【5】
「なに、気に病むことは無い。あれを動かすなど土台無理な話だ。
いくらなんでも条件が悪すぎる、あれは総統閣下でも動かせんだろうな」
一応、励ましているつもりなのだろう。
そう解釈したとしても、正純は敗北感を拭う事が出来なかった。
なにしろアーカード達は、最初から説得不可能な状況にいたのだ。
これでは、必死になっていた自分が道化ではないか。
後からやって来たシャアが、後方で立ち止まったのが分かる。
正純の隣にいたアーチャーが、現れた彼の名を呼んでいたからだ。
やはり彼もまた、正純には同情の念を抱いていたようだ。
自分の納涼を示すいい機会だと考えていたにも関わらず、結局気を使わせてしまった。
これでは、どんな表情で彼と向き合えばいいのか分からなくなる。
「……ライダーの言う通りだ、君に非がある訳ではない」
「分かっている。分かってはいるが……」
それでも、失敗は失敗だ。
交渉は意味を成さず、同士さえ増やせぬままだった。
もしかしたら、闘争を終えた神父達が戻ってくる可能性もあるだろう。
だがそれは所詮、"もしかしたら"の話に過ぎないのだ。
「そうよそうよ!大体何なのよアイツら、人の話も聞かないで!」
「そう言ってやるなアーチャー、奴等は極上のオートブルにありついたんだ。
無理くり止める方が酷というものさ。まったく、聖杯との戦争も、中々の物と思ったのだがね」
不満を垂れるアーチャーに、少佐はそう言い返した。
単純な話、今回は相手が悪かったとしか言いようがないのだ。
そう納得しようとしてもなお、正純には口惜しさが残る。
「何にせよ、今の我々ではどうにもならなかったのが現実だ。
今は一先ず、今回の件を踏まえた上で今後の方針を――――」
その時、シャアのニュータイプとしての感覚が、一つの気配を捉えた。
後方の建物の屋根に、疑念と敵意が入り混じった感情が存在している。
後ろを振り返ってみれば、なるほどそれらしき影が立っていた。
釣られて視線を向けた正純は、息を呑んだ。
視界に映っていたのは、少女の姿をしたサーヴァントであった。
ただのサーヴァントではない。正純もよく知る存在である。
「これはこれは。マスター、此処に来たのも失敗だけではないようだ」
何がおかしいのか、ライダーは楽しげに笑っていた。
きっと、これから何が起こるのは理解しているからだろう。
そう、あと数十秒もすれば、言葉の戦争が再び幕を開けるのである。
「……ルーラーのサーヴァントとして、貴方方に問います」
もしも、聖杯戦争を覆そうとする者がいたとして。
その戦争に裁定者がいたとしたら、その人物はきっと激怒するだろう。
だから、この場に彼女が現れ、正純達に鋭い視線を向けるのは、当然の事であり。
そして正純が彼女と交渉するのもまた、必然なのであった。
「本多・正純、及びその一派よ――聖杯と戦争するとはどういう意味か、説明しなさい」
次なる相手は、ルーラー――ジャンヌ・ダルク。
本多・正純の戦争は、まだ始まったばかり。
【C-6/錯刃大学・近辺/二日目/未明】
【シャア・アズナブル@機動戦士ガンダム 逆襲のシャア】
[状態]:健康
[令呪]:残り三画
[装備]:無し
[道具]:シャア専用オーリスカスタム(防弾加工)
[所持金]:父の莫大な遺産あり。
[思考・状況]
基本:聖杯戦争によって人類の行方を見極める。
