595 :名無しさん@秘密の花園 2010/07/26(月) 01:24:20 ID:Q5fMqgBe


ここは部室。今は一人。
一番早くに来た私はついうっかり寝てしまって、目が覚めたら肩にブレザーがかけられていた。
誰のだろう。
すぐにわかった、だってこんなにも…大好きな匂いだから。

「…私…むぎ先輩に包まれてる…」

ドキドキしながら、私を包むむぎ先輩のブレザーの温かさを感じる私。
それは甘い、むぎ先輩のいい匂いで一杯で。

胸が切なくなってきて、心が締め付けられそうで。

(梓ちゃん…)

幻が喋る。幻にまどろむ。

あぁ、むぎ先輩が今、こうして私を抱き締めている、ただそう思えば…。

私の指先は、いけないとは知りつつも、自分のそれにのびていった。

理性なんてもろいもので。そんな気分になってきちゃって。

(梓ちゃん…ここ、熱くなってるね)

むぎ先輩が触れていると思えば…また、こんなに溢れてしまって。熱いそこを私はひたすら撫で回してしまう。

「は…っ、……ん…っ」

乱れる息。揺れる髪。

鼻腔はむぎ先輩の匂いで誘われたまま、自分に触れて離れない指先。

「あぁあ……むぎ先輩…むぎ先輩っ」

(気持ちいい?)

「いいで、す…っ、んっ…」

(イっていいよ、梓ちゃん)

