ー1週間後ー
梓「今日はいよいよ学園祭ですね!」
唯「まったく ちがうよ」
澪「学園祭は夏休み後だ」
紬「今はまだ4月で…」
梓「私、この日のためにいいモノ持ってきたんです!」
律「聞けよ先輩の話を」
梓「テレレテッテテー♪指をパクパクするヤツ〜♪」
唯「わ〜、なにそれ」
梓「これをつけて指をアレするとアレがどうにかなりますんです」
澪「説明が雑すぎるよ」
紬「そしてそれが学園祭となんの関…」
梓「私、今、通販にハマってて買ったはいいんですけど私には必要ないので唯先輩にあげますね」ポイ
唯「私はあずにゃんがいらないゴミを手に入れた!」パパラパー♪
梓「ゴミじゃありません!」
梓「それで指をアレするとギターがとってもウマくなるんですから」
唯「ギターが美味しく食べられるの?」
梓「はい」
梓「あと指につけるものなので私から唯先輩への結婚指輪という解釈も出来ますね」
紬「梓ちゃん、唯ちゃんの肉体を狙っているの?」
梓「かわゆいあだ名をつけってもらったので…¥¥¥」
唯「澪ちゃんコレいる?」
澪「いらない」
唯「ムギちゃんいる?」
紬「私はここにいるわ」
唯「りっちゃんいる?」
律「いない!」
唯「…?」
ー次の日ー
梓「唯先輩唯先輩」
唯「なぁに、梓ちゃん」
梓「あれあれ、あずにゃんはどうしたんですか」
唯「さてね」
梓「昨日の指のアレでギターは上手くなりましたか?」
澪「そんな事より今日は缶蹴りをしよう」
律「おっ、いいな」
梓「やりましょう!」
唯「どうやって鬼を決める〜?」
紬「私、缶蹴りって初めて…♪」
澪「いい加減にしろ!せっかく梓が入部してくれたのに最近全然練習してないじゃないか!今日こそは必ず練習をするぞっ」
梓「え、えぇ〜…」
律「じゃあなんで缶蹴りしようなんて言い出したんだ」
澪「乙女心は秋の空のようにうつろいやすいからな」
律「いくら秋でも2秒で雨が降ったり止んだりしねーよ」
唯「缶蹴…」
梓「あきらめましょう…」
紬「あぃ」
律「ワンツーフォースリーきゃっとシックスナインツー!」カンッカンッ
ジャンッ♪ジャジャッ♪
唯「ふっでっぺっ…ぼーるぺっ」
澪「ちょっと待てっぺっ」
唯「ぴょぁっ」
梓「律先輩、ワンツーフォースリーきゃっとシックスナインツーってどういうかけ声なんですか」
律「なにが?」
澪「とりあえずツーの次はフォーじゃなくてスリーだ」
律「そんな事アタシがわかるわけねーだろ」
澪「分かれよ!?」
梓「あと数字の中に、きゃっとが混じってましたよ」
律「可愛いだろ?アタシ、犬 大好きなんだ」
澪「キャットは猫だよ大バカ野郎」
律「ハハハッ!!いくらなんでも騙されねーよw」
梓「い、いやいやいや」
唯「りっちゃん、キャットはトマトケチャップだよ…」
律「あ?」
澪「!?」
律「きゃ」
律「っとキャマトケチャ」
律「キャまとケチャ」
律「キャ、トケちゃマっ」
澪「おい、しっかりしろ!」
律「@」
梓「唯先輩は黙っててください!」
唯「ほ〜いw」
澪「とにかく猫はキャットなの!」
律「マジかよ、なんかショックだな…」
澪「そりゃそうだろうな…」
律「まぁ猫も可愛いからいいか」
紬「そんなりっちゃんも可愛いわね」
律「本当?ありがと」
律「ムギも可愛いよ」
紬「私は絶頂に達した」アヘ
梓「ずるい!」
ー中間テストー
憂「お姉ちゃ〜ん、もうすぐ中間テストだね〜」
唯「そ〜だね〜」ゴロリゴロリ
憂「高校のテストは中学より難しくって大変だよ〜」
唯「そ〜だね〜」ゴロリゴロリ
憂「だから私、いっぱい試験勉強したいし、明日から交代で夕飯作ろうね〜」
唯「は?」
唯「作らないよ」
唯「絶対に」
憂「作れよ」
唯「私、掃除させられてるんだよ!?その上、ゴハンまで作れって常軌を逸しているよ!?」
