がちゃ つー つー
憂「おえーちゃん、学校は…?」
唯『ういが治るまで休む』にこ
憂「え…」
唯『だから早く治ってね』
憂「ごめんね……お姉ちゃん」しゅん
唯『ういのかんびょうならぜんぜんへーき!』
憂「おえーちゃん…」
唯「そうだ」
唯『ヨーグルト作ったよ、食べて』にこ
憂「ぶるーべいー…」
唯『これ食べれば、すぐ耳よくなるよ!』
憂「え、と…」
憂「ぶるーべいーって、むぇにいいんじゃ」
唯「むぇ?……あ、目か!!」
憂「め」
唯『耳もよくなりますように!』
憂「えへへ……いただきあ~す!」
───学校
さわ子「…ってわけで、今日から長くて二週間、休むって」
律「二週間!?」
紬「憂ちゃん大丈夫かしら…」
澪「私たちも何かしてあげたいな」
律「ならさ、帰りに唯んち寄っていこうぜ」
紬「唯ちゃんに今日の分の授業ノート見せてあげよう?」
澪「確かに!」
律「ついでに私にもお願いね♪澪ちゃん」
澪「ったくもう…」
紬「みんなで協力しよう♪」
───平沢家
唯「……んあ」おきっ
憂「zzz」
唯(ご飯食べた後ういと一緒に寝てたんだ)
憂「ん……」
唯「ああ、寝てていいようい」
憂「…zz」
唯「もう4時か…」
ぴーんぽーん
唯「お?」
唯(誰かな~?)たったったっ
唯「はーい!」
がちゃ
とみ「あら、唯ちゃん帰ってたのね」
唯「おばあちゃん!」
とみ「田舎から送られてきたのよ…もし良かったら食べて」
唯「わぁ!ありがとう!」
憂「おえーちゃーん…」
唯「あ、うい」
とみ「あら、憂ちゃんも。こんにちは」
憂「…」ぺこ
とみ「後で食べてね」
憂「…」にこ
とみ「?」
唯「おばあちゃん!ありがとね!」
とみ「え、ええ…いいのよ、またね」
唯「うん!ばいばーい!」
憂「さよおあら」
がちゃん
憂「…」
唯「…」
憂「お姉ちゃん、何が…?」
唯「あ、紙持ってないや」
憂「?」
唯「おいでおいで」(のジェスチャー)
憂「うん」
唯「ペン……あった」
唯『おばあちゃんが持ってきてくれたの』かきかき
憂「わぁ」
唯『後で食べよ』
ぴんぽーん
唯「またまたお客さんが」
憂「お姉ちゃんお願い」
唯「あ、そっか」
唯「はいはーい!」
がちゃ
律「よっ、唯」
澪「おお唯」
紬「大丈夫?」
唯「みんなぁ…」
憂「あっ」ひょこ
律「憂ちゃん、大丈夫?耳」
憂「…」ぺこ
澪「何にも聞こえないの?」
憂「…?」きょとん
唯「そうなんだよ~」
唯『みんな心配してきてくれたよー!』
憂「わ…わざわざありがとうございあす」
律「…」
澪「…」
紬「あら…」
唯「…まあまあ、入って~!」
憂「今お茶よ、い、」
澪「…」
憂「え、と…?」
唯「ありがとう!うい~」にこ
憂「うん…」
律「なんか大変だな~」
唯「うん…でもすぐ治るから平気だよ」
澪「そ、そうだよな…」
紬「何も聞こえないって辛いよね…」
唯「澪ちゃんもムギちゃんもそんなに心配しないで~」
憂「お茶、どうぞ」
律澪紬「ありがとう!」
憂「…」にこ
唯「ういも座って座って」ぽんぽん
憂「座る…?」
唯「いえーす!」ぐー
憂「えへへ…」ちょこん
律「おお…コミュニケーションが成立してる」
澪「なんだか安心したよ」
唯「ういと私はいんしんでんしんしてるからね!」
憂「…」にこ
唯「ねー、うい!」
憂「うん、お姉ちゃん!」
律「お…おぉー!?」
澪「すごいな…ほんとに以心伝心してるみたいだ」
紬「…」にこにこ
澪「あ、唯、ノート写していいよ」
唯「あ!澪ちゃんありがとー!!」
律「澪ちゃんありがとー!」
澪「いい加減寝るなよ…全く」
紬「憂ちゃんも、これ♪」
憂「梓ちゃんのノート…」
紬「梓ちゃん遅れて来るから、その時に返してあげて」
