─ケンタッキー屋─

憂「それで合宿はどうだったの?」

別に軽音部が夏を有意義に過ごそうがなんだろうが私の生活には一ミリも影響しないけど特に話題もないのでそういうことを聞いてみました。

梓「1日目は縄で縛られて2日めは砂に埋められて思ったより練習出来なかったよ」

梓「先輩たちみんな遊んでばっかりだもん」

憂「でも梓ちゃんも真っ黒だし砂浜でバカみたいにハシャイでる姿が目に浮かぶね!」

梓「こかっ」

憂「そういえばお姉ちゃんはどうしてた?」

梓「なんか暑いってゴロゴロしてたよ」

憂「蹴っ飛ばすとサッカーボールみたいに転がってくお姉ちゃんかわいいよね〜」

梓「そんな話してないよ!?」

憂「でもお姉ちゃんを蹴っ飛ばしていいのは私だけだから!!」

梓「憂も蹴っ飛ばしちゃダメだと思うけどね」

憂「ぬかしおるw」どっw


憂「そういえばお姉ちゃん以外の軽音部の連中はどんな感じの人達なの?」

梓「えっ」

憂「お姉ちゃんの話だけじゃよく分からないから梓ちゃん目線で聞いてみたいなって」

梓「そっかー、んーとね…」

梓「澪先輩はすごいおっぱいがキレイで優しい乳房だし、練習熱心で勉強もできるおっぱいで一番頼りがいがある乳房かな」

憂「ふふ、梓ちゃん超絶キモいぜ」

梓「ムギ先輩はすごいおっぱいが大きくて触り心地がいい乳房だしおっとりおっぱいが魅力的なお菓子が甘い乳房だよ」

憂「さっきからパイオツの話しかしてないね」

梓「律先輩の胸部はなだらかだね。見る人に絶望と希望を与えし伝説のジハード胸部だよ」

律「お前の乳だって似たよーなモンだろうが!」

がゅっ!

と律先輩がいきなり後ろから現れ、梓ちゃんの乳房を揉みまくました。

梓「ワァア!?律先輩!?どこから現れたんですか!?」

律「アタシが知ってるワケねーだろ」

梓「いや、アナタだけは知っていてくださいよ」

憂「律先輩こんにちわ!いつもお姉ちゃんがお世話になってます!」

律「ケッ、いい子アピールしやがって」

律「そんなに『出来た妹だ〜』とか『憂ちゃん私にくれ!!』とか言われてチヤホヤされたいのか?」

憂「はい!」

憂「お姉ちゃんと比較されて持ち上げられるとゾクゾクしますよね」

律「そ、そっか」

憂「あっ、じゃあ今からウチに来て気持ち悪いくらい堕落しきったお姉ちゃんと、出来た私を比較してみませんか?」ワクワク

律「おい梓、どうすりゃいいんだ」ヒソヒソ

梓「逆に唯先輩ばかりホメまくって憂の反応を楽しむのはいかがでしょうか」ヒソヒソ

律「冴えてるなクソ頭、それで行こうぜ」ヒソヒソ


─平沢いえ─

ミーンミンミンミンジィィe~~

唯「あァ〜いんりっゃんあゅにゃんあいあっあ〜い…」

律「なに言ってんだかサッパリ分からねーぜ」

梓「ゆ、唯先輩が暑さでとけとる」

唯「えごァ?」

憂「はい、お姉ちゃん冷えたカルピスだよ〜」

唯「ンゴッ、ゴプュゴプw」グキュゴキュ

唯「んぽゅ!?」


ビブュッ!!


梓「慌てて飲み過ぎて鼻からカルピスを噴射した」

唯「ゲへ!がは!」

律「こんな激烈バカをどうやってホメりゃいいんだ」


憂「どうです?私の方が優れてるでしょ!出来た妹で偉いですよね!?」エッヘン

律「まあ…」

憂「えへへ〜」


律「でもこんなのと比べられて勝って嬉しいのだろうか」

憂「そうなんですよね」

憂「だからこそお姉ちゃんを立派なレディに鍛えて、その上で圧勝したいんです」

梓「リガズィ搭乗アムロに勝っても嬉しくないからサイコフレームをアナハイムに送った逆襲のシャアのような感じだね」

憂「そうそう」


憂「でも今すぐお姉ちゃんがニューガンダムに覚醒するのは無理なので、私の優秀さをアピる目的で美味しい麦茶を淹れてきますね」トタトタ…

律「とてもいやらしい麦茶だぜ」

唯「んぉお」

梓「唯先輩、少しはシャンとしてくださいよー」


唯「…憂は、いなくなったようだね」


律「え?あ、あぁ。たぶん台所にいると思うが…」

唯「ふぅ〜。まぬけのフリも疲れるよ」

梓「ゆ、唯先輩?」

律「なにっ、お前…わざとおバカに振る舞っていたのか?」

唯「そりゃそうだよ」

梓「なぜ、そんなマネを…」

唯「憂を油断させて努力を怠っているうちに私は修行して優れた姉にクラスチェンジして、いつか憂と比較されて唯ちゃんはしっかりしたお姉ちゃんね〜って、みんなからチヤホヤされたいんだよ!」

梓「なぜ、そんなマネを…」

唯「今、説明したよね」

律「いやいや」

梓「そこまでして憂を出し抜きたい理由が分からないです」


唯「妹より優れた姉などいらないんだよ!」


律「優れた姉がいらないなら今のお前らの関係でいーんじゃないか」

唯「あっ、逆だった」

梓「バカだなぁ」



唯「姉より優れた妹など…!



