第二部
―軽音潮流―
学園祭の次の週!
律「いやぁ、ライブは大成功だったな!」
唯「そうだね!演奏してすっごく気持ち良かったよ!」
紬「早く次のライブがしたいわ!」
澪「…パンツ…オトコノヒトノパンツ…ハートガラノパンツ」ブツブツ
律「…おい澪、忘れてやれよ。ジョジョだって忘れたい過去なんだぞ?」チラッ
承太郎「…」ズズッ
律(…前言撤回。こいつ気にすらしてねぇ)
紬「そういえば、もうすぐクリスマスね」
唯「そっか~、何か早いなぁ」
律「!」ピコーン
「なあ!軽音部でクリスマス会しないか!?」
唯「いいね!」
紬「面白そうね、やりましょう!」
澪「でも場所はどうするんだ?」
律「ん~…ムギの家は駄目なのか?」
紬「ごめんなさい…今年は予約が入ってて…」
律「…」チラッ
承太郎「……」
律(…聞いても意味ないか。ていうか話に加われよ)
唯「りっちゃん!」
「私の家使っていいよ」フンスッ
律「マジで!?じゃあクリスマスは唯ん家に集合な!」
「プレゼントは用意してくれ。あと他に呼びたい人呼んでいいからな!」
クリスマスの午前!
唯「憂~。私も何かお手伝いするよ!」
憂「大丈夫だよ。お姉ちゃんは座ってて?」
唯「でもでも~」ウネウネ
憂「ん~、そうだ!プリンにさくらんぼ乗せてくれない?」
唯「わかった!行ってくるよ!」
憂「ありがとう、お姉ちゃん」ニコッ
クリスマスの昼!
ピンポーン
憂「はーい!」タタタタッ
ガチャッ
澪律紬「こんにちは~」
憂「こんにちは!私、妹の憂です。今日は楽しんでいってください!」
澪律紬(出来た子だ…)
唯「あ!みんな!上がって~」
澪律紬「お邪魔しま~す」
リビング!
律「そういえばジョジョは?」
澪「ん~、遅いな…」
紬「連絡してみる?」
ピンポーン
唯「はいはーい!あっ3人共!上がって」
律「3人?」
パタパタパタ
和「あら、みんな早いわね」
花京院「本当に僕が来てよかったのか、ジョジョ?」
承太郎「…ああ」
律「これで全員揃ったな!」
「じゃあまずは!かんぱーい!」
カンパーイ!
憂「皆さんどんどん食べてくださいね!」
澪「憂ちゃん料理上手だな」モグモグ
紬「本当!とってもおいしいわ!」
唯「でへへ~」
律「何でお前が照れるんだよ…」
唯「だって憂が誉められたら何か嬉しいんだもん!」
憂(お姉ちゃん…///)
―二時間後―
憂「みなさん、良かったらデザート食べてください」
和「ありがとう憂。いただくわ」
律「なぁなぁ、プレゼント交換しようぜ!」
さわ子「いいわね、みんなやるわよ!」
律「さわちゃん!?いつからいたんだよ?」
花京院「さっき窓から入ってきてたよ」
さわ子「はい!音楽が止まったら回すのストップよ!」
憂(…お姉ちゃんのプレゼント)
(私が絶対に貰うッ!)ドドドドドドド
律(何このプレッシャー…)
~~~~~♪
さわ子「はいストップ!」
憂(来たッ!お姉ちゃんのプレゼント!)
(私の勝ちだッ!)
花京院「おや、僕は自分のプレゼントが戻ってきたよ」
「誰か交換…」
キャーキャー ア、オネエチャンノテブクロ ダレダヨノリヤッタノ
花京院(何で僕はここにいるんだろうな、承太郎…)
律「なあ、これ誰?」
承太郎「…俺だが?」
律「…何これ?」
承太郎「きな粉棒だ」
律(それぐらい知ってるわ…)
(箱で1ダースも貰っても嬉しくねえよ…)
律「次は一発芸しようぜ!」
憂「…じゃあわた…」
花京院「待ってくれ!先に僕にやらしてくれないか?」
(ここで成功する!そして僕は輪に溶け込むッ!)
憂「え…ええ…」
(誰?)
花京院「さくらんぼが高速移動しまーす!」
「いくよ?せーのッ!」
「レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ
レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ」
唯(うわぁ…)
澪(おぇっ…)
律(気持ち悪っ…)
紬(凄い…)
さわ子(…)
和「憂!見ちゃ駄目よ!」ギュッ
憂「…」グスッ
承太郎「…花京院、少し外で待っててくれ。話がある」
花京院「レロレロレ…え?ああわかった」スタスタ
ガチャバタン
花京院「承太郎!まだ…」
カチャリ
花京院「!」
ガチャガチャ!
花京院「おい嘘だろ!?承太郎!」 「頼む!何とか言ってくれ!承太郎!!承太郎!!」
―花京院は―
二度と平沢家へは戻れなかった…
変態というレッテルを張られ、後の約二年間の学校生活を1人さまようのだ
そして、学校を辞めたいと思っても将来を思うと辞めれないので
―そのうち花京院は考えるのをやめた
―花京院典明、再起不能
リビング!
承太郎「…」
「…すまなかった」
唯「そんな!承太郎君が悪いわけじゃないよ!」
澪「そうだ!謝ったりなんかしないでくれ…」
承太郎「…ああ」
律「……解散するか」
ゾロゾロ
花京院の残した爪痕は、予想以上に大きなものだった
元旦!
唯「明けましておめでとう!」
澪「おめでとう」
律「おめでとー!」
紬「おめでとう♪」
承太郎「ああ」
律「よし!お賽銭行くか」
唯「そうだね!」
パタパタパタ
澪「凄い人だな…」
紬「本当…気を抜いたら流されていきそう」
ゾロゾロ
律「あ、私達の番だぞ!」
唯「何お願いしよっかな~」
澪「部活のことにしないか?」
律「ん~、そうだな!」
「みんな決まったか?じゃあ賽銭投げるぞ」
チャリーン
唯「ギターがもっと上手くなりますように!」
澪「ベースが上手くなりたいです…」
律「ちゃんとリズムキープできますように!」
紬「軽音部のみんながずっと仲良くいれますように」
承太郎「……高音が出るようにしてくれ」
律「ブフォッ」プルプル
――そして時は流れる
俺達は高校二回目の春を迎えた
第二部 完ッ
最終更新:2017年05月28日 21:46