リリザの町

兵士「ここはリリザの町。旅の疲れをのんびり癒して行くがよろしかろう」

憂「レベルアップもしたけど、結構HPが減っちゃったね。道具屋さんで薬草を買っておこう」

道具屋「いらっしゃいませ!ここは道具屋です。どんなご用でしょう?」

憂「薬草をください」

道具屋「薬草ですね。かしこまりました。はいどうぞ、憂さん!

     感謝の気持ちを込めて、福引券をおまけしておきますね」

憂「福引券?Ⅱにも福引きがあるんだね。町のどこかに福引所があるのかな?」


勇者の泉

老人「勇者の泉へよくぞまいられた!貴女の身体をこの水で清め、偉大なるロトの導きを願って

   しんぜよう。ロトの守りよ、勇者とともにあらん!」

純「ふーっ、なんとかここまで来たよ。HPもMPも回復できたし、さっさとローレシア城に向かおう。

  宝箱はローレシアになった子に任せて、いまは逃げまくって先に進むしかないね」

キングコブラがあらわれた!

純「もー、また嫌なのが出てきた!また毒におかされるかもだよ。逃がしてね!」

純は逃げ出した!しかし回り込まれてしまった!

純「まただよぉ…」


ローラの門

憂「あれ?こんなところに建物がある。なんだろう?」

老人「ここはローラの門。はるか昔、伝説の勇者ロトが妻のローラ姫をつれてわたったことから、  

   そう名づけられたのじゃよ」

憂「通り抜ける場所なんだ。勇者ロトとローラ姫は、たしかドラクエⅠのストーリーだったよね」

老人「ところで、ローレシア城の南にあるというほこらには行かれましたか?」

憂「いいえ、何かあるんですか?」

老人「そこには、わしの弟が貴女さまの来るのを待っているはず。会ってやってくだされ」

憂「そうなんですか。わかりました。…あれ?こっちは兵士さんが二人立ってる。門番なのかな?」

兵士A「これより先お一人では危険です!」

兵士B「サマルトリアの王女に会うまでここを通すなとの、王様のご命令です」

憂「サマルトリアの王女になった子と二人じゃないと通行不可なんだね。それなら、とにかく

  サマルトリアのお城に行かなきゃ」


ムーンブルク城地下

ホークマン「キキキキ、見つけた。お前が姫か?」

梓「うわっ!!見つかった!!」

兵士「…ぐふっ…け、汚らわしき怪物どもめ、姫様に触れるな!」

地獄の使い「その口やかましい輩をおとなしくさせるのじゃ!」

ホークマン「キキー!」

ホークマンの攻撃!兵士は18ポイントのダメージを受けた。

兵士「がはっ…うう…」

梓「…この状態、どうやって切り抜けられるの?戦うしかないの?今の私の状態は…あっ、

  強さが表示された!」

   最大HP 32  最大MP 28   攻撃力  4  守備力 13

   装備  E ヒノキの棒 E 布の服   呪文  ベホイミ

梓「このステータスと装備じゃとても戦えないよ!ベホイミは回復呪文だし!ってうわっ!!」

バキッ!ゴトン!


