SE「なんと、説明のアナウンスが入る前に舟を操縦し始めた…」
さわ子「この舟の操縦は難しいんですか?」
SE「いえ、ゲームですから簡単にしているんですが、説明無しで即操縦には、ビックリしました」
菫「憂先輩は、そんな人なんです。さっきの福引きもそうですが、一緒に部活していて、色々と
驚かされます」
直「やっぱりロボみたいな人だ…」
アレフガルド北西部
純「よし着いた!それじゃあ上陸だ」
憂「あれ?BGMが違うね」
梓「ほんとだ。なんか、少し寂しい感じのBGMだね。楽器の数も少ないシンプルな感じだし」
純「ドラクエⅠのBGMだよ。この音楽が流れたら、アレフガルドに着いたってことなの。
そのまま東に真っ直ぐ進んでいったら、お城が見えるの。それがラダトーム城ね」
ラダトーム城
兵士「ラダトームの城にようこそ」
憂「あれっ?お城のBGMも違うんだ」
純「このBGMもドラクエⅠと同じなの。とりあえずここでセーブをして、その後私がルーラで舟を呼
び寄せるから。それから竜王の城だね。クリアには直接関係しないけど、大事な物があるからね。
それと、ここでのセーブは教会でするんだよ」
憂「ここでは教会でセーブなんだね。王様ではセーブできないんだ」
純「王様は隠れてしまってるの。隠れてる場所も分かってるんだけど、金の鍵がないと入れないの」
梓「純、セーブしないとダメなの?ルーラって行き先指定できるはずだよね」
純「それがね、Ⅱではできないんだよ。最後にセーブした場所に移動するようになってるのよ」
…
老人「おお、古き言い伝えの勇者の子孫たちに光あれっ!」
梓「わわっ!眩しい!」
純「よーし、この光あれでMPが回復するから、ラダトームは便利なのよね。もっとも、ここの宿代は
一番安いから、あんまり変わらないんだけどね。一人一泊2Gだし」
竜王の城 1F
憂「ここもBGMが違うんだね。ダンジョンとも塔ともムーンブルク城とも違うよ。純ちゃん、これも
ドラクエⅠのBGMなの?」
純「そう。アレフガレドにあるものは、ほとんどドラクエⅠのBGMが使われてるの。そもそも、ソフトも
ドラゴンクエストⅠ・Ⅱってセットになってるしね」
梓「でも、ここはお城の形もじゃないね。ムーンブルクの方がまだお城の形をしていたよ」
純「ここは正確に言うと地下深くのお城だからね。この階段を下りたらダンジョンになるのよ」
…
竜王の城 B2F
憂は宝箱を開けた。なんと!ロトの剣を見つけた!憂はロトの剣を手に入れた。
純「竜王の城にロトの剣があるのもⅠと同じなんだよ。といっても、Ⅱではロトの剣よりも攻撃力の
高い武器がお店で買えるんだけどね」
梓「伝説のロトの剣も、100年たったら時代遅れってことなのかな?」
純「でも、ロトの剣は他のロトの装備の中で唯一、サマルトリアも装備できるから私にはありがたい」
憂「じゃあ、純ちゃんが装備してみる?」
梓「いやいや、しばらくは憂が装備しててよ。その方が早くモンスターも倒せるからね」
竜王の城 B7F
憂は世界地図を手に入れた。
純「航海に地図は必須だからね。現在位置も表示されるから、これでいろんな場所に迷わず
行けるようになるよ」
憂「純ちゃん、またこのバリアの床を通り抜けなきゃいけないの?」
梓「MPも半分以下だし、あんなにあった薬草も使い切ったし、なにより痛いし、もうこれヤダよ…」
純「まだトラマナもリレミトも使えないから、仕方ないよ。祈りの指輪があるから、それでMPを補充
すれば大丈夫だし。通り抜けたら、せっかくだから竜王のひ孫にでもご挨拶しておこうかね」
…
竜王のひ孫
「よく来た、憂よ。わしが王の中の王、竜王のひ孫じゃ。最近ハーゴンとかいう者がえらそうな
顔をして、幅を利かせていると聞く。実に不愉快じゃ!もし、わしに代わってハーゴンを倒して
くれるなら良いことを教えるが、どうじゃ?」
梓「(ハーゴンは倒さないといけないけど、竜王はⅠのラスボスだし、その頼みだなんて…)」
純「いいですよ!」
憂「えっ?純ちゃん!?」
梓「純、なんであっさりOKするの…」
純「いいから。大丈夫だから」
竜王のひ孫
「ほほう、やってくれるかっ!では5つの紋章を集めよ。さすれば精霊の守りが得られるという。
かつてメルキドと呼ばれた町の南の海に、小さな島があるはず。まずそこに行け!
