憂「どうしたの?お姉ちゃん」
唯「うんとね、最近憂と全然しゃべってないなあって思ってさ」
憂「お姉ちゃん最近部活に精をだしてるもんね」
唯「部活も大事だけど……憂としゃべらないとネ!」
憂「えへへ、じゃあ何お話しよっか?」
唯「何があるかな……?」
憂「うーん、お姉ちゃん部活は楽しい?」
唯「そりゃもちろん!」
憂「どんなところが?」
唯「ムギちゃんのお茶が美味しい!あずにゃん可愛い!澪ちゃん優しい!りっちゃん面白いし!」
憂「ふふ……お姉ちゃん楽しんでるね」
唯「うん!部活が楽しくてしょうがないよ」
唯「憂も入ればよかったのに」
憂「えへへ、いいの」ニコ
唯「うーん」
憂「それでそれで、あずさちゃんは部活中どうかな??」
唯「あずにゃん?あずにゃんはね、お菓子美味しそうに食べてるよ~」
憂「あははっ、梓ちゃんも食べてるんだ」
唯「練習しましょう!なんて言ってるけど、あずにゃんもお菓子に目がないんだよねぇ」フフ
憂「梓ちゃん、バナナ好きなんだよ~」
唯「知ってる知ってる。お菓子にバナナケーキとか出ると、目が変わるもん」
憂「梓ちゃんもお菓子には甘いね」
唯「あずにゃん今日もね柔らかかったんだよ!」
憂「お姉ちゃん抱きつくの大好きだもんね」
唯「あずにゃん可愛いからね~」
憂「ふふ……わたしは?」ジー
唯「憂も可愛いよ!」ダキッ ギューーー
憂「えへへ~」ニコ
唯「うふふ、こんな感じでね、抱きついたらあずにゃん、顔真っ赤でさ
ふぉおおぉおぉ……可愛い……!!って思っちゃって」
憂「梓ちゃん、口じゃああ言ってるけど、なんだかんだで満更でもないんだよね」
唯「そうなんだ?!じゃあ明日もっと抱きついてみよっと
あずにゃん嬉しがるかなァ。あ、また『ニャッ!』とか言っちゃったりするかも」
憂「にゃッ!とか言っちゃうの??」
唯「言うよー、後ろからね、そーっと抱きついたり、不意打ちするとね
よくニャッ!って言うんだよー。もーホントにネコさんみたいだよ」
唯「抱きついた後ね、『な、何するんですか!』とかこれまた顔を真っ赤にしてるからね……
だからまた、かわいーーー!って抱きついちゃう!」
憂「へ~へ~……こんどわたしも抱きついてみよう!
梓ちゃん言ってくれるかな……」
唯「言うまで何度も抱きついちゃえ!」
憂「ふふっ。そうしちゃおう。
梓ちゃんったら、教室じゃ割りとクールに振舞ってたりするからね
梓ちゃんのそんな声……聞いて見たいなあ」ウーン
唯「なんなら、今度部活見学しにこればいいのに。
演奏も出来て一石二鳥だよ!」
憂「えへへ、考えとこうかな」ニコ
唯「あーー、あずにゃんで思い出したけどね
あずにゃんって抱きつくといい匂いするんだよ!
ほんのりシャンプーの香りだし」
憂「ああ……梓ちゃん髪の毛長いからね、わたしも抱きつかなくても匂いが漂ってくるよ」
唯「髪の毛にね、顔をうずめてスリスリしちゃいたい!」
憂「お姉ちゃん、わたし梓ちゃんほどないけど、髪の毛スリスリしていいよ~」ニコ
唯「おぉ!ホントに??」
憂「もっちろん!」
唯「よいしょっと」ズリズリ
憂「ふふっ」ジー
唯「えーいっ!」ギュー…スリスリ
唯「すりすり~~」
憂「えへへ……どうかな?気持ちいい??」
唯「うおぉぉぉっ!髪の毛がスベスベで気持ちイイ!
