梓純 「「唯センパイ!」」
律澪紬和「「「唯(唯ちゃん!)」」」


梓澪律紬和純「お誕生日おめでとう(ございます)!!」


唯「みんなありがと~~~~!!」


律「いきなりだが、唯! 誕生日プレゼントだ!」

唯「おおっ」

澪「律と私からのプレゼントだぞ」

律「さぁ開けなさい」

唯「澪ちゃんとりっちゃんから……」

ガサゴソ

唯「こ、これは……」

唯「温泉旅行券?」

澪「憂ちゃんと行ってくるといい」

律「前に行きたがってただろ?」

唯「……結構高かったんじゃないの?」

律「ちょーーーっとだけ高かった」

澪「それは言わなくていい」

律「でも、唯の誕生日だからな。ははは」

唯「澪ちゃん……りっちゃん……」

律澪「おめでとう、唯」

唯「ありがとう! 澪ちゃん!」
唯「ありがとう! りっちゃん!」

紬「今度は私から~」

唯「ムギちゃん!」

紬「はい、唯ちゃん」

唯「……ふむ、何やらやわらかい」

紬「ふふふ、開けてみて」

唯「うん」

ガサゴソ

唯「こ、これは……」

唯「ワンちゃんだ! 犬のぬいぐるみ! かわいい~♪」

紬「気に入ってくれた?」

唯「うん! 可愛いよぉ」

紬「よかった♪」

紬「唯ちゃんおめでと~!」

唯「ムギちゃんありがとう!」

梓「次は私からです」

唯「あずにゃんは何かな~?」

梓「私はこれです」

唯「開けていい?」

梓「どぞ」

ガサゴソ

唯「こ、これは……」

唯「ギターのメンテナンスセット?」

梓「そうです。ギー太を大切にしてたので……」

唯「あずにゃんがギー太って言った!」

梓「なっ、い、いいじゃないですかーっ!」

唯「キャー アズニャンガ オコッター」

梓「……オホン」

梓「お花とか考えましたけど、実用的なものの方が良いと思いまして」

唯「ふふ、ギー太も喜んでるよ! ありがとうあずにゃん!」

梓「はい、おめでとうございます唯先輩」

和「唯、私からもプレゼントよ」

唯「和ちゃ~ん」

和「はい、これ」

唯「頂戴いたしました」

唯「何かな~?」


ガソゴゾ


唯「こ、これは……」

唯「イチゴだ! しかもいっぱい!」

和「前、唯のイチゴ取っちゃったから……」

唯「あ~~」

唯「気にしてないよー」

和「そう? 」

唯「それに」

和「?」

唯「これだけあれば、和ちゃんに取られても大丈夫だからねっ」

和「気にしてるじゃない」

唯「あははは」

和「うふふふ」


唯「ありがとう和ちゃん!」

和「唯、おめでとう」

純「私はあんまり唯先輩とお話したことないですg
唯「純ちゃ~~ん」ガバッ

純「え゛?」

モフモフモフモフモフ

唯「この頭のモフモフいいよね~~♪」

純「」

モフモフモフモフモフ

純「」

モフモフモフモフモフ

純「ダーッ、唯センパイ!」バッ

唯「もふっ」

純「はぁはぁ……」

純「私からのプレゼントです……」

唯「純ちゃんもくれるの?!」

純「気に入ってもらえるかわからないですが……」

唯「なんだろう?」

ガサゴソ

唯「こ、これは……」

唯「漫画!」

純「はい、女子高の軽音部を舞台とした漫画です。 全巻揃えてあります」

唯「おぉ~、私たちと同じ軽音部かぁ、面白そうだね」

純「面白いので是非読んでください」

唯「ありがとう純ちゃん!」

純「おめでとうございます!」

………

……


律「でさー、その時澪がさー」

澪「その話はいい!」

 アハハハハ

唯「」ソワソワ

紬「どうしたの?唯ちゃん?」