紋章を集め精霊のチカラを借りなければ、ハーゴンは倒せまいぞ!」
…
憂「純ちゃん、さっきの竜王のひ孫さんの言ってた精霊の守りって、どんな物なの?」
梓「精霊の鎧とか、そんな感じの物なの?」
純「ルビスの守りっていうアイテムが手に入るの。これが無いとハーゴンの神殿に入れないのよ」
梓「ねえ純、さっきの竜王のひ孫の頼みを、もし断ってたらどうなってたの?」
純「断っても、お前は意外と心の狭いやつだなってイヤミ言われるだけだし。別にそこで戦闘に
なるわけでも無いからね。もし戦闘だったら大変だよ。竜王はドラクエⅠのラスボスだからね」
憂「この後は、その南の海の小さな島に行くの?」
純「いいや、先に装備を強化した方が楽だから。とりあえず、金の鍵を取りに行こうよ」
海の上 南東の端
憂「海のBGMって、なんか良いよね。」
梓「ワルツだね。3拍子で優雅な感じで。遊覧船って感じ?」
純「私たちの格好じゃ、とても優雅とは呼べないけどね」
梓「それを言ったらそれまでじゃないの」
憂「ところで純ちゃん、目的地はもっと先なの?」
純「地図では今この辺だから、もうすぐ見えるはず」
梓「あっ!見えたよ!あの島でしょ」
純「うん、あれで間違いないと思う」
憂「あれれ?あの町ってひょっとして、ローレシア城とつながってるほこらの隣の島にある
町じゃないかなぁ?」
純「その通り。その町の名がザハン。ここに金の鍵があるのよ」
漁師町ザハン
女性「漁師町ザハンにようこそ。今、男達は漁に出て留守でございますわ」
憂「確かに女の人ばかりだね」
梓「あれ、あそこで男の子が泣いてる」
男の子「うわーん。あそこの犬が吠えて袖を引っ張るんだよお」
犬「わんわんわんわん!」
梓「あれ?あの犬、向こうの建物の端に走ってった」
純「花咲か爺さんと同じだよ。あの犬についていったら、金の鍵が見つかるよ。追いかけよう!」
…
犬「わんわんわんわん!」
憂「ワンちゃんが座って待ってる」
純「この犬の手前を調べると、金の鍵が落ちているのよ」
憂は足元を調べた。なんと!金の鍵を見つけた!憂は金の鍵を手に入れた!
純「OK!じゃあ、金の鍵で手に入るアイテムを集めに行こう。まずはローレシアからだね。憂が
言ってたように、近くのほこらの中の旅の扉がローレシアにつながってるから、そこから行こう」
ローレシア城
梓「確かにお城の音楽が流れてるね。ここがローレシア城なの?」
憂「そうだよ。ここは中庭で、あっち側がお城の入り口なんだよ」
…
ローレシア城 宝物庫
ガチャ
兵士「この部屋に入ってくるとは、何奴だっ!?おのれ、盗っ人め!かくごっ!