「むぎ先輩…っ、…あっ…」

徐々に指先は下着を侵入して、直に自分に触れる私。

596 :名無しさん@秘密の花園 2010/07/26(月) 01:33:30 ID:Q5fMqgBe



「むぎ先輩、むぎ先輩っ…あああっ」

指先がさらに速まる。頭は真っ白になって、そして…。

私は絶頂を迎えた。

「はぁ、はっ、はぁ…」

軽く痙攣している私。


「気持ちよかった?梓ちゃん…」

「は、はい…って…え?」



むぎ先輩がいた。



「え?う、うそ…うそ」

「…ごめんなさい…見ちゃった」

そんな。そんな、そんな。まだ、私は夢を見ているんだ。…神様、そう答えて。

「…戻ってきたら…その、梓ちゃんがしていて…ごめんね?」

「…っ」

恥ずかしさと絶望感で真っ暗になる。
夢じゃ、ない。

「…梓ちゃん、私のことを想って…」

「っ…ご、ごめんなさい!」

平謝りする私。嫌われたんじゃないか…。だって、親切で私にブレザーをかけてくれたんだ。
それなのに、それに誘われて自慰に耽っていたなんて…。

すると…むぎ先輩は、私の指先を舐めた。

「…!?む、むぎ先輩!?」

「…これが、梓ちゃんの味なんだ」

「や、やめてください…汚いです」

「…甘いよ。梓ちゃん…」

「…むぎ、せんぱ…んっ」

舌が私の指を刺激する。やだ…私、また変な気分になってきてる。

597 :名無しさん@秘密の花園 2010/07/26(月) 01:36:38 ID:Q5fMqgBe



「ねえ、梓ちゃん。…梓ちゃんが良ければ…その…私、梓ちゃんと触れ合いたいな」

「…へ…」

今、なんと。

「だ、だから…梓ちゃんとエッチしてもいいよ!むしろ、したい…の…」

だんだん声が消えそうになるむぎ先輩を見て、私はとっさに彼女を抱き締めた。

「きゃっ…」

「む、むぎ先輩…も、もう私限界です…」

「…うん。おいで、梓ちゃん」

私とむぎ先輩はソファーに倒れ込んだ。

598 :名無しさん@秘密の花園 2010/07/26(月) 01:38:10 ID:Q5fMqgBe


おわり
>>594を見ておなにーしちゃうあずにゃんを妄想した俺を誰が攻められよう

…失礼しました

650 :名無しさん@秘密の花園 2010/08/10(火) 22:44:27 ID:pSBMnLzg



唯「なんで猫ってこたつが好きなんだろーねー」

紬「なんでかしらね?」

梓「あったかくて気持ちいいからじゃないですか?」

唯「おーさすがあずにゃん♪猫の気持ちを分かってらっしゃる!」
澪「確かに梓は猫っぽいからな」
梓「…まぁ、あったかくて気持ちものは好きですよ」

律「やっぱこたつ好きなのか?」

梓「好きですけど…私はこたつよりもあったかくて気持ちいいものを知ってますから」チラ

紬「…?」

651 :名無しさん@秘密の花園 2010/08/10(火) 22:47:18 ID:pSBMnLzg



唯「なになに!?教えて!!」

梓「嫌です。ヒントなら教えてもいいですよ?」

律「おっなんだ!?クイズか!?」

梓「私の好きなそれは人の体温でいうと少し高めで、金色をしててふわふわで肌触りが良くてとにかく気持ちいいんです」

澪「なんか高そうだな」

梓「見た目もかなりいいんですよ?いい香りしますし」

唯「なんだろ~」

梓「触ると可愛い音をならすんですよ♪思わずもっと触りたくなるくらいに」チラ

紬「!?」

652 :名無しさん@秘密の花園 2010/08/10(火) 22:48:39 ID:pSBMnLzg



律「どんな?」

梓「言葉にするのはちょっと…まぁとにかく可愛いんですよ♪」

