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・・・

唯「ここでお別れだねー」

律「おう。また月曜なー」

紬「月曜日のお菓子も八つ橋持ってくるからね♪」

澪(またかよ…)

梓「澪先輩」

澪「ん?なんだ梓」

梓「今日の半荘の分…」

澪「おっとすまない。忘れる所だった」

ジャラジャラジャラ

梓「ありがとうございます」

澪「うぅ…月初めにしてもうオケラだ」

律「レートアップなんかするからだぞ~」

澪「う、うるさいな!別にそんなに気にしてないよ!」

梓「ではこれで失礼します。」

律「お、じゃあな梓ー」

紬「またね梓ちゃん」

唯「ばいばいあずにゃんまた月曜日ね~」

梓「さよならーです」

土曜日・・・

澪「あの後雀荘で少し稼いで取り戻せたものの…(“鉄砲”だったから少し緊張した…)」

澪「ホント、レートアップなんかするんじゃなかったなぁ~」

澪「梓にはボロ負けしちゃうし…なんだよ、涼しい顔して…なにが…」

澪「ばいまんです」ニャー

澪「だよ!」

澪「あぁなんかもう今日はヤケ食いしたい気分だ」

澪「よし。明日は街でラーメン食べまくるぞぉ…」

日曜日、駅・・・

澪「ここらへんにくるのも久しぶりだな」

澪「さーてとりあえず朝食にするか。って言ってもこんな早い時間によさそうな店なんて開いてないしなぁ」

澪「やはりあそこで朝ラーメンか…」

澪はいつもこの街へ来れば“朝ラーメン”をするために、あるラーメン屋にたびたび足を伸ばしていた。
駅の繁華街よりすこし外れた所にそのラーメン屋はあった。

澪「うわぁ早朝なのに結構並んでるな。まぁ5人くらいなら少ない方か」

澪「昼時でも隣の中華料理屋はぜんぜん並んでないのになぁ」

澪「おっと注文決めておかないとな…」

このラーメン屋はインターネットなどでも口コミが多く、連日行列ができるこの界隈では有名な店だ。
周辺には他のラーメン屋も多く、駅ビルの中には1フロア丸々使ったラーメン専門店街などもあるが、この店の行列は絶える事を知らない。
店の外で待っている客は、入口の横に書かれたメニューであらかじめ注文を決めておく。

澪「650円であんなラーメンが食べられるなんて世の中どうかしてるよ」

澪「でも普通のラーメンにはメンマが入ってないんだよなぁ。メンマ好きなのに」

澪「ここはいつも通り+100円でメンマラーメンにしておくか」

店員「お客さんお一人ですね?」

澪「はい(お一人で悪かったな!)」

店員「ご注文はお決まりですかー?」

澪「メンマラーメンお願いします」

・・・

店員「はい。メンマラーメンね。お待ちどうさま」

澪「やった!結構早かったなぁ。さぁて食べるぞぉ」

澪「まずはスープからだよな。ラーメンの食べ方なんかそこまで詳しくないけど」ズズズ

澪「うん!これぞラーメンって感じ。最近はトンコツ醤油の店が多いけど、やっぱ醤油ラーメンと言えば鶏ガラだよな」

澪「味もすばらしいけど、このラーメンの売りは安定感だと思うな。何度食べても飽きがこない」

澪「この透き通ったあっさり味。普段スープは最後まで飲まないけど、ここのスープは最後まで飲める」

店員「ありがとうございました~」

澪「ふぅ。とりあえず軽く腹ごしらえはできたな」

澪「次のラーメンの前に、少しの間口直ししよう」

駅、地下・・・

澪「………」モグモグ

ワイワイガヤガヤ

澪「………」モグモグ

ワイワイガヤガヤ

澪「………」モグモグ

ワイワイガヤガヤ

澪「うん。試食コーナーはいいね。駅のデパ地下最高」モグモグ

澪「タダで色々食べられるし、おやつにはもってこいだ」モグモグ

澪「客層もおじさんおばさんばっかりで人目を気にしなくていいしな」モグモグ

通りすがりのおじさん(独り言を喋りながら試食品を片っ端から…)

通りすがりのおばさん(あの子、こんな朝からこんな所で何してるのかしら…)

澪「………」ゴックン

澪「さて、遊びは終わりだ」

澪「そろそろ昼前だし、次のラーメン屋に行こう」

・・・

澪「寒いなぁ。なんでこうビルの谷間って余計寒く感じるんだろう。風が強いのかな?」

澪「あ、家電量販店の前で店員が何か実演販売してる。目の前を通り過ぎるの気まずいなぁ…」

澪「そういえばあの店は駅と繋がってて、店の中に改札があったよな」

澪「なんか面白いな。別に珍しくは無いんだろうけど」

澪「着いた。よし開いてるな」

澪が昼ラーメンに選んだのは朝ラーメンの店とは逆方向にある店。駅から歩き、家電量販店を過ぎたあたりにある。
周辺はオフィスビルやホテルばかりだが、そのラーメン屋の隣には雑貨屋やレンタル自転車店などがまとまっており少し異彩を放っている。

