さわ子「えー、今のは全部ウソです。演出です。だから私をクビにしないでください。おねがいです」


おそらくスカートの下はノーパン状態のさわ子先生が教育委員会に対して言い訳を始めた。

ウソも何もステージ下はパンツ争奪戦で大混乱なのだけど…





その時、曲が流れ始めた。


見れば失神状態の澪先輩が仁王立ちでベースを奏で始め、他のメンバーたちもそのあとに続く。


澪「ふでペ~ン、ふっふー♪」


澪「ふるえ~る、ふっふー♪」


澪「はじめてキミへのGREETING CARD♪」




憂「わあ、澪さん、白目を剥いたまま歌ってる!面白いね!」

いや、それを面白がるのはどうなのか。


それにしたって失神した格闘家は闘争本能だけで意識の無いまま闘うことがあるそうだけど、今の澪先輩がまさにそんな感じなんだろうか。


そんな人、漫画でしか見たことないけど、そういう人を目の当たりにすることで不覚にもこの変態的なバンドの曲に感動している私がいた。



澪「ときめ~き、パッショォン♪」



澪「あふれ~て~アクショォン♪」



澪「はみだしちゃうかもね~♪」


さっきまで狂乱状態だった観客たちは争いをやめて静まり返り、みんな白目を剥いた澪先輩の美声に耳を傾けている。



私はこんなシーン、マクロス7で見たことあるなあと思った。


純「それにしても憂のお姉ちゃんいないけど、どうしたんだろ」

憂「あっ?そういえばいないね」

純「今、気づいたの!?私、最初から気になってたんだけど!」

憂「う~ん、正直、今日はお祭り気分だし夕飯作るの面倒くさいな~外食で済ませたいな~、でももうご飯炊いちゃったし、冷蔵庫には昨日の夕方、半額セールで買った腐りかけのマグロのお刺身が入ってて今日中に食べないとヤバいな~、でも野菜的なオカズが無いから作るの超めんどくさいぜっとか考えててお姉ちゃんのことなどまったく気にしてなかったんだね!」


憂は最高の笑顔でエヘヘって笑ってすごい可愛い笑顔で耳クソをほじり出して私の耳の穴に入れようとしてき


純「なにしてるの!?」

憂「意味なんて無いやい」


─2曲目、カレーのちライス─


さわ子「お・ね・が・い!!!ア~ツアツ♪お皿のッカッレー♪!!♪」


さわ子「スパイスひ~とさじ☆SIGEKI☆ちょうだいっ!!」



さわ子「甘口じゃなく今日は中辛なァのォ~♪♪」




さわ子「大☆人☆味☆なー☆のー☆☆☆」


ワァアアアアッ…


姫子「先生、カッコいいよー!」

堀込「ファックしたいぞ!さわ子!さわ子ー!!ワシがさわ子をレイプする薄い本キボンヌ!」シコシコ



律「いやー、さわちゃんすっげぇなー」

紬「梓ちゃんがカスみたいに思える超絶ギターテクに加えて、唯ちゃんをしのぐ甘え上手な歌声…」

梓「カッコいい系の歌も糞みたいに完璧に歌いこなし、おまけにルックス抜群のチートぶり」

さわ子「ちょっと!もっと言いなさいよね」

澪「あぐありりらりらら」

さわ子「ん?」

律「おい、澪、いい加減目を覚ませ澪」

澪「ああううああ空が落ちてくるううう愛で!空がッ!」


紬「まあ、これはこれで面白いじゃない」ゲラゲラゲラw



梓「さて、カレーのちライスも歌い終わり、唯先輩も戻らない…というワケでいよいよ私の出番ですね!」

律「うん、なんだっけ」



梓「学園祭ライブ3曲目!その名も、『糞尿まきちらしッ…」



さわ子「ちょ、待て」


梓が観客に背を向けてウンコ座りをした瞬間



澪「ゴムゴムのただの暴力!」



とかいって正気を取り戻した目の澪先輩が梓をドコォッ!とステージから蹴り落とした。


ズッダァーン!

梓「ぐハッ!?」



律「なにっ!?」

紬「み、澪ちゃん、いつのまに正気を…?」

澪「失神したフリをしてずっとこの機会を待っていたんだ!」


澪「守りたい、私の世間体」


さわ子「澪ちゃんグッジョブ」


和「あの、軽音部。ステージ上で30秒以上歌わないと放送事故になるから退場してもらうけど大丈夫?」

律「そしてなんだよそのルール」

和「私が今、決めたわ」

紬「ど、どうしよう…このままだと唯ちゃんが戻る前に私たちの学園祭ライブが終わっちゃうわ…」オロオロ…

律「アタシら的にはもうやるだけやったし終わってもいいんじゃね?」

紬「そうね!」

澪「うむ、恥を晒す前に撤収しよう」

律「じゃあ、なんか〆の言葉を言って終わりな」


さわ子「軽音、大好きー!!」

ワァアアアアッ!!


バンっ!