イイ匂いする!憂すごいよ!!」
憂「さっきお風呂入ったもんね。リンスもバッチリ」
唯「これは……たまらない!」
憂「お姉ちゃん大げさだよ」クスクス
唯「う、憂もわたしでやってみてよ」ホイ
憂「えーっと、それじゃあ」…スリスリ
唯「ふへへ、こそばゆい、ふふっ」
憂「あ~お姉ちゃんの匂い……」
唯「わたしの匂い?!」
憂「いつもの匂いだよ。お姉ちゃん変わらないね、匂いも」
唯「えへへ~そっかなぁ」テレ
憂「照れるお姉ちゃん可愛い」
唯「ふふ……ゴホン。えーそれでね、あずにゃんお菓子をモリモリ食べるわけだけど」
憂「口いっぱいにほおばる梓ちゃん想像しちゃった」フフッ
唯「そう!あずにゃん、ほっぺた膨らんでるの。もうぷくーって感じで
ほっぺたをつっつきたいくらいなの!
憂、想像してみてあずにゃんのほっぺたが膨らむところを……」
憂「んん……」ポワワワン……
梓『もぐもぐ……そんなにがっついてないよ!見ないで!』モグモグ
憂「わぁ、可愛い」
唯「ね?ね?そんなに好きなのかバナナが!って言いたい。
こんどバナナ丸ごとあげるからおうちにおいでって言いたい」
憂「大胆な誘拐だね。おうちに入れたら猫じゃらしで遊ぶのがいいかもね」
唯「うんうん。首下コチョコチョしよっかな
あっ、ネコ耳つけないとね」
憂「あぁ……梓ちゃんのネコ耳見たかったなぁ」
唯「憂は見たことなかったっけ」
憂「うん、お姉ちゃんの会話で付けたことは知ってたけど、実際に見たことはないの
梓ちゃん恥ずかしがって付けてくれないし、もー……梓ちゃんったら恥ずかしがりやさんだね」
唯「よし、こんど部活中に装着して写メ撮っちゃおう!
そしたら憂に送ってあげるね」
憂「わぁーい!ありがとう!」
唯「さあ、今のうちに想像してみて、あずにゃんのネコ耳姿を」
憂「うんうん」ウーン
唯「あずにゃん、最初の時、手を顔まで上げて、本物のネコさんのようにニャーって言ったんだ
さあ、それを力いっぱい想像するんだよ、憂!!」
憂「ウン!するよ!いっぱいしちゃう!」ムムム…
梓『……だからネコさんじゃないって言ってるニャ!』ニャー
憂「わあ……これまた可愛い」
唯「それからだよ、わたしがあずにゃんに夢中になったのは。
そしてあだ名の誕生だね。あずさ+ネコであずにゃん!これは決まったね」
憂「ふふ」
唯「けど、不思議なことにわたし意外“あずにゃん”と呼ぶ人が居ないのは何故だろうね
結構……いや、かなりカワイイし、ぴったりなあだ名だと思うんだけどなあ」
唯「憂もそう思わない??」
憂「ん~可愛いけどね、お姉ちゃんが言うことで梓ちゃんのあだ名がより際立つんだよ
お姉ちゃん意外が言うとあずにゃんの魅力が失われるんだと思う
だからお姉ちゃん意外だれも言わないんじゃないかな」ウン!