憂「わーっ!ゴメンナサーイ!」
兵士「ややっ?憂王女様でしたか。こりゃとんだ失礼を……」
憂「いいえ、こちらこそすいません…」
…
憂「私たちがやってることって、泥棒と変わりないし、何だか気が引けるよね」
純「でも、これをしないと目的の物がもらえないし…それに、憂が持ち出すんだったらOKでしょ。
あった!これだよ、ロトの印!」
梓「へーっ、これがそうなんだ。で、これはどんなアイテムなの?」
純「ロトの兜を取るために必要な物なのよ」
ローレシア南のほこら
純「憂が気にしていたほこらがここだよ」
老人「おお、待っておりましたぞ!この爺は、王女様にお教えすることがありましての。実は、
この世界には銀の鍵と金の鍵の二つがあり、扉にも二つの種類があるのですじゃ。まず、
銀の鍵を見つけなされ。サマルトリアの西、湖の洞窟の中に隠されているという話ですじゃ」
憂「ありがとうございます。でも、せっかく教えていただいたんですけど、ほら、この通り…」
老人「…へ?もう銀の鍵はおろか、金の鍵までも手に入れたですと?…いや、さすが王女様じゃ。
恐れ入ったわい」
純「というお話だったのさ」
憂「そういうことだったんだね」
梓「でも、それを確認するためにわざわざここに来たの?」
純「もちろんこれは余興みたいなもの。目的はほら、この建物。金の縁の扉でしょ。この中に入って、
中にある旅の扉で別の場所に移動するためなのよ」
デルコンダル城
憂「あっ!お城の音楽だ!」
純「そう、ここはデルコンダル城っていうお城の中なの。この場所は、お城の周囲の廊下なのよ。
デルコンダル城は月の紋章がもらえる場所なんだけど、その為にはキラータイガーと戦わない
といけないの。素早さは高い、攻撃力は強い、二回攻撃もあるから今戦っても苦戦するからね。
だから、先に宝物だけ取って一度退散するのよ。この扉を開けてこっちに行くとね…」
梓「あれ?ここってお店の裏側じゃない?」
純「お店の宝箱を失敬するのよ。ここにはガイアの鎧って、結構強い鎧があるんだから」
憂「純ちゃーん。これじゃほんとに泥棒だよ」
純「ゲームに泥棒も何も無いの!クリアすることが正義なんだから!」
梓「純はやっぱりドライだね」
憂「でも、私は純ちゃんのそんなところ、好きだよ」
純「それは褒めているのかね?」
サマルトリア城
老人「よくぞ来た!ロトの血を引きし者達よ!さあ!宝箱を開け、その中の物を取るがよい!」
憂は宝箱を開けた!なんと!ロトの盾を見つけた!憂はロトの盾を手に入れた!
老人「その盾には、勇者ロトの思いが込められているはず。必ずや、そなたの身を守ってくれようぞ!」
純「これでサマルトリア城もOK。ついでだから、私の妹を二人に紹介しよっか」
梓「純に妹なんていたっけ?」
憂「ゲーム上はいるんだよ!ねー」
サマルトリア城 姫(妹)の部屋
姫(妹)「あっ、お姉ちゃんお帰り。ねー、あたしも連れてってよお!」
純「ダメだよ。外でモンスターと戦えるとでも言うの?」
姫(妹)「それは無理だけど…でも、ずっとお城の中にいるの退屈だもん」
純「他の兵士さん達に遊んでもらえばいいじゃん」
姫(妹)「だって、誰も遊んでくれないんだもん」
純「でもそうやって、ずっと退屈でぼっちしているほうがお似合いだよ!」
姫(妹)「なによ!お姉ちゃんのいじわるうっ!」
…
憂「姉妹の戯れっていいよねー。ニコニコ」
梓「私は一人っ子だから経験が無いんだけど、お姉ちゃんは欲しいなって何度も思ったよ。でも、
今見てて、純みたいなお姉ちゃんはちょっと嫌だなって思った」
憂「梓ちゃんは、やっぱり私のお姉ちゃんみたいな感じの人がいい?」
梓「いや、前に言ったことあるけど、お姉ちゃんにするなら澪先輩みたいな感じの人がいい…」
さわ子「サマルトリアの妹って、こんなセリフだったかしら?」
SE「以前別のゲームでモニター依頼をした時に、いろんな回答フレーズがあったほうがいいって
