唯「そんなぁ、りっちゃんAVだなんてエッチだよぅ…」クネクネ

律「だーっ!!AVじゃなくてAVP!! 『エイリアンvsプレデター』!!」

梓「ああ、聞いたことあります。エイリアンとプレデターが戦う映画ですよね」

唯「おおー。エイリアンとプレデターはテレビでもやってたねー。ちょっと怖かったけど」

澪「こ、こわい…?」ビク

唯「なんか、宇宙船でエイリアンが宇宙飛行士をグシャーって」

澪「ひいい…」ガクブル

唯「そんでー、プレデターの方はシュワちゃんが宇宙人と戦うんだけど、それも結構グロくて…」

澪「や、やめろーっ!!」

律「まー、澪ちゃん怖がりですねー。確かにグロいのあるけど」

紬「で、その映画がどうかしたの?」コポコポ

律「いや、映画もあるけど、私が言ってるのはゲームの話」

紬「ゲーム?」

澪「ゲ、ゲームか…」

律「そ。聡が友達の兄ちゃんがもっているの借りたんだ。海外のゲームで日本で売ってないから貴重
なんだって」

梓「へー」

律「でー、人間かプレデターかエイリアンのどれかになってゲーム出来るんだけどさ」

唯「うんうん」

律「結構面白いんだけど、海外のゲームだからグロい表現そのままでさ。やっぱりグシャーとか血がドバーッって」

澪「や、やっぱり怖い話じゃないか、やめろーっ!!」ガクブル

紬「まあまあ」ナデナデ

律「まー、でも面白いのは本当。聡なんか一日中やってて、調子にのってYouTubeにプレイ動画アップしてやんの」

梓「そうですか。それだけ面白いってことですね(あとで検索してみよう)」

唯「なんかちょっと興味あるけど、あんまりゲームやってると憂に怒られちゃうんだよね。『ゲームは一日1時間だよ、お姉ちゃん』って」

律「○橋名人かよ…」

澪「(というか、妹に注意される姉って)」

紬「あら、もうこんな時間ね」

律「あー、だいぶ陰ってきたと思ったら」

梓「うー、今日もあんまり練習できませんでした…」

澪「そのかわり、明日からの『強化合宿・第2弾』ではみっちりやらないとな!!」

梓「信用できませーん。先週の合宿だってほとんど遊んでばっかりじゃないですか」

律「ぷぷ、まっくろになるまで遊んでたのはだれだっけー」

梓「にゃっ!?」

唯「こげにゃんもかわいかったよー」

梓「うー、今度こそまじめに練習するです!!」

澪「(遊んでたこと認めた…)」

紬「うふふ」


通学路

紬「それじゃあ、また明日」

梓「失礼します」

唯「じゃーねー」

澪「ああ、また明日な」

律「明日の合宿、遅刻するなよー」


律「しかし、あっちいなー」パタパタ

澪「お、女の子が外でスカートぱたぱたすんなっ。はしたない」

律「誰もいないって。しかし、こんだけ暑いと…」

澪「な、なんだよ…」

律「知ってるか。プレデターって、熱に引き寄せられてやってくるんだってさ」

澪「ひっ」

律「『悪魔は暑い年だけにやってくる』って」

澪「ひいっ」

律「だからー、映画のセリフだってば」

澪「この、バカ律!!」ゴチン

律「あいてーっ!!」プクウ


梓の部屋

梓「(AVP、っと)」カチッ

梓「これかなー?」カチッ

ヒュイン…ヒュイン…
”Rookie,get out there!! Somebody…”
ヒュインヒュイン…

梓「(英語でよくわからないけど、雰囲気でてるなあ)」

キシャアアアアアアー!!

梓「ひっ!?」

梓「(こんなの、澪先輩だったら即効で気絶するね…)」

梓「あ、もうこんな時間。合宿の支度しなくちゃ」


澪の部屋

澪「(バカ律…すぐ私を怖がらせようとして…)」カチカチ

澪「こ、こわくなんかないからな。どうせ映画やゲームだ」

澪「AVP、と…うわいっぱい出た。これかな…」カチ

キシャアアアアアー!!