紬「あっ梓ちゃん…///」

梓「なんですかムギ先輩?私はただ大好きなものの話をしてるだけですよ?」ニコニコ

唯「なんか分かんないけど私にも触らせて!!」
律「私も!!」

梓「ダメです。あれは私だけのものですから」

紬「///」カァァ

唯律「「ぶーぶー」」

澪「どうしたムギ?顔真っ赤だぞ?」

紬「なっなんでもないっ//」

梓「……」クスクス



妄想したから思わず…
サーセンでしたm(__)m

671 :名無しさん@秘密の花園 2010/08/19(木) 00:12:04 ID:nAt4+LNH


それはむぎちゃんと二人きりだった放課後のこと。


紬「唯ちゃんに…相談があるの」

唯「え?なーに?」

紬「私ね…梓ちゃんと仲良しになりたいの」

唯「え?あずにゃんとむぎちゃん、仲良くないの?」

紬「ううん、そうじゃなくて……唯ちゃん…誰にも言わない?」

唯「言わないよー。なんてったって、木だからね!」

紬「…あのね……私…梓ちゃんのことが好きなの…」

唯「…?私も好きだよ?」

紬「…多分、唯ちゃんの言う好きと違うの。…恋、なの」

唯「…らぶ?」

紬「…らぶ!」

唯「むぎちゃんて、れずびあーんなんだ!」

紬「し、しー!言わないでってばー」

唯「あ、ごめんごめん。で?」

紬「それでね…梓ちゃんともっともっと近付きたくて…梓ちゃんと唯ちゃん仲良いから…その…」

唯「…やきもち?」

紬「……う、うん」

唯「だいじょぶたよ、むぎちゃん!私にはもう好きな人いるから!」

紬「そ、そうなの?」

唯「うんー」

672 :名無しさん@秘密の花園 2010/08/19(木) 00:13:20 ID:nAt4+LNH


紬「…じゃあ、そこで…教えてほしいことがあるの」

唯「なにー?」

紬「どうやったら、じゃれあえるかな?」

唯「じゃれあう?」

紬「う、うん…こないだ梓ちゃんはりっちゃんをからかってたけど…私はあまりそういうのってないから…」

唯「気のせいじゃない?」

紬「そうでもないの…私…もう、切なくて」

唯「あちゃー…重症だ」

紬「うん…おねがい!私に、梓ちゃんとふざけあえる術を教えて!」

唯「うーん…抱きついちゃえば?」

紬「だ、抱きつくの?」

唯「うん。それでー、プロレスごっこでしたー、とかー」

紬「な、なるほど」

唯「あとは…くすぐり地獄とか!」

紬「くすぐり?」

唯「泣いちゃうまでやっちゃうとか…あ、それは私がしたいかも」

紬「メモメモ」

唯「あとは可愛がればいいんだよー!ネコみたいに」

紬「ネコさんみたく可愛いがる…と」

唯「じゃあ、今日さっそくやろー!」

紬「え!?いきなり今日!?」

唯「りっちゃんと澪ちゃん今日も劇の稽古できっといないし…私たち三人になるチャンスだよっ!」

紬「よ、よーし!」

唯「えいえい!」

紬「おー!!」

673 :名無しさん@秘密の花園 2010/08/19(木) 00:20:32 ID:nAt4+LNH


そうして、私の出した案でできた作戦(?)は決行されたのですが…。

梓「こんにちはー」

唯「来たよ、むぎちゃん」

紬「うん…き、緊張しちゃうわ」

梓「今日もお2人は劇の練習ですか?」

紬「あ、うん…そうみたい…」

唯(むぎちゃん、はやくはやくー)
紬(…うん…っ!)

梓「唯先輩?むぎ先輩?」

紬「……えーい!」むぎゅーーーー

梓「きゃっ!?む、むぎせんぱい!?////」

紬(あ…やだ、梓ちゃんいい匂い…ドキドキしてきちゃったぁ…////)

梓「む…むぎ先輩、どうしたんですか…」

唯(…ヤバい、むぎちゃんスイッチ入ってるみたいっ)