憂「えと…」
唯『後であずにゃんくるから、その時に返す』かきかき
憂「あ、ありがとうございあす」ぺこり
紬「あぁ…ごめんね」
律「なるほど」
澪「筆談だな」
唯「んー、澪ちゃん、この詩は~」
澪「あぁ…それ、まだ未完なんだけどどうかな……」
律「澪ちゃ~ん、授業中に詩なんて」
澪「…寝てるやつに言われたくない」
憂「ふふ」
唯「うい?」
憂「いあ…なんでもないよ」にこ
律「へへ」
紬「…」にこにこ
澪「?」
ぴんぽーん
唯「あずにゃんだ!」たったっ
唯「ほーい」がちゃ
梓「こんにちは」
唯「いらっしゃーい!」
梓「先輩方は」
唯「みんな来てるよ~!」
梓「おじゃまします」
唯「あずにゃん来たよ~!」
律「おお梓、遅かったな」
梓「憂…」
憂「ありがとう梓ちゃん」
梓「耳は?」
憂「お茶どうぞ」
梓「あ、ありがとう」
憂「…」にこ
梓「唯先輩、憂は一体どういうことに?」
唯「なんにも聞こえないの」
梓「ほんと?憂」
憂「?」
梓「憂のばーか」
澪「!?」
憂「えへへ…」
梓「ほんとだ…」
唯「あずにゃん!」
律「梓…失望した」
紬「梓ちゃん…酷いわ」
梓「じょ、冗談ですよ!嘘に決まってるじゃないですか!」
唯「嘘にしても酷いよあずにゃん…」
梓「あの、だからですね、」
憂「あの」
憂「ごめんなさい、なんだか皆さんに気を遣わせてしまって」
澪「憂ちゃん…」
憂「梓ちゃんもありがとう、わざわざ来てくれて」
梓「ううん、憂のことが心配だったから、あと唯先輩も…」
憂「…」にこ
梓「あと、ノートも返してもらいたかったし…」
憂「お姉ちゃん…ごめん」
唯「ほいほい」
唯『あずにゃん、ういとわたしを心配してる、あとノートも返してねって』かきかき
律『あずにゃん、ういが心配で夜も眠れない…』かきかき
憂「梓ちゃん…」
梓「って律先輩!!」
律『ごめん、ジョーク』
憂「えへへ…」
澪「遊ぶな」ごつ
律「いやん」
梓「…うい、このノートは明日でもいいよ」
憂「お、お、お、あ…?」
唯『このノートは明日でもok!』かきかき
梓「あぁ、すみません、わたしが書けば良かったです」
唯「いいのいいの~」
澪「早く写せよ、律」
律「…」かきかき
唯「…」かきかき
憂「…」かきかき
澪「律と唯はこの集中力を授業中にも発揮できればな」
紬「ふふ、三人とも偉い♪」
梓「憂が早く治りますように」
唯「…」かきかき
律「…はぁ」
憂「…」かきかき
澪「おい律」
律「飽きたー」つんつん
唯「なーにーりっちゃん」
律「休憩しようぜ」
澪「うおい!」
唯「もうちょっとで終わるから待って…」かきかき
律「なにー!?裏切り者ぉー」かきかき
澪「頑張れ、二人とも」
憂「できたぁ」
梓「お疲れさま」
憂「ノートありがとう、梓ちゃん」
梓「うん!」にこ
唯「わたしも終わったぁ!」
律「くっ…」
澪「ほら、律も頑張れ」
律「頑張ってるよ~」
唯「えへへ、りっちゃん、お茶どうぞ」
律「悔しいけどもらおう」ごくごく
律「…ぷはー!」
澪「早くやれ」ごちん
憂「あ、あ、」
唯「?」
憂「あー、あー…」
紬「憂ちゃん?」
律「…」かきかき
憂「あ…」
唯『うい、どうかした?』かきかき
憂「ううん…」
律「…終わったぁ!」
澪「お疲れ」
律「じゃそろそろおいとまするか?」
唯「え~もう帰っちゃうの」
梓「長居するのも悪いですし」
澪「そうだな、もう暗くなったし」
紬「また明日ね、唯ちゃん」
唯「うん、ありがとね、ムギちゃん」
憂「みなさんありがとうございました」ぺこり
澪「憂ちゃんも早く治るといいな」
律「しっかりしろよ~?唯」
唯「してるよー!?」
最終更新:2011年03月18日 23:03