サマルトリア城

サマルトリア王
  「これは憂王女!よくぞまいられた!わしの娘、純もすでに旅立ち、今頃は勇者の泉の

  はずじゃ。純の後を追い、仲間にしてやってほしい!」

憂「純ちゃんがサマルトリアなんだ。ってことは、ムーンブルクが梓ちゃんなんだね」

サマルトリア王
  「憂が次のレベルになるには、あと10ポイントの経験が必要じゃ。そなたのこれまでの旅を

  冒険の書に記録してよいな?」

憂「セーブ場所は教会じゃなくって王様なんだね。一応セーブしておこう」


兵士「ローレシア城のずっと北に、勇者の泉がわくという洞窟があるそうです」

憂「ローレシア城のずっと北。ってことはサマルトリアから見て北東の方向だよね。

  純ちゃん、もう勇者の泉に着いてるのかな?私も早く純ちゃんの後を追わなきゃ」


ムーンブルク城地下

兵士「姫様!お怪我は?」

梓「いったーい。って、わっ!!モンスターに囲まれてる!!万事休す…」

ガーゴイル「ケケケケ、覚悟しな!」

悪魔神官「待ちなさい!」

梓「!?」

悪魔神官「ハーゴン様のご命令で、お前をこの場で殺すことはありません。ありがたく思いなさい」

梓「ど、どういうこと?…あ!?か、体が…浮いてる…」

兵士「ひ、姫様!?」

悪魔神官「ハーゴン様の呪いがかかってきたようですね。もうあきらめなさい」

梓「あぁぁぁぁぁ…」

兵士「姫様!」

梓「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」

兵士「姫さまぁぁー!」

梓「にゃぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー!!!!」


直「平沢先輩と鈴木先輩は普通にプレイしているのに、中野先輩のところだけ別世界ですね。

  目の前で修羅場になってて、結構ハラハラしますね。こっちばかり見てしまいます」

SE「本来のストーリーでは先にムーンブルクのイベントが起きた後、ローレシアとサマルトリアの

  プレイヤーが動き始めるのですが、そのシナリオどおりに当てはめると、ムーンブルクの王女に

  なったプレイヤーは、再会まで待ってもらうことになり、手持ち無沙汰になってしまいます。

  またプレイヤー視点では、はるか彼方の国で起きた出来事の様子を具に見ることはできません。

  そこで、プレイ開始と同時に、ローレシア城とサマルトリア城には、ムーンブルク城が攻め込ま

  れた情報が先に来て、ローレシアとサマルトリアのプレイヤーは同時進行でゲームを開始する

  設定にしています。そうすることで二人に合流するまでの時間をできる限り埋めているんです」

さわ子「本来は順序が逆なのに、ムーンブルクの最初のイベントを同時進行で、しかも長くしている

    のは、そういうことなわけね」

SE「オリジナルのFC版では、始めのムーンブルクのイベントは設定されていませんので、これでも

  問題ないと判断して、このような形にしています」

菫「それでも、ムーンブルクのプレイヤーは再会まで少し待ってもらうことにはなります。待っている

  間のイベントは用意されていませんが、飛ばされた町で情報収集はできるようになっています」


勇者の泉

老人「勇者の泉へよくぞまいられた!貴女の身体をこの水で清め、偉大なるロトの導きを願って

    しんぜよう。ロトの守りよ、勇者とともにあらん!」

憂「やった!HPが全快したよ。ここはレベルアップによさそうだね」

老人「ところで、もしやサマルトリアの王女をお捜しか?」

憂「はい(何で知ってるのかな?)」

老人「一足違いであったな。王女はロトの血を引く仲間を求めて……今頃はローレシアの城に

   向かっているはずじゃ」

憂「純ちゃん、ローレシア城に向かっているんだ。それなら私もローレシア城に戻らなきゃ」


ローレシア城

ローレシア王
  「そなたが、サマルトリアの純王女か。せっかく訪ねて来てもらったところ申し訳ないのじゃが、

  我がローレシアの王女、憂は今頃サマルトリアに向かっているはずじゃ」

純「ローレシアが憂なんだ。ってことは、ムーンブルクが梓か。梓は今頃犬になって、ムーンペタで

  暇を持て余しているのかな?」

ローレシア王
  「どうなされるか、純王女?」

純「私はサマルトリアに戻ります」

ローレシア王
  「そうか。ではまた会おう、純王女よ!」


ムーンペタの町

梓「(…うーん、ここは…どこ?)」

女性A「…そうなんですよ。あれは間違いなくムーンブルク城で…」

梓「(視界が…低い!人も建物も大きい!私、小人になっちゃったの?っていうか、ここはどこ?)」

女性B「じゃあ、ムーンブルクのお城がハーゴンの軍隊に攻め落とされたのも間違いないわけね」

梓「(なんかこの人達知ってそう。ちょっと聞いてみよう)にゃー、にゃー(あのー、すいません…)」

女性A「あら、見慣れない猫ね。しかも変わった猫ね」

女性B「そうね。野良猫がこの町に紛れ込んだのかしら」

女性A「人と人が出会う町、ムーンペタだもの。この猫も出会いを求めにやってきたのかしら」

梓「にゃん?(猫?)……にゃにゃ!!(あっ、手が猫の前脚になってる!!)」

女性B「なんか急に驚いたわね、この猫。あれ?池の方に走って行ったわ」

梓「(池なら私の姿が映るはず。ほんとに猫になの?っていうか何で私、手も使って走ってるの?)」

兵士「今頃ムーンブルクの城は……。ああ、梓姫っ!」

梓「にゃ!(あっ、お城の兵士さんだ!逃げてきてたんだ。そんなことより、水面に…)