1.アーカードたちと交渉。
2.赤のバーサーカー(デッドプール)を危険視。
3.サーヴァント同士の戦闘での、力不足を痛感。
4.本多・正純と同盟を組み協力し、彼女を見極める。
5.ミカサが気になる。
[備考]
※ミカサをマスターであると認識しました。
※バーサーカー(デッドプール)、『戦鬼の徒(ヴォアウルフ)』(シュレディンガー准尉)、ライダー(少佐)のパラメーターを確認しました。
※目立つ存在のため色々噂になっているようです。
※少佐をナチスの英霊と推測しています。
【アーチャー(雷)@艦隊これくしょん】
[状態]:健康、魔力充実(小)
[装備]:12.7cm連装砲
[道具]:無し
[思考・状況]
基本:マスターに全てを捧げる。
1.シャア・アズナブルを守る。
2.バーサーカー(デッドプール)を危険視。
3.とりあえず今は正純の護衛。
[備考]
※バーサーカー(デッドプール)、『戦鬼の徒(ヴォアウルフ)』(シュレディンガー准尉)、ライダー(少佐)の姿を確認しました。
【本多・正純@境界線上のホライゾン】
[状態]:目眩、とても空腹、倒れそう
[令呪]:残り三画
[装備]:学生服(月見原学園)、ツキノワ
[道具]:学生鞄、各種学業用品
[所持金]:さらに極貧
[思考・状況]
基本:他参加者と交渉することで聖杯戦争を解釈し、聖杯とも交渉し、場合によっては聖杯と戦争し、失われようとする命を救う。
1.アーカードたちと交渉を。
2.マスターを捜索し、交渉を行う。その為の情報収集も同時に行う。
3.遠坂凛の事が気になる。
4.聖杯戦争についての情報を集める。
5.可能ならば、魔力不足を解決する方法も探したい。
6.シャアと同盟を組み、協力する。
[備考]
※少佐から送られてきた資料データである程度の目立つ事件は把握しています。
※武蔵住民かつ戦争に関わるものとして、アーチャー(雷)に朧気ながら武蔵(戦艦及び統括する自動人形)に近いものを感じ取っています。
※アーカードがこの『方舟』内に居る可能性が極めて高いと知りました。
※孝一を気になるところのある武蔵寄りのノリの人間と捉えましたがマスターとは断定できていません。
※柳洞一成から岸波白野の住所を聞きました(【B-8】の住宅街)。
※遠坂凛の電話越しの応答に違和感を覚えました。
※岸波白野がまだ生きているならば、マスターである可能性が高いと考えています。
※アーチャー(雷)のパラメータを確認しました。
【ライダー(少佐)@HELLSING】
[状態]魔力消費(大)
[装備]拳銃
[道具]不明
[所持金]莫大(ただし、そのほとんどは『最後の大隊(ミレニアム)』の飛行船の中)
[思考・状況]
基本:聖杯と戦争する。
1.???
2.通神帯による情報収集も続ける。
3.シャア及び雷と同盟関係を取る。雷に興味。
[備考]
※アーカードが『方舟』の中に居る可能性が高いと思っています。
※正純より『アーカードとの交戦は必ず回避せよ』と命じられています。令呪のような強制性はありませんが、遵守するつもりです。
※アーチャー(雷)を日本軍関係の英霊と考えています。
【ルーラー(ジャンヌ・ダルク)@Fate/Apocrypha】
[状態]:健康
[装備]:聖旗
[道具]:???
[思考・状況]
基本:聖杯戦争の恙ない進行。
1.???
