[[律「僕は自由!」 梓「知ってます」]]

律「違う違う、そういう曲だよ」

梓「ああ…サンボマスターの」

律「ロックだろ?」

梓「まぁロックですね」

律「俺はロックンロールがしたいだけなんだ!」

梓「はぁ…」

律「いいよなっ!」

梓「特には」

律「なんだと!?梓、お前それでもロックンローラーか!?」

梓「にゃんにゃんあずにゃんあずにゃんにゃん」

律「なにそれ」

梓「ロックです」


律「…それはどうだろう」

梓「でもロックは自由ですよ?」

律「たしかにそうだな…よし!次の曲に入れてもらえるようにムギに掛け合おう!」バッ

梓「は?今のをですか?」

律「そだよ」ポチポチ

梓「勘弁してください私が悪かったです」

律「あ、ごめんもう送っちゃった」テヘペロ

梓「田井中ァ!!!!!」

~後日ライブ~
梓「にゃんにゃーん!あずにゃんあずにゃんにゃーん!!!」

ワァァァアァァアアァァァァアアアア!!

律「流行ったなぁ…」


『秋山談義』

律「…」ペラ

梓「こんにちはー」ガチャ

律「…」ペラッ

梓「何読んでるんですか律先輩」

律「…」ペラッ

梓「無視かよ田井中」

律「ん?おお、梓か」

梓「…マンガですか?」

律「ああ。最近話題のこれ」

梓「…寄生獣ですか」

律「おもろいよ」

梓「グロいんですよねそれ」

律「んー…そこそこ」

梓「私グロいのダメなんですよ」

律「でもこれ澪のだよ?」

梓「えっ?」

律「澪のマンガ」

梓「それは澪先輩が寄生獣にリョナられるマンガってことですか?」

律「お前は何を言っているんだ」

梓「でも澪先輩がそんなグロいヤツなんて…」

律「あいつ怖がりなのキャラ作りだからなー」

梓「えっ」

律「その方がモテるんだってさ」

梓「それ大丈夫ですか各方面から苦情来ませんか」

律「?ああ、澪のファンクラブとか?」

梓「そうじゃないんですけど…まぁいいか」


―――――
梓「律先輩」

律「んー?」

梓「とりあえずこの前の寄生獣のくだりが全部嘘だった件について謝罪を」

律「あー、ごめんごめんあれぜんぶうそ」

梓「もう知っとるわ!おかげで恥かきましたよ…」

律「なんかあったん?」

梓「澪先輩にクッソ怒られました…」

律「珍しい、なんで?」

梓「『澪先輩って怖がりなのキャラなんですよね?(笑)別にそんなことしなくても人気落ちませんよそのデカい脂肪の塊がある限り(笑)』」

梓「って言ったら」

梓「『梓…私のことそういう目で見てたんだな…』」

梓「って言われたんで全力で土下座したらいつの間にか全部律先輩のせいになりました」

梓「その後ちょこんと拳を頭に当てられて、『もうそんなこと言っちゃダメだぞ、梓』って」

梓「天使かよ!!!!」

律「いやいやいやどこから突っ込めばいいんだよその話もう私の手に余るわ」

律「え?ていうかそれ私ヤバくね」

梓「はい。律ぶっ殺すって言ってました」

律「中野ォ!!!!!!」






田井中律、殉職!~


『平沢談義』

梓「…」ジャカジャカジャンジャンジャカジャンジャカジャン

律「おーす」ガチャ

梓「…」ジャカジャカジャンジャンジャカジャンジャカジャン

律「…ふわふわ?」

梓「こんにちは律先輩」

律「おう。練習か?」

梓「いえ、なんとなく暇だったので」

律「そうか。ほらこれ」ドサッ

梓「…なんですかこれ」

律「見てわからんのか。マシュマロだよ」

梓「わかりますけど…なぜこんなに大量に?」

律「唯がなー…」

梓「唯先輩が?」

律「マシュマロに埋もれてみたいとかで買ったらしいんだ」

梓「は?」

律「でも家の風呂にぶち込もうとしたところで憂ちゃんに」

梓「いやもう出だしで躓いてますから話続けないで下さい」

律「本当だからな?」

梓「いくら唯先輩でもそんなキチガイじゃ…」


{――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――
――――――――――――
―――――――――
―――――――
―――――}

