同級生F「はぁ!?」
同級生E「じゃあ、誰が犯人なんだよ」
梓「そ、それはわからないけど……」
純(梓、何を……)ハラハラ
同級生F「何なのそれ?何か平沢が犯人じゃないって根拠でもあんの?」
梓「……わ、私の大好きな憂はこんなことするはずない!!!」
ザワザワ ザワザワ
純(あ、梓……!?)
憂「あ、梓ちゃん……///」カァァ
梓「あっ……///」カァァ
同級生E・F「プハハッ、この状況で愛の告白かよ」
純(な、なんで……)
純(これじゃあ、逆効果じゃない)
ザワザワ ザワザワ
純「どうして!!!」バンッ
シーン……
純「どうしてこの状況で憂を信じられるの!?」
同級生C「純、どうしたの声あらげて……」
純「梓の数学や英語の教科書やノートを切ったのは憂以外に考えられないのに!!!」
梓「そ、それは……ん?英語……?」
梓「……」ゴソゴソ
梓「…!本当だ英語も……」
梓「ねぇ、純、どうして英語の教科書やノートも切られてるってわかったの?まだ引き出しの中にあったのに……」
純「そ、それは……」(しまった)アセッ
同級生B「よく考えたら憂が教室に来る前に梓の教科書やノートを切ってまた出ていくって線もあるんじゃないの」
全員「はっ!!!」
同級生G「となると怪しいのは鈴木さんだね、英語も切られてるって知ってるのが不自然だし」
純「そ、それは、他のも切られてると思うのが当然でしょ、机の中にあるものは全部切られてるのかなって、ほら英語だけじゃなくて化学とか音楽も」アセッ
同級生C「純……、なんで梓の机の引き出しの中身知ってるの?」
純「そ、それは……」
梓「……純?」
憂「……純ちゃん?」
全員「……」ジー
純「うっ……」
純「……ごめん、梓、私がやったの」
梓「な、なんで……純……私達友達だよね」
純「だからよ……梓が私のこと友達としてしか見てくれないから、憂しか見てないから……」
憂「純ちゃん……」
梓「どういうこと……?」
純「私、梓が好きなの……」
梓「えぇっ!!!」
純「だから、昨日、梓が憂のことが好きって言ってショックだった」
梓「あっ……ごめん、純、そうとは知らずに私……」
純「いいの……梓、謝らないで、ひどいことしたのは私、憂と梓の仲を引き裂こうとしてこんなことを……」
憂「純ちゃん……私ね……」
純「憂、何も言わないで」
純「でも、これでよくわかった……憂と梓はお互いに凄い想い合ってて、私の入る隙間なんてないんだって」
梓「想い合って……?」
憂「じ、純ちゃん……」アセッ
純「だから、2人とも上手くやりなよ」
――タタッ
憂「純ちゃん!!!」
―――
梓「う、憂、さっきのは……?」
憂「えっと、そのね、私も梓ちゃんのことが……」ドキドキ
全員「……」ジー
憂・梓「あっ///」カァァ
憂「べ、別の場所に行こう///」
梓「う、うん///」
―――
憂「ここなら誰もいないね」
梓「うん……で、憂さっきの続きは///」
憂「うん、あのね……」ドキドキ
梓「……」ドキドキ
憂「梓ちゃんのことが大好き」
梓「えっ、あっ、うっ、にゃぁぁ///」カァァ
憂「あ、梓ちゃん、大丈夫?」
梓「……!うん、その嬉しすぎて何がなんだかわからなくなっちゃって///」
憂「そ、そっか……///」テレッ
梓「私の気持ちはさっき言ったよね///」
憂「そうだっけ……なんて言ってたっけ?」ニコニコ
梓「う、憂……?」
憂「もう一回聞きたいな」ニコッ
梓「///」カァァ
憂「だめ?」
梓「わ、私は憂のことが大好きー!!!」
憂「///」カァァ
憂「ちょっと聞こえなかった、もう一回言って」ドキドキ
梓「もう、憂……、あと一回だよ」
憂「えへへっ」
梓「私は憂のことが大好きー!!!」
憂「……も、もう一回///」ドキドキ
梓「憂、怒るよ」ニコッ
憂「冗談……私も大好きだよ」チュッ
梓「……///」カァァ
憂「えへへっ///」テレッ
梓「憂……もう一回して///」
憂「えっと……何を」ニコッ
梓「だ、だから今のを///」
憂「今のを、じゃわかんないよ」
梓「う、憂のいじわる…」ウルウル
憂「ごめんね、梓ちゃんが可愛いから、ついいじわるしたくなっちゃった」
憂「……」チュッ
梓「そういえば、先輩方が放課後に私達のお祝いしてくれるって」
憂「えっ!?どういうこと?」
梓「えっとね……」
梓「ってことなの」
憂「そっか……」(だからお姉ちゃん……)クスッ
憂「凄く嬉しいね」ニコッ
梓「うん」ニコッ
憂「みなさんいい先輩だよね」
梓「うん、凄く」ニコッ
憂(そういえば……純ちゃん……!)
