ピンポーン♪

澪梓 ドキッ!

梓「あ、誰か来ましたね。出てきます」

澪「うん」

なんか今、凄い良い雰囲気だったんだけどな。

良い所で邪魔が。

宅配員「お届け物です」

梓「あ、はい」

宅配員「ありがとうございました」

梓「ご苦労さまです」

澪「宅配便か」

梓「これ、差出人が……」

澪「けいおん部の皆と憂ちゃんと純ちゃんからだ」

ガサゴソ

梓「私の誕生日プレゼントみたいですね」

澪「誕生日に邪魔しちゃ悪いからって郵送してくれたんだな」

梓「皆さん、ありがとうございます」


澪「あれ?これは……」

『澪へ  律より』

梓「律先輩から手紙ですか?」

澪「そうみたいだな」

ガサガサ

律『私からの最後のアドバイスだ……』

梓「何て書いてあるんです?」

澪「ななな、何でも無いよ///」

梓「?」

律め///

―――――

梓「デザートのアイス、バニラと苺味どっちが良いですか?」

澪「じゃ、苺で」

ぱくぱく

梓「澪先輩もバニラ食べます?」

澪「あ、うん」

梓「はい、あーん」

カップアイスをスプーンで掬い、私の口元へと運んでくれた。

澪「あーん」

ぱくり

澪「美味しいな」

澪「じゃ、お返しに」

自分のカップアイスを掬い、梓の口元へと運ぶ。

澪「あーん」

梓「あーん」

梓が口を開け、食べようとした所でスプーンを自分の口へ。

梓の口が、パクリと宙を噛む。




梓「もう、意地悪です///」

澪「んふふ」

澪「はい、もう一回。あーん」

梓「あーん」

再び、スプーンを自分の口へ。

梓の口が、宙を……

宙を噛まず、私の口へ

ちゅっ

澪「むぐっ」

梓「ちゅー、ちゅー」

澪「むーむー!」

バニラと苺のアイスの味が口の中で混ざり合う。

『バニラといちごのハグ 誰よりお似合いのふたりなの らぶりハッピー♪』

思わず、そんな歌詞が頭に浮かぶ。

梓「苺も美味しいですね」

澪「もう//」

―――――

梓「あっ、くすぐった……んぁ」

梓「ふぁっ……あっ……ふぅ……」

澪「じっとしてて」

梓「はい」

梓「あぅ///」ぴくぴく

澪「こらこら、動くな」

梓「す、すいません。そこ弱いんです///」

澪「あ、そうなの?でも、すぐ終わるから我慢してて」

梓「はい」

梓「うぅう///」ぴくぴく

澪「よーし、これで終わり」

澪「ふ~っ」

梓「ひゃあっ」





澪「今度は、そっちの穴な」

梓「こっちもですか?」

澪「こっちもですよ」

梓「や、優しくして下さいね///」

梓の髪をかき分ける。

耳かきも意外に楽しいもんだな。

梓は耳が弱いらしく、可愛い反応をするから余計だ。

かきかき

梓「あぅう///」ぴくぴく

かきかき

梓「ああっ///」ぴくぴく

澪「よーし、これでこっちも終わり」

澪「フー」

梓「にゃふっ」

梓「ありがとうございました」

澪「我慢したご褒美に」

ちゅっ

緩んでいた梓の口にキス。

梓「えへへ///」

―――――

そんなこんなしてる内に、夜も段々と深まって参りました。

梓「お風呂湧きましたよ。澪先輩、先にどうぞ」

澪「梓が先で良いよ」

梓「私が先で良いんですか?」

澪「うん……」

澪「…………」

澪「あの……良かったら一緒にお風呂入らない?///」

梓「え?///」

澪「合宿で、一緒にお風呂入ったから今更恥ずかしがらなくても」

梓「……じゃ、一緒に入りましょ///」

梓(まさか澪先輩から誘ってくるとは///)

梓(一緒に入りたかったけど、絶対断られると思ってた)



律からのアドバイスその2

律「Hの時に、初めて相手の裸見たらどうせ固まるだろ?」

澪「あ、うん。多分固まる」

律「事前に、一緒にお風呂入って慣れておくとかしたり」

澪「ワンクッション置くわけか」

律「お風呂場で、そのままHしても良いぜ」

澪「するか!///」

律「身体の洗い合いとか、澪から積極的に誘ってやれよ」

澪「う、うん」

…………


脱衣所

いざ、脱衣所まで来たらお互い脱ぐに脱げずにいた。

梓も、こちらをチラチラ見ている。

こんな事で躊躇してるようでH出来るのか?


