─夏休み最終日3日前─
唯「はっはっは〜!」
憂「突然どうしたのお姉ちゃん?」
唯「たった今、思い出したけど夏休みの宿題まったくやってないや」
憂「ヒャッハァ−wwそいつは楽しいね!」
唯「おそろしいことだよ」
憂「ヒハァwwww」
唯「ねぇねぇねぇねぇ憂は宿題やったの?」
憂「あったりめぇじゃあ」
唯「いもうと様!!!!お願い致します!あわれな姉に宿題写させてください!」
憂「えっwまあいいけどwww」
唯「やった!ありがとね〜うぃ〜♪」カキカキφ(..)
憂「ちょっと心が痛むけど、お姉ちゃんが望んだことだもんね」
唯「カキカキφ(..)〜♪」
唯「ん…?」
憂「どうしたの?」
唯「よく見たら憂の宿題と私の宿題って問題の傾向がちょっと違うよね」
憂「なにせ学年が違うもんね」
唯「あっ…」
唯「私の一時間を返せ!!!」
憂「というか問題集がまったく違う私の宿題を一時間も写し続けるお姉ちゃんを見てるのすごい怖かったよ」
唯「うェぇぇあァァ、アアアアア(ToT)」
憂「しょうがないなあ」
唯「た、助けてくれるの?」
憂「30万円くれたら私が全部やってあげる!」
唯「高すぎるよ!?」
憂「じゃあ3万円でいいや」
唯「まだ高いよ…」
憂「3千円」
唯「も、もうちょっと…」
憂「300円」
唯「それでお願いします!」
憂「やるワケないよ♪('ヮ')」(最高の笑顔)
唯「わぁああああ(ToT)」
和「呼んだ?」
唯「わちゃん!」
天井裏に潜伏していた便利なおさなななじみな和ちゃんが宿題全部やってくれました!
私は来年、受験生なんですが大丈夫なんでしょうか。
すっごい不安!
─2年目の2学期!!─
和「おはゆい」
唯「おはのどかちゃん」
和「少しはアタマ良くなった?」
唯「そんな挨拶あるの?」
和「ふぁ〜あ」
唯「眠たそうだね!」
和「今年は夏休みの宿題を2回やったからさすがに疲れたわ」
唯「そりゃそうだろうね」
和「まあ私は休み明け前に復習するいい機会だったけど、アンタは勉強 大丈夫なの?来年は受験生なのよ」
唯「聞きたくないよ」
和「ま、なんとかなるわよね。高校卒業したら私と同棲するんだし」
唯「ふ〜ん」
唯「……えっ」
和「〜♪」
唯「和ちゃん、高校卒業したら誰かと暮らすの?」
和「えぇ」
和「誰か…っていうか」
和「アンタとだけど」
唯「……?」
和「ところで気の早い話だけど精子バンクに登録すれば子どもも産めるけど、私は働かなきゃいけないし、そこだけは唯にお願いできないかしら。どうしても嫌なら私が産むけど」
唯「待って待って」
和「待つわ。籍を入れるのは高校卒業まで待つから」
唯「あわわ」
唯「で、でも私、そんな約束してないよね」
和「でも私、アンタの宿題やったわよね」
唯「やったねぇ」
和「やったね!」
唯「!?」
和「やった!やった!私は唯とずっと一緒にいてもいいんだ!」
私はダッシュで学校に向かった。
─ほうかご!─
唯「このままでは私、高校卒業と同時に和ちゃんのお嫁さんにさせられらりちゃうゆ!?」
私は身のキケンを感じて部室に来るなり『
平沢唯ちゃん緊急対策本部』を
澪「そんなくだらんことよりそろそろ学園祭ライブについて色々決めなきゃな」
律「んだなー」
唯「ほがっ」
平沢唯ちゃん緊急対策本部は2秒で終了しました。
短い夢だったなぁ。
梓「それで、去年のライブはどんな感じだったんですか?」
紬「ふわふわ時間1曲マスターするのが精一杯だったけど、唯ちゃんが喉をアリに噛まれて澪ちゃんはクスリで停学になってりっちゃんは3階から無意味に飛び降りて脚を骨折して私は毛深くてライブは未遂に終わったわ」
梓「去年から変わらずアホしかいなかったんですね」
紬「カッチーン」
律「おい、梓をサランラップでまいて黒ひげ危機一髪やろうぜ」
澪「つまようじを梓のプリプリしたお尻に次々と突き刺すのか」
紬「それ、何が飛び出したら勝負が決まるの?」
澪「腸」
唯「飛び出せ大作戦だね!」
律「とにかく何かが飛び出すまでつまようじをあずケツにブスッブス刺しまくりまくりすてぃ」
梓「や、やめてー」
紬「梓ちゃん、顔がニヤけてるわ」
梓「うぇひっwww」
唯「この状況でなぜ笑っていられるのかな、あずにゃん」
梓「親しくしてた可愛い先輩たちにお尻を好きなようにもてあそばれるなんて超テンションあがッ
律「やっぱやめとこっぜー!」
