【けいおん!highschool×ドラクエⅡ】


軽音部 部室

憂「スミーレちゃん、相談ってなーに?」

純「宿題なら手伝えないよ」

梓「純!菫がそんなこと言うわけないでしょ!」

直「……カタカタ」

菫「実は、夏休み中の合宿のことなんですが…」

梓「別荘、貸してもらえることになったの?」

菫「はい、琴吹家所有の別荘を貸してもらえることになりました。ただ…条件がつきまして…」

純「あーん、モグモグ…条件?スミーレ、条件って何?」

菫「はい、操作テストへの協力をしてもらえるなら、無料で貸してあげると言われたんです。

  そうでなければ、他の琴吹グループの社員同様に、使用料を徴収すると言われまして…。

  使用料も決して特別高くはないのですが、私たち高校生には少し厳しい額ですし…

梓「じゃあ、協力できなかったら、お金を払わないと貸してもらえないってことなの?」

菫「私は琴吹家にお仕えしている立場ですし、紬お嬢様のようには…」

憂「スミーレちゃん、操作テストの協力ってどんな内容なの?」

菫「実は、琴吹グループのある企業で、ゲーム機の次世代ハードを開発中なんです。その試作機

  の操作テストに協力して欲しいということなんです」

純「ゲーム?それ面白そうじゃん!やろうよ!ねぇ梓」

梓「純!合宿は練習が目的なんだからね!遊びに行くんじゃないの!」

直「カタカタ…でも、新世代ゲーム機を体験できて、別荘も無料で貸してもらえるんでしたら、

  そっちの方がお得じゃないですか?」


琴吹家別荘前

純「うわーっ、でっかー!!」

憂「すごーい!!」

純「毎年ムギ先輩の別荘で合宿してたとは聞いたけど…」

憂「こんな豪華なところでやってたんだね…」

梓「純、まだまだこれより大きい別荘を持ってるんだよ!ムギ先輩の家は」

純「えーっ!?どんだけ!!」

菫「あ…すいません。ここより大きい別荘はありません…」

梓「あれぇ!?」


別荘近くの砂浜

純「梓、あっという間に真っ黒になったね」

梓「見事でしょ…」

憂「じゃあもう日焼け止めはいらないね。それに、焼けた後だから日陰じゃなくても平気だよね?」

梓「もう手遅れだからね…」


直「菫、合宿の場所が一番大きい別荘なのは、この間言ってた操作テストと関係するの?」

菫「そう。明日の午前、グループ企業の人がやってきて機器を設置することになってて、

  その機器が結構場所をとるから、一番大きい別荘になったんだよ」

直「テストは、山中先生も含めて6人でするわけ?」

菫「プレイは3人だけで、残りの人がモニターすることになってるの。私はグループ企業側になる

  から、モニターをしないといけないし、先生も立場上私たちの責任者になるから、モニター側」

直「じゃあ先輩方にプレイしてもらうの?」

菫「そう考えてる。だから、直ちゃんゴメンだけど、一緒にモニターになってもらっていいかな」

直「大丈夫。私も、いつも弟達がゲームするところを見る方が多いから」


翌日午前 別荘内スタジオ

ヴゥゥゥゥゥ、ヴゥゥゥゥゥ、ヴゥゥゥゥゥ…

菫「先輩方、ちょっと失礼します。ピッ…はい、斉藤です。…わかりました。すぐに行きます」

梓「どうしたの、菫?」

菫「はい、昨日説明したテストプレイの機器が到着したので、ちょっとそっちに行ってきます。

  先生も一緒に来て、立ち会っていただけますか?」

さわ子「わかったわ」

純「とうとう例の物が到着したみたいだね。梓、私たちも見に行こうよ」

梓「純!私達は練習するの!合宿は練習が目的なんだからね!どうせ後で見ることになるんだし」


午後 別室の大部屋

梓「何、あの大きな箱?広さは2畳ぐらいかな?それが3つもあるけど…」

菫「あの箱はプレイブースと言う名前で、あの中に先輩方一人ずつ入ってもらって、今回3人同時

  進行でゲームをプレイをしてもらうんです」

純「そっか、それで大きな箱が3つあるんだね。ところで、憂がまだ来てないけ…あっ、来た来た」

憂「遅くなってゴメンね。ねぇスミーレちゃん、今から何のゲームをするの?」

菫「ドラゴンクエストⅡです」

