─腕相撲─

偽唯「破ァィッ!!」

ガシャアアン

唯「わぁあああああん」



こうして1秒で机ごと床に叩きつけられた私が偽者ということに決定してライブに出ることになりました。


律「仕方ねえ、お前でいくか」

唯「本物の唯さんの名を汚さぬよう偽物なりに精一杯がんばります!」

偽唯「まあ、そんなにがんばらなくていいよw」

唯「唯さん…」ジーン…

偽唯「じゃあ私、学園祭まわってくるから、あとはみなさんお願いしますねー」

ガチャ パタン

こうして本物の唯さんはどっかへ飛び出していきました。


唯「はぁ~、ゲッターロボって本当にいたんだね~」

澪「いないよ」

律「あのコ、ゲッターロボだったのか…」

梓「ゲッターロボ…」

梓「あっ、もしかしてドッペルゲンガーのことですか?」

唯「それ!」

澪「どれ?」

律「ゲしか共通点が無ぇが!?」

紬「梓ちゃん、よく唯ちゃんの言わんとしてる事が理解できたわね。正直、嫉妬したわ」

梓「えへへ、ほら!私のツインテールのところを見てください」

澪「なんだ?」

唯「イヤな予感しかしないや」


見たところ、あずにゃんのツインテールに変わったところは無さそうだけど…


梓「私の髪には唯先輩の抜け陰毛が10本くらい結びつけてあるんですよ!常に」

紬「まぁまぁ!死ね」

ムギちゃん、ありがとうございました。

梓「だから私はいつも唯先輩の気持ちと1つになれるんです!」

唯「そんなこと激白される私の気持ちを考えたことある?」

梓「ありません」

澪「まったく唯の気持ちと1つになっとらんじゃないか」


梓「でも、唯先輩の肉体と1つになりたい気持ちでは誰にも負けません!」

唯「えいっ」

ぱしィん

梓「あっ」

へんなことを宣言したあずにゃんの表情は、澄みきった青空のように晴ればれとしていたので私はあずにゃんのオシリをパシンとひっぱたいたらアイツ喜んでました。

紬「ゆ、唯ちゃん、私にもご褒美ちょうだい!」

唯「私、ご褒美なんてあげてないよ!?」

梓「へへ~ん」


オシリを叩かれるのがご褒美かぁ。

じゃあ競馬とかで馬さんが鞭でオシリを叩かれてスピードアップしてるのは
オシリを叩かれて喜んでるっことなのかな~?

オシリを叩かれて気持ちよくなって赤ちゃんの種をビゅルビゅル垂れ流しながら疾走する馬たちを想像して
あずにゃんやムギちゃんも競走馬として生まれれば幸せになれたのかなあと思いました。


唯「あずにゃんもムギちゃんも次は馬に生まれ変われたらいいねぇ」

梓「えっ、馬?」

紬「つまり私たちに馬のようなぺニスが生えてたら良かったのにってことよね、きっと」

唯「まったくちがうよ」


─シャチのぺニス画像をあずにゃんが見せびらかしてから5分後─

澪「じゃあ私はいったん教室に戻るよ。午前中はやらなきゃいけない事があるから…」

律「澪のクラスはメイド喫茶やるんだよな」

唯「わっ、そうなんだ!」

紬「澪ちゃん、メイド服が似合いそうね~」

唯「かわいいかわいい!」

澪「からかうなよぉ…」

梓「うわぁ…超絶見たいけど私もクラスの展示で受付しないといけないんですよ…」

唯「あずにゃんのクラスは何をやるの?」


梓「パンティストッキング展です」


律「そういうアタシらも午後のライブのために午前はオバケ屋敷の手伝いしなきゃいけねーしな。そろそろ教室に戻るか」

唯「ほぇ?そうなんだー」

律「朝のホームルームで言ってたんたが…というかお前、学校来てるならなんでホームルームさぼったんだよ」

唯「いやぁ~、ずっと休んでたから早く部室に行きたくって…」

澪「仕方のないヤツだなぁ。まぁ唯らしいけどな」


唯「あははははは!唯らしい…って、澪ちゃんに私の何が分かるっていうの!?」


澪「昔、ザリガニを食べてお腹を壊して体中のバイ菌を戦わせるために虫を食べたりしてそうだよね」


唯「えっ、なんで分かったの!?」


澪ちゃんは私のことをなんでもお見通しです!すごい!