律「どうだった?」

梓「キチガイでした」

律「彼女は彼女なりのロックを貫いたのかもしれないな」

梓「納得できるかそんなんで!」


『琴吹談義』

律「あっ」

梓「どうかしました?」

律「茶葉がないっ!」

梓「あー…ムギ先輩に言っておかないとですね」

律「どうしよう…今日のおやつは完全に紅茶なのに…」

梓「なんですか?」

律「おにぎり」

梓「飯じゃねーか!」

律「紅茶と合うんだよなーおにぎり…」

梓「あっそこを突っ込みきれてなかったです」

律「え?」

梓「もういいです…自販機で午後ティー買えばいいじゃないですか」

律「あんなもん飲んでるのばれたらムギに殺される」

梓「いくらなんでもそんな…」

律「梓は知らないのか」

梓「なにかあったんですか?」

律「いや、知らないほうがいいこともあるさ…」

梓「?」

―――――
梓「おにぎりと紅茶って合わないですよね」

律「ばーかストレートティーは合うんだよそれミルクティーじゃん」ゴクゴク

梓「チッ」

律「舌打ち!?」

ドゴォ

律「!?」ビクッ

梓「敵襲!?」ビクッ

律「いや…おそらくムギだろう」

梓「部室のドアにキックかましていなくなるってどうなってんですか…」

律「おそらく午後ティーを飲んでいる私たちに警告、ってところか」

梓「まさかそんな」ゴクゴク




―――そのとき梓の首が妙な方向に曲がると同時に蠢いた影が果たしてムギなのかどうかは、知る由もない


『アイドル』

律「梓はアイマス派?ラブライブ派?」

梓「は?」

律「私はアイマスかなー…あずさPだし」

梓「さっぱりなんですけど」

律「あずささんはな、バストが90超えてるんだよたしか」

梓「なんですかなんですか異次元からいじってこないで下さい」

律「で、アイマスかラブライブかどっちだよ」

梓「だから知りませんて」

律「しょうがねぇな、これ貸してやるよ」ゴトッ

梓「なんですかこれ」

律「ブルーレイ」

梓「こんなにたくさん…というかどこから」

律「全部見てから感想くれよな」

梓「はぁ…」

―――――
梓「どっちも同じですこんなの」

律「手厳しい!」

梓「そして私たちも…」

律「やめろ!」


『歴史好き』

梓「長宗我部元親って語呂がいいですよね」

律「だれそれ」

梓「さぁ」

律「歴史好きじゃないの?」

梓「特には」

律「そうか…」

梓「というか誰それとか言っといて歴史関係の人物名ってのはわかったんですね」

律「まぁな」

梓「なぜです?」

律「受験生だからさ」

梓「だとしたら誰それってのは問題ですよね?」

律「まぁな」

梓「なんだコイツ」

律「いいか?過去を振り返るくらいなら前を向け!今と明日しか興味はないのさ!」

梓「そうやってテストも解答すりゃいいじゃないですか」

律「1年の頃すげー怒られたからもうやんない」

梓「やったんですね…」

律「去年は『私は歴史になんかあてはまらねー!』って書いた」

梓「結果は?」

律「親呼ばれた」

梓「でしょうね」

律「だから今年はちゃんとテスト受けたよ」

梓「何点でした?」

律「83点」

梓「いじりづらい!」

梓「…でも去年とか特に話題になってなかったですよね。テスト」

律「お前が演芸大会の練習をしている裏で何があったと思う?」

梓「あ、聞きたくないです」

律「そうか…」


『けいおんぶはきょうもへいわです』

梓「練習しましょう」

律「2人で?」

梓「はい。というか唯先輩澪先輩ムギ先輩はなぜこんなにも来ないんですか?」

律「澪は家の用事、唯は補習、ムギは職員室」

梓「それにしては全く見ないような…」

律「たまたまだろ」

梓「はぁ…」

律「あ、ムギならこの間影だけ…」

梓「ひっ」ブルブル

律「トラウマになっちゃったかー」アチャー

梓「練習しましょう!!!!!!」

律「しゃねーなー。何やる?」

梓「何でもいいですよ!合わせます」

律「アニソンがいいなー」

梓「じゃあふわふわで」

律「だからそういうのやめろ!!!!!!!」


『田井中恋愛センセーション』

律「梓ってモテるだろ」

梓「モテませんよ」

