【ステージ】
彩「皆さん聴いて下さい! 夢の輝きはここに……!『もういちど、ルミナス』!」
蘭「みんな、私達の今を見て欲しい……!『ツナグ、ソラモヨウ』!」
こころ「みんなー! 笑顔で盛り上がりましょ♪『キミがいなくちゃっ!』ミュージック……スタート♪」
友希那「響け、私達の情熱よ……『Neo-Aspect』!!」
香澄「みんなの思い……純粋な気持ちを心に込めて歌います……聴いて下さい、『二重の虹(ダブル レインボウ)』!!」
少女達のライブは続く。
休憩で一度は途切れそうになった観客のテンションも充分な程高まり、会場の至る所で歓声や掛け声が相次ぐ。
その声に合わせ、少女達の輝きは、絶えず紡がれていく――。
唯「みんな……がんばれーーっ!」
律「全身ヘトヘトなのに不思議と身体は動くんだよな……やっぱみんな、すげえわ……!」
澪「ふふふっ……でも、悪くないな……この感じ!」
紬「うんっ! やっぱり、ライブって……音楽って……!」
梓「最高……ですねっ!」
その輝きはフロアにいる全ての人の心を照らし、興奮の一時はその熱を落とさぬまま続いていく……そして、少女達の宴は、遂に最終章へと向かうのであった――。
―――
――
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長く続いたライブのエンディング、その最後の歌は、香澄達主役の5人によって始められようとしていた。
香澄、蘭、彩、友希那、こころの5人はそれぞれ同じ衣装を纏い、ステージに佇み、ただその時を待つ。
そして、最後の歌が始まる――。
まりな「それでは、本日最後の演奏になります! GBPスペシャルバンドによる演奏、どうぞ!!」
――ワアアアアアアアア!!!!
彩「みなさん……! 今日は私達のライブに来て頂き、本当にありがとうございます!!」
蘭「最後は、私達の歌で締めようと思います!」
こころ「どのバンドの演奏も素晴らしくって……とっても楽しい一日だったわ♪」
友希那「様々な思いや希望、感動で満ち溢れた、最高のライブでした……」
香澄「ぅん……でも、本当は私……まだ、終わりになんてしたくないです……っっ」
香澄「……今日は、本当に……キラキラやドキドキの連続でした……っ…かっこいい人達がいて……ステキな人達がいて……っ」
声が上ずり、香澄の眼から大粒の涙が溢れだしていた。
香澄のその姿を見て、会場からは次々とエールが送られる。
唯「香澄ちゃーーん!! がんばれーー!!」
律「しっかりやれー! 最後まで! やりきれーーー!!」
澪「みんなすごかった!! 私も感動したよ! 本当にありがとうーー!!」
――がんばれ! 香澄ーーー!!!
――私達、ずっと応援してるからねーーー!!
その歓声は応援となり、香澄だけではなく、ステージにいる全員の気持ちを一つに纏め上げていく……。
香澄「みんな………っっ」
蘭「香澄……!」
彩「香澄ちゃん……!」
こころ「香澄っ♪」
友希那「戸山さん……!」
香澄「……うん、もう……大丈夫っ!」
込み上げる涙を拭い、香澄は声を張り上げ、最後の曲が始まった。
香澄「最後にみんなで心を込めて歌います……聴いてください!――『クインティプル☆すまいる』!!!!」
香澄達の歌は、まさに宴の最後を締め括るに相応しい歌だった。
夢、今、笑顔、情熱、純粋……全ての輝きが一つの星となり、聴く人全ての心を照らし出す。
その輝きは、かつて少女だった全ての人々を、一番眩しかった頃へと巻き戻す光。
どれ程の時が流れようが決して変わることのないそれは、『絆』と言う、一つの新しい輝きだった――。
――♪ ――――♪ ――……♪
全員「……皆さん………ありがとうございました!!!!!」
会場が大歓声に包まれる。
そして、運命によって紡がれし共演の舞台は、喝采の中でその幕を降ろしたのであった。
―――
――
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【CiRCLE 入口前】
憂「お姉ちゃん……本当に、本当に今日は良かったよ、ステキな一日をありがとう」
和「私も、心の底から楽しめたライブだったわ」
さわ子「みんなお疲れ様、私も軽音部のOGとして鼻が高いわよ……ほんと、ステキなライブだったわね」