澪「さーて何にしようか」

澪「朝ラーしてデパ地下で試食しまくったにも関わらず、食欲はうなぎのぼりだ」

澪「私の腹は無尽蔵……よし。新しい歌詞のテーマはこれで行こう。」

澪「あのっ、特製ラーメンと日替わり丼お願いします」

店員「はい。特製と日替わりですね。」

澪(日替わり丼は頼むの初めてだな)

澪(しかし…)

店長「おい、遅いぞ。もっと効率的にやれや」

澪(ここの店長(?)はいつもあの店員さんを怒ってるなぁ)

澪(たしかにちょっとぎこちなくはあるけど…)

澪(この人の怒り方はまだやさしい方だとおもうけど、見てるこっちもなんだかなぁ)

澪(でもやっぱラーメン屋ってこういうイメージが結構合ってるんだよな)

店長「おまたせ。日替わり丼ね!」

澪「来たっ!」

澪「とりあえず食べてみるか」

店長「お譲ちゃん。エビ、大丈夫やった?」

澪「え!?あ、大丈夫です。」

澪(エビ?アレルギーの話かな?)

澪「とりあえず食べるか。いただきます」

澪「ご飯の上にチャーシュー、油揚げ、サクラエビ…なんだか“まかない丼”って感じだな」

澪「……」モグモグ

澪「?」

澪「なんだろうこの味」

澪「あれ?思い出せない。絶対食べた事あるぞこれ」

澪「サクラエビが香ばしい」

澪「あ、カレー粉か!カレー粉で味付けしてるんだ!」

澪「なるほどね。これはなかなかイケるなぁ」モグモグ

店員「おまたせしました。特製ラーメンです」

澪「いただきます」

澪「例によってスープから…」

澪「うん。今朝のラーメン屋とアプローチは似てるよなココ」

澪「でもこっちの方が一口目のインパクトが大きくて、味も少し濃い気がする」

澪「私は濃いめの味が好きだから、結構気に入ってるんだよね~」

澪「そうそうこのバラバラに切ったチャーシュー。結構多めにのせてくれるんだよな」

澪「はふはふ」ズルズル

澪「ふぅ。スープが濃いせいか喉がよく渇くなぁ」

店長「お譲ちゃん。辛さ、大丈夫やったか?」

澪「あ、はい。おいしかったです!」

店長「そうか。ありがとう」

澪(いつもスープの濃さを聞いてくるんだよな。他のお客さんにも)

澪(濃さというか、後半からスープの酸味が強く感じてきてしまう。そっちの方が気になるな)

店員「ありがとうございました~」

澪「ふぅ温まったなぁ。外にでても全然寒くない」

男・女「あったかあったか~ww」

澪「………」

澪「ちょっとブラブラするか」

・・・

澪「ハクション!」ズピ

澪「寒いなぁ…」

澪「こう寒いとすぐお腹が空いてくるなぁ」トボトボ

澪「ちょっと行った事のない方に来てみたけど、ここらにはラーメン屋は無いのか?」

澪「……」テクテク

澪「あった…」

澪「電柱とかで見えづらかったけど、こんな所にポツンとラーメン屋が」

澪「なんだか面白い名前の店だな。“研究所”だなんて」

澪「どれ、研究の成果を見てやるか」

店員「いらっしゃいませー」

澪「やはり狭いな。でも結構繁盛してそうだ。こんな外れた所にあるのに」

澪「どれどれ。なるほど“お品書き”ではなくて“研究結果”か。ふふふ」

澪「さっきラーメンと丼を食べたが、今日の私は無尽蔵だ。いくらでもいける」

澪「ん?なんだこれ、販売中止?」

澪「メニューの一つに販売中止のシールが貼ってある」

澪「なんだろう。気になるな」ペリペリ

澪「焼きラーメン!ちょっと気になるけど、販売中止なら仕方ないね」ペタペタ

澪「すみません。しょうゆとんこつラーメンと、炙りチャーシュー丼ください」

店員「しょうゆとんこつと、あぶりチャーシュー丼ですね~」

澪(接客は割と素っ気ないなあ)

澪「ん?当店の小さなこだわり?」

澪「いろいろ書いてある。化学調味料はほとんど不使用…」

澪「“ほとんど”ってなんなんだろな…」

店員「お待たせしましたー」ゴトッ

澪「きた!」

澪「ズズズ」

澪「んー。味付けは濃い目だけど、しつこくなくていいね」ズルズル

澪「これといって飛びぬけた特徴があるわけでもないけど…」ズルズル

澪「あぶりチャーシュー丼はどうだろう?」

澪「………」ハフハフ

澪「うん。悪くは無いね。ホントにチャーシューをのっけただけみたいな感じで、方向性がいまいち分からないけど」ハフハフ

澪(あぶりチャーシューはすんごく美味しい…)モグモグ

店員「ありがとうございましたー」

澪「普通かな」

澪「特にピンと来る味でも無かったけど、近場にあったら通いそうだな。メニューも豊富だったし」

・・・

澪「着いた。今日の雀荘は少し遠いな」

澪は休日、こうやって一人でラーメンを食べ歩きつつ事前にネットで調べておいた雀荘で少し遊ぶ。そんな過ごし方をしていた。
澪がバスでやって来たのは繁華街から離れた、この街屈指の有名国立大学のすぐ近く。
この周辺は澪にとって未開拓なので、手始めに適当な雀荘を選んでそこから開拓していこうという魂胆だった。