紬「あっ」



さわ子先生がキレイに締め括ろうとした、まさにその時

外に繋がる講堂の出入口の扉が開き

そこにはギターを背負ってフランクフルトを食べてる唯先輩が立っていた。


憂「お姉ちゃん!」

唯「あっ、憂」


唯「ピース!」


憂「お姉ちゃん、そのピースの手のまま、人差し指だけ折り曲げて」

唯「こう?」オリッ

憂「なんで中指おったててファックユーしてるの?この変態!」

唯「おまえがやれって言ったんだろうが!」

唯先輩は妹の口に食べかけのフランクフルトを突っ込みぬちゅぬちゅピストンさせた。


憂「んっ…ンンっ!!」ヌポョヌポョ

律「いいからステージに来いよ」

唯「はぁい」

唯「…よいしょっ」

みんなが静かに見守る中、唯先輩はステージに這い上がる。


唯「えっと、あの」

律「唯、どうしてたんだよ。時間ならたっぷりあっただろ?みんな、唯の帰りを待ってたんだぞ、たぶん」

紬「そうよ。誰も撤収しようだなんて言わずに待っていたのよ、おそらく」

唯「みんな、本当にごめんなさい」


唯「こんな大事な日に…。」


唯「よく考えたら私、いつもいつもご迷惑をおかけして…」グスッ


澪「ところでそのフランクフルトはなんだ」


唯「ちょっと疲れたから…」グスッ


紬「あと、口の周りについてる白いのって絶対にアイスクリームよね」



唯「美味しそうだったから…」グスッ



律「グスッて泣いてればいいってモンじゃねーよ?」

梓「あとで30秒間、唯先輩の体を自由に嬲らせてください」

紬「みんな、唯ちゃんのカラダが大好きだよ!」

唯「う、うん…」

律「アタシはソイツらとは関係ない」

澪「私も」


─2分後─

唯「えっと、みなさん。改めまして、放課後ティータイムです!」


唯「今日は病み上がりの私がギターを忘れてしまったせいでこんなに遅れてしまいました。病み上がりの私が」


律「病み上がりをそんなに強調しなくていいぜ?」


唯「目標は武道館、って言って私たちの軽音楽部ははじまりました」

律「おい、無視すんなし」


唯「ギターを買うために私はバイトしたけど、みんなは何1つ協力してくれなかったり」

澪「当たり前だろ、お前のギターのことなど知るか」

唯「毎日部室でお湯の味しかしない紅茶を飲まされて、でもでもお茶を淹れてくれたムギちゃんにお世辞を言って心をもてあそんだり」

紬「!?」


唯「知らない人の別荘で合宿してしまったり」

澪「おい、それは黙っとけ」


唯「入部してくれた1年生に犯されそうになったり」

梓「はぁはぁ」


唯「脇目もふらずに練習に打ち込んできた~なんて、とても言えないけど」

さわ子「あーsexしたい」


唯「でも、ここが」


唯「今いる、この講堂が…!」



唯「私たちの武道館です!!」



ワァアアアアァアアアアッ!


唯「最後まで思いっきり歌います!」



唯『ふわふわタイム!!!』


─フィナーレ─


ジャカジャカジャッジャッ♪ジャッジャッジャッジャッ♪

ジャカジャカジャッジャッ♪ジャッジャッジャッジャッ♪

ジャカジャカジャッジャッ♪ジャッジャッジャッジャッ♪

ジャカジャカジャッジャッ♪ジャッジャッジャッジャッ♪

唯『キミを見てると~♪いつもハートどきどきぃ~♪』


ジャジャジャ♪ジャジャジャ


唯『揺れる想いはマシュマロみたいにふぅ~わっふわっ♪』


唯『い~つもがんばる~♪♪』

澪『いつもがんばるっ♪』


唯『キミのよこ~がお~♪♪』

澪『キミの横顔っ♪』


唯『ずっと見てぇてもっ♪き~づかな~い~よねっ♪♪』

ジャッジャッジャッジャッジャッジャッ♪


唯『ゆぅめのなか~なら~♪』

澪『夢の中ならっ♪♪』



唯澪『二人のきょ~~~~り~~っ!!!』



唯澪『縮~めら~~れ~る~のになぁーっ♪♪♪♪』

ジャジャッ♪ジャジャッ♪ジャジャッジャッ♪♪



唯紬『ああっ神様っ!お願いっ♪♪二人~だ~け~のっ♪♪』


唯律『ドーリィィ~ムっ♪たーいーむーっ♪くぅだーさいっ♪♪』

さわ子『』パチパチ♪


唯梓『お~き~に~いり~の♪ウサ~ちゃんっ♪♪抱いてえ~ぇっ♪♪♪』

和『』パチパチ♪


唯『今夜~も~♪お~やっすっみっ☆☆』

憂『』パチパチ♪


唯『ふわっふわっタぁ~イムっ♪☆♪』

ジャッジャッジャッジャッジャッ♪

澪『ふわっふわっタぁ~イム☆♪☆』

ジャッジャッジャッジャッジャッ♪

唯『ふわっふわっタぁ~イムっ♪♪♪』

ジャジャッ♪ジャジャッ♪

ジャァ~ンンンンッ!


ワァアアアアァアアアアッ

キャアー!!!

ワァアアアアァアアアアッ!!



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最終更新:2015年06月20日 08:46