『ストーリーテラー中野』
律「アスファールトータイヤを切りつけーなーがらー」ガチャ
梓「…」ガツガツ
律「暗闇ー走り抜けるー」パチッ
梓「…」ガツガツ
律「うわっ!?梓!?なんで電気もつけずに…」
梓「あ、おかえりです律先輩」
律「私の部屋にいるなんて珍しいな。なにやってたんだ」
梓「冷凍庫にあったハーゲンダッツ食べてただけですけど?」
律「あっ!やりやがったな中野!」
梓「ストロベリーもいいですけどクッキーアンドクリームも捨て難いですよね」ペロリ
律「二つとも食べ切りやがったのか!なんてことを!」
梓「まぁまぁ代わりと言っては何ですがこれを」スッ
律「…?なんだこれ」
梓「開けてみてください」
律「…」ビリビリ
律「…また箱なんだけど」
梓「…」
律「結局なんだよこれ」
梓「指輪です」
律「ああ…指輪?なんで」
梓「愛の形ですよ」
律「え…」
梓「好きです。律先輩」
律「あ、あはは…私も梓のことは好きだぞー…」
梓「…そういう好きじゃないんです。わかって、ますよね」
律「ッ…」ドクン
梓「もう、押さえられないんです。…今の関係が壊れるかもとか、そんなことを考える余裕もないんです」
律「…」
梓「…好きです。愛してます」
律「梓…」
梓「…気持ち悪いですよね、すみません急に」
律「…」
梓「…っ」
梓「私、帰りますッ…さよなら、律先輩…!」ダッ
律「待て」ガシッ
梓「…離して下さい。じゃないと私…私…」
律「…」
梓「うっ…」ポロポロ
律「…」グイッ
梓「へっ…?」
律「…」ジッ
梓「…ち、近いですよ…やめてください、やめて…」ポロポロ
律「…」ギュ
梓「…!」
律「…」チュ
梓「…!!!」チュ
律「…」チュー…
梓「…!…!」チュゥゥゥゥゥ
律「…」プハッ
梓「!」プハッ
梓「り、律先…輩…?」ハァ…ハァ…
律「い、今のが答えだ!」プイッ
梓「…」
梓「…」
梓「ヒッグ…うぇぇ…」ボロボロ
律「なっ、なんで泣くんだよ!」
梓「だって、うれしくて、なみだ、とまらなくて…」グスッ
律「…」ナデナデ
梓「ふぁ」ビクッ
律「…私もさ」
梓「…?」
律「私も梓のこと、す
――――――――
律「ストップ」
梓「なっ」
律「長ぇよ!恥ずかしいし!」
梓「後ちょっとだったのに…いかがでした?今回のは」
律「と言われても…駄作」
梓「ひどい!前回は淡い恋心だったのに対して今回は告白編ですよ!」
律「前回って、もう何年前だよ…つーかなに?梓はやっぱりレズなの?」
梓「これで律先輩と出会ってから同じ質問をかれこれ200回はされましたけど答えは変わりません。普通です」
律「数えてるのか!?」
梓「いえ。たぶんもっとされてますし」
律「だって答えが曖昧なんだもの…」
梓「私はっきり断言するの嫌いなんですよね。責任が発生しますし」
律「政治家かよ…」
梓「これは大切なことなんですよ」
律「そうかなぁ…」
『時をかける系』
律「お前…タイムリープしてね?」
梓「とべよおおおおおおおおおお!!!!」
律「違ぇよバカなんでクロスオーバーしてんだよ」
梓「何かがおかしい。そう気付き始めたのは、お盆を過ぎた夏の盛りのことだった」
律「だから先輩のネタはダメだってもうかれこれ3年は言ってるだろうが」
梓「僕と契約して魔法少女になってよ!」
律「そいつは黒幕じゃねぇか」
梓「文句ばっかりですね律先輩は」ヤレヤレ
律「私はただ時かけとかサマーウォーズの話がしたいだけだったんだけど…」
梓「それならそうと言ってくださいよ」
律「えっこれ私が悪いのか?」
梓「そらそうでしょう」
律「ひどい」
梓「ちなみに私はウォーゲーム派です」
律「でもあれデジモン見てないと楽しくな」
梓「黙れ非国民」
律「デジモン見てなかっただけで!?」
梓「アグモン進化ァァァアァアアァァァァァ!!」
梓「テントモン!」バーン
律「お前も見てねぇんじゃねぇか!」
梓「だって私ポケモン派ですし」
律「久しぶりに今日は疲れるなお前」
梓「えへへ」テレテレ
律「褒めてない」
梓「げへへ」モヌンモヌン
律「モヌンモヌンって何の音だよ」
梓「グミ食べてます」モヌモヌ
律「なぜこのタイミングで!?」
梓「お、ナイス突っ込み。グミ3つあげます」ポイポイポーイ
律「…」ボトボトボト
梓「あーもう上手く受けてくださいよ~床に落ちちゃって…」
律「何かがおかしい…」
梓「とべよおおおおおおおおおお!!!!」
律「はっ!もしかしてお前、タイムリープしてね?」
梓「してるわけないでしょ。今日晩御飯当番律先輩なので早く作ってください」
律「当番なんて始めて聞いたぞ」
梓「え!?もしかしてこの世界は別の…」
律「わかった。私が悪かった。飯作ってやるからちょっと黙っててくれ」
梓「Yeah」
律「なんなんだ…」
『憂「仕方ないなぁ梓ちゃんは~」』
律「じょうぉねっつぅのぉ~かぬぁ~たからしぃんきぃ~ろぅぉ~」ガチャ
