─合宿の夜─
梓「あやうく始末されるところでした」
唯「全部あずにゃんがいけないんだよ」
澪「梓、もう頭は大丈夫か?」
梓「あ、はい。出血も大したことなかったし、すっかり元気です」
澪「そうじゃなくて私たちのナマ着替えを見たからってもう暴れ馬みたいに暴走しないかどうかを聞いているんだ」
梓「アハハ、もうあんなことしませんよ」
梓「だからこの縄を早くほどいて下さい今すぐに」
律「しかしな…」
紬「今、梓ちゃんの封印をとくのは危険すぎるわ」
梓「で、でも私たち練習に来たのに…今日なんか全然練習してないじゃないですか!私、ギター弾きたいです!」
澪「梓…」
律「練習出来なかったのはすべてお前のせいだが…」
唯「何でだろ、私、あずにゃんのこと信じたいのに、嘘つきだなんて思いたくないのに」
唯「全然大丈夫だって気持ちになれない。あずにゃんの言ってることが本当だって思えないよ…」
梓「唯先輩…」
梓「ハァ…ハァ…」
紬「なぜ興奮しているの?」
梓「ちょ、ちょっと間違えて…」
律「間違えたぁ?」
梓「はい。間違えて私のことを信じようとする唯先輩を野獣のように犯して私のきったねえ汁を唯先輩の湿った肉穴に流しこみたい妄想をちょっとだけしてしまって」
梓「まぁ妄想するだけならいいですよね」
唯「だめだよ」
梓「ハァハァ」
唯「だめ!」
梓「イヨォオオッ」
ビクゥンッ
─合宿・夜中─
うおおぉああああぁあぁ!?
昼間、合宿が始まって早々、練習もしないで遊ぶ気マンマンの唯先輩たちが水着に着替え始めたので、それなら私も犯る気マンマンでまんまん舐めさせてもらいますよとばかりに襲いかかり、今は何故かこうして縄で縛られ砂浜に置き去りにされています。
別荘は目と鼻の先、あそこで愛らしい先輩たちと律先輩が寝ていらっしゃるというのに、私はなぜ砂浜で独りぼっちなのでしょう。
というか合宿は2泊3日。明日あさっての事を考えると別荘内のちゃんとした布団で眠り、体力を回復させておきたいところです。
梓「くっ…ぬッッ…」ズリズリ
私はロープで手足を縛られたまま、芋虫みたいに這いつくばって別荘との距離を縮めていきます。
梓「ハァ…ァ」
うぅ…昼に拘束されて以来、何も食べてないのでお腹ペコペコで力が出ません。
何か胃袋におさめたいところですが…
ちょこちょこちょこちょこ
梓「にゃ?」
私が砂浜で力なく横たわっていると、一匹の可愛らしいヤドカリさんがお散歩してたですよ。
梓「よーし、あの野郎を喰ってやるにゃん」
ズリズリと顔をヤドカリの近くまで移動させて口をガパッと大きく開けていただきますにゃんしようとしたら私のいやらしい舌をヤドカリのハサミがギュッと挟んで阿鼻叫喚♪
梓「あがッホォアアアァア!?」
梓「痛い!気持ちいい!」
梓「ヤドカリ様、離してください許してください!」
私がこんなに謝っているのにヤドカリはハサミを弛めてくれません。
梓「こうなったら舌を切断される前にコイツを口の中に入れて噛み殺してやる!」
ハサミにつままれた舌を口の奥に引っ込めてヤドカリを引き寄せる作戦を決行したです!
梓「いぎゃ!?」
でもヤドカリはもう一本のハサミで唇をギュッと挟んで私の口の前でふんばり始めました。
というか唇まで鋏まれたにビクゥンッゃん!?
梓「へがらぁ!?えおぁああ!!!」
さわ子「うわぁ、絶対に関わりたくない生き物を発見してしまったわ」
梓「ひゃわおえんえぃ!?」
梓「らるええ!!らるええ!」
さわ子「日本語でおk」
梓「('ε'*)」
ゲシッ
さわ子「痛ぁい!?」
舌と唇を鋏まれて上手く喋れない私はさわ子先生のスネを、縛られた足で蹴り飛ばした。
さわ子「ちょ、分かったわよ!分かったけど、待ってよ!私、カエルとかヤドカリみたいな小さい生き物って苦手というかあんまり触りたくないっていうか」ブツブツ…
梓「('ε'*)」
ゲシッ!ゲシッ!