レポートがあったんです。そこで、試験的に一部のキャラへの話しかけについて、返答にバリ
エーションをつけています」
直「ほんとに鈴木先輩の妹みたいな感じですね」
菫「純先輩に妹がいたら、こんな感じのやり取りになるんですかね。これが梓先輩や憂先輩だと
どうなるか、個人的に見てみたいです」
ローラの門
純「ここから、また旅の扉で移動していくのよ」
梓「ここにも旅の扉があるの?」
純「あの金縁の扉の先にあるの」
憂「あの扉の奥は旅の扉だったんだね」
純「ここからはしばらく旅の扉でワープを繰り返すからね。じゃあ行こう!」
…
ベラヌール北のほこら
純「このおじいさんがいるってことは、ベラヌール北のほこらかな?ちょっと外に出てみよう」
梓「へー、こんなところに着いたんだ。地図で見ると、ずいぶん遠くなんだね」
純「さて、次の行く道は…真ん中と右側とどっちだったかな?とりあえず右側に入ってみよう」
…
ムーンブルク西のほこら
梓「なんか、狭いところに出てきたね」
憂「あっ、扉をあけたらあの神父さんがいた。ここはムーンブルクのトンネルになってるほこらだね」
純「入るところを間違えたみたいだね。とりあえず戻って、真ん中に入り直そう」
炎のほこら
梓「なんか、後ろのツボから火が出てる」
純「よし、ここだここだ。ここに太陽の紋章があるんだよ。ほこらの右側から少しだけ外に出てみて。
そこの木の手前にあるはず…」
憂「探してみるから、ちょっと待ってね」
憂は足元を調べた。しかし、何も見つからなかった。
憂「純ちゃん、何も無いよ?」
純「あれっ?おかしいな。その反対側は?」
憂「あっ、外に出ちゃった。地図で見たら、ここって南東の小さな島なんだね」
純「間違いない、ここは太陽の紋章がある炎のほこらだよ。でも、なんで何もないんだろ?」
梓「純の勘違いじゃないの?」
純「でも、それじゃあ何のためにここが…あっ、そうか!紋章の場所も変更されてるんだ!」
憂「確か、紋章の場所も変更項目にあったはずだから、そうじゃないかな」
梓「純、とりあえずここはパスして、次の目的地に行こう」
純「そうだね。えーっと、左と右とどっちだったかな?とりあえず右に行ってみよう」
聖なるほこら
梓「何か、部屋全体が赤いね」
憂「祭壇の上に兜が祭ってあるよ」
純「聖なるほこらだね。OKOK。ここで、さっきのロトの印が役に立つのよ」
…
神父「おお、わしは待っておった!勇者ロトの子孫が現れるのを!そなた達にロトの兜を授けよう!」
梓「これで、鎧以外のロトの装備がそろったね」
憂「でも、私の装備ばかりだね。いいのかな?」
純「ロトの剣以外はローレシア専用だから、それでいいのよ。第一、憂が主役キャラなんだし」
神父「ここにはもう用がないはず。行くがよい」
梓「何か感じ悪いね、この神父さん」
純「この神父さんは、ロトの印無しで行くと、愚か者め立ち去れい!って追い出しちゃうんだよ」
ルプガナ北のほこら
梓「ここはどこなの?」
純「そこそこの広さの部屋の中ということは、ここはルプガナ北のほこらだね。OK。それじゃあ、
ここから休憩前に通ったドラゴンの角の北の方の塔に立ち寄ろう。大切なアイテムがあるしね」
…
老人「ほほう、それが金の鍵じゃな。ちょっと借りるぞい!」
憂「あっ、取られちゃった…」
老人「わしも一度は旅の扉というものに入ってみたかったのじゃよ。そうそう、金の鍵は返しておこう。
では、またな」
憂「いなくなっちゃった…」
…
ルプガナ北部
梓「そういえば、舟はザハンの町に置きっぱなしだけど、どうするの?」
憂「セーブしてルーラで呼ぶの?」
純「それはしなくても大丈夫。ルプガナに行けばいつでも舟に乗れるからね。それに、ルプガナで
セーブしちゃうと、せっかくラダトームでセーブしているのに、その意味がなくなっちゃうからね」
ドラゴンの角 北塔3F
憂は足元を調べた。なんと!雨露の糸を見つけた!憂は雨露の糸を手に入れた!