数分後

澪母「澪ちゃーん、お風呂沸いたわよー。澪ちゃーん?」

澪「……」ブクブク


平沢家・リビング

憂「お姉ちゃん、明日の準備は大丈夫?」

唯「えへへー今からやるよー」ゴロゴロー

憂「(心配だなー)」

TV「先日、合併を発表しましたウェイランド・ユタニ社が、コトブキ・インダストリーズと業務提携を結びました」

憂「あれ、コトブキ・インダストリーズって紬先輩の会社?」

TV「これにより、ロボット産業界のトップシェアは両社が…」


田井中家・リビング

聡「ねーちゃん、俺にもやらせろよー」

律「聡はさんざんやっただろー。わたしにもやらせろい」カチカチ

聡「今からプレイ動画アップするんだからさー」

律「じゃあ、私の華麗なプレイを録画しろ」

聡「(てか、明日の準備しなくていいのかよ、ねーちゃん…)」


紬の部屋

紬「ふふ、今回はちょうど空いた無人島の別荘を借りれたし」

紬「島全体がプライベートビーチ状態!!」

紬「みんな喜んでくれるといいな」シャランラシャランラ


合宿1日目

澪「いいのか、ムギ。こんなすごいところ…」

梓「前回の合宿もすごかったですけど、まさか無人島貸切だなんて」アゼン

紬「たまたまキャンセルになったから、気にしなくていいのよ」

律「うおーすげー!! 冷蔵庫に霜降り肉が!!」

唯「りっちゃん隊長!! 冷凍庫にはハーゲンダッツがぎっしりであります!!」

澪「ムギ、こんなにしてもらわなくても」

紬「その食材も仕入れたあとにキャンセルになったものだから、遠慮しなくていいのよ。逆に、余らせるのも悪いし」

梓「ムギ先輩、ありがとうございます」

紬「うふふ」

澪「じゃーさっそく」

唯・律「泳ぐぞー!!」

梓「やっぱりこうなるんですね…」


合宿1日目・夕方

律「ふいー食った食った」ポンポン

唯「アイスおいしいよおぉ~」ゴロゴロ

梓「結局、食事前の数時間しか練習が…」

澪「まあ、1日目だからな。あと2日間がんばろう」

梓「はあ…」

紬「うふふ」

律「じゃー、食後に…」

梓「練習ですね!?」

律「ゲームするか!!」バーン

梓「なんでそうなるんですかー!?」ムキー

澪「律、その紙袋何かとおもったら」

唯「うおー、すごいよりっちゃん。PS3本体だよ」

梓「そのやる気を演奏に活かしてください…」

律「いやさー、AVPにはまっちゃって、ちょっとでもやりたいなーって。聡から借りてきた」

澪「(絶対無理やりうばっただろ)」

律「今、海兵隊の最後の方なんだよ。もう少しでクリアのはず…」カチカチ

ヒュインヒュイン…

唯「おおー、りっちゃん隊長、エイリアンがいっぱいでレーダーが見えません!」

律「このスマートガンとって、おりゃ」ドドドドド…

キシャア、ピギィ

澪「わ、わたしは見ないからな」

梓「というか、ここだと一人プレイしかできないですよね、これ」

律「オンライン対戦もあるけど、今はサーバ過疎ってるみたいだ、よっと!!」カチカチ

梓「それ終わったら、練習するです!!」

律「わーったよ。あと少しでクリアだから…、アンドロイド硬いな」カチカチ

フッ

律「おわっ、なんだ?」

紬「停電?」

澪「ひぃ!?」

律「わー、セーブしてないのにっ」

梓「それどころじゃないです!!」

唯「あ、あれなに…窓の外…」

律「光が空まで伸びている…」

紬「そんな遠くはないわね…この島の中?」

唯「あ、消えた」

律「(あの青白い光、どこかで…)」


30分後

律「ちっ、だめだ携帯がつながんない」

澪「う、うそだろお、さっきまで使えてたじゃないか」

紬「ダメね…固定電話も使えない…」

梓「ムギ先輩、懐中電灯とってきました」パッ

唯「非常用ろうそくもだよー」シュッ

澪「やっとみんなの顔が見えるな…」

梓「それにしても困りましたね。ムギ先輩、なにか連絡する方法はないんですか?」
紬「確か離れに自家発電があったから、それを動かしましょう。たぶん、そこに非常用品もあったはず」