純「じゃあ先輩方、梓も、また近い内に会おうね♪」
菫「私も一足先に帰ってます。お姉ちゃん、打ち上げ、楽しんできてね」
直「皆さん、お疲れさまでした!」
唯「うん! みんな、またねー♪」
澪「行っちゃったな……」
紬「ええ……でも、また近い内に会えるわよ……」
律「さってと……んじゃ、早く行こうぜー。打ち上げ打ち上げ♪ ビール♪ おーいしいビールが待ってるぞ~♪」
梓「ふふふっ、律先輩ったら……」
最後までライブを見ていてくれた憂達を見送り、唯達は再びライブハウスへ戻っていく。
ライブの演者全員参加の打ち上げが、まもなく始められようとしていた。
―――
――
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【CiRCLE 打ち上げ会場】
ライブ会場は打ち上げ会場へと様変わりし、並べられたテーブルには様々な料理にジュース類、大人向けにアルコール類が並べられていた。
各々がカップを手にし、大人組のカップにはアルコールが注がれ、まりなの掛け声により、音頭が始まる。
まりな「みんな、今日はお疲れ様!! 最高のライブをありがとう!!」
全員「――お疲れ様です!」
まりな「CiRCLEとしても、今日のライブはめでたく大成功を収めることが出来ました♪」
まりな「なので、ささやかですが、打ち上げとして今日の日を盛大にお祝いしたいと思います!」
まりな「じゃあ、早速ですが乾杯の音頭を……今日、スペシャルゲストとして来てくれた放課後ティータイムの代表と……そうだね、香澄ちゃんの2人で、乾杯の音頭を取ってもらおっかな♪」
香澄「はーい♪」
律「じゃー、ここは部長の私が……と思ったけど……唯、行ってきなよ」
唯「え、いいの?」
律「あの子と一番仲良いの唯だろ? ほら、待ってるぞ」
香澄「唯さん! 一緒にやりましょう♪」
唯「うんっ! じゃあ、行ってくるね♪」
そして、唯と香澄が並び、乾杯の音頭が始められる。
香澄「皆さん今日はお疲れさまでした! たくさん笑って、感動で泣いちゃったりもしたけど……でも、とっても楽しい、最高のライブでした! 皆さん本当に、ありがとうございましたっ!」
唯「私も! 今日、ここに集まった誰か一人でも欠けてたら、こんなに素敵なライブにはならなかったと思います! 招待してくれた皆さん、手伝ってくれたまりなちゃん、一緒に歌ってくれたみんな、本当にありがとうっ!」
香澄・唯「じゃあみんな、飲み物持って……せーの……かんぱ~~い♪」
全員「――カンパーーイ!!」
各々がカップを交え、慰労会を兼ねた打ち上げが初められた。
巴「今日は目一杯ドラム叩いたからアタシ腹ペコだよー、ん~~~っ♪ このピザ、美味そうだなぁ~♪」
モカ「……このパン、おいしひ~~……ん~、すっごくおいしいよ~♪」
ひまり「きょ、今日は食べるぞーー! 私も、今日はたくさん頑張ったから! だ、だいじょーぶ! なはず……!」
友希那「今日の演奏、まだまだ改善の余地があったわね……」
紗夜「ええ、そうですね……観客と一緒に『音を楽しむ』という事を踏まえて、今一度私達も自分の音を聴き直してみるのも良いかも知れません」
リサ「も~2人とも……今日ぐらいは反省会やめて打ち上げ楽しもうよ~」
日菜「いやー、麻弥ちゃんのドラム、本当に上手になったよね~」
麻弥「はい! でも、今日の律さんのパフォーマンスに比べたらまだまだです……ジブンももっと、腕を磨かないと……!」
イヴ「ハイ♪ 切磋琢磨……ですね♪」
空腹を満たすように料理を食べはじめる者や、早速今日の反省会を行う者、あるいは互いの演奏を称え合う者など、様々な少女達の声で打ち上げは賑わっていく。
それは、放課後ティータイムもまた同じであった。
律「んっ……んっっ……くはぁぁぁ…………一仕事終わった後の一杯……うんめぇ~~っ!! よし、おっちゃんもう一杯!」
澪「だからここは居酒屋か……!って、前にも聞いたぞそのセリフ!」
唯「ん~~~~……ごはんが美味しい……お酒も美味しいいいいいいい」
梓「ちょっ、唯先輩、こぼしてますよ!」
紬「うふふ……♪ いいわねえ、やっぱり♪」
最終更新:2019年12月15日 08:31