ブオォォォン!
澪「ムギ…頼む…間に合ってくれっ…」
梓「国際線は2時間前に空港に行くのが一般的なので…たぶん平気だと思います」
律「なんだ…」ホッ
梓「ただ…荷物預け入れが早く終わってしまって、手荷物検査に行ってしまってたら、そこはもう私たちは入れません…」
澪「!!」
律「マジかよ…さ、さわちゃん!」
さわ子「わかってるぜ! だけど…こう中途半端に道が混んでるとな…」
さわ子「ち、もうめんどくせぇ! おまえら掴まってろよぉ〜〜!!」
ギュイィィン! キキキ…! ギュワァァァン!
律「うおお…車と車の間を縫うように…!」
梓「危ないので、良い子は絶対に真似しちゃダメですぅ…」
唯「狭いよぉ…あずにゃ〜ん」ギュゥギュゥ
梓「だからなんで私に抱きつくんですか…うう、しかたないですけど…」
律「…?」
澪「…」ブルブル
律「…どうしたんだ澪?」
澪「…なんか勢いで来ちゃったけど、やっぱり…何て言ったらいいかわからないよ…」
澪「私、口下手だし気の利いたセリフも言えないし…すぐ噛むし…」
律「また…おまえってやつはここまで来といて…」
澪「…うぅ…はわわわ…」
律「いいんだよ! 格好良いセリフなんてものは!」
律「今はどんな手段でもいいから、キモチを伝えることが最重要…だろ?」
澪「キモチを伝える…か」
唯「あ! 空港だ〜〜!」
律「よっしゃ! 止めろ! さわちゃん!!」
キキキィーーー!
律「あとは私たちの出番だ! いっくぜ〜〜」バッ
唯「うん! たん!」バッ
梓「ここまできたら…やってやるです!」バッ
澪「先生…ありがとうございましたっ!」ペコリ
さわ子「ククク…礼には及ばねぇよ…派手に逝ってきな!」
澪「…はい」バタン
ダッダッダッダッ…
さわ子「ふぅ…」
ピーポーピーポー…
さわ子「んん!? …何の音か…」スチャ
さわ子「…聞こえない…わね……」
さわ子「…」
ザワザワ…ザワ…
唯「うわぁ〜〜、人だらけだよぉ…」
律「…くっ…どこだ!? ムギーーー!」
唯「ムギちゃ〜〜ん!」
梓「ムギせんぱぁ〜〜い!!」
澪「ムギ…ムギ……」
律「お、おい澪! やる気あるのかよ! もっと声出せよ!!」
澪「だ、だって……ハズカシィ……」
律「あああ! もう! 意気地なしヘタレ野郎がぁぁぁああ!!」
唯「ど、どこにもいないよぉ…」
梓「もう荷物検査の方に進んじゃったんですかね…」
男「紬さん…結婚式後はゴタゴタしてあまり一緒にいられなかったけど、ロスに着いたらずっと一緒ですね」ニコリ
紬「は、はい…」
男「…不安、ですか?」
紬「い、いえ! ちょっと日本が名残惜しいだけです…」
男「名残惜しい…か。もしかして前の彼氏のことでも思い出しているのかな?」
紬「いえ…! そんな人…いません」
男「ははっ。冗談ですよ。あなたみたいな素朴で純情そうな人がまさか」
男「僕とするまでキスすら知らなかったでしょう、あなたは」ニヤリ
紬「…っ!」
男「…冗談ですってば。かえって怒らせてしまったかな? ハハ」
紬「…いえ……」
斉藤「………」
SP「…」ジー…
紬「…はぁ」
紬(なんか、息苦しい…)
紬(澪ちゃん…みんな…会いたいよ)
紬(あんなに居心地のいい場所…なかった…)
紬(ずっとみんなで楽しくいたかった…)
唯「うんたん♪ うんたん♪」
紬(そう…うんたん♪って…)
紬(って、えぇぇ!?)
紬「」バッ
紬(下のフロア…み、みんないる!!?)
澪「う、うん…たん……うんた…ん…」カン…カン…
唯「澪ちゃん! もっと楽しそうに大きな声で! うんたん♪ うんたん♪」パン!パン!
梓「な、何が始まったんですかね…」
律「さっぱりだ」
唯「ほら! もっと声出さないとムギちゃんに会えないよ!」
澪「う、うん、たん! うんっ…!たんっ……!」カン!カン!