唯「ホー……そんな理由が……
こりゃあずにゃんのコトもっといっぱい呼ばないとね
あずにゃんあずにゃん!!っていいまくろう!」
憂「梓ちゃん喜ぶよ!いっぱいにね」
唯「よーしいっぱい抱きついて、いっぱい呼んであげよう!」
憂「お姉ちゃん眠くなった?あくび出てるよ」
唯「んー少し?でもまだまだ平気!」
憂「お姉ちゃんひざまくらしてあげる。こっちおいでー」
唯「わーい!」ゴロン
唯「おおイイ匂い……いや、イイ香り!!イヤ、イイ匂い!!」
憂「ん?」
唯「えへへ~」
憂「笑うお姉ちゃん可愛い!」
唯「あずにゃんってね、ギターうまいんだよ」
憂「うん、前一度セッションしたんだ。簡単なのだったけどね」
唯「ムム、わたしが居ない時だな」
憂「えへへ、寂しかったから、梓ちゃんと純ちゃんが泊まりに来てくれたの
楽しかったよ~。ご飯いっぱい食べたりバッティングセンター行ったり
とんちゃんにごはんあげに行ったりね」
唯「……楽しそう」
憂「それでね、純ちゃんったらね、ドーナツをいっぱい持って来てくれたんだけどね
全部一口だけ食べちゃったの。残りは梓ちゃんとわたしで食べたんだ」
唯「純ちゃんかあ……どことなくわたしと同じにおいがする……
一度じっくり話し合う必要がありそうだね」
唯「あずにゃんとツインギターになってから、演奏の幅が広がったからね
本当にあずにゃんが入ってきてくれて嬉しかったんだ」
憂「うん、あの頃のお姉ちゃん。輝いてたもんね
キラキラと眩しかったよ。もう直視できない!って言いたいくらい
でも、今も変わらず笑顔が眩しいけどね」
憂「お姉ちゃんの笑顔とってもステキだよ!」
唯「いやぁ、照れますね」フフ
憂「ふふふ」
憂「そういえば他の先輩方はどうなの?」
唯「どうって?」
憂「部活中は、ってこと」
唯「う~ん、クラスも一緒だからなあ
相変わらずりっちゃんと一緒にふざけて、澪ちゃんが怒って、ムギちゃんがなだめる感じだね
変わらないよ。いーっつも一緒にいて楽しいし」
唯「朝学校に着いたら予鈴なるまで適当におしゃべりして
授業中はノートとってわからないところを和ちゃんに聞いて
お昼ご飯をわたしの机で食べて、その後もまたまたおしゃべりして
そのままのテンションで部活へ、ゴー!!」
唯「部活でも、おしゃべりしながらティータイムなんだよ~
もう毎日楽しくて仕方ないよ~」
憂「お姉ちゃん……幸せそうだね。よかったね、そんなに楽しく学校生活過ごせて」
憂「わたし、嬉しいなあ」ウルウル
唯「ういが泣く事ないよ~」ナデナデ
憂「お姉ちゃんが幸せだとね、わたしも嬉しさで胸がいっぱいになるから
お姉ちゃんこの高校に入って本当によかったなぁって、思えてね」
唯「う~ん、憂にそこまで慕ってもらえると、こっちも感激だね!」
憂「いい先輩方でホントによかったね」
唯「うん!みんな大好きだもん!」
唯「明日も会いたい、明後日も会いたい。もうずーっと会いたいね
いつまでもティータイムできるようにってね」
憂「だいじょうぶだよ。お姉ちゃんがそんなにも皆さんのコトが好きなら
ずーっとティータイムできるよ、絶対に」
唯「そうだそうだ!みんなが好きだからずっとティータイムするぞおおおおぉぉ!」
憂「ふふっ、がんばれお姉ちゃん!」
唯「もち!」
憂「他の先輩方とも、もっとお話してみたいなあ」
唯「憂はあまりしゃべってなかったね、そういえば」
憂「うん。クリスマスの時とか話たりしたんだけどね
もっといっぱいお話したいなあって」
唯「みんなイイよ~楽しいよ。優しいよ
ムギちゃんの美味しいお茶飲みながらのトークは絶品だね」
憂「紬さんのお茶、美味しかったなぁ」
唯「ムギちゃんが入れるとねす、ごく美味しいんだ
わたしが同じように入れてもあんなに美味しくならないの
ムギちゃんすごいよ!」
憂「紬さんポワポワしてて可愛いね」
唯「おおぉう。憂はそこに気がついたかい」
憂「う、うん」
唯「ムギちゃんはおっとりぽわぽわ
すなわち……とても可愛い!」
憂「おぉ~」パチパチ
唯「まつげ長い!」