  ………にゃ!にゃあ!!(………嘘でしょ!私、ほんとに猫になってるじゃない!!)」


ローレシア城

ローレシア王
  「よくぞ無事で戻ってきた!王女憂よ。先ほどサマルトリアの王女が憂を訪ねて来たぞ。

  しかし、そなたがサマルトリアに行ったと知って、また戻っていったようじゃ。とにかく……。

  憂が次のレベルになるには、あと111ポイントの経験が必要じゃ。そなたのこれまでの旅を

  冒険の書に記録してよいな?」

憂「はい!」

ローレシア王
  「確かに書きとめておいたぞ!まだ休まずに冒険を続けるつもりかっ?」

憂「はい!」

ローレシア王
  「そなたがハーゴンを倒してくる日を楽しみに待っておるぞ!ではまた会おう、わが娘よ!」

憂「私、純ちゃんと行き違いになっちゃったんだね。じゃあサマルトリア城に行かないと」


リリザの町

純「やばいよ、HPもMPも薬草も毒消し草も尽きたよ。サマルトリア一人じゃローレシア周辺でも

  全然戦えないね。所持金は…6Gか。憂はサマルトリア城→勇者の泉→ローレシア城→

  サマルトリア城って行くはずだから、サマルトリア城に戻りたいけど、このままじゃその途中で

  やられちゃうだろうし…。とりあえず、ここの宿屋にはギリギリ泊れるから、ここで待とうかな。原作

  もリリザで二人が合流するんだし。こんなことなら、ローレシア城で待ってればよかったなー」


サマルトリア城

サマルトリア王
  「これは憂王女!よくぞまいられた!まだ純と会えぬのか?ここには戻っていないぞよ」

憂「純ちゃんまだ戻ってきてないんだ。どこかに立ち寄ってるのかなぁ?何かヒントはないかな?」


兵士「ここは純王女の妹君のお部屋。むやみに入ってはなりませぬ」

憂「純ちゃんに妹っていたっけ?…そっか、ゲームだからだね。何か知ってるかも。お邪魔します」

姫(妹)「あなた誰?お姉ちゃんのお友達?」

憂「そうだよ!純ちゃんのお友達だよ!」

姫(妹)「なら、いいこと教えてあげる。お姉ちゃんね………」

憂「そっか。そうかもね。じゃあ今はリリザの町かな?とりあえずリリザの町まで行ってみるよ。

  どうもありがとう!」


直「平沢先輩と鈴木先輩、すれ違ってばかりですね。でも、リリザの町で合流できそうですね」

さわ子「奥田ちゃん、原作でもこんな感じで二人はリリザの町で合流するのよ。それにしても、

    梓ちゃんが猫になるなんて、このゲームのAIも、なかなか分かってるじゃない」

SE「変身する動物は数種類ありまして、珍しい動物からありふれた犬・猫までいろいろあります。

  AIの自動処理の場合、主にムーンブルクのプレイヤーの容姿で判断します。その結果です」

さわ子「でも、小麦色でツインテールの猫なんて、見事に特長捉えてますね。逆に目立ちますし」

SE「こんな感じでプレイヤーの髪型を反映してみたりして、他のプレイヤーにできるだけ分かり

  やすくなるように工夫しています」

直「中野先輩が猫か…何となくわかる気もするけど」

菫「(お姉ちゃんが言ってた“あずにゃん”ってこういうことなのかな?)」


リリザの町

純「よし、宿屋で回復もしたし、憂に見つかりやすくするために、池の前で待ってみよう。宿屋の