Ф3分後Ф

唯「ところで私はオバケ屋敷で何をしたらいいの?」

紬「唯ちゃんの仕事は何もありませ~んww」

唯「ふぇぇ…いじめ…?」

律「違う違う。お前、今日も休むかも知れないから、あえて仕事を割り振らなかったんだよ」

紬「もし来れたとしても病み上がりだし、ライブ前に体力を温存させたかったから、私とりっちゃんがクラスのみんなにお願いしたの」

唯「そうなんだ!でもなんか悪いから手伝うよ~」

律「いいって、いいって!みんなには言っとくからさ。それより澪のメイド姿を写メにでも撮っといてくれ」

澪「そんなもん撮らんでいい」

紬「じゃあ、そろそろ本当に行かないと」

律「そだな」

梓「では、先輩がた。私も行ってきます。のちほどライブで!」

ガチャ

パタン

澪「……」

紬「……」

唯「……」

律「なぁ…さっきアイツのクラス、とんでもないモンを展示するとか口走ってなかったか?パンティストッキングとかなんとか」

唯「知ったことじゃないよ」

紬「唯ちゃん、せっかくだから、それも写メに撮っておいてね」

唯「ふぇぇ…」


~学園祭!~

そんなワケで高校2年目の学園祭が始まりました!

ライブは3時から。今は朝10時過ぎなのであと7時間くらいは遊んでても大丈夫だよね。

唯「え~っと、まずはどうしようかなぁ」

お化け屋敷の係をやらないでいいのは楽チンだけど、ぶっちゃけ お祭りってお客さんとして参加するより
主催する側で参加する方が楽しいような気がしてなりません。

唯「りっちゃんとムギちゃんめ…私の楽しみを奪うなんて許せないよ~」

唯「ぺょっ!」


私は2階の窓からペッとヨダレを吐き棄てると、下を歩いていた和ちゃんがフリスビーを追いかける犬みたいにダッシュして私の体液を口でキャッチしました。



和「空からパワーアップアイテムが落ちてくるなんてファミコン時代のアクションゲームみたいね」ゴクン



パワーアップした和ちゃんはその辺にいたまったく関係ない女子生徒にコブラツイストをかけ、そのコの首筋をコブラのようにチロチロと舌を出してなめまくります。


姫子「嫌ぁッッ!?ちょ、やめろォ!?やめ…ッッ…」グスッ


髪の毛を染めたヤンキーみたいな女のコは和ちゃんの真コブラツイストで涙目です。


そして私はというと、奇妙な行動をとった和ちゃんを見ることでなんだか冷静になれました。

せっかくムギちゃんやりっちゃんが病み上がりの私を気づかってくれたのに、私ったらひどい事を考えてたよね。


ここはやっぱり、みんなの思いやりに感謝しつつ、学園祭を楽しんでみようと思います。


~あずにゃん教室~

じゃあ、まずは嫌なことをさっさと済ませちゃおうっと。


というワケで早速、あずにゃんクラスの展示の教室にやってきました。


あっ、別にあずにゃんが嫌なワケじゃないんだよ?

嫌なのはパンティストッキング展とかいう怪しげな展示内容で…


教室に入るなりパンストをかぶった朝青龍に吊り落としで床に叩きつけられないか心配でなりません。


あの人、カタギの人にも容赦しないからね!