憂「おぉ~」パチパチ
唯「髪の毛がわたしと同じくせっ毛だね
同じ仲間が居てよかったーー」
憂「うんうん、よかったねぇ」
唯「今も未発見の魅力が出るムギちゃんでした」
憂「紬さんすごい!」
唯「澪ちゃんもすごいよ
アレだよ、ベースウマイ!でも、すごい恥ずかしがりや」
憂「澪さんって聞くと……あの、ファンクラブを思い出すね」
唯「それぐらい澪ちゃんの人気はうなぎのぼりなのです」
憂「澪さん格好いいよね、キレイな、長い髪の毛だし」
唯「さらっさらだよ
手から滑り落ちるくらいさらっさら!すんごい!」
憂「こんど一度さわらせてもらいたい……」
唯「りっちゃんのオデコにさわるとね、ちょっと怒られるよ」
憂「それは……イヤなんじゃないかな。オデコさわられるのは」
唯「えーーチャームポイントなのに、さわらないと損だよ」
憂「オデコだしてるけど、さわるもんなのかなぁ」
唯「りっちゃんのオデコ可愛いもんスベスベ~」フフッ
憂「前髪長そうだね」
唯「顔、隠せるくらい長い!もう、オバケみたい!!」
憂「オバケ……」フルフル
唯「りっちゃん……夜、寝るとき夜な夜なその辺を徘徊しだして
カチューシャがないカチューシャがない……って寝言言うんだよ……!」
唯「そして、通行人が、『こんな夜中にどうしたんだい?』と聞くと……」
憂「ごくり……」
唯「振り向きながら、お前がカチューシャ取ったせいだ!!!!って言うんだ。ギャーーーー!!」
憂「ひゃうぅっ……!」
唯「どう怖かった?怖かった??」ウフフ
憂「お、お姉ちゃんの大声にビックリしたよ……」フー…
唯「うーん、怖くなかったかぁ」
憂「怪談はもっと人数多い時がいいね。わたしは参加したくないけど……」
唯「えーー、楽しいのにぃ」ブー
憂「でも、皆さん、いい人で楽しそうで、お姉ちゃんにぴったりな人たちだね」
唯「おぉー、相性バッチリだよ」
憂「ふふ、お姉ちゃん……けいおん部入って。良かったね!」
唯「おーー!もちろん!けいおん部さいこーー!
ムギちゃん澪ちゃんりっちゃんあずにゃんさいこーー!」
憂「お姉ちゃんさいこー!」
唯「むむ、憂さいこー!!」
憂「えへへ」テレ
唯「ふふふ」ナデナデ
憂「なでなで気持ちいい……」
唯「おーよしよし」ナデナデ
憂「ふふ……」ニコニコ
唯「そうだ、明日学校終わったらみんな誘っておうちでパーティしよっ!
金曜だし、そのままお泊りできる!!」
憂「あ、いいねそれ。美味しい料理いっぱい作らなきゃ……!」
唯「わたしも作るぜ!」
憂「お姉ちゃん……」
唯「ん~?」
憂「ありがとう!」
唯「ふふ、おおう!」グー
唯「ぜひ、マシュマロ豆乳鍋を完成させねば……!」
憂「わぁ、腕が鳴るね!」
唯「ふんふん~チョコカレー鍋もいいけど~マシュマロ豆乳鍋もいいんだよ~~……」
憂「今からとっても楽しみだなぁ」キラキラ
唯「うん……うん。たーのしみぃぃ……」
憂「アレ作って、あの料理も試したいなぁ、新作のお味も気になる……!」
唯「うーいーうーいー……」
憂「ん?どうしたの?ねむいの?」
唯「いーいーういーいー……」
憂「はいはい、ベッドで寝ようね」
唯「うん、一緒にねよ……?」
憂「うん!」
唯「ひざまくらしてもらっから、憂と一緒じゃないとねられないよ……」
憂「……甘えん坊さん」
唯「えへへ……」テレ
――唯ベッド
唯「はぁ~これでやっと安眠できるよ」ギュウイーー
憂「あんまり力入れると、わたしが眠れなくなるよ」
唯「ふぁ~い」
憂「素直素直」ナデナデ
唯「ふふん!」
憂「あんまり毛布持ってかないでね」フフ
唯「えへへ、わかってるよぉ」
憂「あやしい」
唯「憂がうたがうよぉ~」ウルウル
憂「冗談だよお姉ちゃん」エヘ
唯「憂、けいおん部。楽しいよ」
憂「うん。わかってるよ」
唯「憂もはいりなよー」
憂「考えとくね」ニコ
唯「もう……そうやって誤魔化す……」
唯「でも、そんな憂が、可愛い!!」
憂「えへへ~……お姉ちゃんだって」
おしまい
最終更新:2011年02月22日 00:46