澪「……」
律「おいすー!…てあれ?どうしたんだ澪、青い顔して」
唯「やほー」
梓「どうしたんですか皆さん?」
紬「みんな揃ったから、改めて説明するね」
律唯梓「?」
ドン
律「うわ カビ臭い!」
梓「なんですか?この本」
紬「うん、昨日お父様の書室で見つけた本なの。本の題名は分からないけど、お父様がいうには『人はこの書物によって生かされ殺される』らしいの」
澪「と という本らしいんだ! はい 練習始めような」
律「まてまて…つまりどういう事だ?」
紬「うん 例えば…」
ペラ
紬「このページにはね『唯ちゃんがくしゃみする』て書いてあるの」
梓「?」
律「…で?」
唯「へっくちっ!!」
律梓「………」
紬「ね?」
律「まてまてまてまて…どこから突っ込もうか」
律「なんで「唯ちゃん」なんて単語が偶然開いたページに書いてあるんだよ?」
紬「それは知らないわ」
梓「…唯先輩が偶然くしゃみしたのは?」
紬「だから絶対なのよ」
唯「つまり…どういう事?」
澪「だから!偶然開いたページに書いてある事が絶対起こるって事だろ!」
梓「はあ…なんかスゴい本ですね」
唯「すごいね!お金持ちになる。て書いてあったらお金持ちになっちゃうんだ!」
律「どういう仕組みか分からないけど…確かにスゴい か」
紬「………」
澪「はあ…なんで良い事しか想像しないんだよ、お前たち…」
唯「ほえ?」
澪「…例えば…し…死ぬとか書いてあった死んじゃうんだぞ!?絶対に!」
シーン…
律「それは…やだな」
梓「開かなければ何も起きないんですよね?」
紬「ええ‥開かないければページに何が書いてあるか分からない…」
ペラ…
律澪紬梓『!!!』
唯「え?」
澪「おい!今の話聞いていなかったのか?この本は怖いって話してたよな!」
律「落ち着け 澪!」
梓「唯先輩…それで…ページには何て書いてあるんですか?」
唯「うん…えーっと…『
平沢憂が100万円を得る』…だって…」
律「な ん だ と ?」
♪ー♪♪ーー♪ー♪
唯「あ 電話」
唯「もしもーし」
憂『あっ!お姉ちゃん?わたし!大変だよ!100万円当たっちゃった!!』
唯「えーっ!!!すごいよ 憂」
憂『うん、純ちゃんが付き合って て言うから試しに1枚削るクジ買ったら…』
唯「帰ったら札束でぶって♪」
憂『あ 支払いは1ヶ月後なんだって』
唯「そうなんだ」
唯「わかったよ。今部活中だから帰ったら詳しい話聞くね うい」
憂『わかった ごめんね お姉ちゃん 早く帰ってきてね じゃ』
pi
唯「…憂がクジで100万円当たったて…」
梓「!!」
律「…まじか」
澪「………」
律「よし!次!次のページ見てみようぜ」
澪「ダメだ」
紬「…そうね…たまたま良い事が書いてあったからいいような物だけど…大事にならない内にやめましょう」
梓「そんな…唯先輩だけずるいですよ」
唯「えへへ」
律「だいたい…そんなに危ない本なら、何でムギは持ってきたんだよ?」
紬「…お父様の書室でこの本を開いてしまったの…そこに書いてあったから…『この本を放課後みんなに見せる』て」
澪「……」
梓「……」
律「……」
ペラ
律「おいっ!!」
唯「え?」
澪「何してんだよ!」
梓「唯先輩…もしかして、わざとやってるんですか?」
唯「ち 違うよ!?次は何が書いてあるか気になって…」アセアセ
紬「それで…何て書いてあるの?」
唯「えっと…『>>』??」
梓「何だこれ?」
梓「記号?」
律「意味わからん!次はどうだ?」
澪「お おい!律」
梓「な なんですか?私と唯先輩が何て書いてあるんですか?」
律「いやぁ…『中野梓が平沢唯に濃厚な接吻』だって」
唯「なんと!」
紬「あらあ♪」
澪「しかも…梓から唯に?ちょっと有り得ないけど…」
唯「だ だよねー。私は全然かまわないけど…えへへ、ねー あずにゃん?」
