴女の飼い猫が狩りをして蛙や蛇 ネズミを捕らえて食べたら、様々な病気への感染率が上がります」
猫キチガイ「…」
姫子「良いですか?猫は山猫は別ですが、家猫は野生動物じゃありません」
姫子「家猫は愛玩動物なんですよ」
姫子「自然の中で生きて行ける程は強くないんです」
猫キチガイ「…」
姫子「私も、高校生の頃は猫を外に出したりしてました」
猫キチガイ「貴女も人の事を言えないんじゃない!」
姫子「そうですね、でも外に出した事を本気で怒ってくれる親友が居たから私は気付けたんです」
姫子 高校時代
姫子「入って入って」
いちご「お邪魔します」
エリ「お邪魔します」
姫子「何か持って来るね」
いちご「…」
姫子「どうしたのよ?」
いちご「澪純梓が居ないようだけど?」
姫子「外に出掛けたよ」
いちご「外に?」
姫子「うん、猫は外に出たがるもんだしね」
いちご「…」
澪にゃん「にゃー良い天気にゃん」
純にゃん「絶好のお散歩日和にゃん」
梓にゃん「ぽかぽかにゃん」
澪純梓 直ぐ帰って来なさい
澪にゃん「にゃっ?猫神様?」
純にゃん「何か、あったのかにゃん?」
梓にゃん「猫神様、何かあったんですかにゃん?」
いいから、直ぐ帰って来なさい
澪にゃん「わかりましたにゃん」
純にゃん「猫神様が言うなら仕方ないにゃん」
梓にゃん「帰ろうにゃん」
姫子「ど、どうしたの?そんな怖い顔して…」
いちご「ちょっと、そこに座りなさい」
姫子「だ、だから何なのよ?」
エリ「いいから、座って」
最終更新:2014年09月21日 17:45