律「もう分かったから」


梓「あとさっきからドアのところで憂が麦茶持って話全部聞いてますけど、それは大丈夫なんですか」

憂「……」

唯「ちっとも大丈夫なもんか」


憂「へへぇ〜お姉ちゃん、私相手に下克上キメる気だったんだ〜?」

唯「げ、ゲコ苦情?よく分かんないけどたぶんカエルは関係ないんじゃないかな」

律「演技なのか素でバカなのかハッキリしてね」

唯「ああ〜ぃ床はアイスみたいに冷たくておいちいなぁ〜(^q^)」ぺろぺろょ

憂「くっ…そうやって私を油断させる気なんだ!だまされるもんか!」


憂「お姉ちゃん、本当はとても賢くて器用でなんでも出来る立派なお姉ちゃんなんだ!」


唯「うへへ///」


憂「だから夏休み中の家事は、優れたお姉ちゃんが全部やってね^o^」


唯「ほポァ^q^!?」


梓「ふふっ、なんだかんだいって、二人は仲良し姉妹なんですね」

唯「まったくそんな流れじゃなかったや!?」

律「じゃあめんどくせぇからアタシら帰るわ」

唯「わぁん」


─かえりみちみち─

ミーンミンミンミンジィィ


律「……」


梓「……」


律(梓と二人きりか…)

梓(律先輩と二人きり…)


律(そういえばコイツと話すことなど、何ひとつ無いな…)

梓(このバカ、知的なお話できるのかなぁ)


律(うーむ…澪はもちろん唯やムギならいくらでも話題があるんだが…)

梓(あっ…律先輩ってネズミ食べたことあるのか聞いてみよう)


律(まあなんでもテキトーに話してみるか…)

律「なあ梓」

梓「あ、はい!」


律「恐竜って本当にいたと思うか?」

梓「あ?」


梓(いきなり何聞いてくるんだろうこのマヌケ…)

梓(あ、もしかして唯先輩みたいにボケて返さなきゃいけないのかな…面倒くさいです)


梓「うーん…」

律(恐竜がいるかいないかでなに唸ってんだコイツ)


梓「板前」

律「あ?」


梓(フ、フフッ…恐竜はいた、と、板前をかけてみたです)


律(コイツなんでいきなり板前って言ったんだ?アタシの話聞いてなかったのか?それとも恐竜なんてガキくさい話よりアダルティな板前の話をしようと言いたいのか?)


律(だがアタシは板前のことなんかサッパリ分からねーし…)



律(ていうか板前の話はアダルティなのか…?)



梓「で、どうですか?」

律「な、なにが?」


梓「板前がです」


律「あ?」


律(板前がどうですか?コイツは何を言ってるんだ?)


律(……)


律「!!」


律(…恋愛対象として、か?)


律(そうか、コイツは恐竜の話よりガールズトークがしたかったに違いない!)

律(こんな脳みそがねじくれた変態でも花の女子高生だもんな)


梓「律先輩?」

律「まあ、梓がいいならいいんじゃないか」

梓「!?」


梓(それってどういう事?)

梓(板前なんて返し、全然くそつまんねーけど私がその程度で面白いって思うなら別にそれでいいって言いたいの!?)


梓(くっ…人間の皮をかぶった猿の分際でバカにして…)

梓(どうせ私は唯先輩と違って面白くないしノリもよくないですよ…)グス…

律「あ?」

律(コイツなんで突然、涙目に…?)

律「……」

梓「……」グスっ

律(あ…!)


律(花粉症か…!)


律「梓も大変だなぁ」

梓「!?」

梓(私が大脳に欠陥がある変態、略して大変…!?)


梓「やっと私のことを認めてくれたんですね」ニコッ

律「お前はいったい何を言ってるんだ」

律「なあ梓よ」

梓「はい」

律「思うにアタシらはもう少しわかりあう必要があるんじゃねーか?」


梓「そ、それってsexしようって誘いですか」


律「全然ちがうよ」


梓「ふぅ、助かった」

律「アタシとお前は共通の話題とか少なくて軽音部の中でも他のコたちより話す機会が少ないから、イマイチお互い何を求めているか分からねーっつーか」

梓「そうですね」


梓「私と律先輩との接点って、お互い目が二つあってその下に鼻があって口があるくらいしかないですものね」


律「いや、もっとあるだろ接点」

梓「でも私、ネズミとか食べませんし…」

律「アタシだって喰わねーし!?」

梓「じゃあオナニーって1日何回しますか?」

律「1日何回じゃなくて何日に1回って感じなんだけど」

梓「やはり律先輩とは分かりあえないようです」

律「アタシもお前とは分かりあわなくていい気がしてきたぜ」


梓「あ、でもアレですよね。私って律先輩が卒業したら自動的に部長になるんですよね」

律「ん?」

律「まあ…そうだろうな…」


律「あっ!アタシとお前、部長つながりか!接点見つかったじゃん!」

梓「自分で言ってて死にたくなりました」

律「なんでだよ!?」

梓「私、美しい澪先輩とペアなら誇らしげな気持ちになれますけど律先輩とペアになっても屈辱以外の何物でもありません」


律「でも屈辱とか恥辱とかお前好きそうじゃん」


梓「あっ、確かに」

梓「律先輩の汚ならしい指先で無理やりアソコをかき姦される可愛らしい私とかすごく興奮してきました!」

律「やっぱりちょっと待て」


梓「あ、ヤバい…律先輩のこと、ちょっと本気で気になってきました…///」

律「やっぱり今日の話は無かったことにしてくれないかな」

梓「はぁっ…はぁっ」



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最終更新:2015年06月20日 08:41