純「ドラクエⅡか。Wiiで何度も遊んでるし、私は大丈夫。Ⅱだから3人というわけだね」

菫「そうなんです。ドラクエⅡは3人パーティのゲームですので、ブースを3つ用意しています。

  そして、こちらの4つのディスプレイでプレイの様子をモニターします。3人のプレイヤーそれ

  ぞれ用に1台と、全体用の計4つです。ちなみに、この茶色い箱が本体になっていまして、

  事前にソフトがインストールされています。あとは、専門のSEさんから説明してもらいます」

SE「桜ヶ丘高校軽音部のみなさん、こんにちは。この度は弊社の試作機の操作テストへのご協力、

  誠にありがとうございます。それでは早速ですが、今回のプレイについて簡単に説明をさせて

  いただきます。まず、このプレイしてもらう箱型の部屋、プレイブースについてです。これは…」


SE「…という仕組みです。機密情報なので、ここまでしかお伝えできませんが…」

憂「それってすごいですね。とても思いつかないや」

直「そういう発想で作られているんですか。面白い発想ですね」

梓「ねぇ純、今の話分かった?」

純「全然分からなかった」

さわ子「…私も分からなかったわ」

梓「(これに関しては、さわ子先生に突っ込むことはできない…)」

SE「プレイ方法は簡単です。このブースに入って体を動かすだけです。後は、それを機器が感知

  してキャラクターの動作に反映させます。コマンド操作も、ほぼ思ったとおりに実行できますよ」

純「つまり、ブースの中に入れば、あとは好きなようにプレイできるわけなんですね」

SE「その通りです。何か異常が発生したら、すぐに対処できるように私たちも待機していますので」

菫「えっ?私たちってことは、ひょっとして私も頭数に入っているんですか?」

SE「もちろん斉藤さんもですよ。斉藤さんには、マニュアルを事前にお渡ししていますしね」

憂「スミーレちゃん、よろしくね」

菫「は…はい、頑張ります…」

SE「それと、本日のテストプレイやこちらの機器については、他言しないようご協力お願いします」

さわ子「機密情報ですものね。了解しましたわ。みんなも、よそでこのことを言わないようにね」

純「ところでスミーレ、誰がローレシアで誰がサマルトリアで誰がムーンブルクなの?」

菫「設定をオートメーションにしてプレイしていただくので、始まらないと分かりません。機器のAI

  が自動的に決定するみたいなので、それに従うことになります。ハッキリわかっていることは、

  先輩方はそれぞれの城の王女になります。本来王子に対するセリフも王女用に変更されます」

SE「補足しますと、グラフィックも変更されます。一応装備に応じたグラフィックになりますが、

  ローレシアは青や水色、サマルトリアは黄や緑、ムーンブルクは紫やピンク、白の色を基調と

  したグラフィックになります。顔や髪型、表情も、今のみなさんの状態そのままが再現されます」

梓「どうしよう。私はドラクエⅡはやったことないよ。他のドラクエならやったことあるけど」

憂「私もⅡはないよ。でも、やり方は他のドラクエとあんまり変わらないでしょ?」

純「私はⅠ~Ⅹまで全部やったことあるから大丈夫。分からなかったら何でも聞いて!」

梓「それ、ちゃんと全部クリアしたの?」

純「むっ!……つ、Ⅱはあっちゃんに手伝ってもらってクリアしているから、大丈夫!」

直「あっちゃん…」

菫「純先輩、オートメーションの結果、一部設定が原作と変更されてる可能性がありますので、

  それを踏まえてプレイしてください」

梓「変更って、どの部分?」

菫「一部アイテムの出現場所、一部キャラクターの変更など、全部で40項目に分かれています。

  内容を任意で設定できる項目、ランダム変更となる項目に分かれています。ランダム変更の

  場合は、どのように変更されるかはプレイを始めてみないと分かりません。変更できる対象と

  なっている項目は、この表に書いてあるとおりです」

憂「モンスターグレード、エンカウント率、宝箱の内容、紋章の場所…色々あるんだね」