律「じゃあ、見に行くか。ムギ、案内して。梓、懐中電灯貸して」

梓「は、はい」

律「澪と梓、唯はリビングで待ってろ」

唯「がってんです、りっちゃん隊長!!」ビシッ

紬「(頼りがいのあるりっちゃん、いいわあ)」ホワンホワン


パッ

梓「あ、灯りがつきましたね」

澪「でもあんまり明るくないな」

梓「非常用ですからね。テレビは…あれ?」

唯「どうしたの、あずにゃん?」

梓「電源は入るんですけど、砂嵐ですね。アナログもデジタルも」

澪「…なんか、電波の状態悪いのか?」


……

律・紬「ただいまー」

唯「おかえりであります、りっちゃん隊長」

澪「律、どうだった?」

律「電源は見てのとおり入った。それに、無線とか非常用品セットもあった」ドサッ

紬「でも…」

律「壊れてないのに、つながんない」

紬「非常用品に入っていたラジオもダメなの…」

梓「…やっぱり。TVもだめです」

澪「なんか、電波が全部だめになったみたいだな…」

唯「…ねえ、あの光のせいかな?」

律「私もちょっと考えてた。あれで急にダメになった感じだ(それに…どこかで見た覚えが)」

律「…行ってみるか」

澪「ええ?」

律「原因を突き止めないとな。それに、ここにいても何もすすまないし」

澪「…わかった(怖いけど)」

梓「ムギ先輩、地図とかあります?」

紬「ガイドに簡単な地図なら」

律「それだとさっきの光は?」

紬「えっと…この辺りかな」

唯「ねえねえ、近くに電波塔ってあるよ」

澪「なるほど、つながんないのはこれが影響うけたのか」

紬「近くに行けば、そこからどこかに通信できるかも」

律「行くしかないな」


道中

律「もうすぐだな」

梓「唯先輩、くっつきすぎです!!」

唯「あ~ん、あずにゃんのいけずぅ」

律「澪も腰にしがみつくのやめてくれ」

澪「だってぇ、りつぅ」

紬「うふふふふ」

律「ここかな…

唯「え、何これ…」

梓「焦げているみたいですけど…ゆ、UFO?」

紬「…」

澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイ…」

律「(おい、これって…ゲームにでてきたのとそっくりじゃねえか)」

唯「りっちゃん、あぶないよ!!」

紬「そうよ、そんな近くに」

律「…」ツカツカ

梓「澪先輩、大丈夫ですか?」

澪「う、うん、なんとか…」

律「(映画やゲームのと同じだ…これだと”アイツら”が数人乗るタイプか…)」

紬「り、りっちゃん…」オソルオソル

律「!? ムギ、くるなっ!!」

紬「ひっ!?」

律「…やっべ、吐きそう…(落ち着け、私…)」

紬「ど、どうしたの?」

律「ちょっと刺激のきついのあるから…携帯で…」カシャ

唯「りっちゃんどうしたの?真っ青」

梓「…」

律「刺激強すぎるから、写メにした。これならちっさいからそんなにきつくないだろ」

澪「ど、どういう」

紬「私も、見せてもらえるまで信じられませんでした…」

律「覚悟してみろよ…」ピッ

唯「え」

梓「これって」

澪「…う、うそ…」

律「”プレデター”の死体だ」


十数分後

律「落ち着いた?」

梓「…なんだか、信じられません」

律「わたしもだよ。でも、みちまったしね。それにあの光。ゲームの冒頭のシーンとそっくりだ」

澪「…吐きそう」

唯「映画のセットかな?」

紬「それなら私が知らないなんてことはないわ」

唯「そだね…」

律「それに、死んでるみたいだから危害はないだろ」


澪「あれが電波塔?」

梓「あまり大きくないですね」

紬「無人島の中継局みたいなものだから」

唯「でも、小屋みたいのあるね」

紬「管理用の事務所みたいなものね」

律「よっし、じゃあいこ…ぶっ!?」ゴチン

澪「律…なに一人芝居してるんだ」

律「っ…ちがうって、ここに何か…あれ?」

紬「どうしたの?」

律「見えない壁…うわっ?」

唯「えっ、なんか出てきたよ?」

澪「ひいいっ!?」

梓「…これって…なんでしょう?」

唯「なんかおっきなザリガニの甲羅みたい」

紬「さっきのUFOに雰囲気が似てるわね」

律「よく見ろ…後の扉みたいのが空いている」

澪「り、りつぅ、危ないぞ」

律「(…なんか、マヒしちゃったかな感覚が)どれ…」

梓「律先輩?」


2
最終更新:2011年01月11日 23:00