ボヤッキー「さ~、いらっしゃいいらっしゃい、伝説の歌手の復活コンサートよ~」

ボヤッキー「あ~ら、全国の女子高生の皆さんこんにちは。今週は僕ちゃんたちコンサート会場やってるの」

ボヤッキー「え?どうせインチキだろうって?嫌ねえ、今回は本当に歌手の人を呼んでるのよ。私たちだってたまにはちゃ~んとやるんだから」

ドロンジョ「ボヤッキー!何無駄話してるんだい!早くチケットを売りさばくんだよ!」

ボヤッキー「あらお呼びだわ。それじゃまた後でね。は~い!ドロンジョさま~!」

ドロンジョ「さあさあ、今世紀最大のビッグチャンス!今日を逃したら二度と聴くことはできないよ!」

カモ「そんなに有名なのかい?」

ドロンジョ「もちろん!チケット一枚十万円!しかし、それだけの価値はある!」

カモ「よし買った!」「俺もだ!」「こっちにもくれ!」

ドロンジョ「は~い、ありやとやんしたー、ありやとやんしたー」

ボヤッキー「ありやとやんしたー、ありやとやんしたー」

ボヤッキー「レディースアンドジェントルマン、右や左のだんな様お嬢様おまたせしました!伝説の歌手GTの復活コンサートで~す!」バッ

トンズラー「…」

カモ「あんな歌手しってるか?」「いやしらねえなあ」

トンズラー「スゥ~…」

トンズラー「OOOOOLEEEEEEHAAAJAAAIAAAANNNN!!!!!GAAAAAAKIDAAAAAISYOOOOOO!!!!!!!!」

カモ「ワー!!」「グエー!!」「ウボァー!!」バタバタバタ

トンズラー「TEEEEENKMUUUTEKINOOO…」

ボヤッキー「トンちゃんトンちゃんストップスト~ップ!もうみんなのびちゃったわよ」

トンズラー「ど、どういうこっちゃ、これは…。これからが本番やっちゅうのに…」

ボヤッキー「き、きっとトンちゃんの歌が凄すぎて感激のあまり失神しちゃったのよ」

ドロンジョ「なんにせようまくいったようだねえ…。さっそくメカを造るんだ!」

ボヤッキー・トンズラー「アラホラサッサー!!」

ガンちゃん「ここですごいコンサートやってるらしいよ」

アイちゃん「今から入れるかしら?」

オモッチャマ「あ~!!あれを見るでコロン!!」

ガンちゃん「ドクロマーク!ということは、もしかしたらもしかすると!」

アイちゃん「もしかするわ!」

ガンちゃん「いってみよう!」

~~~~

ボヤッキー「ドロンジョさま、今週は全国ロックバンド協会推薦のメカ、ヘビメタラーです」

ドロンジョ「なんだかいつの時代のバンドだって感じだけど…、本当に大丈夫なのかい?」

ボヤッキー「もちろんです。昔からあるからこそ認知度はバツグンなんです」

ドロンジョ「そんなもんかねえ…。というかボヤッキー、おまえそんなに音楽にくわしかったっけ?」

ボヤッキー「まぁ~、失礼な、私という偉大なアーティストに向かってなんてことを…。ここに丁度よくギターがあったから一曲弾いてさしあげましょう!」


ジャガガ、ジャガガ

ボヤッキー「ん?全然音がでませんねえ…。こんなポンコツ私にはふさわしくないからすてちゃいましょう」ポイ

ドクロギター「どぉ~れ、ひかえるだべぇ~!」

ボヤッキー「まさか!?」

ドロンジョ「ドクロベーさま!」

ドロンボー「は~は~」

ドクロべー「指令だべ!桜ヶ丘高校という学校の軽音部の部室にかえるの置物があるだべ!その台座がドクロストーンだべぇ~」

トンズラー「なんやいつにもましてインチキくさい情報でんな」

ボヤッキー「ちょっとまった。ドクちゃん今高校って言わなかった?」

ドクロべー「うむ。桜ヶ丘女子高等学校だべぇ~」

ボヤッキー「きゃ~!どうしましょ、全国の女子高生のアイドルである私が行ったら大変なことになっちゃうんじゃないかしら」

ドクロべー「ばかこけ!おまえなんぞ我輩の足元にもおよばねえだ!」

ボヤッキー「ま~、ドクちゃんたらおもてに出てこれない顔してるもんだから、ハンサムな私に嫉妬してるんでしょ!そうなんだろドクベエ!」

ドクロべー「ぬぅ~、我輩をコケにしたな!特別に今回のお仕置きを大サービスしてやるべ!それでは成功を祈り失敗を楽しみにしてるだべぇ~!」

ドカーン

ボヤッキー「あらなんて顔かしら、私のファンに顔向けできないわ」

ドロンジョ「自分のせいだろっ!」バシィン

ボヤッキー「あら、ますますひどくなったわ…」

ドロンジョ「ヘビメタラーでしゅっぱーつ!」

トンズラー「アラサッサ」

ボヤッキー「ホラサッサ」ポチッ

ゴォォォォォーー ドカーン バリバリ

ガンちゃん「俺たちもいくぞ!」