SE「このテストプレイでは、40項目の変更の有無も含め、全てをオートメーション設定にさせて

  いただきます。その結果、原作どおりのままの部分と変更された部分が混合される予定です。

  もちろん、クリアができないような調整はされていません。なお、このテストプレイは途中に休憩

  を挟みながら、21時終了21時15分機器搬出の予定ですので、そこまでのプレイとなります」

さわ子「クリアするにはちょっと時間が短いわね。テストプレイだから仕方ないかしらね」

純「変更されてもクリアできる内容なら平気でしょ。スミーレ、早速はじめようよ」

菫「はい。では先輩方、それぞれプレイブースの中に入ってください」

憂「おじゃましまーす。何だろうこの部屋?一面真っ白。外から見たらドアの一部がガラスで

  中が見えてたのに、内側からだと入り口のドアノブしか見えないんだね」

純「この部屋、明るいけどどこにも灯りが無い。どういう作りになってるんだろ?」

梓「コントローラみたいなのが一切無いや。これでほんとにできるのかな?」


直「あっ!先輩方が映った。3人ともきょろきょろしてる」

さわ子「一人ずつポツンと映ってて、無の空間って感じね」

菫「今はそうですが、ゲームか始まりますとそれぞれバックに3Dの映像が映し出されます」

SE「それでは開始しますね」


ナレーション(以下「ナ」と略)
  「ようこそドラゴンクエストⅡの世界へ。早速ですが、みなさんのお名前を教えて下さい」

梓「中野梓です」

ナ「梓さんですね。女性の方でよろしいでしょうか?」

梓「はいそうです」

憂「平沢憂です」

ナ「憂さんですね。女性の方でよろしいでしょうか?」

憂「はい!」

純「鈴木純です」

ナ「純さんですね。失礼ですが、男性の方でしょうか?それとも女性の方でしょうか?」

純「女性です!」

ナ「失礼しました。女性の方ですね」

純「そうです!(…男の子にも純って名前の子がいるから、しょうがないのかな?)」

ナ「ありがとうございます。それでは、みなさんを冒険の世界にご案内いたします」


ローレシア城 2F

憂「あれっ?私、玉座に座ってる。何か服が青い鎧だ。なんかバッハみたいなBGMも流れてるし。

  あっ!兵士さんが階段を上がってきた。ひどい傷。鎧もボロボロだし…」

兵士「ローレシアの王様!大神官ハーゴンの軍団が、わがムーンブルクの城を!

   大神官ハーゴンは、まがまがしい神を呼びだし世界を破滅させるつもりです!

   王様!何とぞご対策を……!ぐふっ!」

憂「ああっ、兵士さんが倒れて動かなくなっちゃった。王様が駆け寄っても、何の反応もないよ。

  もしかして、死んじゃったのかな?」

ローレシア王
  「王女憂よ、話は聞いたな?そなたもまた勇者ロトの血を引きし者。このような日がいつか

  やってくると思い、わしはそなたを姫ながら勇者とならんべく厳しく育ててきたつもりじゃ。

  わしの予想は残念ながら当たっておったようじゃな。憂よ、そなたのそのチカラをためされる時

  が来たのだ!悲しんでいる時間はない…。旅立つ覚悟ができたなら、わしについてまいれっ」

憂「ビックリ!私がローレシアの王子…いや、王女なんだね。私がメインになっちゃったけど、

  いいのかな?梓ちゃんや純ちゃんはどっちになったんだろ?そんなことより、兵士さんは?」


兵士は息絶えている。

憂「やっぱり死んじゃってる。ゲーム中でも、人が死ぬって悲しいね…」

ローレシア王
  「その勇敢な兵士を、手厚く葬ってやってくれ」

兵士「ははっ!」

憂「そうだ、悲しんでる場合じゃないよ。私もついていかなきゃ」


ローレシア城 1F

ローレシア王
  「さあ憂よ!その宝箱を開けて、旅の支度を整えるがよい。サマルトリア・ムーンブルクには、

  同じロトの血を分けた仲間がいるはず。その者たちとチカラを合わせ邪悪なる者を滅ぼして

  まいれ!」

憂「この宝箱を開ければいいのかな?よいしょっと」

憂は宝箱を開けた。なんと!銅の剣と50ゴールドを見つけた!

憂は銅の剣と50ゴールドを手に入れた!