梓「…唯 先輩…」
唯「ほへ?ちょ…」
ンチュ
梓「は…あ…ゆい…せんぱ…い…ンチャ…チュ…ペロペロ…」
唯「んー!んん…んあ……チュプ………はぁ…ペロー…」
律澪「……」
紬●REC
…
梓「恐ろしい!恐ろしい本です」ホッコリ
唯「…そう…だ…ね…」
澪「もう疑いの余地はないな…この本は本物だ…そして危険過ぎる…」
唯「…そうだね」
律「………」
紬「………」
梓「………」
澪「…お前ら何で黙る…」
梓「…いや~…そんな危険な物でもないんじゃないかと…」
澪「梓もさっき 恐ろしい本だって言ってたろ…」
紬「…あのね 私も危なくないんじゃないかって思うの」スチャ
澪「なんでカメラ構えてんだよ」
律「いやいや…よく考えてみろ」
澪「…何がだよ」
律「ここまで起こった事は『ムギが本を持ってくる』『『唯がくしゃみする』『憂ちゃんが100万手にいれる』『梓が唯にキスする』だろ?」
澪「…だから?」
律「憂ちゃんの100万はスゴいけど、後は大した事ないじゃないか」
唯(律ちゃん…何気にひどい…)
律「…つまりこの本は絶対て言っても、その程度の範囲で死んだりはしないんじゃないか?上手く言えないけど…」
澪「なんだよその甘い考えは!次は悪い事が起こらないって保証もないだろ!」
ペラ…
澪「! 唯!また…」
唯「わ 私じゃないよ!?」
梓「………」ドキドキ
澪「あずさぁーっ!!」
梓「す すみません つい…」
律「それで!なんて書いてあるんだよ?」
梓「え えと…!!」
澪「梓!何だ?何が書いてあるんだ?」
梓「律先輩…」
律「わたし?わたしが何だ?」
梓「ご ごめんなさい…」
律「なんで謝る…あ あれ?」
ガバ シュ プチ プチ プチ
律「何で?手が勝手に服を…///」
紬「あらあらあらあら」●REC
唯「…あずにゃん…書いてあった事ってのは…」
律「中野おおぉぉーーっ!!」
律「うう……ぐす…」
梓「…れ 冷暖房完備で良かったですね…」
律「良くねえよっ!!…くそ 何でか服も着れないし…」
紬「多分『服を着る』て書いてないと服着れないんじゃないかしら?」
律「なんだと…じゃあ早くページめくってくれよ」
澪「で でも…何か不幸になるような事が書いてあったら…」
律「今の私は十分不幸だよ!梓!いいから次めくれ!」
梓「は はい!」ペラ
梓「………」
唯「…あずにゃん?」
澪「梓、何が書いてあるんだ?」
梓「………」
律「……おい」
梓「……何も書いていません」
紬「えっ!?」
梓「…何も書いてないから何も起こりません…これでおしまいです!」
梓「あ あ あ …」ヌギヌギ
澪「…梓もか…」
唯「なになに…『中野梓が下着姿になる』…なかなか趣がわかってるね!この本」
律「なんだよ趣て」
梓「い いやあああああー…」ヌギヌギ
紬「あらあらまあまあ」●REC
澪「…お おそらしい…」
梓「さ 寒いです…」グス
律「お前は下着つけてんだからマシだ!私なんか真っ裸だぞっ!?」
澪「ど どうしょう…」
紬「このまま二人を全裸&下着姿にしておくわけにはいかないわ。ページめくりましょう」
澪「だ 大丈夫かな?」
唯「このままに出来ないよ…めくるね」
ペラ…
唯「………///」
澪「…なんで顔赤くなってんだよ…また誰か脱ぐのか?」
唯「…ううん」フルフル
律「なんだよー 早く言えよ」
梓「あ また身体が勝手に…あ あ…」
唯「……///」ドキドキ
澪(ホッ…梓か…)
紬「唯ちゃん…何て書いてあるの?」
唯「うん…『中野梓が
琴吹紬の胸を揉みしだく』て…」
紬梓『ええぇぇぇーっ!?』
梓「ム ムギ先輩!逃げてください!」
紬「それが…身体が動かないの~♪」
律(嬉しそうだな)
梓「あ ムギ先輩…ごめんなさい!」
ポヨン