  中じゃわからないしね。あっ!あの水色の鎧の子は憂じゃないかな?おーい、ういー!」

憂「えーっと、純ちゃんはどこかな…あっ、あの手を振ってる黄緑色の鎧の子だね。純ちゃーん!」

純「よかった、ようやく憂と合流できたよ!これでまともに戦えるし」

憂「私も純ちゃんを探してたんだよ。ローレシアのお城にもサマルトリアのお城にもいなかったし」

純「ゴメンゴメン、ローレシア城で待ってればよかったね。まぁ、原作でもここリリザで合流することに

  なってるから、これはこれということで。ところで憂、アイテムやゴールドはどのくらいたまった?」

憂「アイテムは、装備以外は薬草×3、毒消し草×2、福引券×1だよ。ゴールドは321Gだね」

純「じゃあ聖なるナイフを買おうよ。んで、それを私が装備するの。そうしたら私もまともに戦えるし」

憂「純ちゃんが装備するの?」

純「だって私の武器はこん棒だよ。スライムも倒せないし。ここに来るまで逃げまくってたんだから」

憂「そういえば、純ちゃんの経験値、0のままだね」

純「だって戦っても勝てないから仕方ないもん!回復しながら逃げるしかなかったんだもーん!」

  手持ちのゴールドも使い果たしてたし…」


ローラの門

純「さすがに装備がよくなると、モンスターも倒せるし、早くレベルアップもするね」

憂「そうだね。…あっ!このお爺さんを見て思い出した。このお爺さんの弟さんが私に会いたがっ

  ているんだった。確かローレシアの南のほこらだよ」

純「あぁ、そこは今は行かなくても大丈夫だよ。後で行っても大丈夫だから。それより、先に梓だよ」

憂「そうなの?」

純「鍵の存在と、銀の鍵の在り処を教えてくれるだけだからね」

兵士「どうぞお通りください。ここを抜けて南へ行けばムーンペタの町です」

憂「そういえば、ドラクエⅡって扉は全て鍵が必要なんだね。どの扉も開かなかったから」

純「そうなの。縁が銀色の扉は銀の鍵、縁が金色の扉は金の鍵、牢屋は牢屋の鍵、

  水門には水門の鍵、全部4種類あるの」

憂「じゃあ、あそこにあるあの扉は、縁が金色だから金の鍵が必要なんだね」

純「そうなの。さっ、ここからモンスターが強くなるから、気をつけて」


菫「憂先輩と純先輩、ローラの門通過ですね」

SE「操作的にも良好ですね。不具合も今のところ見受けられません。セリフなどは若干改善が

  必要ですかね。後日精査します」

さわ子「純ちゃんもある程度戦えるようになったし、順調にレベルアップしているじゃない」

直「でも、結構ダメージ受けながら進んでますね。攻撃呪文がないのはキツイですね」

さわ子「純ちゃんがギラを使えるようになったら、だいぶ楽になるわよ」

直「そういえば、山中先生はドラクエをしたことあるんですか?」

さわ子「あるわよ。元祖FCじゃなくてSFCだけど、やってたわよ」

菫「そうこう言ってるうちに、先輩方はムーンペタまでたどり着きましたね」


ムーンペタの町

梓「にゃー(憂、純、来ないなぁー)」


女性「ムーンペタの町にようこそ。ここは人と人が出会う町です」

憂「ようやくムーンペタの町に着いたね。モンスターが強いから、一人じゃ通さないって言われた

  意味がよくわかったよ」

純「まだ憂がレベル6で私がレベル4だから、苦戦するのは仕方ないよ。でも、私もギラが使える