さわ子「痛っ!わ、分かったって!やるから!」グスッ
さわ子「うぅ…」
さわ子先生は私にケツを向けてうんこ座りして私の顔にプスゥ〜ッと屁を浴びせかけるとヤドカリは死んだ。
─へ─
うわあ、生き物殺すなんてマジひくです〜とか心の中でさわ子先生をディスっていると
屁で死んだと思ったヤドカリはしばらくするとモゾモゾ動きだし、さわ子先生の足元にすりよっていくではないですか。
梓「あれ、どうしたんですかね」
さわ子「私の屁には小動物が喜ぶフェロモンが含まれていて、近所のねこ達もよくよってくるのよ」
梓「そんなことあるんですか」
梓「あっ、でもその屁ロモンで男を魅了すればいいのでは…」
さわ子「やったけどダメだったわ」
梓「そうですか…」
この人、男の顔に屁を噴射したのでしょうか。
超恐いですぅ。
───
さわ子「それでどうして梓ちゃん、縛られて砂浜に放り出されているの?」
梓「私にも何がなんだか…」
梓「あの先輩たちはワケもなく時々、こういう事をするんですよ」
さわ子「確かにあの子たちならやりかねないけど、あなたも縛られるような事をしでかしそうよね」
梓「はい!」
梓「そういうさわ子先生はどうしてこんな遅い時間に合宿所へ来たんですか?」
さわ子「ああ、それはね…」
梓「あっ、本当はそんな事なにも興味が湧かないのでさっさと縄をほどいてくださいね」
さわ子「この野郎、ちょっと待っててね」
プスゥ〜…
梓「ゲホゲホ!?」
さわ子先生は私の鼻にケツを密着させ屁をこいた。
プュッ…プススゥ〜…
梓「ゲホゲホゲホゲホ!!」
さわ子先生の体内で精製されたおぞましい悪臭を漂わせた忌まわしい気体が私の鼻腔に絡みつき、肺の中すべてがさわ子先生のニオイで犯されていく。
梓「や、やめ…」
プッブオッ
梓「ボォエェェ」
ブオッブオッブオッブオッボッ
梓「ォ……ァ…」
ブュブュブュュプスゥ
梓「……」
─合宿2日目─
─午前3時─
唯「新しい朝が来たよ!希望の朝が!」
澪「うるさいよ」
澪「まだ3時じゃないか…」
唯「え〜、せっかくみんな一緒なんだし早起きして遊ぼうよ〜」
紬「グォオオオ、ガガガガガッンゴ」
律「キッ…キキキキッキキッキ」
澪「だが見ろ。ムギは気持ち良さそうにイビキをかき、律なんてさぞいい夢を見てるんだろうな、白目をむいてワケの分からない奇声をあげているじゃないか」
澪「起こすなんて可哀想だ」
唯「ムギちゃんはともかく、りっちゃんは起こした方がいいような気もするよ?」
澪「そうだな」
澪「でも怖いからほっとこう」
唯「そうだね」
唯「じゃあ澪ちゃんと二人で楽しめる遊びを考えようね」
澪「いや、私は寝る」
唯「ええぇえぇえええ澪ちゃんと遊びたいよ!遊ぶ!遊びたい!」
澪「くっ…」
澪(こう、私なんかと二人きりで遊びたいと強く主張されるとちょっと嬉しいじゃないか…)
澪「分かったよ。とりあえずここで騒いでると二人を起こしちゃうから別の部屋で話そう」
唯「うん、分かった!」
唯「じゃあ澪ちゃんがオニオンだね!」
澪「?」
澪「オニオンってなん…」
唯「あははは〜♪うふふふ〜♪」
タッタッタッタッ…
オニオンってなんだいと唯に尋ねようとするやいなや、唯は寝室から全力疾走で失踪した。
澪「お、おい、唯〜!!」
暗闇の中を光の速さでダッシュしていった唯がこの広い別荘内のどこに行ったのかもう分からなくなってしまった。
澪「オニオン…玉ねぎの英語…鬼ごっこのオニとかけているのだろうか…」
澪「というか別の部屋で話そうって言ってるのに何故いきなり鬼ごっこが始まったんだよ…」
澪「……」
あっ!
その時、私の脳裏に1つの可能性が浮かんだ。
オニオン
おにおん
けいおん!
澪「私は疲れているんだろうな」
唯をほっといて私は再び寝た。
─???─
ユサユサ、ユサユサ…
ん…
ん……?