紬「あ…///」
梓「あ 温かいです!ムギ先輩の胸温かいです!」ムギムギムニュムニュムギムニュュ
紬「ん!…あ……はぁ……そ…そんな…強く……は…あ あ あ…」
梓「ごめんなさいムギ先輩!でも違うんです!私の意思じゃないんです!///」ムギムギムニュムニュムギムニュニュ
紬「あん!あ…はぁ…き……気持ち…い……んん!」
律(梓も嬉しそうだな)
唯「た 大変だ!このままじゃムギちゃん悶死しちゃうよ!」
律「唯!早くページめくれ!」
澪「でも そんな都合良く『揉むの止める』なんて書いてあるか?」
律「とりあえず梓が別の行動になるば終わるんじゃないか?」
唯「な なるほど(…どゆこと?)…と とりあえず…えいっ!」
紬「あん!あ…梓ちゃん!…あ…うん…ぅん…あ…は はあ…」
梓「ムギ先輩ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!///」ムギムギムニュムニュムギムニュニュ
ピタ
紬「…あ…あら…?」ハアハア
律「とまった?」
梓「………」トコトコ チョコン
唯「『中野梓がギターの弦を張り替える』」
澪「急に地味になったな」
梓「………」パチン パチン
律「…ツインテールの女の子が下着姿の半裸でギターの弦を張り替えている図て…」
澪「ああ…シュールだな」
紬「つ 次はどんな快感…じゃない…何が書いてあるのかしら…?」
ペラ…
紬「えー…けいおん部5人が…(…'?…A…澪ちゃんこれ…ひっ!?」
('A`澪)「なんだ…てムギ!何だその顔?」
('A`紬)「え?顔?」
('A`唯)「あははははっ!り 律ちゃん!あははは」
('A`律)「唯だって!ブハハハハハwwww」
('A`梓)「………」プチ プチン
('A`律)「ひー…ど どうすんだよ!それこそ『元の顔に戻る』なんてご都合主義だぞ!あははは…」
('A`澪)「と とりあえず次のページを」
ペラ…
('A`澪)「わ わたしか!?」ドキ
('A`紬)「『秋山澪が田井中律のパンツを頭に被る』」
('A`澪)「!!!」
('A`律)「んな事どうでもいい!パンツでも何でも被ってろ!」
('A`澪)ス…(あ…律のにおい…)
('A`唯)「澪ちゃん…顔赤いよ?」
('A`澪)「そ そうか?それよりムギ次のページめくってくれ」
('A`紬)「うん…はいっ」ペラ
('A`梓)「………」プチン プチ
('A`紬)「まあ!『けいおん部5人が…美少女になる』…ですって!」
澪「あ…戻った」
律「美少女って…別に戻っただけで変わらないな」
唯「つまり、みんな元々美少女だったって事だね!」
律「なにその自信」
澪「なんらかの意志がめんどくさかっただけの気がする」
梓「…ふう…終わった…次は唯先輩の弦をっと…」
律「とにかく服を着させてくれ!このままじゃ私も梓も帰れん」
紬「う うん…次は…」
ペラ…
紬「!!!………///」
澪「なんだ?」ドキドキ
紬「…あの……その…///」
律「…ムギ…とりあえず言ってくれ…」
紬「うん…『琴吹紬が平沢唯の……に…男性器の…はり型を…挿入……』て……///」
唯「え?私の何に…はり型?え?」
澪「男性器のはり型って…つ つまり…バイ…」
唯「え?え?え?」
梓「………ふう」キュ キュ パチン
律「ふう…どうやら絶対てのも終わりだな…」
梓「どうしてですか?」パチン パチン
律「どうしてって…この音楽室にバイブなんて無いだろ?」
紬「そうよね!…でもね律ちゃん…」
律「ん?どした?」
紬「身体が勝手に動くの」
唯「律ちゃん…私も動けないよ?」
律「なんで?音楽室にバイブなんて…」
澪「………」
律「…澪…まさか…」
澪「…ごめん…持ってる…今カバンの中にある…」
最終更新:2011年02月24日 20:34