憂「私は洗濯と買い出しと愚かな姉のブザマな掃除(笑)の尻拭いと調理と皿洗いさせられてるんだけどその辺の不公平さに関してどうお考えですか」
唯「いい話だなあってお考えです」
憂「ひどい話だよっ!?」
憂「私だって学校終わったら遊んだりゴロゴロしたり何か趣味にのめりこんだりしたいもん…!」グスッ
唯「う、うい…」
唯「勝手なことばかり言わないでよ…」
憂「お前だよ!?」
唯「冷静に考えてよ?私が夕飯なんて作ったら玉子焼きは黒焦げだしごはんは黒焦げだしお刺身も黒焦げだしサラダも黒焦げだしそのうち胃袋まで黒焦げになっちゃうけどそんなものが憂の望んだ未来なの?そんなの絶対におかしいよ!」
憂「おかしいのはお姉ちゃんの脳味噌だよ!」
唯「でも憂が言ってることはそういうことだよ?」
憂「ッ……」
唯「ごめんね、憂…」
憂「モキュ」
唯「えっ」
アザラシ憂「モキュモキュモキュ」
唯「うわーん!憂がアザラシになっちゃったよー!!」
アザラシ憂「モキュ?」
唯「うわーん!かわいいよー!!!」ギュー
アザラシ憂「モキュモキュ!」
唯「騙されるもんか!」
アザラシ憂「モキューッ」バタバタ
唯「あっ、逃げてった!私のゴハン作ってよー!」
アザラシ憂「聞こえないモキュー!」
唯「私がかわいそうだよー!」
ー和なひと時ー
唯「そういう訳で憂がアザラシのフリをして逃走したから捕まえて調教するか、和ちゃんがご飯作ってくれなきゃイヤイヤ!」
和「くっ…、言ってることはクズだけど犯したいくらい可愛らしい」
和「ので」
和「私が愛妻料理を唯のために作ってあげることをここに宣言するわ」
唯「やったぁ♪」
唯「愛は特に必要ないけどね!」
和「それで平沢家には食材、なにがあるのかしら?」
唯「知〜らない!」
和「…冷蔵庫にはスライスハムとチーズと卵くらいしかないわね」
和「あとお米が炊いてないんだけど今から私に炊けっていうの?」
唯「知〜らない!」
和「あ、8枚切りの食パンがあるわ」
和「では手早くサンドイッチでも作りましょうか」
唯「でも私、ステーキが食べたいよ?」
和「お金払ってくれるならスーパーで買ってくるけど」
唯「そんなお金があるなら和ちゃんなんか呼ばないでマックにでも行くってば」
和「それもそうね」
和「犯すわよ」
唯「ダメっ」
和「ご飯は犯す」
唯「ちょ、そ、それ以上、近寄ったら刺すよ!」
和「チッ」
ー次の日ー
唯「そういう訳で昨日は大変だったよ…」
律「結局、憂ちゃんはどうなったんだ?」
唯「アザラシみたいにお刺身買ってきてモキュモキュ食べてたよ…」
澪「普通、アザラシはお刺身買わないけどな」
唯「うるさいよ!」
澪「え?私そんなうるさくないよな?だってアザラシがお刺身買わないのは周知の事実で私はそれを指摘しただけでむしろそのくらいのことでうるさいよ!って声を張り上げる唯の方がうるさいと私なんかは思うわけだがみんなその辺どう思う?ん?ん?ん?んんん?」
律「うるせぇよ」
澪「なにっ、死ねぇっ!」
ブンッ
紬「きゃあぁああっ!?」
梓「そんなことでいちいち彫刻刀振り回さないでください!!」
唯「でもムギちゃんの乙女みたいな悲鳴が聞けたからなんか良かったよ」
澪「そうだな」
紬「くっ…屈辱だわ…」
ガチャっ
さわ子「1万年と2000年前からア・イ・シ・テ・ル〜♪」
唯「あ、さわちゃん先生〜」
律「彼氏出来た?」
さわ子「もうトイプードルでも飼って一人で生きていくのもいいなって」
梓「え?先生、若くて美人なのに恋愛関係、ダメな感じなんですか?」
紬「あの人、ニューハーフだから」
梓「あぁ、どうりで」
さわ子「どうりでなんなのよっ!?」
澪「そんなことより、せっかく顧問が来てくださったんだから演奏を聞いてもらおう」
唯「嫌だよ」
澪「そうだネ!」