ローレシア王「行け憂よ。わが娘よ!」

憂「とりあえず冒険スタートだね。まずは情報を集めなきゃ。お城のみんなに話を聞いてと…」


サマルトリア城 2F

純「ん?ここは…寝室だ。どこの城の寝室だろう。寝室の設定のあるお城は…どこだっけ?

  それより私の格好、緑と黄色の鎧を着てる。これは革の鎧なのかな?ということは…」

兵士「ガチャ…純様、王様がお呼びでございます。すぐに王様のもとにいらしてください」

純「あ、はーい。とりあえず行ってみよう。階段の下かな?」


サマルトリア城 1F

サマルトリア王
  「純よ、先ほどローレシアの兵士から知らせがあった。ムーンブルク城がハーゴンの軍隊に

  攻め落とされたとのことじゃ。そなたもまたロトの血を分けた子孫。このような日がいつか来る

  かと思い、そなたを姫ながら、一人前の戦士とならんべく、また魔法も扱えるよう育ててきたつ

  もりじゃ。とうとうその力を発揮する時が来たようじゃ。ローレシア・ムーンブルクには同じロトの

  血を分けた仲間がいるはず。その者たちとチカラを合わせ邪悪なる者を滅ぼしてまいれ!」

純「そうか、私はサマルトリアになったんだ。ま、いっか。このキャラならいろいろ楽そうだし。

  梓と憂…どっちがローレシアでどっちがムーンブルクなんだろ?」


サマルトリア王
  「おい、純に例の物を!」

兵士「はっ!」

純はこん棒と50ゴールドを受け取った。

サマルトリア王
  「これで旅の支度を整えるがよい」

純「たった…これだけ?」

サマルトリア王
  「まずはここから東にある勇者の泉を訪ね、泉の水で身体を清められよ。戦いに旅立つ者は皆、

  勇者の泉を訪ね、泉の水で身体を清めるのが慣わしなのじゃ」

純「えーっ!?いきなりローレシア城に行っちゃ駄目なの?」

サマルトリア王
  「これ、わがまま言うでない!まずは勇者の泉じゃ!ぐずぐず言わず、すぐに支度を整え行って

  まいれ!!」


ムーンブルク城

ムーンブルク王「梓よ、そなたは実に美人じゃ。父親のわしも鼻が高いわ。ホッホッホッ」

梓「あれっ、ここは…中庭?私の格好は紫の襟の白のワンピース…ってことは、

  私はムーンブルクの王女なのかな?」

ムーンブルク王「む、なにやら怪しげな雲が立ち込めてきたわい。一雨くるかの?」

ゴゴッ!ドカッ!ズカッ!

梓「えっ!?これ何の音!?何かが壊されたような音みたいだけど…」

ムーンブルク王「こ、これは……!いったい何がおこったのだ!?」

ゴゴッ!ドカッ!ズカッ!バキッ!ズカッ!ボコッ!

ムーンブルク王「誰か、誰かおらぬかっ!」

ガッチャッ!タタタタタ…

兵士「お、王様!大変でございます!大神官ハーゴンの軍隊が、わがムーンブルクのお城を!」

ムーンブルク王「なにっ!?ハーゴンが攻めてきたと申すかっ!?」

兵士「はい!」

梓「ハーゴンって、Ⅱのボスキャラだよね。イキナリ攻めて来るんだ…」

ムーンブルク王「ぬぬぬハーゴンめ!こうしてはおれぬ!すぐに兵士たちを集めよ!」

兵士「はっ!ただちに!」

ムーンブルク王
  「よいか梓、お前はここに隠れているのだっ!わしの身に何が起こっても、嘆くでないぞ」

梓「えっ!?この階段の下の階にってこと?」

ムーンブルク王「さあ、早く行け!わしはこの事をローレシアの王に知らせねばならんのじゃ」

ホークマンがあらわれた!

ムーンブルク王「うぬ!ここまで来ていたとは!おのれ!怪物めっ!」

ムーンブルク王はベギラマを唱えた!

ホークマンに62ポイントのダメージ!!

ホークマンを倒した!

梓「王様強い!一撃で倒してるよ」


ガーゴイルがあられた!ガーゴイルがあられた!

ムーンブルク王「おのれ、怪物どもめ!ベギラマ!」

ガーゴイルAに55ポイントのダメージ!!