律「えー?だって童顔寸胴ツインテ黒髪だぜ?需要あるだろー」

梓「あからさまにどうかしてますよね」

梓「あと寸胴は言いすぎじゃないですか」ズーン

律「噛み付いてくると思えば落ち込むのか」

律「大丈夫大丈夫そういうところがいいって人もいるよ」

梓「そんな人と付き合いたいですか?」

律「…」

梓「ですよね」

律「あーあーつまんねーなー」

梓「だいたいなんで急に恋愛の話なんて」

律「JKを構成する一大要素だろ?恋バナ」

梓「それはそうかもですけど律先輩のはいたずらに私の心を傷つけただけですからね」

律「褒めたのに」

梓「それが心からの言葉だとしてもクソ腹立たしいです」

律「たまには他人の恋バナ聞きたかったなぁ」

梓「その口ぶり、律先輩には彼氏でもいるんですか?」

律「いねーよ。好きな人はいるけどね♪」キャルン

梓「興味ねーけど聞いてやろうか田井中」

律「えー?どうしよっかなぁ~?恥ずかしいな~?」

梓「チッ、早く言うなら言ってください」イラッ

律「デプスチャージ」

梓「は?」

律「デプスチャージ」

梓「…なんですかそれ」

律「エイのビースト戦士」

梓「…スベってますよ」

律「ウォ~ウォ~争いはストッピン!」

梓「ごまかせませんよ」

律「クソッ、もうどうしようもない…!」

梓「手詰まり早いな…」


『料理の鉄人』

律「いただきまーす」パカッ

梓「お弁当ですか」

律「ああ。昼飯代浮かそうと思ってな~」モグモグ

梓「もう放課後ですけどね」

律「昼休み中は忙しくてさ」

梓「ふーん…その卵焼き、おいしそうですね」

律「やらんぞ」

梓「えー」

律「甘いだのしょっぱいだの文句言うじゃん絶対」

梓「大丈夫です!私どっちもイケます!」

律「そうか~?ならほれ」

梓「わーい」ヒョイパク

梓「…」モグモグ

律「どうだ?美味いだろ。なんてったってりっちゃん特製だからな!」

梓「…」ゴクン

律「…どうした梓」

梓「…フツーにおいしいです」

律「そうだろ?綺麗にできたからなー」

梓「律先輩が料理上手いのってなんか許せませんよね」

律「なんで!?」

梓「それ女子力じゃなくて生活力ですからね」ドヤァ

律「よくわからんけどムカつくなぁ」

梓「私も明日お弁当作ってくるんでよかったら食べてください」

律「お、じゃあ楽しみにしとくわ」


―――――
梓「はい」ゴトッ

律「なにこれ」

梓「お弁当です」

律「…?」

梓「お弁当です」

律「だってこれ」

梓「食べてください先輩」

律「うん…」ズルズル

梓「どうですか?」

律「美味いけど…どこでラーメンを…」

梓「普通にムギ先輩がお茶沸かしてるコンロですけど?」

律「そっか…」

梓「麺は手打ち、スープは自家製です」

律「それは女子力?」

梓「生活力ですかね」

律「ふーん…」ズルズル


『そうめん』

律「知ってるか梓」

梓「死神はりんごしか食べませんよね」

律「ちげーよ。そうめんってご飯よりカロリー高いらしいぞ」

梓「それはそうめん何グラムに対してご飯何グラムの話ですか?」

律「そんなの知らん。ネットの記事で見ただけだからな!」

梓「お話になりませんね。ネットなんか信用するからそういうことになるんです」

律「別に世間話なんだからいいだろっ!」

梓「その割には『知ってるか?』とか言ってドヤ顔してたじゃないですか」

律「なんだ、今日はやけに突っかかってくるな。生理?」

梓「違いますよ下品な。口を慎め」ペッ

律「部室で唾吐くな!」

梓「正直私もどうかと思うのでちゃんと拭きます」ゴシゴシ

律「お、おぉ…ん?」

梓「なんですか?」

律「いや、よく見ると梓、太った?」

梓「!」ピクッ

律「そうか!そうめんダイエットでもして逆に太ったな!ぷっ、はははは!!!」

梓「オラァ!」ドゴォ

律「ヘブッ」ドサッ

梓「…」ペッ

律「…」ビチャァ

梓「…」

梓「…これはちょっとやりすぎだな」フキフキ



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最終更新:2015年07月06日 18:13