さわ子「まあ、いいから紅茶とケーキ出しなさいよアンパンマン子ちゃん。なんか最近、疲れ気味で疲れてるのよ」
紬「何かあったんですか?」
さわ子「聞いてくれる?」
紬「あっ、やっぱりいいです」
さわ子「私ね…」
澪「あ、私、花摘みに行ってきます」ガタ
唯「私も花にオシッコ与えてくるよ〜」ガタ
律「アタシは花に馬糞してくる」ガタ
紬「りっちゃんのうんこは馬糞なの?」ガタ
梓「ガタ」ガタ
さわ子「ガタ」
ーあさってー
梓「ところで唯先輩のギターって、きったないですよね」
唯「そりゃあ色んなことに使っているからね」
紬「な、何に使っているの?」
唯「ムギちゃんの大好きなことだよ」
紬「ほわぁあ唯ちゃんのえっち!」
梓「え、な、なんなんですかソレ」
唯「あずにゃんの大好きなことでもあるよ」
梓「へ、変態!変態!変態戦隊!」
澪「嫌な戦隊だな…」
律「というか汚いのはいいけどそのギター、音 変じゃね?」
唯「そうかな〜?」クチュクチュ
澪「どんな音なんだよ!?」
唯「マシュマロみたいにふ〜わふわ〜♪」ドピュ
梓「はわぁああ!?」
紬「お、音に犯される…」
梓「そのギター、メンテしてます?」
唯「メンチカツなら乗せたことあるよ」
澪「お前、病気なのか」
律「たっかいギターなんだからもっと大事に扱えよなー」
唯「むぅ〜…りっちゃんだってドラムのお世話なんかしたことないでしょー?」
律「ミズダコをドラムに叩きつけて殺したことならある」
澪「お前も病気!」
律「ФωФ」
梓「唯先輩、そのギター、メンテナンスに出した方がいいですよ」
梓「どうせアホだから自分でお手入れなんて出来ないでしょーし」
唯「あずにゃんの周りの酸素だけ毒ガスに生まれ変わらないかなぁ」
ーがっきゃー
唯「がっきゃについたよ!」
律「あ?」
澪「日本語でしゃべろ」
唯「楽器屋に到着いたしましたよ」
梓「英語で言うと?」
唯「あ、あい、あいあむ、あいあむあ、」
唯「あい」
梓「ここでメンテナンスを頼むといいですよ」
梓「本当は唯先輩の奇妙な脳味噌もメンテ出来れば良かったんですがそれはまたの機会にしましょうね」
唯「あずにゃんの四方にボンバーマンが爆弾をセットしに来ないかなぁ」
澪「はぁ〜…」
紬「どうしたの澪ちゃん」
澪「いや、こんなに楽器がたくさんあるのに左利き用のものが全然ないと思うと少し悲しくなるんだ」
紬「そんなくだらないことをいちいち報告される私の身にもなって、ね?」
澪「彫刻刀どこだったかな…」
律「あっ、なぁおい澪。レフティフェアやってるみたいだぞ」
澪「え、本当に?」パァ〜
律「嘘だよ」
律「早くここから消え失せな」
律「この気色悪い左利き野郎が」
澪「左利きというだけでこんな迫害を受けたのは初めてだよ」
紬「左利きに何か怨みでもあるかしら」
律「しょ、小学生のころ、満員電車でアタシの大事な箇所を触りまくった野郎が左利きだったんだ…」グスッ
紬「りっ、りっちゃん…!」
澪「それ私だよ」
律「お前だったのかよ!?殺すぞ!?」
ー店内ー
唯「ギー太をキレイにしてくださいねー^ヮ^」
ぐちゃ
店員「うわ゙あぁあ!?汚あぁああがぁおあぁ!?」
店員「メンテナンス料は5000円になります」
唯「ムギちゃん払っといて」
紬「嫌よ」
唯「澪ちゃん払っといて」
澪「嫌だよバカが」
唯「あずにゃん払っといて」
梓「唯先輩の太ももの肉を100年間なめなめ放題なら払ってやるです」
唯「嫌だよ おぞましい」
梓「うぐっ…ぐぅぅううッ」
唯「りっちゃん…」
唯「には期待してないよ」
律「コイツめ!」
店員「結局どうされますか?」
唯「仕方ないから私が払いますよーだ」ヒラッ
澪「あるなら最初から払え!」
ビュッ
唯「わぁあぁあ!?」
紬「それくらいで彫刻刀振り回さないで!」
澪「ワッハッハッハwww」
最終更新:2015年06月20日 08:37