梓「?? おまじない??? …何の根拠があって……」
律「信じる澪も澪だ…」
梓「いや、もう焦りと諦めの境地なのでは…」
男「な、なんだあの下品な集団は…」
紬「…みんな……」
男「ん?」
紬「みんなぁああああーーーー!!」
男「つ、紬さん…?」ビク
唯澪律梓「!!?」バッ
唯「あ! ほらほら! ね、ね!?」
律「マジかよ、恐るべし…」
梓「上のフロアにいたんですね!」
澪「…」
澪「…ムギ」
澪「むぎぃぃぃいいいいいいーーーーー!!!」
紬「!」
澪「…いま、行くから!!」
律「よし! やれ澪!」
唯「うん、たん、だよ!!」
梓「澪先輩! 頑張ってください!」
澪「ありがとう…みんな!」
澪「…」クルッ
ダッダッダッ
澪「………ッ」ダッダッ…
紬「みおちゃん…澪ちゃん…!」タタタッ…
澪「はぁっ…はぁっ……」
紬「……来て…くれたんだ…」
澪「っ……ムギ……!」ガシッ
紬「どうした…の…?///」ドキドキ
澪「…っ!!」グイ
…チュッ!
紬「…むぐ!? …………!!?」
斉藤「!!?」
男「!!?」
男「な、な、何が起きてるんだ…?」
澪「………っ」チュクチュク
紬「………ん………ちゅ…」トロ〜ン
男「お、おい! 何してるんだSP! あの女の子を離せ!!」
SP「は、は!!」
澪「んまっ…んむっ…」チュクチュク
紬「…んふ……んんっ……」チュルチュル
SP「お、おい! キミ!! 離れろ!!」グイイー
澪「…んぐ〜〜!!」チュッチュッ
紬「……ん…ん…」チュプチュプ
SP「離れなさい!!」バッ!
澪「…ぷはぁッ!!」ドタッ
紬「んはぁ!! …はぁ、…はぁ……///」
男「…な…なんなんだキミは!! 何のつもりなんだ!?」
紬「はぁ…はぁ…みおちゃん…///」
男「お、おい…紬さん…?」
澪「……〜〜〜〜!!!」ギロリ
澪「ムギが好き!!」
紬「!!」
澪「好き!!!」
男「早く…早くッ! この変態女をここから追い出せェェエエエッ!!」
SP「は、はい!!」
SP「ほら、キミぃ!!」ガシッ ズルズル
澪「ム、ムギは私のだ!!」ジタバタ
紬「みお…ちゃん……」ジワッ
澪「ずっとずっと見てたぁーーッ!!」
SP「…(なんなんだコイツ…)」ズルズル
澪「毎日! 毎日毎日! ムギのことばっかり考えてたぁーーッ!!」
紬「———っ!」グスン
SP「……ふんっ」ズルズル
澪「好……だ…ッ………」
SP「ぬぉぉおお!」ズルズル
澪「………ァー…」
ズルズル……ズル……
………………
男「ふぅ…ったく! やっと消えたか」
…\スキダァーーーッ!/………
男「」ビク!
男「くっ…オイそこの! 斉藤とかいったな! 二度とあの女を紬に近づけるな!!」
斉藤「は、はい…かしこまりました…」
紬「み…お…ちゃ゛……」ポロポロ
男「さ、さあ行こう、紬さん…ぼ、僕は何も気にしてないよ…はは…あはは…」
紬「…」
紬「……ありがとう、みんな」
紬「……さよなら、大好きな澪ちゃん…!」ニコッ
おしまい
支援ありがとうございました
今日明日と書いてる時間が取れるかわからんので、とりあえず書きたかったここまでで終わります
最初はポッキーゲームらへん書きたかっただけなのに、全体的にダラダラと長くなってしまって申し訳ないす。。
ムギちゃんのキャラソンが売れることを願って!
330
ちょっとまて
打ち切るならせめてハッピーエンドにしてくれ
333
おい
334
泣いた
色んな意味で泣いた
335
は?
336
なんという打ち切りエンド
ラブレターの伏線で歌で告白するかと思ったけど違ったのね
338
まぁもう結婚しちゃってるしオチ的にはこんな所だろ。
だけど後日談位はあっても良いと思うの。
339
後日談ていうか続きも妄想済みなんだけど、うーん
じゃあまた深夜で良ければちょっくら頑張ってみます。なんか本当にグダグダとすいませんとしか言えん…
340
こんな終わりは認めん!!!
認めんぞぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!
最終更新:2014年11月03日 19:26