誰かに私の体をゆすられている。
澪「だれ…?」
紬「澪ちゃん、起きて、澪ちゃん」
澪「む……ぎ…?」
重たいマブタをこじ開けるとムギが私に馬乗りになって
私の豊かな乳房をもみしだきなからユサユサゆすっていた。
紬「はぁはあ、たまらないわ」
澪「うわあぁああぁあ!?やめろ!なんか、今すぐやめて!」
紬「チッ」
ムギは舌打ちしながらも大人しく引き下がった。
私の双乳にはムギに掴まれた感覚が生々しく残っていてなんだかうにゃあってなってる。
澪「お前一体、なにを…」
紬「夜中に目が覚めたら脳味噌が朝勃ちしてたから眠っている澪ちゃんのおいしそうな肉体にありったけの性欲をぶつけていたんだけど、反応が無いのも寂しいから起こしてみたら私のドリームタイムが終了してしまったんだわ」
澪「色々言いたいことや聞きたいことはあるけど、まあいいや」
紬「澪ちゃんのそういう雑なところ好きよ」
澪「見逃してやってるのに雑とか言うんじゃないよ」
─早朝ティータイム─
紬「紅茶が入りましたぁ〜」
澪「ありがとう、ムギ」
紬「それより大変よ澪ちゃん。唯ちゃんと梓ちゃんが行方不明なの〜」
澪「大変なわりにすごい悠長に紅茶淹れてたな」
紬「私が犯人だって疑っているの?」
澪「話が飛びすぎだよ」
紬「私、殺人事件の推理とかするのが夢だったけど犯人だと疑われた挙げ句、真犯人に殺されるゴミみたいな脇役はゴメンなの〜」
澪「まあ落ち着くんだ」
澪「唯なら夜中に目を覚ましてオニオンとか叫びながら消え去ったよ」
紬「まぁ」
紬「意味不明だけど唯ちゃんならありえるかも」
澪「だろ?」
紬「じゃあ梓ちゃんがいなくなった件に関してはどう説明するつもり?」
澪「アイツは昨日、発情したから私たちが力を合わせて縛って砂浜に放り出しただろうが」
紬「あっ!梓ちゃんにとって日常茶飯事過ぎてそれはマジで忘れてたわ」
澪「だろ?」
紬「じゃあ、どうしようか」
澪「朝ごはんの準備でもするか」
紬「はぁい」
─廊下─
律「キキキキッキキッキ」
私たちが朝食の準備をしようとキッチンに向かうと律が白目を剥きながら牛乳をゴクゴク飲んでた。
澪「やあ律、そんなの飲んでも胸は大きくならないゾ」
律「キキッキッキ…」
律はションボリしながら牛乳を飲むのをやめて白目を剥きながら踊り始めた。
紬「それより澪ちゃん、コンビニに行かない?歩いて10分ほどのところにあるんだけれど」
澪「うん?何か足りないのか?」
紬「食べ物は充分、用意してあるけれど早朝に友達とぶらぶらコンビニに行って適当に朝ごはんを買う行き当たりばったりな時間を過ごすのが夢だったの〜」
澪「はぁ。まあ、分からないでもないな」
澪「じゃあコンビニに行くとしよう」
紬「うん♪」
澪「律も行くか?」
律「コァケケキルォカ」
律は白目を剥きながらティッシュペーパーをシュッシュッシュッシュッシュッシュッっと何枚もとり続けて白目を剥きながら白目を剥き続けた。
紬「りっちゃん、なんて言ったの?」
澪「分かるわけないだろ、そっとしておこう」
私たちは律をそっとほっといた。
─別荘周辺─
私たちは、めそ
律「うおおおおいてくなやあああ!!!!!!」
別荘を出て30秒もしないうちに律が走って追いかけてきた。
澪「り
律「あたわたた焼きにき」
紬「え?」
澪「おい、落ち着け」
律「焼き肉食べたいな」
律「焼き肉食べたいなか」
澪「あ?」
紬「りっちゃんの瞳には今、何が映っているの?」
律「お、お前らアタシにナイショで焼き肉食べに行くつもりなんだろ」
澪「いやいやいや、まず早朝に焼き肉は無いわ」
紬「私たちはコンビニに行くところ…ホラ、そこに見えるでしょ」
ムギが指差した先を律がアホみたいな顔して視線を向けた瞬間、ムギはガッと律の双乳を鷲掴みにした。
律「お、」
紬「ムハハハ!油断大敵よ、りっちゃ…」
紬「!?」
律の柔らかな胸をもみしだこうとしたムギが驚愕の表情を浮かべる。
律「今、何かしたか?」
紬「な、バカな!?胸が無い…まったく無いわ!」
律「破ァアアア!!!」
ぐわし!
紬「に゙ゃあッッ!?」
お返しとばかりに今度は律がムギの巨乳を鷲掴みにした。
律「これは澪の恨みだ!」モミモミ
紬「あああん…澪ちゃん!澪ちゃぁん」
澪「勝手に私の名前を巻き込むんじゃない!」
ぶぢッッ
律「ぎゃッ!?」
私は律の鼻毛を5本ひきちぎり、すかさずムギの右眉毛に植毛した。
紬「嫌ぁああぁ!?汚いっ!!汚いッッ!!!汚らわしいょおお!!」
ムギは狂ったように地面に眉毛をこすりつけて暴れまわった。
その様子はさながら、
さながら……
なんだろうな。
まあ、なんでもいいか。
私はコンビニに向かった。
紬「待っで…待ってぇえぇ」
律「ぅぐゅ、鼻毛ぎゃ…」
コンビニに向かう私のあとを涙目のムギと律がヨタヨタついてくる。
澪「よしよし、愛してるよ」
ちゅっ
紬「!?」
私はムギの頬に軽く口づけした。
紬「え、え?澪ちゃん…?」
澪「ふふ」
紬「澪ちゃん…///」
これで将来、金に困ってもムギはいくらでも金を貸してくれるだろう。
ありがたいなぁ。
律「澪しゃん。アタシにはキスは無し?」
澪「分かった分かった」
プッ
びしゃ
私は将来、貧乏そうな律の頬にツバを吐いた。
律「うおぉああおぁえあああ!?きったねゃえぇえ!?」
澪「落ち着け、今のは投げキッスだ」
律「言われてみりゃそうだな」
そんなワケないだろ。
でも本人が納得してるし、なんでもいいか。
というワケでコンビニに到着した。
最終更新:2015年06月20日 08:40