~~~~

1号「ヤッターキング、出撃だ!」

キング「ワォーン!」

~~~~

(説明しよう!ここは日本一有名な女子高、桜ヶ丘高校である!え?なんで日本一有名かって?それは皆さんがよく知っているよね?)

唯「ほ~げ~」

唯「今日もお茶がおいしいねぇ~」

梓「今日も練習しないんですか?」

唯「え~?そうだねぇ~、今日はなんだかぽかぽかして眠くなっちゃったからみんなでお昼ねしようよ~」

律「そうだな~」

澪「おまえ達は今日一日中寝てたじゃないか…」

唯「ぐう…」

梓「ああもう、唯先輩おきてください!」

紬「唯ちゃん、ケーキですよ~?」

唯「ケーキ!?」ガバッ

梓「ケーキより練習です!」

唯「え~?じゃああずにゃんはケーキいらないんだね~?」

梓「え」

唯「私がたべちゃお~」

梓「ま、待ってください!食べてから練習にしましょう!」

澪「まったく…」

コンコン

澪「はい?」

ドロンジョ「こんにちは…」

紬「どちらさまですか?」

ドロンジョ「申し遅れました、私たちは芸能プロダクションを経営しているのです。巷で大評判のバンドがいると聞いてスカウトにきたのです」

律「スカウト!?」

ドロンジョ「はい、私が社長で」

トンズラー「わいが部長でまんねん」

ボヤッキー「…」

ドロンジョ「(ボヤッキーどうかしたのかい?)」

トンズラー「(ここに来てから一度も女子高生に声をかけられないからへこんでるまんねん)」

ボヤッキー「いったいこの世の中はどうなっているのかしら…、私という絶世のハンサムを無視するなんて…」

ドロンジョ「(何やってるんだい、早く計画通りにやるんだよ)」

ボヤッキー「おおドロンコよ、やっぱり俺にはお前しかいないぜ」

ドロンジョ「スカポンタン、こっちだってお断りだよっ!」バシィン

ボヤッキー「あらいやだ、私も孤独な人生かしら…」

唯「あはははは、おもしろ~い!おばさんたち漫才の人?」

ドロンジョ「お、おば…!?」

ボヤッキー「ドロンジョさま、無理です。彼女たち相手では勝ち目はありません」

ドロンジョ「ぎぃぃぃぃ…、悔しい…」

トンズラー「ドロンジョさま、早く話をすすめるまんねん」

ドロンジョ「くっ…。ゴホン、私たちのところでレッスンを積めば、トップアーティストまちがいなし!それに、デビューまでの費用は一切タダ!いかがかしら?」

唯「タダ!?」

律澪紬梓「…」

律「ちょっと話し合いをさせてください!」ササッ

律「どう思う?」

澪「怪しすぎるな…」

梓「絶対インチキですよ…」

唯「え~?タダだよ、タダ!」

紬「唯ちゃんは少し静かにね…?」

「…!」「…?!」「…!!!」「…???」「…!?!?」

ドロンジョ「…どうしたのかねえ」

ボヤッキー「ちょっと調子のいいこと言い過ぎたかもしれせんね」

律「うん…、よし、それでいってみよう」

ボヤッキー「おや、話し合いが終わったようですよ」

律「皆さんに聞きたいことがあります!」

ドロンジョ「なんだい?」

律「あなた達が本物だという証拠を見せてください!」

ドロンジョ「証拠?証拠って何をみせればいいんだい?」

律「あなた達が本物なら、それなりの腕前は持っているはず…。それを見せてください!」バーン

ドロンジョ「あっはっは…。なぁんだ、そんなことかい?」

ボヤッキー「まったく、度胸だけは一人前なんだから、私たちに挑戦状をたたきつけるなんて」

トンズラー「ほんまや」

ボヤッキー「いいでしょう、特別に聞かせてあげるわ。ミュージック!」

澪「どこからともなく音楽が…?」

ボヤッキー「私たちくらいになると、地球が音楽を奏でてくれるのよ。さあ、いくわよ~!」

ヤッタモンダ コッタモンダ スッタモンダ 
スッタモンダ コッタモンダ ヤッタモンダ

頭はさえてるよ ヘイヘヘーイ 
アイディアばっちりよ ヘイヘヘーイ

律澪紬梓「…」

欲しいよ 欲しいよ ドクロストーン
絶対もらうと 決めちゃった

律「どう思う…?」

澪「いわゆる上手い歌じゃないんだけど…」

ドロンジョ トンズラー ボヤッキー