2.その他タスクも並行してこなしていく。
[備考]
※カレンと同様にリターンクリスタルを持っているかは不明。
※Apocryphaと違い誰かの身体に憑依しているわけではないため、霊体化などに関する制約はありません。
※カッツェに対するペナルティとして令呪の剥奪を決定しました。後に何らかの形でれんげに対して執行します。
※バーンに対するペナルティとして令呪を使いました。足立へのペナルティは一旦保留という扱いにしています。
※令呪使用→エリザベート(一画)・デッドプール(一画)・ニンジャスレイヤー(一画)・カッツェ(一画)
【6】
タクシーの料金メーターが、変動した。
それはつまり、闘争が近づいたという事だ。
廃教会への移動は、またしてもタクシーが使われる事となった。
カッツェを追った際と同様の手段を取らなかったのは、当のアーカードが魔力消費を嫌がったからだ。
曰く、人間(わたし)とは万全の状態で戦わねばならない、だとか。
そういう都合もあり、魔力の代わりにジョンスの金が消費される訳であった。
れんげという幼女を連れてタクシーに乗る、というのは犯罪の香りがするのではないか。
そんな懸念があったものの、運転手は別段変わった素振りも見せず、ジョンス達を車内に招き入れた。
どれだけ感情豊かでもやはりNPC、そこら辺の価値観は機能しないよう設定されているのだろうか。
窓から外の風景を覗いて、未だ闇が深い事を確認した。
太陽が顔を見せ、空の色にも変化が生じるのは、まだ先の事だろう。
今はまさに、吸血鬼の時間という訳だ。
横にいるれんげは、案の定眠たげな眼をしていた。
いくら昼寝をしていたとしても、やはり子供は子供だ。
規則正しい生活を送る子には、徹夜は流石に応えるだろう。
アーカードの方はというと、黙りこくったままだ。
これから始まる決戦に向けて、少しでも多く体力を温存するつもりなのだろう。
会話に使うエネルギーさえ惜しいと、そう考えているに違いない。
ジョンスは、何故アーカードが人間に執着するかを知らない。
別段興味も無かったし、きっとこれから先も興味はないままだろう。
ただ、彼が闘争に向かっているのであれば、ジョンスもそれに付き従うまで。
アーカードの闘争の先に待っているのは、きっとジョンスの闘争なのだから。
「……はっきょくけん」
ジョンスを呼ぶ、れんげの気だるげな声がした。
もう眠気に耐えれないのだろう、彼女は既にうつらうつらとしている。
それでもれんげは、何かに不安を覚える様な言いぶりで、
「しんぷ、あっちゃんと喧嘩するん?」
そんな事か、と、ジョンスは思った。
れんげが懸念する事態は起きないだろう。あの二人が喧嘩をする事は恐らく無い。
だがその代わりに、神父が召喚したランサーが、アーカードと喧嘩をする。
喧嘩という名の殺し合いが始まるのは、最早決定事項だった。
そしてその喧嘩の末に、神父達かジョンス達のどちらかが消滅する。
れんげはまだ、それを知らない。聖杯戦争さえ理解していないのだ、当然だろう。
もしこのルールをれんげが知ったら、きっと彼女はぐずりだす。
まだ小学生になったばかりの童が、そんな不条理に納得できる筈も無い。
「……さあな」
だからジョンスは、言葉を濁す事にした。
そんな曖昧な返事で納得したのか、れんげは遂に目を閉じる。
それから少しして、幼い少女は寝息を立て始めた。
タクシーが夜道を走る。少しずつ目的地に接近している。
目指す場所は廃教会。打ち捨てられた信仰、その残りかす。
教徒達の夢の跡地で、アーカードは自分自身と殺し合うのだ。
タクシーの料金メーターが、再び変動する。
闘争が、すぐそこまで近づいている。
【C-7/路上/二日目/未明】
【宮内れんげ@のんのんびより】
[状態]ルリへの不信感、擦り傷
[令呪]残り1画
[装備]なし
[道具]なし
[所持金]十円
[思考・状況]
基本:かっちゃん!
1.かっちゃんに友達できてよかったん……。
2.るりりん、どうして嘘つくん?