  ようなってこっちでも戦えるようになったし、着いてしまえばこっちのものだからね」

憂「とりあえずセーブしておきたいけど、この町ではセーブできるの?ドラクエⅡは教会じゃ

  ないんだよね」

純「ここム-ンペタでは、教会の近くにいるお爺さんだったはず。いたいた、あそこだよ」

憂「ところで、この町に梓ちゃんがいるんだよね。どこにいるの?」

純「話しかけると懐いて後をついてくる犬がいるの。それがムーンブルクの王女、つまり梓ってこと」

憂「じゃあまずワンちゃんを探せばいいんだね」

純「でも、犬ってどこにいるのかな?セーブできるお爺さんの近くにいるはずなんだけど、いない」

憂「手分けして探そっか」


梓「にゃにゃ!(あっ、いた!)」

憂「純ちゃん、どうだった?」

純「うん、犬は1匹いたけど、逆に吠えられたからたぶん違うと思う。憂は?」

憂「私は2匹見つけたけど、どの子も飼い犬って感じだったよ」

梓「トタタタタ……にゃあ!にゃあ!にゃあ!(ちょっと!憂!純!)」

憂「あれっ?変わった猫ちゃんが走ってきた。頭の両横からすごく長い毛が生えてて」

純「ほんとだ。変わってるよね。なんか、しっぽの細いこげ茶色のスリムなキュウベえみたいな感じ。

  でも、猫だからゲームには関係ないし。憂、行こう」


梓「にゃー!にゃー!(ういー!じゅんー!)…テトテト」

純「ん?この猫、後をついてくるね。あれっ?なんか身振り手振りしてる。変な猫だね」

憂「抱いてみよっか。おー、よしよし」

梓「にゃー(気付いてくれたみたいでよかった。でも、憂に抱っこされるのは正直変な感じ)」

純「全然嫌がらないね。まるでウチの猫みたいだ。人間に慣れてるのかな」

憂「あっ!!」

梓「にゃ!?(何!?)」

純「ど、どうしたの憂?」

憂「ねえ純ちゃん、この猫ちゃん、ひょっとして梓ちゃんなんじゃない?私たちの後をついてきたし。

  それにほらっ、梓ちゃんはあずにゃんだし!」

純「えーっ?でもムーンブルクの王女は犬にされるはずでしょ?」

憂「設定自動変更の項目の中に、ムーンブルク王女の動物の選択っていうのもあったから、

  猫にされてるかもしれないよ」

純「あーっ、そうかも。ねぇ梓、そうなの?」

梓「にゃあ!(そうだよ!)」

憂「純ちゃんの問いかけにお返事してるよ。やっぱりこの猫ちゃんが梓ちゃんだよ!」

純「なるほど、あずにゃん1号というわけだね。憂、梓がどこにいるか分かったし、とりあえず先に

  進もうよ。外は危険だから、梓はおいていかないと無理でしょ」

憂「そうだね。ゴメンネあずにゃん1号、もうちょっと待っててね」

梓「にゃー!(早くしてー!)」


ムーンペタ南方

純「そのムーンブルクの王女の呪いを解くには、ラーの鏡が必要なの」

憂「ラーの鏡かぁ。ドラクエⅡにもあるんだね。Ⅱではどこにあるの?」

純「ムーンブルク城の東の方にある、小さな毒の沼地の中。本来はムーンブルク城で情報が

  聞けるんだけど、あそこは攻め落とされて廃墟になってて、モンスターだらけだし、

  リビングデッドが4匹出たりして結構厄介だから、すっ飛ばしてラーの鏡を取りに行こう。

  ムーンブルク城に行くにしても、梓と3人のほうがはるかに楽だし」

憂「そうだね、先にあずにゃん1号を助けないとね」