やられてもやれても なんでもないない!

梓「味があるっていうか…、いつまでも耳に…いや、心に残る感じですね」

紬「そして、何十年にもわたって歌いつがれていく…。そんな曲だわ!」

唯(そうかなあ…)

おれたちゃ天才だ ヘイヘヘーイ
ドンドンドロンボー

ボヤッキー「どうっだったかしら?」

梓「感動…、感動です!」

律「目からうろことはこの事だな…」

紬「自分たちの力を重い知らされました…」

澪「私たちの曲もこうなりたいものだな…」

唯「私がおかしいのかな…」

ドロンジョ「わかればいいのさ。じゃあさっそく…」

梓「今度は私たちの演奏をきいてください!」

ドロンジョ「え?」

澪「スカウトってことは私たちの実力を身に来たんですよね?」

ドロンジョ「ま、まあそうね」

紬「あんなすごい演奏の後で恥ずかしいんですけど…」

梓「だから普段から練習してればよかったんですよ…」

律「ああ、そうだな」

梓「ほら、唯先輩早く準備してください!」

唯「う、うん」

ドロンジョ「ちょっとボヤッキー、どうするんだい?」

ボヤッキー「成り行きですから仕方がありませんよ。聴くだけ聴きましょう」

律「1・2・3・4!」

キミを見てるといつもハートDOKI☆DOKI~
ゆれる思いはマシュマロみたいにふわ☆ふわ~

ドロンボー「…」

ああ~カミサマお願い~
二人だけのDREMTIMEください~

ボヤッキー「なんて甘ったるい歌詞なんでしょう…」

トンズラー「ワイ、寒気してきた…」

ふわふわ時間 ふわふわ時間 ふわふわ時間

ボヤッキー「ドロンジョさま、きいちゃいられませんねえ…、てあれ」

ドロンジョ「うう…」ぐすっ

ボヤッキー「あら~、どうしたんですか、一体…」

ドロンジョ「私にもあったんだねえ…。汚れを知らぬ純粋なあの頃が…。懐かしいねえ…」

ボヤッキー「ま~、意外と乙女なんだから、いい年こいて」

ドロンジョ「一言多い!」バシィ

ボヤッキー「そんなだから売れ残るのよ…」

ジャーン

澪「どうでしたか?」

ドロンジョ「文句なし!合格!」

HTT「やったー!プロデビューだー!」

ボヤッキー「でもねえ、それには一つだけ条件があるのよ」

HTT「え?」

ドロンジョ「なぁに、たいしたことじゃないさ。ここにかえるの置物があるだろう?」

唯「かえる?ケロのこと?」

ドロンジョ「そう!そのケロちゃん!それを譲ってくれたらあなたたちをデビューさせてあげる!」

律「なんだ、そんなことか。唯、早くもってこいよ」

唯「え?ちょ、ちょっとまってよ。だめだよそんなの!」

澪「何言ってるんだ、デビューのチャンスなんだぞ!」

紬「そうよ、唯ちゃん」

唯「みんなひどいよ!ケロは私たちの仲間じゃなかったの!」

律「仲間って…。ただの置物じゃないか」

唯「りっちゃんのばかー!みんなのばかー!」ダダダッ

律「ゆ、唯!」

梓「あ…、唯先輩待ってください!」ダダッ

ドロンジョ「おやおや…、ま、私たちは去るものは追わないからねえ…。あなたたちはどうする…?」

律澪紬「…!」

唯「うう…、みんなのばか…」

梓「あ…、唯先輩…、その、ごめんなさい!唯先輩の気持ちも考えないで…」

唯「あずにゃ~ん…」

梓「皆さんもきっと思い直してくれますよ…」

ゴォォォォォォーッ

2号「どうかしたんですか?」

唯「でっかいわんちゃん…」

梓「あなたたちは?」

1号「俺たちは怪しい者じゃありません!正義の味方ヤッターマンです!」

2号「だから、何があったか話してくれませんか?」

梓「ええ、実は…」

1号「何だって!変な3人組が!?」

オモッチャマ「それはきっとドロンボーでコロン」

唯「どろんぼー?」

2号「とっても悪いやつらなんです」

梓「ええっ…、それじゃあ先輩たちが…」

唯「もどろう、あずにゃん!」

1号「よーし!ヤッターキング!急いで出発だー!」

キング「ワォーン!」


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最終更新:2011年03月17日 23:25