3.はるるんにもあいたい
[備考]
※聖杯戦争のシステムを理解していません。
※カッツェにキスで魔力を供給しましたが、本人は気付いていません。
※昼寝したので今日の夜は少し眠れないかもしれません。
※ジナコを危険人物と判断しています。
※アンデルセンはいい人だと思っていますが、同時に薄々ながらアーカードへの敵意を感じ取っています。
※ルリとアンデルセンはアーカードが吸血鬼であることに嫌悪していると思っています。
※サーヴァントは脱落しましたが、アーカードがカッツェを取り込んだことにより擬似的なパスが繋がり生存しています
【ジョンス・リー@エアマスター】
[状態]顔面に痣、疲労(大)、右腿の銃痕(応急処置済み)、右指に切り傷
[令呪]残り一画
[装備]なし
[道具]ジナコの自宅の電話番号、ホシノ・ルリの連絡先を書いた紙
[所持金]そこそこある
[思考・状況]
基本:闘える奴(主にマスターの方)と戦う。
1.アーカードの闘争を見届ける。
2.あの男(切嗣)には必ず勝つ。狭間ともいずれ決着を。ただ、狭間のサーヴァント(鏡子)はなんとかしたい。
3.ある程度したらルリに連絡をする。
4.錯刃大学の主従はランサー(ヴラド三世)との戦闘後に考える。
5.聖と再戦する。
[備考]
※宝具の発動と令呪の関係に気付きました。索敵に使えるのではないかと考えています。
※聖、ジナコの名を聞きました。アサシン(カッツェ)の真名を聞きました。
※ランサー(ヴラド三世)の声を聞きました。
※アサシン(カッツェ)、セイバー(ロト)、アーチャー(エミヤ)のパラメーターを確認済み。
※科学忍者隊ガッチャマン、おはよう忍者隊ガッチャマン、ガッチャマン(実写版)におけるベルク・カッツェを把握しました。
→『ベルク・カッツェ』の最期まで把握しました。カッツェがNOTEを所持している可能性も考慮しています。
※狭間偉出夫の容姿と彼のサーヴァント(鏡子)の『ぴちぴちビッチ』を確認しました。更にサーヴァントの攻撃が性的な攻撃だと気づいてます。
狭間偉出夫が実力の大部分を隠していると気づいています。
※狭間偉出夫から錯刃大学の主従についての情報を受け取りました。
受け取った情報は『春川英輔について』『超常の反撃能力について』です。
※狭間偉出夫の『トラフーリ』を確認しました。切嗣戦と合わせてマスターの中に『ジョンスの常識を超えた技を使える者』が居ることに気づきました。
魔法の存在にも存外理解があります。
【アーチャー(アーカード)@HELLSING】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]なし
[思考・状況]
基本:主(ジョンス・リー)に従う。
1.ランサー(ヴラド三世)と戦うために廃教会へ。
2.錯刃大学の主従をどうするか。
3.アーチャー(エミヤ)そしてセイバー(ロト)と再戦し、勝利する。
4.性のサーヴァント(鏡子)に多大な興味。直接会い、再戦することを熱望。狭間には興味なし。
5.参加者中にまだまだ『ただの人間から英雄へと至った者』が居ると考えています。彼らとの遭遇も熱望してます。
[備考]
※セイバー(ロト)の真名を見ました。主従共に真名を知ることに余り興味が無いので、ジョンスに伝えるかどうかはその時次第です。
※セイバー(ロト)の生前の話を知りました。何処まで知っているかは後続の書き手さんに任せます。少なくとも魔王との戦いは知っているようです。
※アーチャー(エミヤ)の『干将莫耶』『剣射出』『壊れた幻想』を確認しました。
※狭間が『人外の存在』だと気づいています。
※ライダー(鏡子)の宝具『ぴちぴちビッチ』を確認しました。彼女の性技が『人間の技術の粋』であることも理解しています。
そのため、直接出会い、その上での全力での闘争を激しく望んでいます。ちなみに、アーカード的にはあれは和姦です。
※英霊中に人間由来のサーヴァントが多数居ることを察しています。彼らとの闘争を心から望んでいます。
※ヴラド三世が、異なる世界の自身だと認識しました。また、彼を“人間”だと認識しています。