憂「純ちゃん、これなーに?なんか、糸から水が滴り落ちてくるよ。不思議な糸だね」
純「それが雨露の糸っていって、水の羽衣を作るのに必要なアイテムの一つなのよ」
梓「えっ?水の羽衣って、Ⅱでは作るの?」
純「そう、お店では買えないのよ。テパの村のドン・モハメっていうお爺さんに道具一式を渡して、
作ってもらうことになるの。そのかわり、Ⅱでは最強装備の一つになるんだから」
憂「ふーん。アイテムの一つってことは、他にもアイテムが必要なの?」
純「あとは聖なる織機が必要なのよ。これはザハンにあるんだけど、それを取るには牢屋の鍵が
必要なの。牢屋の鍵は、ペルポイの町で手に入れるのよ。それで…」
梓「純、ゴメンだけど一度には把握できないから、後で順番に案内してもらっていい?」
純「ペルポイの町はかなり南の方で、ハーゴンがいるロンダルキアに割合近いところにあって…」
梓「聞けよ!」
港町ルプガナ
老人「おお、孫娘を助けてくれた人達じゃな。舟に乗りなさるか?さあさ、通りなされ」
純「こんな感じで、ルプガナに着けば自動的に舟がルプガナに戻ってきて、そのまま使えるのよ」
梓「そうなんだね。で、これからどうするの?」
純「憂、右に曲がって港の奥のほうに進んでもらっていい?」
憂「うん、こっちだね」
梓「運河みたいなところの途中に扉があるね」
純「詳しくは、ここの奥にいる商人の話を聞いてから」
…
商人「嵐の夜。財宝を積んだ私の舟が沈みました。私はたまたま近くを通った舟に助けられましたが、
財宝は海の底に……。もし財宝を引き上げてきてくれたなら、きっとお礼をいたしましょう」
純「ということで、今からその海に沈んだ財宝をこれから取りに行こう!」
憂「その財宝のお礼が、何か関係しているんだね」
純「その通りなのよ」
ルプガナ北沖
純「確かこっちの方に、キラキラ光ってる場所があるんだけど…。もう少し北かなぁ」
梓「海は広いから全然わからないよ。こんなの探すの無理だよ!」
憂「あっ、見えた!純ちゃん、ほらあそこ!あそこの場所だけキラキラ光ってるよ!行ってみるね」
梓「なんで何もしていない私たちが見つけられなくって、操縦している憂が見つけられるのよ?」
純「梓、憂はそういう子だし、今更言うほどじゃないでしょ」
…
憂「ここだね」
純「ここの海の下に、財宝が眠ってるのよ」
梓「キラキラ光ってるのはわかるけど、よく見えないよ。純、これをどうやって引き上げるの?」
純「海に飛び込んで潜って取ってくるのよ。でも、ここって深さどのくらいかな?」
憂「とりあえず、潜ってきてみるね。梓ちゃん純ちゃん、ちょっと待っててね。…ザッパーン」
梓「えっ!憂、鎧兜のままじゃ…飛び込んじゃったよ」
憂は舟から飛び下り潜っていった!何と!船の財宝を見つけた!
憂「ザパー…ぷはーっ!純ちゃん、この宝箱でしょ?そんなに大きくも重くないよ!」
梓「あんまり大きくない箱だね。ほんとに財宝が入ってるのかなぁ」
純「たぶん金銀宝石とかの装飾品じゃないかな。これって開けられるかな?ちょっとやってみよう」
憂「純ちゃん、それはさすがにマズイよ…」
純は財宝の箱を開けようとした。しかし、頑丈な鍵がかかっていて開かない!
純「ダメだ、金の鍵も銀の鍵も合わないよ。しょうがない。おとなしく引き渡すしかないね」
梓「純…もし開いてたら中身を取るつもりだったの?」
…
港町ルプガナ
商人「おお!これは沈んだ舟の財宝!これで私は破産せずに済みますよ!ありがとうございました!
お礼に我が家の宝、山彦の笛を差し上げましょう」
純「この山彦の笛で紋章のある場所がわかるのよ。普通の場所で吹いたら何とも無いんだけど、
紋章のある場所で吹くと、山彦のように音が返ってくるの」
梓「そっか、その笛をいろんな場所で吹いて、紋章の場所を探すわけなんだね」
純「そうなの。総当たりになっちゃうけど、紋章の場所が分からないから、仕方ないのよ」
憂「そうだよね。じゃあどこから探す?」
純「その前に、一度ルーラでラダトームに戻るけど、いい?ちょっと試したいことがあってね…」
最終更新:2013年02月23日 22:06