澪「おっ、ソレいいな!」
梓「ふ、ふぎぃっ」
あずにゃんは半泣きで悔しがって髪の毛をかきむしりながら澪ちゃんのスカートに頭を突っ込んで平静をとりもどしたよー。
澪「とりあえず今年の目標はライブでまともに演奏すること!」
梓「はーい」
律「今年の目標はやけにハードルが高いぜ」
唯「で、どの曲やるの?」
梓「あ、その前に…演奏できる時間はどれくらいあるんですか?」
紬「軽音部に割り当てられる時間は長くて20分くらいだと思うわ」
澪「じゃあ多くて4曲かな」
律「放課後ティータイムオリジナル曲と翼をくださいみたいなカバー曲もあわせればレパートリーは10曲くらいあるワケだが…その中から4曲か」
唯「あっ、でも1曲3分のショートバージョンで歌えば20分で10曲全部歌えるんじゃない?」
紬「えっ」
梓「20分で3分の曲を10曲?」
唯「そうだよ〜」
澪「唯、唯、3分×10曲は何分だ?」
唯「……」
唯「………」
唯「」
律「可愛いバカだぜ、愛してるぞ」チュッ
唯「ふぇ///?」
澪「あばっ」
紬「ヌォオアオアアアアア」
梓「はぁはぁ」
紬「ヌォオアオアアアアア」
紬「ヌォオアオアアアアア」
紬「ヌォオアオアアアアア」
律「いや、今のに深い意味はないんだ」
唯「じゃ、私も澪ちゃんに…」チュッ
澪「ひゃんっ///」
紬梓「ヌォオアオアアアアアアァアエアアア」
ムギちゃんとあずにゃんは腕を組みながらスキップしだしたので、私とりっちゃんは澪ちゃんの全身に小鳥のように優しいキスをしてたぶらかしました。
澪「お前たち、私の心をもてあそぶんじゃない」
ガチャっ
さわ子「今日から私、処女になるわ!」
律「またおかしいのが来たぜ」
さわ子「あなたたち、学園祭の準備はすすんでる?そして、お茶とお菓子とユニコーンガンダム最終話の準備はまだなの?」
澪「あー、最終話はまだ私、見てない」
唯「私はユニコーンガンダム自体、まだ見てないけどアレって面白いの?」
紬「ネオジオングは正直燃えるわ。戦闘シーンは糞の極みだったけど」
律「アタシはそれなりに見応えはあったかなー、でも やっぱラフレシアvsF 91戦並にガチガチのバトルが見たかった。ガンダムの手足が吹っ飛びながらうおぉーって特攻するようなさー」
紬「ねー」
澪「しかし戦争の虚しさを問うアニメに迫力のある戦闘シーンを求めるってどうなんだ?」
唯「ムジュンだよね、すっごいムジュン!」
律「バカが…ガンダムから戦闘シーンを抜いたら何が残るんだよ」
さわ子「あら、私はマリーダとバナージの距離感にムラムラしたわよ」
紬「あー、わかります!姉と弟のような、近所のキレイなお姉さんとかわいい弟的な幼なじみっぽいっていうか、出会い方次第では男女の中になってたんじゃないかって」
唯「キレイなカテジナさんとキレイなウッソ君だね!」
さわ子「ウッソは元々キレイなような」
澪「おいおい、バナージはリディ少尉1択だろ。ユニコーンとバンシィの頭のツノは何のためについてると思ってるんだ まったく!」
律「ユニコーンガンダムの角はペニスじゃねーんだよ」
澪「でもユニコーンを略すとUCで、お前たちの好きなFUCKのFKを抜くとUC が残り、つまりUCガンダムとはFuck の象徴で」
唯「澪ちゃんしっかりして!」
紬「え、澪ちゃんって腐ってるの?腐ってる系の女の子なの?」
澪「ああ、そうさ。私、超ォ腐ってますぞォオッッ!!!」
澪ちゃんは人知れず気が狂っていました。
梓「それでお前ら、学園祭の曲とか結局どうするんですか?」
世代が違うためかガンダムネタについて来られないかわいそうなあずにゃんは真面目な話をし出しました。
律「んー、やっぱふわふわタイムは外せないな。一番練習してるから楽だし」
唯「私アレ好き。カレーのやつ」
澪「カレーのちライスか?」
唯「それそれ」
紬「わりと練習してる曲だから、学園祭までにキッチリ仕上げようと思ったら現実的なチョイスね」
さわ子「今年は何曲やるの?」
律「4曲」
さわ子「じゃ残り2曲を1曲にまとめて紅を演奏したら?」
唯「くれない!」
梓「X JAPANのアレですかー」
唯「いいね!私、クレナイだぁあーっ!!ってヤツやってみたい!」
さわ子「でしょ?」
紬「なにそれ楽しそう」
律「いやいやしかしアレはお前、誰がドラム叩くと思ってんだよ…」