※ヴラド三世のマスターを知りました。
※カッツェを美味しく頂きました。時々胸から妙な声が聞こえますが無害です。
【7】
聖杯を破壊しようと目論む者が行動している。
その事実は、HALにとって少しばかり衝撃的だった。
アークセルから脱出するのではなく、アークセルそのものを破壊しようとは。
本多・正純と言ったか、召喚したサーヴァント共々、何とも度し難い少女である。
「ますたぁよ、如何にする」
「まだ慌てふためく事態ではない、というのは確かだ」
如何に聖杯に反抗するとはいえ、相手は所詮一参加者に過ぎないのだ。
警戒しておくに越したことは無いが、躍起になって潰しにかかる程でもないだろう。
必死になったせいで足元を掬われたとなると、笑い話にもなりはしない。
(なるほど、聖杯と戦争か)
HALとしては、聖杯の破壊などまっぴら御免である。
それどころか、大半のマスターから怒りを買う様な話だろう。
自分の力ではどうにもならないからこそ、聖杯戦争に挑む者だっているのだ。
そんな人間からすれば、正純の様なスタンスは唾棄すべきものとしか映らない。
(ここにきて明確な敵が出来るとはな)
聖杯を狙う者からすれば、聖杯に反抗する者は共通の敵に成り得る。
それはつまり、その一点だけでも同盟関係を結ぶ要因にもなるという事で。
今現在、HALは交渉のカードをまた一つ手に入れたという事でもあった。
(それより今は、ジョンス・リーらに注目すべきか)
だがHALとしては、それよりもジョンス達の動向が気になった。
闘争とあれば盛りのついた犬の様になる彼等は、実に扱いやすい。
上手くいけば、こちらの優秀な駒に仕立て上げる事も不可能ではない。
ひとまず、廃教会にNPCの監視を付けておこう。
NPCを利用し、アーカードが勝つように細工をするもの不可能ではないものの、
そんな真似をすれば最後、そのアーカードが錯刃大学に殴り込んでくるかもしれない。
故に、少なくとも今現在だけは、監視だけに留めておくとする。
(しかし、聖杯の正体、か)
HALとて、聖杯の全てを鵜呑みにしている訳ではない。
現に、これまでも聖杯の思惑について考察した事が何度かある。
尤も、それも聖杯戦争を生き抜く"ついで"のようなものだったが。
(一度、本腰を入れて調べるのもいいかもしれないな)
聖杯の名を借りる者の正体、そしてその真の目論見。
それについて、本格的に調査してみるべきなのかもしれない。
勿論、聖杯を入手するという最終目的に変わりはないのだが。
さて、どうやら正純らの交渉には、まだ続きがあるようだ。
騒ぎを聞きつけ、ようやくこの地に舞い降りたルーラー。
これから始まる会話から、また新しい情報が掴めるかもしれない。
「ひとまず現状維持だ、情報収集に移るとしよう」
「……さようか」
そう言ったアサシンの声には、どこか不満げなものがあった。
まるで、怒りと思しきものを押し殺している様な声色だったのだ。
何か癇に障る様な発言をしただろうか、そうHALは少し考えて、
(……そうか、そういえば)
アサシンは、"必要な戦争"の犠牲だったか。
相棒のそんな記憶を、ふと思い出した。
【C-6/錯刃大学・春川研究室/二日目/未明】
【アサシン(甲賀弦之介)@バジリスク ~甲賀忍法帖~】
[状態]:健康
[装備]:忍者刀
[道具]:なし
[思考・状況]
基本:勝利し、聖杯を得る。
1.HALの戦略に従う。
2.自分たちの脅威となる組は、ルーラーによる抑止が機能するうちに討ち取っておきたい。
3.性行為を行うサーヴァント(鏡子)、狂想のバーサーカー(デッドプール)への警戒。
4.戦争を起こす者への嫌悪感と怒り。
[備考]
※紅のランサーたち(岸波白野、エリザベート)と赤黒のアサシンたち(足立透、ニンジャスレイヤー)の戦いの前半戦を確認しました。
※狂想のバーサーカー(デッドプール)と交戦し、その能力を確認しました。またそれにより、狂想のバーサーカーを自身の天敵であると判断しました。
※アーチャー(エミヤ)の外見、戦闘を確認済み。
