唯「結ばれればとても幸せになれるけれど、想いが届かなかったら苦痛や悲しみを負うことになる」

唯「それってすごく怖いことだと思う」

唯「憂もそう思わない?」

憂「ふぇ?」

唯「あ、えっと、分かりづらかったかな……」

唯「んーっと、私が憂に『愛してる、付き合って』って言ったらどうなるかってこと」

憂「私も愛してるよお姉ちゃん」

唯「仮にそうだとしたら、私はすごく幸せになれるね」

憂「幸せにするよお姉ちゃん」

唯「仮に憂と付き合ったとして、憂なら私とどこにデートに行きたい?」

憂「うーん…。 お姉ちゃんと一緒ならどこでもいい……かな」

唯「それじゃデートにならないよ」

憂「えっと、じゃあ……静かなところ……プラネタリウムとか」

唯「おぉ、なんか良い」

憂「お姉ちゃんはどこに行きたい?」

唯「憂が傍にいてくれるならどこでも」

憂「……」

唯「みたいな、ね。うん、そうだな~、クレープ屋なんてどう?」

憂「私も行ってみたい」

唯「そっか~。 じゃあ行ってみない?」

憂「うんっ」

……

唯「良い天気だね、うい」

憂「今週中ずっと晴れだって」

唯「なんか心が躍るね」

憂「そうだね」

唯「……憂と一緒にいるからかも」

憂「私は生まれてからずっと心が躍ってるよ? お姉ちゃんといるから」

唯「憂は冗談がお好きね」

憂「本当だよ?」

唯「心がコサックダンス始めちゃうよ」

……

唯「クレープ屋に着いたよ!」

憂「何食べよっか」

唯「うーん……じゃあ……いちごクレープ!」


憂「すみません。いちごクレープ2つください」

唯「あれ? 憂もいちごでいいの?」

憂「私の好きな食べ物ってお姉ちゃんと同じだよ」

唯「あ、そっか」

……

唯「」モグモグ

憂「おいしいね」

唯「おいし~」

唯「憂のクレープもちょっと食べていい?」

憂「同じいちごだよ?」

唯「憂のクレープの方が美味いかもしれないからね」

憂「はい」

唯「」パク

唯「憂も私の食べて」

憂「」パク

唯「どう?」

憂「お姉ちゃんの方が甘いかも」

唯「なら甘えてもいいんだよ? お姉ちゃんに」

憂「? えっと……いいの?」

唯「うん。 私は憂のお姉ちゃんだからね!」

憂「おねーちゃんっ」ダキッ

唯「甘い声はちょっと反則…」

憂「おねーちゃん?」ギュゥ

唯「うーいー」ギュー

憂「おねーちゃん…」スリスリ

唯「心がタップダンス始めちゃった」

憂「……なんか恋人同士みたいだね」

唯「ぁ……」

憂「?」

唯「今のもっかい言って?」

憂「恋人同士みたいだね」

唯「……うん。 えへへ」

……

唯「次はプラネタリウム!」

憂「場所わかる?」

唯「…………ぁ」

憂「行くって決めてすぐ出てきたらしょうがないよ」

唯「ごめんね…うい」

憂「ううん。私、場所知ってるから大丈夫だよ」

唯「……うーいー……私は本当に良い妹を持ったよぉ」

憂「大袈裟だよ~お姉ちゃん」



憂「私は……その……、前からお姉ちゃんと一緒に行きたいなって思ってたとこだから」

唯「ぇ……ぁ……うい」

憂「いこ? お姉ちゃん」

唯「う、うん!」

……

唯「席ここでいい?」

憂「うん、いいよ」

唯「んしょ」

憂「……」



唯「えっと……憂、手とか……」

 ギュ

唯「……へへ、ありがと」



     。      .     。          '           ☆       . ゚   。   ゚
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。   ' o ゜          ☆          ゜    +.      ;/    ゜         。   '
  ゜     。            ゜   。  o      ゚    ゚'        ☆  .  '      。
   * .      ゜         。        ゜     +      。        ゜    ゚
  ゚        。      .        +    。        +      ゜   。    ゚
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  ゜     ゚
          。                             ゚


唯「……きれい」


唯「……」チラ

憂「……」

唯「……」ジー

憂「……どしたの?」

唯「……なんでもないよ」

………

唯「もう終わりだね、デート」

憂「そうだね」

唯「楽しい時間って、あっという間だね」

憂「お姉ちゃんは今日のこと、これからも覚えててくれる?」

唯「当たり前だよ!」

憂「えへへ。 そっか」

唯「?」

憂「私は、お姉ちゃんと過ごす、この一秒一秒を大切にしてる」

憂「お姉ちゃんの笑ったとこ、泣いたとこ、慌てたとこ、全部全部大切にしてる」

唯「なんで憂はそんなに……」

憂「だって」





憂「だって……思い出したとき贅沢が出来るから」



唯「憂…」

憂「お姉ちゃんとの思い出は私にとってなによりも大切だから」

憂「だからお姉ちゃん」


唯「?」


憂「……」グイ


唯「ぇ」


 チュッ


唯「」

憂「……えへへ。 好きだよお姉ちゃん」

唯「うい……」

憂「お姉ちゃん顔真っ赤」

唯「それは……憂が」

憂「照れたお姉ちゃんの表情も私の宝物」

唯「むー」

憂「お姉ちゃん怒っt…んむっ」

唯「……んっ……ちゅ」


チュッチュ……

……



…………

唯「結局、私たちにとって恋愛ってなんだろ?」

憂「……」

憂「多分それは…… 私たちの愛だと思う」

唯「んー? 憂はわかるの?」


憂「お姉ちゃんと私の愛。 しーまいあい」


唯「? しーまいあい? ……あ、姉妹愛!」


憂「うん。……She's my love.」


  姉妹愛。 私達の愛言葉。



おしまい



最終更新:2011年04月03日 23:44