いい感じでもりもり盛り上がっていると、りっちゃんが青ざめた瞳でなんかゴネ始めました。
唯「誰が…って、そりゃりっちゃんだよ、もしくはりゃっちんだよ」
律「誰だよりゃっちんって」
紬「ねぇねぇ、その曲のドラムは大変なの?」
梓「その曲のドラムの人は紅のやりすぎで再起不能になりかけましたし、実際、入院もしました」
紬「そんなことあるの?」
唯「わー、怖ーい♪」
律「他人事だと思いやがって!!」
澪「いや、アレは殺人的に首を振り回すパフォーマンスが問題なだけで、それよりTAIJIさんのベースを私にやれとか5秒で死ねる憂鬱さなんだが?」
紬「その曲のベースは大変なの?」
梓「TAIJI さんは神です」
さわ子「ま、でもやってみれば案外なんとかなるものよ」
律澪「ならねーよ!?」
りっちゃんと澪ちゃんは仲良くハモって、照れ臭そうに熱い接吻をカマしました。
それを見たムギちゃんとあずにゃんは腕を組みながらスキップをして「トイレでイッて来まぁす」とか言ってスキップをしながら去って行きました。
さわ子「唯ちゃん、私たちも2人で変なことをした方がいいのかしら」
唯「嫌です」
─20分後─
ひじょうにスッキリした表情でムギちゃんとあずにゃんが便所から帰ってきました。
梓「じゃ、3曲目は紅ということで」
澪「もはや放課後ティータイムの雰囲気とはなんの関係もない曲だよ」
唯「あっ、でもティーは紅茶で紅と色は同じだよ!」
澪「あ、確かに…」
唯「ね?」
澪「わーっ!わーっ!唯はすごいね!唯といると楽しいね!私、唯のこと好きだよ」
唯「えへへ////」
澪「だが死ね!」
唯「なんで!?」
紬「上げて、落とす」
澪「嫌だよーあんな難しい曲、人前で演奏して失敗しまくったら恥ずかしくて死んじゃうよー」ヒワァ〜ン
律「大体、唯。お前、あれ歌えるのかよ。結構難しい歌だぞ」
唯「あらし吹く〜♪このまちが〜♪お〜まえ〜を抱く〜♪」キュンキュン
さわ子「なんか可愛いすぎてブチ殺したくなるわね」
唯「みんなが私を殺そうとするよ!?」
梓「こういうカッコよい曲は澪先輩の方がハマりそうですぅ」
澪「私はベースでいっぱいいっぱいだから無理だからな。というかベース自体、無理だからな」
唯「じゃあ、たまにはりっちゃんがボーカルやってみなくていいよ」
律「やってみなくていいのかよ」
紬「りっちゃんなんてチンパンジーみたいなもので歌詞を記憶できないものね」
律「眉毛ひきむしるぞ」
梓「あっ、たまにはムギ先輩はボーカルどうなんですか?」
紬「私が?」
梓「はい!ムギ先輩ってキレイな声ですし」
紬「どうして私が歌わなければいけないの?」
梓「いえ…」
紬「毎日、お茶菓子を提供して曲も提供していつもニコニコ笑顔で部室に快適空間をもたらし、ライブではキーボードまで担当しているこの私に歌まで歌えと!?」
唯「そうだよ!ムギちゃんはみたらし団子みたいなもたらし団子なんだから歌を歌わせちゃかわいそうだよ!」
澪「そうだぞ、ムギほどのもたらし団子に失礼なことを言うな!」
律「おうよ、踊れよみたらしもたらし団子野郎」
紬「私をもたらし団子って呼ぶのをなんだかやめてね」
梓「なんかすいませんでした」
あずにゃんはもたらし団子に謝った。
さわ子「しょうがないわねえ、じゃあ特別に私が紅のボーカルやってあげる☆」
律「もしかしてアンタが歌いたくて紅を提案したんじゃなかろうね」
さわ子「クレナイだァアアアアアア!!!」
─帰り道─
唯「ねえ、本当に紅やるの?」
律「練習超したくねえ」
梓「まぁぶっちゃけ私たちの生演奏でさわ子先生にカラオケしていただくようなもんですよね」
律「そう考えたら腹立ってきたな」
澪「激おこ!だな」
唯「げきおこ!」
律「いや、そこまでは怒らないが…」
紬「じゃあサプライズで3曲目は紅と思わせて、はとポッポにしましょうね」
唯「はーい!」
梓「え、でもそんな事してあのクソメガネ キレないですかね」
律「なぁに、クソメガネは一見恐ろしいが5人がかりなら勝てるだろう」
紬「ウチの仕事で使ってるスプレー状の筋弛緩剤を用意しておくわね」
唯「ぽっぽっぽ〜はとぽっぽ〜♪」
澪「決まりだな。クソメガネには本番までヒミツにしておこう」
こうしてクソメガネ包囲網を完成させた私たちはイェス!プリキュアファイブ!とか叫びながら おうちに帰ったのでした。
最終更新:2015年06月20日 08:41