紬「あ…梓ちゃん……/////」

梓「…え…?///」どきっ

674 :名無しさん@秘密の花園 2010/08/19(木) 00:22:12 ID:nAt4+LNH


唯「か、か、かっとかっとー!!」

紬「はっ…!」

梓「カット?」

唯「じ、実は舞台のおけいこで…むぎちゃん、抱き付く役になったの!!」

梓「え?むぎ先輩は脚本じゃ…」

唯「あ…いや…その…」

梓「…むぎ先輩、抱き付く役になったんですか?」

紬「…っ、く、くすぐり攻撃!!」

梓「へ!?ちょ、ちょっと、や、やめっ…いや、あははは、あ、やぁ、あはははっ!」

紬「それそれー!」

梓「あはははっ、はぁ、ちょ、やっ、なんですか、これ…っ、はははは」

唯「あ、そうそう…む、むぎちゃん、くすぐり役になったの!」

梓「嘘言わないでください!や、あははは、と、止めてくだ…あははは…んぁ、あ、い、いやっ!あっ……ひゃあぁあっ…」

紬「…あれ…」

唯「……あずにゃん…」

紬「…これ、もしかして……お、おしっ……」

梓「//////~~~っ!いやぁぁぁぁぁぁっ」

675 :名無しさん@秘密の花園 2010/08/19(木) 00:24:05 ID:nAt4+LNH


あずにゃんは失禁してしまったのでした。
運動部のシャワールームを借りて、あずにゃんは今ジャージ姿です。


梓「うわぁぁぁぁん…」

唯「…あずにゃん…」

紬「…ご、ごめんなさい…」

唯「が、我慢してたんだね」

梓「…ひっく、さ、さいてーです…最悪です…」

紬「ほ、本当に本当に…ごめん…ゆ、許してもらえないだろうけど…」

梓「…、こんなの、ありえないです…っ」

紬「…、うわぁぁぁぁん…!」

唯「!?む、むぎちゃん!?」

梓「…ひっく、む、むぎ先輩…っ?」

紬「ごめんなさい、ごめんなさい!嫌わないで!私、わたし…っ!」

唯「むぎちゃん…。あ、あずにゃん!私もごめんなさい!」

梓「ゆ、唯先輩は関係ないです」

唯「ある!だって、私がくすぐりを提案したから!」

梓「な……そ、そうでしたか…なんでですか」

唯「それは…」

676 :名無しさん@秘密の花園 2010/08/19(木) 00:24:57 ID:nAt4+LNH



紬「ゆ、唯ちゃん…言っちゃいや」

唯「だめだよ、もう言わないと収まりがつかないよ」

紬「…じゃあ…私から言わせて…」

梓「…??」

紬「あのね…私、梓ちゃんのこと好きなの」

梓「…えっ」

紬「それで…もっともっと仲良しになりたくて…唯ちゃんと相談して…」

梓「……」

紬「それで、こんなことしちゃって…結果、梓ちゃんを傷付けて…本当に、最低…」

唯「…ご、ごめんねあずにゃん…」

梓「そんなの、嘘です!」

紬「本当なの!し、信じて!」

梓「嘘です!だ、だって…それじゃ、私と同じ気持ちだなんて…」

紬「…え?」

唯「…はい?」

677 :名無しさん@秘密の花園 2010/08/19(木) 00:27:46 ID:nAt4+LNH


なんということでしょう。あずにゃんも、むぎちゃんを慕っていたんだって!


唯「えーと…」

梓「私も…ずっと好きだったんですが…その、いつも緊張しちゃって…」

紬「……」

梓「だから多分…あまりむぎ先輩とふざけたりできなかったんでしょうけど…今日、本当は…すごくうれしくて」

唯「お、おしっこ漏らしたのが?」

梓「ちがいます!む、むぎ先輩からスキンシップが来て…すごくうれしかったです」

紬「梓ちゃん…」

梓「…好きな人にあんな姿、見られちゃいましたね…凄く恥ずかしかったし、それにそれがすごく嫌で…泣いちゃいました」

唯「あずにゃん…」

紬「梓ちゃん…よかったら…」

梓「つ、付き合ってくれませんか?」

紬「…!っ、うん!うん!」

梓「…むぎ先輩…っ」


あらあら。なんかいい雰囲気です。

678 :名無しさん@秘密の花園 2010/08/19(木) 00:28:26 ID:nAt4+LNH




唯「……」じーー

梓「はっ…」

唯「あ、続けて続けてー!ほら、私、木だから!」

梓「だ、だめです!覗き見は、いやです」

唯「とんちゃんはいいの?」

梓「とんちゃんは動物だもん!」

紬「これが本当の出歯亀ね!」

梓「ちっともうまくないです!」ぽかっ

紬「きゃっ…やったなー!えいっ!」ぺしっ

梓「むぎ先輩のバカー!」ぺしぺし

紬「梓ちゃんてばー!」ぽかぽか

唯「…作戦成功?」


それは効果二倍の作戦なのでした。

あずにゃんを悲しませちゃったけど、こうして2人が結ばれたから結果オーライ?

あ、そうそう。あずにゃんが漏らしたのは三人の内緒です。

679 :名無しさん@秘密の花園 2010/08/19(木) 00:30:18 ID:nAt4+LNH


おしまい
おもらしあずにゃん

731 :名無しさん@秘密の花園 2010/09/19(日) 21:31:40 ID:VW3cVbeP


最近私は、むぎ先輩と話をしているとイライラする。

「はぁあ~…ゆいあず、いいわぁ」

まーたそんなこと言って。
確かに唯先輩は可愛らしいし、あったかいけど…仲のいい先輩後輩なだけだ。

ていうか、本人の前で言うなです。

「でもでも…みおあず…りつあずも捨てがたいわね…♪」

…はぁ…。

「…むぎ先輩のばか」
「え…あ、梓ちゃん…?」

…もう、言っちゃえ。



「ね、むぎ先輩。…むぎあず、なんて…どうですか」


中野 梓 × 琴吹 紬 5

最終更新:2012年02月01日 23:32