律「梓~焼肉行こうぜ~」スタスタ
梓「トマト祭りだぁぁぁ!!!ひゃひゃひゃひゃひゃははぁぁ!!!」ブン
律「なっ!」ベチャ
梓「あっ」
律「…」ドロリ
梓「い、いらっしゃい律先輩」
律「…なにしてたんだ」
梓「トマト祭りを…」
律「自室でか」
梓「はい…明日憂が来るので…」
律「思いっきり汚しても大丈夫だ、と?」
梓「はい…憂はすごいんですよ!どんな汚れでもすぐに消し飛ばしますし!」
律「…それは例えば私の服に染み付いたトマトの跡とか?」
梓「ひぇぇ~…久しぶりにがちおこデコ律丸じゃないですかぁ…」
律「反省する気はなさそうだな…」ゴゴゴ
梓「すみませんすみませんもうしませんごめんなさい」
律「…」ピポパ
律「…」プルルルルル…
梓「…?律先輩なにを…」
律「唯とムギを呼ぶ」
梓「!?」
梓「それだけは!それだけはぁぁぁ!!!!」
律「あ、もしもし?今から梓の部屋なー」
梓「ちくしょおおおおおおおおおおおお!!!!」
~憂が全部何とかしてくれました~
『人もまた自然の一部也』
律「ちゃかちゃちゃん!どこでもドア~」
梓「わぁ私グランドキャニオンとか行ってみたいです!」
律「エアーズロックとか?」
梓「雄大な自然を感じたいんですよ」
律「そんなタイプだっけ梓って」
梓「年をとることで感覚と言うものは変わるんですよ」
律「そんなに変わっちゃいないだろ…」
梓「とにかく今の私は自然を感じたいんです!三大瀑布とかガラパゴス諸島とか」
律「よーしそこまで言うならしかたない」
梓「え?」
律「行くか!」
梓「どこにです?お金もなければ今は夜の1時ですよ」
律「明日行くぞー」
梓「…」
律「まぁ楽しみにしてな」
梓「…はぁ。嫌な予感しかしないんですけど」
―――――
律「着いたなー」
梓「着きましたねー」
梓「科学館に」
律「入るぞー」
梓「おい待て」ガシッ
律「なんだよ」
梓「自然は?」
律「プラネタリウムでいいだろ」
梓「雑すぎてもうなにも言いたくないです…」
律「あとほらここ人工で竜巻起きる装置とかあるじゃん」
梓「はぁ…」
律「行くぞー」
梓「はぁ…」
―――――
梓「案外楽しかったからなんも言えねぇ…」
律「プラネタリウムなめてたなー」
梓「いつか本当に満点の星空が見たいですね」
律「あかん、きれいな話になってしまう」
梓「いいじゃないですかたまには…」
律「いいや、それは許されない。帰りにコンビニでメントスとコーラ買っていこう」
梓「やめろバカ」
律「大丈夫大丈夫風呂場でやるから」
梓「それなら…うーん…」
~ダメでした~
『誕生日おめでとうございます』
律「…ん?」
梓「今日は誕生日ですよ」
律「…私のは明日だぞ」
梓「え?」
律「うん」
梓「…」
律「え?間違えたの?」
梓「そ、そんなことないですよ」サッ
律「ケーキは隠れないだろ…」
梓「クソッ、たまの思い付きでやってやろうと思ったのになんてこった」
律「ありがたいけど口は悪いな…」
梓「もう今日でいいじゃないですか。おめでとうございまーす」パーン
律「投げやりすぎてもはやクラッカーもうるせぇだけだよ」
梓「ケーキ食べましょうケーキ。コンビニのですけど」
律「…いただきます」
梓「はいどうぞ。あとプレゼントあるんで」
律「ほー?そりゃありがてぇなぁ」モグモグ
梓「これです」サッ
律「…なにこれ」
梓「クロノトリガーですけど?」
律「DS持ってねーよ」
梓「そういうと思ってスーファミ版のカセットも用意しまして」
律「DS用意しろよバカなんでスーファミなら持ってると思ったんだよ」
梓「いけませんか?」
律「プレゼントって善意だから言いづらいけどダメだろ」
梓「じゃあこれはもう用済みですね」
律「…いや、なんか悪いからもらっとくよ」
梓「はぁ…あ、ちゃんとしたプレゼントもありますけどどうします?」
律「くれよ」
梓「よくばりさんめ!受け取れ!」ドサッ
律「床に叩きつけるなよ…どれどれ」ヒョイ
律「…スティック?」
梓「しかも放課後ティータイムのマークをレーザー加工で焼きいれたやつですよ」
律「普通にすげぇ!ありがとう梓!」
梓「後もうひとつ」
律「?」
梓「スティックのお尻のボタンを押して下さい」
律「お?これか」ポチッ
ボシュン!
律「…」ヒラヒラ
梓「なんとボタンを押すと先端が飛び出して私の写真をプリントアウトした紙が出てくるんですよ」
律「…これは戻せないの?」
梓「はい」
律「…」
梓「誕生日おめでとうございます」
律「…明日だけどな」
~スティックとクロノトリガー(2種類)は律先輩の部屋にしっかり飾ってあります。ほっこりしますよね!ね!~
103 :
あずにゃんはなんで自分の写真プレゼントしてるの
レズなの
梓「普通です」
律「ちなみに猫耳に猫手袋で可愛らしいポーズの写真だったぞ」
梓「ぷれぜんてっとばいムギ先輩」
最終更新:2015年09月06日 20:10