純「憂、その呼び方気に入ったの?」

憂「なんか、カワイイよね。この呼び方って」

純「そうかな…」


ムーンブルク東方

純「この林の奥にちいさな毒の沼地があるはず。マップが見渡せないと色々不便だね」

憂「でも、純ちゃんが覚えているからすごくスムーズに進めてるよ。私一人だったら、色々迷って

  いるはずだし。ゲームの始めから純ちゃんに合流するまで、いろいろ迷ってたもの」

純「でも、Wiiでするのとはやっぱり勝手が違うよ。目線はキャラクター目線だからマップを上から

  見渡せないし、実際に自分が動いて自分で戦ってだしさ」

憂「そうだね。あった、ここの沼地だね」

純「ここで間違いなさそう。じゃあ入るよ。うわっ、足が痛いよ。何かヒリヒリする」

憂「純ちゃん、鏡あったよ!これじゃないかな。周りに色々書いてあるし。読めないけど」

純「たぶんそれだよそれ!アイテム欄にもちゃんとラーの鏡って出てるし。じゃあ、さっき買った

  キメラの翼でムーンペタまで戻ろう」

憂「うん。これって、空に向けて放り投げればいいんだよね。じゃあ行くよ!それっ!」

純「うわわっ!?すごい!ほんとに飛んでる!」


ムーンペタの町

梓「スースー…」

憂「あずにゃん1号、どこにいるのかなぁ?」

純「この町に猫はそんなにいないようだし、あんな特徴的な猫なんて、すぐ見つかる…いたいた。

  って寝てるじゃない!」

憂「起きて!あずにゃん1号!」

梓「ふぁ?(ん?)…にゃあ、にゃあ、にゃあ?(憂、純、どうだった?)」

純「じゃあ始めようよ。憂、ラーの鏡を梓に向けて!梓は鏡を見つめて!」

憂「うん!こうかな?」

梓「にゃあ!(うん!)」

純「鏡に…人間の梓が映ってるよ!」

憂「ほんとだ!あずにゃん1号じゃなくて、本物の梓ちゃんだ!」

梓「にゃー!(映ってるのは猫じゃくて私だよ!)」

ピカッ!

純「うわっ!梓が光った!!」


バリン!バラバラバラ…

憂「わっ!鏡が粉々になっちゃった…」

純「憂、大丈夫!?…梓は!?」

梓「ふーっ、ようやく元に戻れた。ゲーム終わるまで、ずっとあのままかと思ったよ」

憂・純「誰!?」

梓「ここにきて何で誰って言うのよ!分かってるくせに!」

純「冗談冗談。梓、お疲れ!」

憂「元に戻れてよかったね!あずにゃん1号!」

梓「ちょっと憂、もうその呼び方やめて…」


直「これで先輩方3人が合流しましたね」

SE「サマルトリアのプレイヤーの方は、元々ゲームをやり込んでいるんですかね?2人になってか

  ら、流れがとてもスムーズです」

さわ子「これで第二関門突破ね。次はそのまま船を取りに行くのかしら?」

SE「そういえば、銀の鍵は取っていないですね。手順が逆になってますね」

さわ子「船は銀の鍵が無くても取れますし、後回しなのかもしれませんわね」

SE「そうかもしれませんね。先生も、結構やり込んでらしたんですね」

さわ子「あの頃は…純真無垢な少女で、何をするにも一生懸命でしたから」

菫・直「(純真無垢の少女が…どうしてこうなっちゃったんだろ?)」


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最終更新:2013年02月23日 22:03