いちご「モンゴリュ」ぶにゅ
――――――――静寂――――――――
+部屋に一人の孤独感
+鏡を見たときの惨めさ
いちご は 「 あたま の なか の けしゴム 」
を つかった ▼
しかし こうか が なかった ! ▼
いちご「たいへん…」
いちご「私死にたくなってる…」
いちご「誰かと遊ばなきゃ…!」
――――
いちご「だから遊ぼ」
姫子「お待ちのお客様どーぞー」
いちご「わたしこのままじゃ死んじゃう」
姫子「お箸はお付けしますか?」
いちご「ららぽ行こ」
姫子「1850円になります」
いちご「いや?」
姫子「ありがとうございました~」
いちご「暇でしょ?」
姫子「本気でいってんのか」
姫子「行ってあげてもいいけどバイト終わるまで待ってて」
いちご「じゃ漫画よんで待ってる」
姫子「店員に立ち読み宣言しないで」
姫子「いらっしゃいませー」
(お馴染みのやり取り)
姫子(あの子は…)
いちご「英吉…」ウルウル
姫子(てっきりサンデー読むのかと思ったらマガジン読んどる)
いちご「あの、すいません」
姫子「!はい、なんでしょーか」
いちご「ヤングアニマルってないですか」
姫子「そちらでしたら毎週金曜発売なので今日はないですね」
いちご「そうですか」
姫子「申し訳ございません」
いちご(やったね)
姫子(何が)
いちご(これで時給上がるんじゃない?)
姫子(こんなんで上がるか!)
……
姫子「おつかれさまでしたー」
姫子「終わったよー」
いちご「またイニD載ってない」
姫子「しかたないよ、未だ全42巻だし」
いちご「集めるのやめたくない」
姫子「わかるよ、ここまできたらねー」
いちご「しげのさん、せめて千葉まで来て。」
姫子「そーいえば東京って峠あんの?」
いちご「さぁ」
姫子「さて、ららぽ行くんだっけ」
いちご「いや行かない」
姫子「なんだよ」
いちご「やっぱ駅前のドンキとか行こ」
姫子「なんかギャルみたいでヤダな」
いちご「本気で言ってるの」
姫子「どういう意味だ」
いちご「私ヘアアイロン見たい」
姫子「ああ、そりゃそうか」
いちご「なに納得してんの」
姫子「だって」
……
いちご「あった」
姫子「なんかいっぱいあるけどなにが違うの」
いちご「何かが」
姫子「そんな雑な返し方するなよ」
いちご「姫子だって私と居るときの空気と平沢さんと居るときの空気は何が違うの」
姫子「えっ、そりゃあ…何かが」
いちご「ほら、それといっしょ」
姫子「…んんー?」
姫子「ちょっと待って、よくわかんなかった」
いちご「だから何が違うのかわかんないって事」
姫子「…」
いちご「考えてみてよ。その人によっての空気の違いなんか説明できないでしょ」
姫子「いや、そのいちごの例えが」
いちご「わたしの例えがなに?」
姫子「…」
考えるのをやめた
姫子「ゲーセン行ってプリクラでも撮るか」
いちご「ゲーセン…」(ベテランっぽい…)ワクワク
姫子「でもプリクラだけってのもねー」
いちご「面白いゲームとかあるの?」
姫子「私プリクラ目的でしか入ったことない」
いちご「本気で言ってるの」
姫子「なにがだよ」
いちご(え、嘘、本当に?)
いちご「ちょっとガッカリ…」
姫子「だから」
いちご「気を取り直してプリクラ撮ろ」
姫子(果たして私が悪かったのか)
いちご「ここのプリクラでいい?」
姫子「そこは勝手にまつげ伸ばされてキモくなっからこっちにしよう」
いちご「伸ばされる?」(この機械に入ると?)
姫子「今はそういう機能ついてんだよ」
いちご「危うく入るトコだった」
姫子「ほら、こっちおいで」
いちご「はい」
姫子「お金入れて」
姫子「背景きめて」
姫子「肌のいろきめて」
姫子「ハイ!撮るよ!」
いちご(やっぱベテランだ…)ワクワクワク
姫子「ほらポーズ決めて!」
いちご「はっ」
姫子「私はこのさいだからジョジョ立ちでも…」ドドドドドド
いちご「ちょっと失礼」ギュ
姫子「は?」
パシャ
姫子「…」
いちご「…」
姫子「まさかいちご抱き付かれるとは」(そしてまさか四枚連続でおんなじポーズとは)
いちご「プリクラ撮るときのポーズはあれが多いって」
姫子「まぁ多いだろうけど」
姫子「どんなバカップルに聞いたの、その情報」
いちご「アカネとエリ」
姫子(絶句)
~~~~~~~~~~~~~~~
いちご「ふたりは仲良いね」
エリ「えへへ~そう見える~?」
いちご「うん」
アカネ「そう面と向かって指摘されると結構恥ずかしいね」
エリ「ね~」
いちご(このノリに耐えれば私の勝ち…)
いちご「あ、ケータイにプリクラ貼ってある」
アカネ「ふふ、見る?」
いちご「抱き合ってるね」
アカネ「エリってばプリクラ撮るときいっつも抱きついてきちゃうからねー」
アカネ「私たちのプリクラほとんど抱き合ってるやつなんだ」
いちご「ほほう」
エリ「私としてはもっとアカネとの抱きプリほしいけどね~」
いちご「ははあ」
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いちご「つって」
姫子「つってじゃねぇ」
姫子「あの2人はさ、ほら…アレじゃん?あの…なんていうの?えー…アレじゃん?」
いちご「なに言ってんの」
姫子「こいっ、ビトどーしじゃん?」
いちご「なに言ってんの」
姫子「分かれよこれは」
いちご「そうだったんだ」
姫子「てか知らなかったの?!」
姫子「どんだけ人に興味ないのよ…」
姫子「ほら、いちご。あんたの分のプリクラ」
いちご「…」(携帯に貼っておこう)
姫子「あと写メも送ったから」
いちご「?なんの?」ヴーッヴーッ
いちご「…プリクラと同じ写真だ」
姫子「よし!じゃあ出るか」
いちご(待ち受けにしとこう)
いちご「ふふっ」
いちご「次はどうしよ」
姫子「カラオケ行くのだ」
いちご「お供します」
姫子「ふーっ、やぁっと座れた」
いちご ピッピッピ
姫子「いきなり歌う?」
いちご「うん」
いちご「失ーくーしたーやくーそーくーはほっしにー」
いちご「夏の風ーがー、髪を撫でーるー」
いちご「遠くーを見てる、そーのまーなざしは」
姫子(やっぱアニソンばっかだ)
姫子「真っ白なノートペンをはーしーらーせ」
姫子「どこに、行ーくのこんな雨のーなーか」
姫子「あっさ焼ーけに包まーれーて走りだした行くべき道を」
姫子「いちごってばアニソンしか歌わないね」
いちご「姫子だってちょいちょい歌ってた」
姫子「そばかすとかヒトリノ夜とかはしょーがないでしょ」
いちご「それでもロマンスはない」 ※PENICILLIN
姫子「そう?」
姫子「あ、でもいちごジュディアンドマリィのクラシック歌ってたね」
いちご「うん」
いちご「あれは普通に好きだから」
最終更新:2011年03月22日 22:45