梓「憂、どうかした?」
憂「梓ちゃん、ちょっと……」
――放課後
純(クラスのみんなが私を避けてる……当たり前だけど……)
純「帰ろ……」
憂「待って、純ちゃん」
純「う、憂!?」
憂「一緒に行ってほしい所があるの」ニコッ
純「で、でも……私、憂と梓にひどいことを……」
梓「いいから、早く行こ」ニギッ
純「あ、梓!?」ドキドキ
――部室
――カチャ
パーン パーン パーン パーン
唯律澪紬「おめでとー!!」
憂梓純「………」
律「……でいいんだよな?」
梓「は、はい///」テレッ
唯「よかったー、これであずにゃんも私の妹だねー」
憂「お、お姉ちゃん、気が早いよ///」
純(見せつけるために私をここに……?)ショボン
律「あれ!?いつぞやの憂ちゃんの友達」
唯「本当だー、どうしたの?」
純「えっと、その……」
紬「もしかして入部してくれるとか?」
純「いや、その……」
憂「私達が連れてきたの」
梓「先輩方に紹介したくて」
純(ましか朝の件を軽音部の皆さんに……)ハラハラ
憂「純ちゃんはね……」
憂「私達のかけがえのない友達なの」
純(えっ……!?)
梓「それで、私達の恋のキューピッドでもあるんです」
憂「私達純ちゃんのおかげでお互いに好きだって言えたんです」
純(憂、梓……)
唯「そうなんだー、ありがとー、おかげであずにゃんも私の妹になったよー」
律「それは軽音部としておもてなししないとな、ムギ、澪、純ちゃんの分も準備だ」
紬「はい」
澪「ああ」
純(………)
梓「純、ごめんね、私純の気持ちには答えてあげられない、でも、自分勝手かもしれないけど純とはいつまでも大事な友達でいたいの」
純「梓……」
憂「ごめんね、純ちゃん、私なんか梓ちゃんの10倍は謝らないといけないし、自分勝手だけど、私も一生純ちゃんと友達でいたいの」
純「憂……」
憂・梓「だめ?」ニコッ
純「ううん、2人ともありがとう……本当に嬉しい」グスン
憂・梓「よかったー」ニコッ
律「そんなとこで話てないで始めようぜ」
唯「はやくはやく」
憂梓純「……はい」
律「それでは乾杯の前に主役の2人に誓いのキスをしてもらおうぜ」
憂・梓「!!!」
唯「いいねー」
澪「おい、律」
律「いいじゃん別に、減るもんでもないし」
澪「そういう問題じゃないだろ」
唯「憂、あずにゃん、いいよね?」
憂「えっ、いや、それは……」
唯「2人ともお姉ちゃんの言うことが聞けないの」
梓「いや、そういう問題じゃ……」
純「2人ともやってよ」ニコッ
憂・梓「純(ちゃん)……」
律「ほらほら恋のキューピッドも言ってるんだし」
憂・梓「はぁ……」
律「初めてのキスをみんなの前でするのが嫌なのかー?」
憂・梓「!!!」ドキッ
紬(あの反応……)ウフフ
紬「2人とももうキスは済ましてあるのね」ウフフ
律・澪「なにぃ!?」
唯「そうなの!?」
純「!!!」
憂・梓「……はい///」カァァ
律「最近の若い子はやることが早いですね、唯さん」
唯「そうですね、あっという間に差をつけられました」
憂・梓「……///」カァァ
澪「2人ともあんまり茶化すなよ」
紬「でもそれならいいんじゃない、憂ちゃん、梓ちゃん?」
梓「わ、わかりました、やってやるです」
憂「梓ちゃん!?……わかりました」
律「そうこなくっちゃ」
―――
憂「……」ドキドキ
梓「……」ドキドキ
唯律澪純「……」ジー
紬(……)ウフフ
(カメラを構える紬)
憂・梓「……」チュッ
――カシャッ
唯律澪純「おおー」
憂・梓「……///」
梓「って今、なんかカメラの音しませんでした?」
紬「気のせいじゃないかしら」(永久保存ね)ウフフ
律「それじゃあ、憂ちゃんと梓のお祝いとここにいる全員の幸せを祈って、かんぱーい!!!」
全員「かんぱーい!!!」
―――
「こんばんわ、
平沢憂です。いい先輩方、大事な友達、大好きなお姉ちゃん、そして、大好きな梓ちゃんに囲まれて、ほんわり幸せな今日です」
―――完
最終更新:2010年01月07日 00:03