【電人HAL@魔人探偵脳噛ネウロ】
[状態]健康
[令呪]残り三画
[装備]『コードキャスト:電子ドラッグ』
[道具] 研究室のパソコン、洗脳済みの人間が多数(主に大学の人間)
[所持金] 豊富
[思考・状況]
基本:勝利し、聖杯を得る。
1.潜伏しつつ情報収集。
2.ルーラーを含む、他の参加者の情報の収集。特にB-4、B-10。
3.他者との同盟,あるいはサーヴァントの同時契約を視野に入れる。
4.『ハッキングできるマスター』はなるべく早く把握し、排除したい。
5.性行為を攻撃として行ってくるサーヴァントとに対する脅威。早急に情報を入手したい。
[備考]
※洗脳した大学の人間を、不自然で無い程度の数、外部に出して偵察させています。
※大学の人間の他に、一部外部の人間も洗脳しています。(例:C-6の病院に洗脳済みの人間が多数潜伏中)
※ジナコの住所、プロフィール、容姿などを入手済み。別垢や他串を使い、情報を流布しています。
※他人になりすます能力の使い手(ベルク・カッツェ)を警戒しており、現在数人のNPCを通じて監視しています。
また、彼はルーラーによって行動を制限されているのではないかと推察しています。
※サーヴァントに電子ドラッグを使ったら、どのようになるのかを他人になりすます者(カッツェ)を通じて観察しています。
→カッツェの性質から、彼は電子ドラックによる変化は起こらないと判断しました。
一応NPCを同行させていますが、場合によっては切り捨てる事を視野に入れています。
※ヤクザを利用して武器の密輸入を行っています。テンカワ・アキトが強奪したのはそれの一部です。
[共通備考]
※『ルーラーの能力』『聖杯戦争のルール』に関して情報を集め、ルーラーを排除することを選択肢の一つとして考えています。
囮や欺瞞の可能性を考慮しつつも、ルーラーは監視役としては能力不足だと分析しています。
※ルーラーの排除は一旦保留していますが、情報収集は継続しています。
また、ルーラーに関して以下の三つの可能性を挙げています。
1.ルーラーは各陣営が所持している令呪の数を把握している。
2.ルーラーの持つ令呪は通常の令呪よりも強固なものである 。
3.方舟は聖杯戦争の行く末を全て知っており、あえてルーラーに余計な行動をさせないよう縛っている。
※ビルが崩壊するほどの戦闘があり、それにルーラーが介入したことを知っています。ルーラー以外の戦闘の当事者が誰なのかは把握していません。
※性行為を攻撃としてくるサーヴァントが存在することを認識しました。房中術や性技に長けた英霊だと考えています。
※鏡子により洗脳が解かれたNPCが数人外部に出ています。洗脳時の記憶はありませんが、『洗脳時の記憶が無い』ことはわかります。
※ヴォルデモートが大学、病院に放った蛇の使い魔を始末しました。スキル:情報抹消があるので、弦之介の情報を得るのは困難でしょう。
※B-10のジナコ宅の周辺に刑事のNPCを三人ほど設置しており、彼等の報告によりジナコとランサー(ヴラド3世)が交わした内容を把握しました。
※ランサー(ヴラド3世)が『宗教』『風評被害』『アーカード』に関連する英霊であると推測しています。
※ランサー(ヴラド3世)の情報により『アーカード』の存在に確証を持ちました。彼のパラメータとスキル、生前の伝承を把握済みです。
※検索機能を利用する事で『他人になりすます能力のサーヴァント』の真名(ベルク・カッツェ)を入手しました。
【8】
『待たせたな、王よ』
零時を超えるまでにアーカードが来ないなら、こちらから攻め入るまで。
その方針通りに零時まで待ったが、しかし吸血鬼が来る気配は一向にない。
それどころか、零時を経過して更に時間が経った今でも、奴は来ようとしないではないか。
もはや我慢の限界、不利な状況に陥るのも覚悟した上で、こちらから出向かねば。
アンデルセンの念話が聞こえてきたのは、ランサーがそう決意した直後であった。
自分でも驚く程の怒気を孕ませた声で、彼の言葉に返事をする。
『これまで何処で何をしていた、答えろ』