まー、私はいい子だから許してもらえると思うけど…


純「あっ、唯先輩だー。」

唯「おや、鈴キジゅんちゃんだね。おはよう、ゆんちゃん」

純「えへへ、ゆんちゃんじゃないけどおはようございます」

唯「ゆんちゃんじゃないんだっけ」

純「どちらかというと純ですね!」

唯「ははは!アハハは!」

純「な、なんで笑ってるのかなぁ」


憂「あれ、バカみたいな笑い声がすると思ったらお姉ちゃんだ」

唯「あっ、ういだ。ウイッキーさんだ!」

憂「なんかそんな呼び方はやめてね」

唯「そういえば純ちゃんも憂もあずにゃんと同じクラスなんだっけ」

憂「そうだよ」

唯「じゃ、じゃあ二人ともパンティストッキング展の片棒をかついでいるんだ…」

憂「うん?」

純「パ…え?」

唯「やってるんでしょ?パンティストッキング展」

純「や、やってないですよ!?」

憂「お姉ちゃん、ついに夢と現実の区別がつかなくなっちゃったのかなあ」

唯「私がパンティストッキング展を夢見てるみたいな言い方はやめてね」

唯「なんかあずにゃんがそんな事を言ってました」

憂「パンティストッキング展って?」

唯「そう」

純「う~ん、あの梓がそんなこと言うかなぁ…」

唯「あのあずにゃんだからこそ言うんだよ~」


梓「あっ、唯先輩…」トコトコ


唯「あっ、あずにゃんだ!野生のあずにゃんが飛び出してきたよ!」

憂「やい、梓ちゃん。なんかお姉ちゃんがパンティストッキング展とやらに釣られてやってきたんだけど、そんな嘘をついたの?」

梓「えっ、いや、あれはっ、ちょ、知らない」

唯「嘘だ!あずにゃんパンティストッキングパンティティイイって言ってィたじゃん!」

純「あわわ」

梓「ゆ、唯先輩、ちょっとこっち来るです!」グイ

唯「わ、ワァアアア!?引っ張らないで!人気のないところで襲う気だ!?憂、たすけて!たすけて!」

憂「1/12スケールのシャア専用ザクⅡ買ってくれたら助けてあげる」

唯「高いよ!?あれ1体20万円するんだよ!?」

梓「静かにしてください、何もしないから来てくださいってば!」グイグイ

唯「ひいっ」


こうして私はあずにゃんに無理矢理べんじょに連れてかれました。

いつも私を見るなり2秒で欲情して私の肉体をつけ狙ってくるあずにゃんですが、なんだかんだで一線をこえた事は1度もなかったのに…

でも今日ばかりは私の貞操もここまでかも知れないよ!

こんにちわっ赤ちゃん!


─お便所─

唯「30円あげるからしょじょをうばうのだけは勘弁してください」

梓「勘弁してほしいのはコッチですぅ!人前であんなにパンティストッキングパンティストッキングと変態みたいに…!」

唯「でも全部、あずにゃんがゆってた事じゃん」

梓「ハハハハヘハ!」

梓「……」


梓「唯先輩」

唯「ほい」


梓「私はクラスと部活とでキャラを使い分ける事にしてるんですよ」


唯「んぇ?」

唯「キャラを使いわけるって…?」


梓「音楽に携わる時はありのままの自分を解放するんです。自分にウソをつきながらギターを鳴らしたって人の心を動かす演奏は出来ませんからね!」

唯「ふ~む。もっともらしい事を言うねぇ」

梓「でしょ?」エッヘン

梓「でもクラスでも、ありのままの自分を解放すると私はひとりぼっちになってしまうので教室では大人しくしてるですよ」


唯「部活でも大人しくしてた方が人類のためだよ?」


梓「無理無理w密閉状態の部室で唯先輩や澪先輩のメスの匂いが充満して私の脳ミソのヒダがビタミン唯にゃんににゃんにゃん犯されてひひひひは」

唯「あずにゃん?」


梓「もおっ!?おトイレの個室で唯先輩フェロモンが私の脳幹を包み込むにゃん!?」ガタンッ


唯「ガタンッじゃないよ!?やめてやめてたすけて!」


梓「チッわかりましたよ!!じゃあ私が今からこの便器でぶりぶり排泄するので、せめてその様子を見つめるくらいはしてくれますよね///」

唯「わ、わかったよ」

梓「やった!」


あずにゃんが興奮した種つけ馬みたいな表情でよだれをブルルッとまきちらしながらパンツに手をかけたスキにトイレの個室から逃げようとしましたが

あずにゃんは右手で私の腕をつかみつつ、左手でパンツをスルスルおろして洋式便器に腰かけます。

唯「はなしてっ!はなせ!」

梓「はァっ…唯先輩と連結したまま排泄物を出産する日が来るなんて…」

梓「なんだか今から産まれてくるコが唯先輩に妊娠させられた赤ちゃんみたいに思えてくるですぅ」


そ、それ、ウンコの話なんだよね…?


その時、私の腕をつかむあずにゃんの力がさらに強くギュゥッと

梓「ああああ唯先輩!出るっ出るっうっうっ」


梓「クソトロバジーナ、出るぞッッ!」


唯「うるさいよ」

コンコン

憂「梓ちゃん、お楽しみのところ悪いけど私たちのクラスのクレープ模擬店、そろそろ梓ちゃんの当番の時間だよ」

梓「ポぎッ!?わ、わかっひゃ」プリ…

唯「ひっ」


憂「出すなッッ」


梓「ひゃ、ひゃいっ」

ごくんっ


憂の一喝に気圧されたあずにゃんは出しかけたウンコを飲み込んで(おしりで)半イキ状態で教室に戻っていきました。

唯「う、うい。助かったよ…」

憂「えへへ。じゃあ例のモノお願いね!」

唯「れいのものってなんだっけ…?」

憂「1/12スケールシャア専用ザク」

唯「ちょ、まッ」

憂「おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!めでたいなァっ!おめでとさん!クエッ!おめでとう!おめでとう!おめでとう!」パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ


憂は一人で恒例のエヴァ最終回を再現して手を叩きながら2階の便所の窓から飛び出していきました。


私はというと命を助けられたと思ったら1億円請求されたブラックジャックの患者さんみたいな気分になっちゃっちゃ。

唯「ふぇぇ…20万もするガンプラなんて買えないよぉ…」


なのであとでムギちゃんをなだめすかして全額払わせられたらいいなあ。と思いました。



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最終更新:2015年06月20日 08:44