ガーゴイルBに52ポイントのダメージ!!

ムーンブルク王「むっ、倒れぬか!」

悪魔神官があらわれた!

悪魔神官はイオナズンを唱えた!

ムーンブルク王「ぎょえーーっっ!!」

ムーンブルク王は65ポイントのダメージを受けた!

ムーンブルク王は死んでしまった!

梓「うわぁ!!王様がやられちゃったよ…」

兵士「姫様、こちらでございます!早く中へ!」

梓「は、はい!トットットットット…」


ローレシア城付近

憂「とりあえず西に向かって歩いて、リリザの町をめざそう。そうしたら、サマルトリアのお城のことも

  分かるかもしれないし」

スライムがあらわれた!大ナメクジがあらわれた!

憂「スライムかわいい!!大ナメクジは…そうでもないね。えーっと、銅の剣で戦うんだね。えい!」

憂の攻撃!大ナメクジに5ポイントのダメージ!!

大ナメクジの攻撃!憂は2ポイントのダメージを受けた!

スライムAの攻撃!ミス!憂はダメージを受けない!

スライムBの攻撃!ミス!憂はダメージを受けない!

憂「大ナメクジが倒れないね。でも次は倒せそう。先にスライムから狙おうかな」

憂の攻撃!スライムAに6ポイントのダメージ!!

スライムAを倒した。

憂「こんな感じなんだ。一人だから持久戦だね。地道に倒すしかないね」


サマルトリア城付近

純「慣わしで勇者の泉に行くのは同じなんだ。でも、この部分のプレイって本来は無いはずだよね。

  オリジナル設定なのかな?にしても王様って結構キツイよねー。自分の娘なのに、もうちょっと

  温かく送り出してくれてもいいのになー」

ドラキーがあらわれた!山ねずみがあらわれた!

純「いきなり3匹モンスター出現!とりあえず戦ってみようかな。このこん棒で殴ればいいんだね」

ドラキーAの攻撃!純は3ポイントのダメージを受けた!

ドラキーBの攻撃!純は3ポイントのダメージを受けた!

山ねずみの攻撃!純は5ポイントのダメージを受けた!

純の攻撃!ドラキーAに3ポイントのダメージ!!

純「痛たたた…全然駄目だよ。向こうの方が攻撃が早いし、ダメージも大きい。こっちは武器が

  こん棒だし、全然歯が立たないよ。こりゃ逃げた方がいいね。サヨナラ!」

純は逃げ出した。しかし、回り込まれてしまった。

純「うわっ!!ヤバイ!」

純「ふぅーっ、何とか逃げられた。これじゃあ戦ってレベルアップどころじゃないね。

  お城に戻って、薬草と毒消し草を買い込んでおこう。サマルトリアだからホイミもあるし、

  薬草×2と毒消し草×3ぐらいかな?」

道具屋「いらっしゃいませ!ここは道具屋です。どんなご用でしょう?」

純「そうだ、福引券錬金術を使えば…って、銅の剣がなかった。えーっと、どれを売ればいい…

  あーん、わかんないよ!もういい!素直に薬草と毒消し草を買おう!」


ムーンブルク城地下

梓「王様が…やられちゃった…」

兵士「姫様、王様は姫様だけは何とかお守りしようとなさったのです。くちおしや…怪物どもめ…。

   しかし、このままでは姫様もやられてしまいます。姫様はその樽の中にお隠れ下さい。その間、

   この私めがお守りいたします。さあ、早く中にお入り下さい」

梓「あ、はい。この樽の中に入ればいいんですね…よいしょっ」

ガタン!!

ホークマン「ウヒヒヒヒ」

兵士「出たな怪物め。私が相手だ!覚悟し…うわっ!」

ガーゴイルの攻撃!兵士は25ポイントのダメージを受けた!

ガーゴイル「ケケケ、雑魚に用は無い」

地獄の使い「姫はどこにおるのじゃ?さては隠れておるのじゃな。ん、あの樽はなんじゃ?

        おい、あの樽の中を調べるのじゃ!」

梓「まずい、このままじゃ見つかってやられちゃう。逃げなきゃ。でもどうやって逃げるの!?

  っていうか、これってほんとにゲームなの!?」


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最終更新:2013年02月23日 22:01