『邪魔が入った。今しがた片付いたところだ』
たった一つの邪魔如きで、そこまで手間取るものなのか。
その邪魔とやらは、アーカードが"自分(にんげん)"との戦いを忘却する程のものなのか。
ランサーの尋常ならざる苛立ちを察したのか、アンデルセンは申し訳なさそうに、
『待たせた無礼は謝ろう、だが王よ。悦ぶがいい。
"奴"は必ず来る。魔力を滾らせ、瞳をぎらつかせながら、お前を殺しに来るだろう』
『言ったな神父、来なければ貴様を殺すぞ』
『殺せばいい。奴が来ない筈がない』
あの神父が、アーカードに関して嘘など吐く筈もない。
となると、今度こそあの忌々しい吸血鬼がやって来るのだろう。
滅ぼすべき自分(ばけもの)が、今まさに近づいてきている。
『前にも言ったが、何人たりとも手を出させるな』
『分かっているとも。奴もそれを望んでいるだろうよ』
化物であるアーカードにとって、人間であるヴラド三世は宿敵と言っていい。
何しろ、ヴラドは最後まで人間として戦い続け、人間として朽ちていったのだ。
人であり続けられた自分自身が立ち塞がる――アーカードからすれば、これ以上ないご褒美だろう。
(来るか、滅ぶべき我が半身)
廃教会の入り口を見つめるヴラドの瞳が、怒りっぽく輝いた。
遂に、待ち望んだ宿敵との戦いが始まろうとしている。
こちらの方も、奴を迎え撃つ準備は完了済みだ。
いつでも戦える。いつでも忌まわしき歴史を闇に葬れる。
(貴様だけは、貴様だけは余が葬らねばならん。鼓動する我が呪いめ、憎むべき余自身め)
アーカードは恐るべき強敵だろう。怪物(ドラクル)に相応しい脅威だろう。
だがそれがどうした。それが奴の不死を絶対にする理由になるものか。
ヴラド三世が人間である限り、勝算は人間(こちら)にあるのだ。
勝てる、勝てるとも。化物を滅ぼすのは、いつだって人間なのだから。
来るがいい、吸血鬼。
此処が、貴様の夢の終焉だ。
[C-7/路上/一日目/未明]
【アレクサンド・アンデルセン@HELLSING】
[状態]健康
[令呪]残り二画
[装備]無数の銃剣
[道具]ジョンスの人物画
[所持金]そこそこある
[思考・状況]
基本:聖杯を託すに足る者を探す。存在しないならば自らが聖杯を手に入れる。
1.いざ、王の闘争の場へ。
2.昼は孤児院、夜は廃教会(領土)を往復しながら、他の組に関する情報を手に入れる。
3.戦闘の際はできる限り領土へ誘い入れる。
[備考]
※方舟内での役職は『孤児院の院長を務める神父』のようです。
※聖杯戦争について『何故この地を選んだか』『どのような基準で参加者を選んでいるのか』という疑念を持っています。
※孤児院はC-9の丘の上に建っています。
※アキト、早苗(風祝の巫女――異教徒とは知りません)陣営と同盟を組みました。詳しい内容は後続にお任せします。
※ルリと休戦し、アーカードとそのマスターであるジョンスの存在を確認しました。
キリコのステータスは基本的なもの程度しか見ていません。
※美遊陣営、を敵と判断しました。
※れんげを吸血鬼の眷属と判断しています。
[C-10/廃教会/二日目/未明]
【ランサー(ヴラド三世)@Fate/apocrypha】
[状態]健康、ジナコに対する苛立ち
[装備]サーヴァントとしての装備
[道具]なし
[所持金]なし
[思考・状況]
基本:勝利し、聖杯を手に入れる。
1.いざ、宿敵との闘争へ。
2.アンデルセンと情報収集を行う。アーチャーなどの広域破壊や遠距離狙撃を行えるサーヴァントを警戒。
3.聖杯を託すに足る者をアンデルセンが見出した場合は同盟を考えるが、聖杯を託すに足らぬ者に容赦するつもりはない。
[備考]
※D-9に存在する廃教会にスキル『護国の鬼将』による領土を設定しました。
※美遊陣営を敵と判断しました。
※ジナコを率いれましたが、彼女が『もう一人のジナコ』を殺害しない場合、どのような判断を下すかは後続にお任せします。
※ジョンスとアーチャー(アーカード)の声を確認しました。
最終更新:2017年03月26日 00:28