えーい。ここは、私から。脱ぎ脱ぎ

梓「わっ///」

澪「先に入ってるな」

梓「はい」


風呂場

勢いに任せて先に入ったけど、死ぬほど恥ずかしい///

ごしごし

しかし、これを乗り切らなければ。

ごしごし

梓「澪先輩、本当にシャワーヘッドから先に洗うんですね」

澪「あっ、梓///」

恥ずかしいのだろう、身体にタオルを巻いている。

澪「あ、あのさ梓」

梓「はい?」

澪「身体洗いっこしよっか?」

梓「ええ?あ、はい///」

澪「じゃ、後ろ向いて」

梓「はい」

澪「タオル外すな」

ハラリ

梓「あぅ///」

ごしごし

澪「小さくて細いな。子猫みたいだ」

ごしごし

梓「えへへ」

澪「今度は前な」

梓「はい///」

合宿の時は、チラ見したくらいだけど

初めてジックリ見る梓の裸///

自分のを見慣れてるせいか、凄く……小さい。

そして、まるで小学生の様な……

梓「そ、そんなにガン見しないで下さいよ///」

澪「ハッ!ごめん///」

ごしごし

澪「髪も洗って上げるな」

梓「はい」

しゃかしゃか

澪「髪綺麗だな」

梓「ありがとうございます」

ジャー

梓「今度は私の番ですね。澪先輩、後ろ向いて下さい」

澪「うん」

梓「う///」

澪「どうした?」

梓「何でもないです///」

澪「?」

梓(澪先輩、後ろから見ると色っぽいな。髪上げてるから余計に)

梓(そう言えば今全裸なんだよな。お尻見えてるし、おっぱいも///)

ごしごし

梓(うわ、肌柔らかくてぷにぷに)

梓「後ろ終わったんで前向いて下さい」

澪「うん///」

梓「はっ!」

梓(前を洗うと言うことは、おっぱいを……)

梓(どどど、どうしよう?おっぱいだけ洗わないのも変だよね?)

梓(私のは小さいから、澪先輩気にしないで洗ってたけど)

澪「どうしたんだ?」

梓「なんでもないです///」

ごしごし

梓(腕、お腹、脚と洗っていよいよ残すは……ごくり)

ごしごし

むにゅむにゅ

梓(やっぱり凄い柔らかさ。澪先輩の柔らかい肉感が伝わってくる)

ごしごし

むにゅむにゅ

梓(これは病みつきになりそうな柔らかさ)

澪「あ、あのそんなに胸ばっかり、もう良いよ///」

梓「あっ、ごめんなさい。つい///」

澪「ちょっと狭いけど、一緒に入ろう?」

梓「あ、はい」

ぽちゃっ

やはり湯船に二人は少し狭いかな?

向かい合わせの為、お互い裸が丸見え状態。

梓「モロ見えだと、恥ずかしいですね///」

梓「私、後ろ向きになりますね」

後ろ向きになる梓。

澪「じゃ、私が後ろから抱っこして上げる」

梓を抱き寄せる。

ぎゅっ、むにゅ

お互いの身体が密着し触れあう。



梓「わ///」

梓「せ、背中に胸が///」

澪「恋人同士なんだから、そんな事気にするなよ」

梓「はい///」

梓「羨ましいです」

澪「何が?」

梓「そのナイスボディーが」

澪「え?でも、油断するとすぐ太っちゃうし」

澪「私だって、梓みたいなスレンダーな体型が羨ましい」

梓「お互い、無い物ねだりって奴ですかね?」

澪「ふふ、そうかもな」


風呂上がり

梓「澪先輩、こっち来て下さい」

梓がベランダで手招く。

澪「何?」

梓「ここからだと、夜景が凄く綺麗なんです」

澪「わ、本当だ。凄い綺麗」

澪「今日は、星も綺麗だな」

梓「そうですね」

梓「嬉しいです。澪先輩と一緒に見られて」

澪「梓……」

お風呂上がりで、髪を下ろしている梓の髪がなびく。

普段のツインテールとは違って、グッと大人っぽい横顔。

私は無意識に、梓を抱き寄せていた。

澪「綺麗だな」

梓「綺麗ですよね。夜景」

澪「夜景も……梓も綺麗だよ」

梓「え?そそ、そんな恥ずかしいです///」

澪「とても綺麗だよ、梓」

梓の顎を掴み、顔を上へと向けさせ口づけ。

ちゅっ

梓「んっ……」

澪梓「んちゅっ、ちゅっ、ちゅぱ……」

静かな夜の世界で、まるで時が止まったかの様。

時間など気にせず、長い長いキスを交わした。

お風呂上がりの梓は、とても良い匂いで……

パジャマの柔らかい触り心地が……


澪「お風呂上がりで、ずっとここ居たら湯冷めしちゃうな」

梓「そうですね。もう遅いし、そろそろ寝ましょ」

澪「そうだな」

ここまで、雰囲気はバッチリ。

後は、一緒のベッドで寝よ?って誘って……

頑張るんだ私。

キュッ

澪「?」

部屋に入るなり、梓が私のパジャマの裾を掴んできた。

梓「あの……一緒のベッドで寝ましょ?///」

澪「!」

澪「……うん」

梓「良かったです///」

本当に嬉しそうに喜ぶ梓。

そうか律の言う通り、梓も……



4
最終更新:2012年12月21日 00:01