澪「ここは初めて来るなぁ。大学の近く」

澪「さすが学生の街というだけあって、学生がうようよしてるなぁ。私も高校生なんだけど」

澪「近くには牛丼、サンドイッチ、ハンバーガー、コンビニ。なんでもござれだ」

澪「ラーメン屋も大学のある通りに沿ってたくさん並んでるなぁ」

・・・

澪「ロンです。5200」

雀荘のオッサン「んだー、また譲ちゃんかぁ!」

澪(ふふふ。これで次のラーメン屋の食事代ができるな)

澪(でもやっぱりそこらへんにあるテンゴの雀荘じゃ稼げないなぁ。いや、そもそも軽音部でやる麻雀のレートが高すぎるんだけど)

澪(こないだなんかデカピンで勝負しちゃったしなぁ。社会人でも遊びで1000点1000円なんてそうそうやるもんじゃないだろ…)

澪「ロン。タンピンドラドラ、7700です」

雀荘のオッサン「あちゃ~!」

澪(それよりも、腹が減った…)

・・・

澪「よし。帰りの電車代も確保できた感じだ」

澪「さて、なに食べようかなぁ」

澪「そういえば、大学の中って学食があるんだよな。学食どころか、コンビニや旅行代理店なんかも入ってるって話だ」

澪「ちょっとお邪魔してみようかな。別に部外者立ち入り禁止ってわけでもないだろうし」


大学・・・

澪「うわぁ大学生だらけだ…ちょっと引き返したくなってきちゃったぞ…」

澪「いやいやせっかく来たんだ。絶対に学食で何か食べてやるぞ」

澪「古い建物とかも結構残ってるんだなー」テクテク

澪「学食はどこにあるんだ?」テクテク

大学生A「なぁ、あの子かわいくない?」

大学生B「ん?ほんまやなぁ、初めて見かけたわ。あんな子おったっけ?」

大学生C「ちょっと声かけてみよかwwwwww」

澪「麻雀部とかあるのかなぁ?」

大学生C「なぁなぁ、ちょっといいかなwwwwww」

澪「え…」

大学生B「君、ここの学生?」

澪「い、いえ…ちがいみゃ、違います!」

大学生A「あ、学校見学とか?」

澪「え、え…あの…その…」

大学生A「よかった俺らが案内しよっか?」

澪「い、いやその別に…結構です!」ダッ

大学生B「あ、いっちゃったよぉ」

大学生C「お前の顔見て逃げたんやろwwwwww」

大学生B「はぁ~?」

・・・

澪「死ぬかと思った…」

澪「ん?これは…」

澪「へぇ、ここが学食か。地下にあるんだ」

澪「さっきもちらっと見えてたけど、地下駐車場か何かだと思ってた」

澪「よーし。食べちゃうぞ~」

地下、中央食堂・・・

澪「地下にこんな文明が……」

澪「大きいディスプレイに学食のメニューが表示されている。あ、画像が切り替わった…」

澪「すごい…。発展してるなー」

澪「結構並んでる。どこに並べばいいんだ?列が複数あってよくわからない…」

澪「あ、この掲示板。これがウワサのひとこと掲示板か」

澪「よくネットで変な質問が書いてある画像とか見るなぁ」ペラ

澪「おっとこんな物を見に来たわけではない。とりあえず適当に並んでみるかぁ」

澪「へー、注文するメニューによって列が違うのかぁ。私が並んでるのはオーダーメニューかな?」

店員「ご注文お決まりですか?」

澪(ど、どうする?あんまりよく見てないから何があるのか把握しきれてない…)

澪「か、カツ丼お願いします!」

店員「はいカツ丼ですねー」

澪(勢い余ってカツ丼なんかたのんじゃったぞ…まぁいいか)

澪「無事に会計もできた。学生証か何かが必要なのかと思ってヒヤヒヤしてたよ」

澪「しかし思ってたより広いし綺麗だなぁ。こんな学食、ウチの学校にもあればいいのに」

澪「あ、よく見たら中学、高校の制服着てる人もいる。学校見学かな?」

澪「どう見ても、学生にも職員にも見えないオジサンとかもいる。結構一般の人も食べに来てるんだなぁ」

澪「おっと、冷めちゃう。いただきます」

澪「うん、普通のカツ丼だ。悪くは無い」ムシャムシャ

澪「お値段も良心的、って学食だしな。そこいらの牛丼チェーンとかよりもリーズナブルだ」

澪「栄養バランスの目安なんかも細かく表示されてるし、凄いなぁ…」

大学生D「あのコかわいいけど、どこの学部だ?」

大学生E「見たことないな。高校生かもよ?」

大学生D「高校生がなんで一人で大学の学食にいんの…」

澪「………」ムシャムシャ

・・・



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最終更新:2013年02月13日 21:04