唯「えっと、その……憂がお家で誕生日を祝ってくれるから……」

律「おいおい、それは早く言わないと駄目だろ~!」

唯「で、でも皆楽しそうだし、言いづらくて……」

律「なーに気を使ってんだよ」

澪「後片付けは私たちがやるから心配しなくていいぞ」

純「じゃあ私も唯先輩の家へ……」

梓「純もやるの」

紬「プレゼント包むね」


唯「ぅぅ……皆ありがとう……」


………

……



~夕日の綺麗な帰り道~


唯「よし、憂と約束した時間には帰れそう」

唯「ん?」


女の子「……ヒック……ック……」


唯「どうしたの?」


女の子「……ッ……ヒック……」


唯(もしかして)


唯「お父さんお母さんは?」


女の子「うわ゛ぁぁん」


唯「わわっ」

女の子「ぁあ゛あん゛ママぁぁああ」


女の子「ママぁぁ゛ママ゛ぁああ」


唯(どどど、どうしよ……あ)


ガサゴソ


唯「わ、わんわん、ワンちゃんだぞー」


女の子「……ッ……?」


唯「ワンちゃん!」


女の子「……ッ……ヒック……ワンちゃん」


唯「そう! ワンちゃん!」

女の子「ヒック……エヘヘ……」

唯「えへへ」

……

唯「さて、どうしよう」

女の子「……」

唯「交番行こっか」

女の子「……やだ、いっしょにいる!」

唯「うむ、なるほど」

女の子「……ママ……グス……」

唯「わわわっ、大丈夫すぐお母さん見つかるよ!」

女の子「……ほんと?」

唯「うん、ほんとほんと! だから少しだけ私について来て?」

女の子「……」コク

唯「あ、そうだ、イチゴ食べる?」

女の子「イチゴ……? うん! たべる!」

唯「お~イチゴ好き? 私も大好きなんだよ~」

ガサゴソ

唯「はいどうぞ」

女の子「わー」パク

唯「おいしい?」

女の子「うん!」

唯「じゃあ私も」パク

女の子「おいしー?」

唯「おいしい~」

女の子「もっとちょーだい!」

唯「慌てないで、落ちちゃう落ちちゃう」

……

唯「手、繋ご?」

女の子「うん!」ギュ

唯「少し歩こう~」

女の子「はーい」


唯(このあたりに交番ってあったっけ?)

テクテクテク…

……

唯(むむむ)

女の子「?」

テクテクテクテク…

……

唯(ここら辺にあったような気がするんだけど……)

唯「あ、あった!」


女の子「ママーー!」


唯「おぉ?」


女性「!?」

女性「どこにいたの! 探したのよ!」

女の子「ごめんなさい……」シュン…

女性「見つけて下さいまして、本当にありがとうございます」

唯「いえいえ」

唯「ということで、私はこれで……」

女性「あ、お礼とか……」

唯「だ、大丈夫です!」

女性「せめて、お名前でも」

唯「唯! 平沢唯です! バイバイ」

女の子「ばいばーい」

スタタタ…

……

唯(えーっと時間はっと、ケータイケータイ……あ)

唯(電池切れてる……)

唯(時間を確認できるものを……ってあれ……?)


唯「ここ、どこ……?」

……

トボトボ…

唯(私が迷子になってどうする……)

唯(憂……)


――――ン


唯「?」


――ネーチャン


唯(こ、この声は)クル


 「お姉ちゃーん」



唯(―――!)


憂「お姉ちゃん!」

唯「ういー!!!」ダキッ

憂「わっ」

唯「憂ー、うーいーっ」ギューッ

憂「大丈夫だよお姉ちゃん」

唯「グス……憂……憂……」

通りすがり「」チラチラ

憂「お、お姉ちゃんここだとちょっと恥ずかしいから」


2
最終更新:2012年11月28日 19:33